岳行ノート
車山 1925m/諏訪市

2007.7.24(火) 晴れ  21℃ 往:2時間35分 (小休止含)
復:2時間20分


 さて、この山は昨年も同時期に計画したのですが、台風で高速が通行不能になり再挑戦です。私たちの蓼科デビューは、梅雨がまだ開けきらぬ中、お泊りで出かけました。

 7/23〜24の2日間でお天気の良い日に登山します。ひよこさんも私も久しぶりの登山なので高低差が少ないのがありがたい。



 参考書は山と渓谷社刊「新・分県登山ガイド 長野県の山」です。
駐車場周辺図


ビーナスの丘より車山山頂ドーム(左は蓼科山

八島ケ原P

物見岩

蝶々深山

車山


車山乗越

ヒュッテ
(ビーナスの丘)

沢渡

八島ケ原P

※色線は実測ではありません。
■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」



 


 高速を下り、諏訪大社下社秋宮でこの旅の無事を祈願します。社殿の四隅に御柱祭りの巨木が立っていました。

 天気が思わしくないので山登りは明日です。間欠泉を見たり、昭和天皇も食された「八州」の卵切りそばを味わいました。


 観光を堪能したら、女神湖へ向かいます。天霧る白樺湖を通過し、青峰山と同じお得クーポンのホテルで宿泊です。

 翌朝女神湖は、奇跡の青空で雲ひとつありません。『梅雨明けだ!』と思ったほどです。

 ビーナスラインを快適にドライブして展望台に着きました。驚天動地の大展望にばんざ〜い!
 
 北アルプス・乗鞍御岳・中央アルプス・南アルプス、次の八ヶ岳連峰の間に富士山です。山名板に載る山が全部見えます。
 


 八島ケ原(ヤシマガハラ)湿原の駐車場は、平日のためかまだ半分ほど。ここは日本最南の高層湿原で国指定天然記念物です。

 リュックを背負いビーナスライン下を潜ると‥
(9:45)


別世界

目に染む空の色、水の青さ、草の緑
八島ケ池から広がる湿原に笑顔が出ます。
向うに見える稜線を左から右へと歩くわけです。

もう何もいらない何も望まない、壮麗な高原を歩くだけ。
 観光客と登山者が混在しています。新宿四ツ谷小学校の5年生61名が『こんにちは』と元気がいい。

 いっち君が『痛い痛い』とビッコをひいている。木道から足を外したそうで縁に座らせ、私のバンドエイドで手当てをします。

 チェックポイントで先生が子供たちに『異常は無いか?』と尋ねます。『いっち君が足に怪我をしてバンドエイドを張りました』『大丈夫か?』『はい』‥これこれ、それだけかい?

左)トリアシショウマ  中左)あちこちにハクサンフウロ  中右)良く見た伊吹虎の尾  右)赤花シモツケ草

 木道が終わると登山道になり40分ほど登ります。八島ケ原湿原を一望できる物見岩に着きました。北アルプスを見るとが右端にあるのが新鮮です。
(10:50)

 ひよこさんが『岩のUNCHIが乗っている』と笑い出す。
 


 そしてなだらかな草原道を辿ります。次のピークが、蝶々深山(チョウチョウミヤマ)1836mです。ここでランチにする人も多い。そんな時刻です。
(11:25)

左)まだこれからニッコウキスゲ  中左)白とピンクの四葉ヒヨドリ  中右)緑に鮮やかウツボ草(7/29ご指摘感謝)  右)蜘蛛糸を巻いたようなヤマボクチ(7/29ご教示感謝) ボクチとは、火口(ほくち)のことで葉の綿毛を集めて乾燥し、火打ち石から火を移すために使われた。

12時までには登頂したいものです。車山山頂のドームが、いい目標になります。
ランチはそこまで我慢。道脇にニッコウキスゲが目立ちだしました。
 



 車山乗越交差点を右折すると荒れた道の急登です。楽してスキーリフトで上がって来る人を見ないように。今日最大の苦悶坂‥空気が薄い!


 赤とんぼが飛び回り、観光客が歩き回る。酸素も欲しい、食い物も欲しい。何もいらない、何も望まないわけにはいかない。

 1925m山頂では、UV光線を避け気象レーダーの日影でランチをするのが懸命です。日焼け止めも塗りなおすべし。
(12:20)〜(13:00)

展望は欲しいままですが、もうビーナスラインで観望済み。
でも蓼科山白樺湖‥幸せだなあ〜。招待状を乗せた爽快な風が、私たちを誘っています。
蓼科山に今度登って向うから車山を見てみよう。

左)野ハナショウブ(植栽と思ったら花菖蒲の母種ということで感動しました) 
中左)うつむいてる黄花ノ山オダマキ  中右)強烈なオレンジカラー光輪タンポポ  右)弟切草(オトギリソウ)
 

 
 山頂から車山肩に直降せず、車山乗越へ戻り車山巻道で降ります。車山湿原の花を見たかったからです。

 が、こんな荒れ道で拾い足も一苦労。花も少なく素直に直行すれば良かった。

 回り道でしたが、ヒュッテやドライブインの集まる車山肩に着きました。ニッコウキスゲの群生地なので駐車場を求める車でビーナスラインは大騒ぎ。私たちはソフトクリームで一休み。お茶も2本購入しました。
(13:40)〜(14:10)

左)野アザミで頬紅を塗れるかな?  中左)キスゲと黄色を競うキンバイ草  中右)どこが花か高山の星ウスユキ草  右)ウドに何とか蝶

ヒュッテ隣の北西ピーク、ビーナスの丘からニッコウキスゲ群落に別れます。
朝の駐車場が見えますが、久しぶりの山歩きなので遥かに遠い。

 沢渡に出ると林道になり、左方向へしばらく登りです。ここで客待ちのバス運転手に『25名の団体に会いましたか?』と尋ねられ返答に困りました。
(14:50)

 林道からのショートカット道を見逃し、御射山(ミサヤマ)遺跡標柱からヒュッテ御射山に降り右折します。木道になればもう八島ケ原湿原です。
(15:10)

1万2000年も費やされた湿原の広大な風景をもう一度振り返ります。
この会心の山行は、今年のベストハイクに違いありません。
ニッコウキスゲはまだ7、8分咲き、次の週末は一面に彩られるでしょう。グッドラック
(15:50)

左)帰化植物のコゴメバオトギリ 中左)クガイ草に赤とんぼ  中右)タカトウダイ   右)初見の柳ラン


東海岳行
    恐竜大陸      
  
 地球上にいたことは間違いないけど誰も実物を見たことが無い恐竜。子供の頃、不思議の世界を空想させたものです。大人になってNHKスペシャルを見ていくつかの謎が明らかになりました。

 全滅は巨大隕石が地球に衝突し環境が激変したこと、鳥が一番恐竜に近い動物であるということ。でもまだ分からない事は多い。映画「ジェラシックパーク」を以前見ました。生き生きと描かれていましたが想像の産物です。どうして巨大なのか、皮膚の色は、鳴き声は‥。私の謎は解けません。

 ポートメッセなごやで「恐竜大陸」を7/20〜9/2まで開催中(9:30〜17:30)です。早速ひよこさんと出かけました。名港トリトン名港中央ICで降ります。広い駐車場に車を止め、会場の2号館へ歩きます。入場料お一人様2000円と自販機で700円の駐車券を購入しました。

 入場すると突き当たりで音声ガイドを1000円で貸し出しています。借りませんでしたが後悔。恐竜時代の幕開け→繁栄→進化→終焉の順で巨大な骨格化石が躍動した姿で組み立てられています。半端じゃない大きさを目の辺りにするのも中々出来ない経験です。大き過ぎて絶対、私の家に入りません。

 こんなのがゴロゴロいた世界はすごい、人間もそのころいたら3mくらいの身長があったかも。でも『え!こんなに小さいのいたの?』というかわいい恐竜を始めて見ました。また足跡や卵の化石も興味深い。鳥になった恐竜のコーナーにトンボの化石があり良く羽根が残ったなと感心しました。

 次のコーナーでは恐竜ロボットが楽しい。怖がって泣いている子供もいます。触れることが出来ないのが残念です。土産店を冷やかしレストランコーナーでスナックフードを買い食いしたら出口です。意外と小学生以下の子供連れが多かったけど夏休み本番になればちびっ子も沢山来るでしょう。

 40体もの展示を一度に見られることは希代なことでしょう。それだけでも価値がありました。

07/07/22(日)
2007.7.26.23:52