岳行ノート

南木曽岳 1677m/長野県南木曽町

2008年6月1日(日)

笹の海、去りがたい山頂


 HPを始めたとき小さな夢を持ちました。叶ったのは10万アクセスです。まだ叶わないのもあります。山で『HP見てますよ』と声を掛けられることです。

 さて南木曽岳の山頂でも夢があります。5年前に初めて登ったとき、曇っていて遠望が利かなかったのです。御岳が見えなくてとても残念でした。

 本日、天気予報では長野県南部は、一日晴れマーク。これなら御岳に会えるでしょう。あのときの忘れ物を取りに行きます。

 そうそう2週前にお尻が破れた登山パンツをひよこさんが、ミシンで直してくれました。同じ色の糸なので保護色です。単独となりました。



 教科書は、山と渓谷社刊「新・分県登山ガイド 長野県の山」です。
駐車場周辺図
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下P

登山口

分岐

高野槇林

南木曽岳山頂

大岩展望台
ランチ(岩上)

魔利支天

分岐

登山口

男滝・女滝

下P

※色線は実測ではありません。

■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」



2008年6月1日(日)江南発  6時15分
          晴れ時々曇り   15℃
往路:2時間30分(小休止含)
復路:3時間05分




 中津川インターを降り,定番の19号線を止め、今日は馬籠から妻籠を通る旧中仙道を通りました。水光る棚田の苗が初夏模様を描く。
 



 256号線から別れ、南木曽キャンプ場へ北上します。やがて広い下の駐車場に到着。関西・関東方面のナンバーも停車しています。
(8:40)




 上の駐車場に行き奥へ歩きます。車止めゲート手前右に自然探勝園入口です。どっぷり自然に浸れます。
(8:45)
 

昨夜はこの森に恵みの雨が降り注ぎ、今朝は喜びの陽に森が輝く。
映画「未知との遭遇」のように登山者が光に包まれています。
男滝・女滝の矢印道標がありました。帰りに寄って見ましょう。




 一旦、森を出て10分ほど白い林道を歩きます。金時池の前が登山口です。南木曽岳まで2.2kmと道標が激励。
(8:50)





 道筋は整備されているのですが、ときどきの心細い木橋や梯子で気を引き締めます。
 


 沢道をしばらく登ると分岐です。左道で登り、右道で降ってくる時計回りの周回になります。

 一方通行なのは、細く険しいの道ですれ違いが困難なためでしょう。



 トラバースして登ると金時の洞窟(なるほど)、喉の滝(見つけられない)、金明水(錆びた角パイプ)などが続き飽きません。

 尾根に近づくと巨木がそそり立つ高野槇林です。ここは見ごたえがあります。そして急登の始まりだ。
(9:55)

岩場にチャレンジするか、桟橋で楽するか悩む所です。
5年前来たときは、ちょうどこの桟橋の工事中でした。
そのときは岩場をよじ登ったので悩まず右を選択。

赤できめた人は、森で光を浴びていた方です。
この後、会ったり離れたりと半同行しました。
(10:20)

 以前来たときは、6月下旬で小虫が多かったけど今日は大丈夫。時々のシャクナゲで和みます。

 イワカガミは群生はしていませんが、良く見かけました。汗かき尾根道でほっとする瞬間です。

 1時間ほどの急登をこなしカブト岩からやっと斜度が緩みます。すぐ樹林の頂上で三角点にタッチ。
(11:10)

 少し歩くと左に小梯子があり、それを上れば大岩のバルコニー。以前は一面雲の海でしたが、今日は雄大な風景は‥?

 その前に東海岳行よりお知らせです。


値上がり前日、並んで入れたガソリン:1リットル152円


ETC割引の高速料金:900円


山頂の楽しいランチ:415円


“♪なぎそのバルコニーで待ってて”くれた絶景:プライスレス

山にはお金で買えない感動がある。
山たまごの東海岳行


本日の夢が叶いました。

 大展望を楽しんだら避難小屋女岩分岐をとおり、中央の岩の上でランチにします。赤できめた人が、後から来て一緒に食事することにしました。色々お話をしていると『せきすいの山遊録さんが、休止してしまいましたね』と言われます。

 『残念ですね。私も東海岳行という小さなHPをやってます』と打ち明けると知らないそうでほっとしました。こちらの小さな夢が叶うのは、まだまだ先のこと。夢を追っていると楽しみが続くわけです。ところで山頂には、兎岩・金時岩・弘法岩・御飾岩と銘岩があるそうですが、どれがどれやら‥
(11:35)〜(12:20)

 食事中も素晴らしい展望を楽しめます。北東方面を見ると中央アルプスの残雪も消えそうです。左に木曽駒ケ岳、右の一番高い峰は南駒ケ岳と山名板でわかりました。さあ、しっかり休憩したので帰り道に足を置きます。歩きながら去りがたい風景を何度も振り返りました。

 途中、魔利支天大神の道標で寄り道すると高度感・恐怖感たっぷりの岩上展望台に出ます。
(12:40)

 イースター島のモアイ像に似ている岩の頭頂部が、左の写真です。風が無かったので立ってみました。下を覗くと奈落の底、怖くてすぐ中止です。



 魔利支天大神からは、標高500mをほぼ直下降します。赤できめた人が『足がつりそうだ』と弱音を吐く。

 休憩をとると『先に行ってください』相当きついようです。私も左膝が痛くなってきました。

やっと分岐に着き、急降下から開放されます。
見上げると輝く新緑の星々は、まるで天の川のよう‥
いや、のん気なこと言ってられない、きっと明日は筋肉痛だ。



 沢でこの橋を渡れば一安心。ところがズボンのお尻がまた破れているのに気づきました。急降下に耐え切れなかったようです。

 「尻破れて山河あり」ひよこさんの努力が裂けました。
 自然探勝園の森へ来たら男滝・女滝へ寄り道します。滝音が聞こえると若い家族の声も聞こえる。

 新緑に隠れた滝を撮るには、家族の前に出なければなりません。躊躇していると『こんにちは』感じのよい奥さんです。私も『こんにちは』よし決まり。

 駐車場に来ると赤できめた人が、先着して着替えの真っ最中。挨拶を交わします。車は奇麗な赤色でした。


東海岳行
  “サンキュー・フォー・ザ・ミュージック”
      
 
 先週に続きアバ話です。本物のアバは、もう60歳を過ぎているので演奏したり歌い踊ることは無理でしょう。そこで全盛期のアバのツアーを再現するためにアバ役4人(女性2人、男姓2人)とバンド3人が選抜されました。それがアバ・ゴールドです。演奏はもちろん、衣装、振り付け舞台演出まで復元させています。

 私たちがアバ・ゴールドのコンサートを見に行った翌日、会社の他部署の女子が、私の所へすっ飛んできました。『アバ・ゴールドに行ったのですか?』『え?良く知ってるね』『私、そのこと誰かに話したくて‥あ〜話せる人がいて良かった』私の部署の女子から聞いたようで、その時の大感動を一緒に話しました。

 さてアバの曲が素晴らしいのは、メロディーが美しく秀逸なこと、サビ(一番聞かせるメロディー)の歌詞の覚えやすさにあります。さらに私が好きなのは、曲にフックが沢山仕掛けられていることです。彼らの曲はダンスミュージックなので1曲5分間を踊り続けられるノリが必要です。そのため厭きさせないように一杯仕掛けが、ちりばめられています。編曲にオリジナリティがあり超一級です。

 フックをわかりやすく説明すると曲中で歌手の歌が、無い箇所や途切れるときがあります。イントロ、間奏はもちろんですが、息継ぎやサビのメロディーに入る前などです。そこに印象的なピアノやギター、バイオリンなどで別メロディをはめ込みます。サビでバックのリズムをガラっと変えたりする大仕掛けもあり、アイデアと工夫が必要です。

 邦楽で一番フックを工夫をしたのはピンクレディだと思います。「UFO」「ウォンテッド」は、歌のメロディー以外に思い出せるメロディがありますよね。彼女たちもアバが好きで衣装や振り付けは影響を受けています。「SOS」なんて同じタイトルの歌もあるくらいです。

 話がそれましたが、アバ・ゴールドのコンサートは名古屋・栄の芸術文化ホールで5月22日(木)19hからの開演でした。会場に30分前に着きましたが、本物では無いので期待していいのか、楽しめるのか複雑な気持です。ほぼ満席で40〜50代が中心層、始まりは恋のウォータールー」でしたが疑心暗鬼で聴きます。

 数曲後、観客を立たせて手拍子やフリを教えますが、義理でやっている感じは否めません。サビのところでマイクを会場に向けられても「♪フェルナンド〜」のメロディが意外と難しくとみんなほとんど歌えません。どうなることやら‥

 でも曲がどんどん進んでいくと‥とにかく女の子二人の歌がめちゃめちゃ上手い。振り付けもバッチリでかわいい。跳ねたり回ったり、踊りが元気一杯で若々しい。ピンクレディが影響されたのがわかってきました。

 他のバンドメンバーとも息が合っている。余程練習したと思えます。次から次へと歌われる曲はいい曲ばかり。アバのヒット曲ですからね。「マネー・マネー・マネー」の時は天井から右写真の模造紙幣がこれでもかと降り注ぐ演出。『拾え、拾え』と大騒ぎ大喜び。

 ここで休憩でした。

 アバは、声質の似た女性二人がサビで同じメロディーを一緒に歌い、声に厚みと輝きの効果を出しています。(ユニゾンといいます)ビートルズは、サビでハモルことが多いのですが、初期の頃は一人で二重録音をして同じ効果を狙っていました。日本ではザ・ピーナツこまどり姉妹(古!)が、ユニゾンを多用していましたっけ。

 さて話を戻します。休憩時間がもったいなく後半が待ち遠しい。早くアバ・ゴールドの歌が聞きたくなりました。心変わりもはなはだしい。そしてまた始まるとめちゃめちゃ上手い歌が聴けるわけです。観客は、五線譜の川でボートに乗り、心地よい音符の動きと小気味のいいリズムで揺られてればいい。

 「ダンシング・クイーン」が始まると会場は大盛り上がり、私も声を上げて歌いサビで泣けましたね。アンコールでヒット・メドレーがあり、再アンコールで「サンキュー・フォー・ザ・ミュージック」が歌われました。みんなも一緒に歌います。そうだこの曲が残っていた。「音楽にありがとう」あ〜なんていい歌でしょう。その時、天井から無数の風船が落ちてきました。当時流行った演出です。

 やはりライブは素敵だ。非日常的なとんでもない刺激が心地よい。心がリフレッシュされ元気がもらえます。帰りのカーステレオではもちろんアバの曲を流して走りました。

 すると4日後の5/26(月)フジテレビ【SMAP×SMAP】にアバ・ゴールドが出演したのです。楽しみにして見たのですが、アバ・ゴールドスマップも可愛そうでした。グループの声域が合わないのです。

 女性二人でユニゾンで歌うのが素晴らしいのに男性とのユニゾンでは、その良さが出てませんでした。

 でもアバ・ゴールドが再来日したら、あのめちゃめちゃ上手い歌をまた聴きに行きましょう。文句なしの歌唱力は、絶対的な説得力があり、歌詞がわからなくても感覚だけで充分感動できるから。


 最後にアバ・ファンのため当日の曲目リストを並べます。

Waterloo 恋のウォータールー
Voulez-Vous ヴーレ・ヴー
Lay All Your Love On Me レイ・オール・ユア・ラヴ・オン・ミー
Mamma Mia マンマ・ミーア
Ring Ring リング・リング

Fernando 悲しきフェルナンド
One Of Us ワン・オブ・アス
Knowing Me, Knowing You ノウイング・ミー、ノウイング・ユー
When I Kissed The Teacher ホエン・アイ・キッスト・ザ・ティーチャー
Bang A Boomerang バング・ア・ブーメラン

Tiger タイガー
Honey Honey ハニー・ハニー
Money, Money, Money マネー、マネー、マネー

(休憩)

Summer Night City サマー・ナイト・シティ
The Name Of The Game きらめきの序曲
The Winner Takes It All ザ・ウィナー
Chiquitita チキチータ
That's Me ザッツ・ミー

S.O.S. SOS
Band Solos 
Does Your Mother Know ダズ・ユア・マザー・ノウ
Super Trouper スーパー・トゥルーパー
Take A Chance On Me テイク・ア・チャンス

Gimme! Gimme! Gimme! (A Man After Midnight)ギミー!ギミー!ギミー!
Dancing Queen ダンシング・クイーン
So Long ソー・ロング

(アンコール)
Medley
(アンコール)
Thank You For The Music サンキュー・フォー・ザ・ミュージック
2008.6.4/21:30