岳行ノート

宮指路岳 946m/鈴鹿市
2008年12月6日(土)


左:三体仏岩&右:東海展望



 日曜日は誕生会に招かれているので土曜日が山日です。ところが強烈な寒波が週末を襲うと天気予報が言っています。岐阜方面は雪に見舞われるようです。

 それでは南鈴鹿にしましょう。この宮指路岳(クシロダケ)は、ヤケキ谷からカワラコバ道で6年前周回しました。今回は仙ケ谷からヤケキ谷道の周回をします。

 頂上手前に犬帰しの険という恐ろしい名前の難所があり今まで躊躇していました。いくつかHPを見ていると以前は、ルートが分かりにくそうですが、最近のはそれほどでもないよう。

 いつかは越えようと思っていましたのでそこに挑戦します。



 教科書は、中日新聞社刊「地図で歩く鈴鹿野山」「鈴鹿の山 万能ガイド」です。参考書には、多数のHPを拝見させていただきました。
駐車場周辺図
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林道終点

小社峠

犬帰しの険

△宮指路岳

馬乗り岩

△宮指路岳
(ランチ)

三体仏岩

東海展望

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※色線は実測ではありません。
※青線は林道


■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)


江南:6時05分発
   4℃/晴れのち曇り、尾根では強い木枯らし
往路:3時間25分(小休止含む)
復路:2時間10分

一年振りに三重県側の鈴鹿訪問です。鳩ケ峰の採石場は、快調に山肌を削っています。
「地図で歩く鈴鹿の山」にその上部を経由するビックリ・コースがあり、5年前歩きました。
採石場から山に戻る道がわからず、ダンプ積載場まで降りて迷惑をかけました。正面が宮指路岳です。




 小岐須渓谷を辿り、転がる岩に車底を当てドッキリ。大石橋を過ぎ車止め手前が駐車場です。慌てて底を覗き一安心。
(8:00)




 耳当て&頬当てを着け、林道を登ります。すぐ地道に変わりやがて堰堤の林道終点です。その左から植林に入ります。
(8:30)





 何度か簡単な渡渉がありますが、的確なマークで安心です。さすがに道は良く踏まれ人気の高さが分かります。
 




 仙鶏尾根アライ谷の分岐もガッチリ明確です。植林は小社峠まで続くのですが、最後に急登を15分ほどこなすと‥



 初冬の強い寒風が集まる小社峠です。平地で風速6m予報ですが、ここではその2〜3倍はあるでしょう。ゴーゴーと叫ぶ音。

 犬帰しの険を歩けるか心配です。植林地は終わり能面のように寡黙な表情の広葉樹林を登降します。
(9:45)

この県境稜線は、すこぶる展望がいい。お陰ですこぶる風は強い。
北西を見ると 中央奥:綿向山 その右手前:サクラグチ 右端奥:清水頭  





 やがて痩せ尾根に変わり、風に負けないよう帽子を絞め、若干姿勢を低くします。ここは、ちょいと痩せすぎと思える箇所。





 東方向には、鈴鹿市、四日市市から伊勢湾を超えた展望です。時々吹き疲れたように風が止まります。





 足元の霜柱も解けずに残っていました。滑るか確かめると‥うん、大丈夫。また風が鳴る。

正面に宮指路岳が見えるとこれからのアドベンチャーが明確です。
稜線は左端の岩峰に続いています。どんな試練が待ちうけるのか。
右端の山腹にある三体仏岩は、帰路に立ち寄りましょう。

 上写真の岩峰を登り切るとこの犬帰しの険です。岩場のザレ地は蟻地獄のよう。犬を歩かせたら、その名の通りポチは帰るのでしょうか?

 さらに過酷な道は続く。右下岩に黄色のマーカー、そして細過ぎる踏み跡。でもテープも多くルート探しは思ったより苦労しません。一旦降りザレ斜面を登ると



 三角点と標柱がなければ取り立てて特徴のない山頂に到着。登頂がクライマックスではないけど脇役が個性派揃いです。

 その一つ、ほんの北にある馬乗り岩に向かいます。が、雲が増えてきました。
(11:25)


 エド・はるみの「グー」みたいに突き出した馬乗り岩。前回、天辺に立った人がいました。私も立てるけど強風で止めます。(見栄)

  山頂に戻り風のない場所でランチです。終わって片付けているとガタガタ震えがきました。歩かなければいけません。
(11:35)〜(12:00)





 あちこちで展望があり、採用写真に悩みます。少し降ると頭頂部が禿げた御所平です。丁度、1年前に登りました。

 下山するとすぐ三体仏岩への分岐があります。少し降れば、よくぞのネイミング〜。名づけ親は、きっとイマジネーション豊かな人だ。(12:10)

 小ピークを登降するとまた分岐です。このネイミングも抜群で印象に残ります。東海展望‥南の仙ケ岳、野登山方面を満喫できました。(12:25)

尾根から谷道に変わる時、3名の山人が風のように通り過ぎます。
そして空も森も道も無口になる。周りで季節はずれの小さな綿毛が舞う。




 と、いきなりその綿毛が沢山、沢山‥雪だ。森に冬の知らせが満ちる。

 季節の変わり目をいい所で見ることができました。 




 ミニ吹雪は、ほんの挨拶代わりであがり15m高の名もない滝に出ます。美しい滝壺に鮮烈なしぶきを止めどなく落としています。
(13:45)


 そして以前、帰路にとったことがあるカワラコバ道と合流しました。今日の山旅が、終わりに近づきます。
 
 私が寂寞の道を進むと、その横を往き遅れていた秋が足早に去っていく。

 やがて堰堤を越えると林道に出合い、そこを左折すれば駐車場です。
(14:10) 


東海岳行
  “楽しめる食べ物”      

1.昆虫

 誕生会に招かれたのでケーキを買いました。秋田の小松屋本店で作られた「カブト虫ケーキ」です。価格は1500円とお手頃。

 とてつもなくデカくてリアルです。もらった孫は若干引き気味、ママ(我が娘)の方がはしゃいでました。味はわかりません。

 なぜなら食べるのが惜しいのでしばらく冷蔵庫で飼うそうです。餌として電気を少し食います。このケーキは、昨年大ヒットした「幼虫チョコ」の購入者からリクエストがあって成虫も作ったそうです。

 その幼虫の方は1匹220円で楽天の画面でもモザイク入り。木屑に包んで送る凝りようです。

 そして今年発売の今にも飛び立ちそうな“蝶リアル”スイートバタフライ・キアゲハもついで買いしました。1羽1200円です。いずれも食べ物で虫味ではなくチョコ味でした。

2.北海道もの

 タレント田中義剛さんの経営する花畑牧場で生まれた「生キャラメル」が超人気です。私も購入しようと楽天で発売時刻ピッタリにクリックしたのですが、10回試みてもダメでした。

 そんなおり、ジャスコの「北海道うまいっしょ市」の催事案内が、折込チラシで入りました。

 初日に走って行き「北海道牛乳生キャラメル」を手に入れました。花畑牧場産ではありませんが、そんなことにこだわってられません。

 10個入りで735円と強めの価格。ヒャーと驚きの1粒74円です。しかし、まさにキャラメル界の大トロ。口に入れ一つ優しく噛めば、とろりと溶けてしまいます。『おいしいね〜』 

 そして無添加生クリームと卵黄たっぷりの「クリームブリュレ」は、昨年テレビで紹介され評判になったもの。1個650円でついで買いしてしまいました。プリン風ですが触感も味も新鮮濃厚で上品です。


3.秋刀魚
 
 これも情報源はテレビです。「さんま丸干し」は珍しいので取り寄せました。熊野の製造元浜峰では、胃に食べたものが入っていない熊野灘で朝獲れのさんまを仕入ます。それを

 @自然海塩で塩もみ後、杉樽で漬け込み熟成させる。
 A地元の天然水で一度水洗いし、串を通してそれを天日で丸二日間干す。
 B余分な苦味、脂が落ち身が締まりはらわたまで食べられるようになる。

 20匹で3,850円でした。1匹193円です。我が家の食卓では、しばらく秋刀魚中心の食生活を送らなければなりません。

 以上、最近の山たまごの“楽しめる食べ物”情報でした。



*追記* 後日「カブト虫ケーキ」をプレゼントした娘からメールが届きました。

 『カブト虫ケーキ家族で食べたよ。お父さん、最高に美味しかった。特にカブトムシの体の中身が私の大好きなチョコレートマーブルのスポンジケーキになってて、しかもその歯ごたえが良い。下の生地はクッキーにホワイトチョコ私が好きな物だらけ幸せな時間でした。

 ユー君もカブト虫の足食べる、顔食べるとカブト虫をやっつけるみたいに楽しみながら食べてたよ。ばらばらになったカブトムシを見て喜ぶ。男の子はこうゆうの好きだよね。さすがお父さんらしい心に残るプレゼントを有難う』

2008.12.8(月)20:20