岳行ノート

八つ尾山〜高取山 616m・612m/滋賀県多賀町
2009年2月15日(日)

犬上川大蛇の淵より  左:八つ尾山、右:高取山


 ダブル登山は、先週で愛三岐と主力エリアが終了しました。そこで今週は、この季節ならではの低山を選び滋賀県へ出かけます。

 有名な多賀神社の南方に高度はさほどありませんが、八つ尾山高取山が並んでいます。ガイドブックによると二山をつなぐ尾根道は、展望が良いようです。

 高取山の山麓に「高取山ふれあい公園」があるので、帰路はこちらに降ります。



 教科書は、西内正弘著中日新聞社刊「鈴鹿の山 万能ガイド」です。
駐車場周辺図
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地蔵祠
(登山口)

林道出合

△八つ尾山

三叉路

△高取山

展望台
(ランチ)

道分岐

下山口
(ふれあい公園)

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※色線は実測ではありません
※茶線は車道


■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)


江南:6時50分発  5℃
     快晴、ときどき鼻に刺激
往路:3時間10分(高取山まで、小休止含む)
復路:1時間25分

 彦根ICで下り、高取山ふれあい公園に向います。県道2264号線で大滝神社を右折すると道はT字で突当たりました。

 右折すれば公園ですが、ここに駐車します。今日は10℃以上になる模様で軽装で出発。

 東へ舗装道を歩くと濃いグレーのでっかい鹿が50m先の道を横切る。あれ?もしかカモシカ‥(回文ができた
(8:40)

 10分も行くと、道端にお地蔵さんのがあります。ここで右折すると‥

 すぐ右で赤い鉢巻をしたモミの大木が、呼び込んでいました。ここから斜め前方向へどんどん登ります。



 すぐ尾根に登りつき、テープを目印にステップをコツコツ刻む。シダは道を隠し、倒木は行く手を邪魔しますが構いません。

 この尾根道が一番面白いところです。溝道に変わるとアキレス腱が伸びる、伸びる、伸びる‥でも切れない。1時間登り続け‥
 



 300mの高度を稼ぎ、待望の林道終点に出ました。林道は×、尾根道の続きが目の前を登っています。
(9:50)

 ちょうど小鳥がメロディを奏でるのを止めました。私も四分休符にしましょう。





 さて再び登り出せば、今度の傾斜角は緩くてありがたい。いつか周りは二次林になり、落ち葉を踏むとピークに着きます。
ここで湖東平野の展望が広がり、琵琶湖もなんとか分かるようです。
葉の落ちた時期ですが木が伸び過ぎ。でも幹に上がれば展望あり。

先ほどから鼻がむずむずしているのは、舞い上がる黄砂か花粉の影響か。
ここは小さな風ですが、地上では大きな不況風が吹き荒れているのでしょう。
ピークの南に目立つテープがあり、少し降登すると‥
(10:25)



 笑えるくらい近くに山頂がありました。何、617m?地形図は616mになっています。1mくらいは構いません。
(10:25)

 南へ降る尾根道が気になりますが、先ほどのピークまで戻り、西の尾根道へ進みます。





 すると激降りのジグザグ道で、稼いだ高度を100mほどあっという間に失いました。貯金と一緒。
 



 いずれにしろ尾根は一本道で、方向を定めて行けば容易です。そうしてる内に山道の交叉点に出ました。プラ階段を登り‥
(10:55)



 何度かピークを登降しますが、時々、思わぬ展望が背中で展開するので油断できません。振り返れば八つ尾山です。

 しばらく行くと八つ尾山の右に隠れていた御池岳の船底が現れます。

 山頂の丸山が文字通りの形です。積雪は見るからに少なそう。伊豆では河津桜が咲きだし、季節は例年より10日ほど早いようです。でも明日から寒さが戻る予報。気温はアップダウンを繰り返しますが、ベクトルは確実に春向きになっています。




 小ピークで私も何度かアップダウンを繰り返し、三叉路に到着。ここからは緊張カンをリュックのサイドポケットに入れられます。
(11:35)

広い道をひと登りすれば高取山山頂です。標柱がコース途中にあり、かしこまった雰囲気はありません。
北側が伐採されたお陰で展望が琵琶湖方面に開けています。
ところが下が濡れているため、ここでのランチはあきらめ‥
(11:50)

 少し降りると立派な展望台、ベンチもありラッキー!ここで国民的山ランチのカップヌードルとおにぎりにします。

 久しぶりにコンロでお湯を沸かしていると箸を忘れたのに気づきました。構いません、森には枯枝がいくらでもあります。
(11:55)〜(12:25)




 展望台から先は、パノラマハイキングで遊歩道の降りです。「どんぐりの道」を進み「とりの道」の分岐を過ぎると‥

遠景に冬枯れの山、霊仙山です。雪が殆ど見えません。
あの山もしばらく登ってません。早春の福寿草狩りはあの峰にしようかな。
昨年は3月下旬だったけど、今年はもっと早まるかもしれない。


 

 二つ目の分岐で「きのみの道」と「どんぐりの道」の道標を見たら、浮気をせず「どんぐり〜」を選びます。
(13:10)



 どうしてこのコースは「どんぐりの道」か?どんぐりのなる木の前に図鑑表示が頻繁にあり、読んでいくと勉強になります。

 アベマキ、ウバメガシ、スダジイ、カシワ‥


 私の蟹味噌に知識が溢れます。オートキャンプ場の「森のステージ」に着へば、どんぐりの学習も終わりです。
(13:30)

 そして「高取山ふれあい公園」を出て、車道を10分歩けば朝の駐車地に戻ります。
(13:45)





 帰る途中、田園地帯から見る八つ尾山がハンサムです。帰ったら春山のスケジュールを考えねば‥その前に岳行ノートだ。


東海岳行
   “麗しの藤原”   

 名古屋テレビの深夜枠で島田紳助司会の「クイズ!紳助くん」という番組があります。始まってもう15年以上になりますが、大阪朝日放送の製作で、彼が地元関西で実にびのびと番組進行をしている。私がその番組が好きだったのは、彼の隣に座るアシスタントがとても魅力的だったからです。

 それが藤原紀香。彼女は大学生の時ミス日本に選ばれ、翌年東レ水着キャンペーンガールになりました。何しろ171cm52kg、88-60-89のEサイズ、股下88cm!!! 峰不二子のような奇跡のお姿です。その後に「クイズ!紳助くん」のオーディションに応募しました。

 紳介が、彼女を見て思わず『誰や、中古車センターにポルシェを持ってきたやつは!』と言い放ったそうです。番組は1993年10月よりスタートしたのですが、彼女は初代アシスタントとして22歳から26歳まで4年間出演しました。




 私と同じように彼女の魅力にノックアウトされた人が多かったのか、深夜枠にもかかわらず視聴率がどんどん良くなります。あるとき、そのご褒美で出演者がハワイに行き、海岸でこの番組を収録をしたのです。しかし彼女の机が、いつものスタジオのものとは異なっていたため下着がテレビに映ってしまいました。

 オホン、映ったものは私の目にも入ります。後日、番組の中でレギュラーの円広志が、興奮した口調でそのことを話題にしました。紳助がそれにかぶせて彼女に『今日は何色だ』と問いただす‥セクハラも甚だしいですが、そこはお笑い番組。

 超ミニのタイトスカートを履いていた藤原紀香は、平然と『下着の線が出ないように何も履いていません』と言ったのです。ベテランの出演者を手玉に取ったこのお返しで紳助始め全員が大コケ、その真偽はともかく番組は盛り上がりました。彼女は、この番組でお笑いのセンスを会得したようです。

 4年後、東京へ出て全国区へチャレンジするため番組を卒業することになります。渡された花束を持ち彼女は大泣しました。その後の活躍は衆知ですが、語学も堪能でスタイルも抜群、今や日本を代表する美形の大スターです。そしてドラマ「59番目のプロポーズ」で共演した陣内智則と2年前の2月に結婚します。




 さて先日、永年あこがれていた麗しの藤原紀香をとうとうナマで見ました。名古屋の勤労会館でブロードウエイ・ミュジカル「ドロウジー・シャペロン」(酔っぱらいの花嫁介添人)に主演していたのです。満員の観客、開演のベルが鳴っても舞台は真っ暗、小堺一機演じるミュジカルおたくの独り言で始まりました。

 彼のせりふの言い回しが抜群であっという間に引き込まれます。そしてライトが燈り、次々に出演者が歌い踊り出てきました。小松政夫、尾藤イサオ、中村メイコ、木の実ナナ、川平慈英、なだぎ武井、梅垣義明、瀬戸カトリーヌ‥お〜知っている芸能人が目の前に一杯いる!

 音楽はオーケストラボックスに15人編成の生バンド。豪華絢爛の衣裳と舞台装置。そして藤原紀香が結婚する大スターの役で登場。オーラがぜんぜん違います、別格!マネキンのお人形がCGで動いているみたいです。

 舞台は80年前の米国ですが、出演者は外人離れしている。彼女だけ日本人離れしています。腰の位置が高い、膝下が長い、立つと膝がついている。それにCDも出していないのに随分歌がうまい。

 劇中ではなだぎ武とのキスシーン、Y字バランスや180度開脚もこなしました。37歳の彼女のチャレンジ精神は旺盛です。ストーリーをここに載せてもしょうがありませんが、原作の驚くようなアイデア、宮本亜門の素晴らしい演出。

 しかも途中休憩なしでノンストップの100分間。お話は、彼女のお笑いセンスをいかせるコメディです。最後クライマックス場面で歌と踊りをしているとき、すべてをぶち壊す停電‥シーンと静まり返る場内。小堺一機が嘆く。

 しかしこれも演出。その後でホロッとさせる場面があり、大団円でミュジカルは終わります。カーテンコールは、3回しました。最後は立ち上がって拍手をします。出演者の中心にいた藤原紀香が飛びあがり、両手を上げガッツポーズで大喜びしていました。その夜は名古屋公演の初日でしたからよほど嬉しかったのでしょう。

 始めて彼女を見てから15年、これからも間違いなく活躍するに違いありません。旦那さんの陣内智則も大阪の人気番組「なるとも」を辞めて上京しましたが中々芽が出ません。スパースターの嫁さんに負けずに頑張れ!是非、彼女の遺伝子を残してほしいと願う。

2009.02.16(月)18:30