岳行ノート

三峰山 1235m/三重県松坂市
2009年5月23日(土)

八丁平の豪華なヤマツツジ



 実におしい!標高が1235.4mの三峰山(ミウネヤマ) 5と4が入れ替われば1234.5mとなり、順列で覚えやすいのですが‥そんなことはともかく、ここの霧氷は有名です。

 私は極寒が苦手ですが一度は見てみたい。しかし、いきなりの雪道では心もとないので無雪期に歩いておかねばなりません。ガイドブックでは、ヤシオツツジの見事さが記述されています。

 ネット情報で見ごろが近いことを知りました。早速出かけましょう。単独です。



 教科書は、山と渓谷社刊「名古屋周辺の山200」です。参考書は「もぐらもち新聞」さんにお世話になりました。
駐車場周辺図
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月出の里登山口P

ゆりわれ登山口

登山口

八丁平

△三峰山

八丁平

三峰峠

△登り尾峰

姫しゃら群生地

新道峠(ランチ)

月出の里登山口P


※色線はGPS軌跡
※月出の里登山口〜ゆりわり登山口は車道

■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)


江南:5時05分発   15℃
  曇りときどき晴れ、登山道には白と赤の花びら
往路:1時間50分(小休止)
復路:1時間45分       往復:3時間35分

 紀勢自動車道の勢和多気ICで下り、西へ櫛田川を30kmほどさかのぼります。すると分かりやすい道案内に教えられ右折しました。

 道の正面遠くに平倉峰が見え、三峰山はその稜線左端辺りです。細くなった道を10km登ると‥
※写真は帰路に撮影




 月出の里登山口。広い駐車場が人気の高さを表しています。下山はこの地ですが、歩いて一旦林道を戻り‥
(8:05)




 ゆりわれコース登山口から登り出します。「往きの林道は足慣らし、帰路の林道は腱殺し」写真左上にも駐車地あり。
(8:20)


 始めは桧の植林ですが30分も歩けば明るい広葉樹林。アオダモ、ウリハダカエデ、エゴノキ、ミズナラと自然林に変わます。

 木に詳しそうですが、樹名プレートを読んでるだけです。この登山道は、あまり手作り感がなくユンボで作られたのかな。



 後方には素晴らしい尖峰の高見山1248m。稜線がつながるお隣の山です。未踏なので魅かれます。

 ちなみに大相撲の高見山1.92mは、今年6月に定年ですが名前は偶然の一致とのこと。

登山口から約1時間でブナの巨木。根元の模様を触ると!
驚いたことに裂け目から下が岩で、幹はそこに腰かけているようです。





 標高1200mに登ると傾斜がなくなり、ツツジに彩られた散歩道。これなら喉に流す水も味わいがあります。赤色白色緑色‥
 
 美しい花は、甘い蜜と花粉で蜂を引きつけます。(オオヤマツツジ?)  シロヤシオは若葉と一緒に咲き、白花に緑の斑点をあしらったお洒落な子です。

樹木の道を抜けると広々とした台地八丁平。南に眺望が開けシートを広げている人も見えます。
風が頬に当たる。その風は次の山へ急ぎ足。写真右上辺りが山頂です。
私も森の中へ急ぎ足‥今夜は珍しく所用があり、16時までに帰宅しなくてはなりません。
(9:50)

ツツジ類の花は当たり年とウラ年があり、何年かの周期で繰り返しているようです。
もし毎年、種子を大量に実らせれば、それを食べる動物が爆発的に増えます。
ひょっとしてツツジは食べつくされないためウラ年を設けている?‥でもそんなことを誰が教えたのか?




 八丁平から百mで一等三角点頂上1235m。眺望案内があり古光山(コゴウ)、倶留尊山(クロソ)、大洞山尼ケ岳が間近です。
(9:55)

 そこで半年前に周回した倶留尊山をスームアップ。写真右、4つのピークを持った山です。
その左へ稜線を辿れば古光山みつえ高原牧場の赤い屋根がかすかに見えます。
右下は、奈良県御杖村神末の集落です。




 頂上から西の二次林を潜ってみました。ここが霧氷のトンネルになる所でしょう。昨日の雨で落下したシロヤシオもありました。

 満足したら八丁平に戻ります。 





 もう一度八丁平の開放された空間を楽しみ、帰路の道を踏みました。三峰峠手前には、明治44年春と刻まれた大日如来の碑。




 緩やかな尾根はとても感じが良く、森の妖精が出てきても不思議じゃない。登り尾峰1156mの私製プレートのピークを過ぎ‥
(10:30)



 「姫しゃら群生地150m→」の道標に好奇心の窓が開きました。道にはこの木が多かったのですが、ここは百本以上あります。

 樹皮は淡い赤褐色でとても美しく森では目を引きます。触るとカンナいらずでツルツルです。床柱で見かけますね。
(11:00)
 新道峠に着きランチタイム。写真中央奥に道標が立っています。
カメラを南へ向け逆光で撮りました。それをモニターすると道標がボヤ〜としています。
『??』レンズを見ると小さな汚れが‥拭いても取れない『傷だ!』どおしょ‥
(11:05)〜(11:30)

 心に小さな傷を負い、峠から少し先の馬頭観音道標から南へ降ります。今日は20人近くの登山者とすれ違いました。

 植林の道を下山すると地形図とルートが違う?降りてきたカップルに尋ねると『地形図はあてになりません』と一刀両断。


※驚くことに返答された方は、リンクいただいてる温泉玉子さんでした。(5/27)




 この道もユンボで作られたような様子でした。やがて左に流れの音が大きくなれば、もう月出の里登山口。愛車が笑ってます。
(12:10)


 月出の里の名前に魅かれ、大周りですが里まで下りました。振り返れば左から二つ目ピークが八丁平手前の散歩道辺り。

 思ったより時間がかからず、疲労感がありません。3時間ドライブ&今夜のお誘いの余力を残せ『良かった良かった』


 18時半集合には間に合いました。メンバーは、書き込みいただいてるKおじさんと、せきすいさん、白影さんです。ご覧下さい、みなさん貫禄は充分重役クラス。夜が更けても話は尽きません。「宴会は 白髪としわの コラボかな」


東海岳行
  “ガスにまかせた”      

 今回は、季節がずれた内容でとぼけたものです。データが揃いましたので冬のお話しをさせていただきます。

 我が家の主力暖房は石油ファンヒーターです。短所は(A)点火消火時の臭い (B)購入時に運ぶ18リットルのポリタンクが重い (C)灯油を缶に移すとき、うっかりこぼすことがある『ワッチャ!』因みに1昨年は、11月〜3月の5ケ月間に4万円弱の灯油代でした。寒さをしのぐにはお金がかかります。



 昨年、石油が高騰したので考えました。主力をガスファンヒーターに変えてみようかと‥『ガスの得意はガスにまかせろ』とユースケもテレビで言ってます。たまたま11月末に折込チラシが入ったので展示会に行きました。ガスに切替えれば先ほどの(A)〜(C)の問題点は全部クリアされます。

 ただ問題は、維持費の灯油代とガス代の差です。この費用が増えるようでは意味がありません。すると案内のお姉さんが、『東邦ガスのあったかトクトク料金が適用されますよ』と説明する。それは@調理機器 A湯沸かし機器 B暖房機器の3点をガスで利用すればガス料金の割引対象になること。

 機器の条件は、それぞれが1点以上あればいいそうです。我が家の場合@はコンロ、Aは風呂釜を利用しているのでBにガスファンヒーターが加わればOK。それならとガス工事を頼みました。しかし依頼殺到で工事日は、1ヶ月後の12月下旬‥私と同じことを考える人がどうやら多いようです。



 特に高齢者家庭が灯油ポリタンクの持ち運びに困られ、ガス暖房に変更されているとのこと。あの重さは堪えますよね。私もガラスの腰なのでポリタンクは、ビクビクしながら持ちます。投資費用は、ガス器具20,000円、工事費15,000円でした。

 さて使用感ですが、機器自体もかなり省スペース、タイマー付で点火消火時の臭いが無く快適です。ただ短所としては、ガス使用量が分かりにくい。例えば、灯油の場合『3日前に満タンにしたのにもう空っぽ!』と感覚的に分かりやすいですね。

 
ガスの場合、1か月検針で使用量が判明するのですが、もう取り返しのつかない過去の数字です。また部屋が暖かくなるとガスファンヒーターは、炎を種火のような弱さまで落としますが、少量でもガスは消費している。あの展示会でも聞きましたが、便利なのでつい点けっぱなしにして使う傾向が見られます。

 さて前述のトクトク料金は、12月から翌年の4月までの暖房期5ケ月間に限りの適用です。我が家の使用量では5〜9%ほどの割引となり、実績から5ケ月間を計算すると4〜5,000円くらいが割引額でしょう。しかし問題は、今年ガスファンヒーターに変えて増えたガス料金と昨年の灯油代金とどちらが多かったかです。

 気温や燃料単価の違い、私が家にいるようになったということを無視して単純比較すると「増えもしないし減りもしないトントン暖房代」という結論です。機器購入費と工事代金は、便利代の対価でした。今年の冬は、ひと工夫して節約に努めなければなりません。夏の前にもう冬のことを考える‥なんてできるわけないな。

2009.05.24(日)22:25