岳行ノート

鬼面山 1889m/長野県大鹿村

2009年8月30日(日)


葉脈がスケルトンのマルバカエデ
「この森の虫を育てたのは私だ」と言ってもいい



 8月最後の週末に江南市で「24時間テレビ」のイベントが開催されます。8/29(土)はそれを見に出かけ、日曜日に山行しましょう。

 台風が近づいているため週末は全般的に曇りがちです。その中で長野南部は日曜日に晴れ予報。いつも期待は外れるのですが、半分は期待を抱きます。

 南信の鬼面山(キメンザン)が未踏なのでそこに決めました。登山道は3コースあり、南信では珍しいブナ林が残る地蔵峠コースを選択します。


 教科書は、しなのき書房刊「信州日帰りでゆく山歩き 中信・南信」です。

駐車地周辺図
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スペースP

地蔵峠登山口

下の展望地

貴ノ峰

上の展望地

▲鬼面山

スペースP

 ※赤線はGPS軌跡
■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」


江南:午前6時30分発  26℃
   曇り後、ブナに包まれる
往路:2時間20分(小休止含)
復路:1時間50分      [歩行時間:4時間10分]

 8/29(土)会場のすいとぴあ江南では、オークションが開催されていました。ギャル曽根とモンキッキーがゲストです。明日はザブングル『悔しいです!』

 PS企画の屋台村が10店。これは好企画だと思ったら案の定、この会場に入るのに90分待ち。そこでまたお好みの屋台に並ぶわけです。『できません』




 翌朝、松川インターから東進して大鹿村の152号線を走ります。地蔵峠100m手前のスペースに置車しました。
(10:30)





 登山口を潜るとすぐ大小三体の地蔵菩薩像の祠。昔はこの前が峠道だったとしのばれます。





 唐松の香りに包まれ、痩せた尾根道を辿りました。祠から500mほど先にあった作業小屋は取り壊されています。



 斜面はの植林、コメツガ・シラビソなど。昨日は降雨があったようで針葉に雨粒がぶら下がっています。『ヒャー危ない』

“雨上がり 山道の糞が 柔らかい” ‥字余り





 急登途中、南の展望地がありますが、雲ですっきりしません。帰りに期待します。切開きから西に鬼面山の眺望(中央)です。




 その先に最初の目標地、1585mピークの貴ノ峰。風も展望もありません。喉に冷たいポカリを通すと眼はまっすぐ空を見る。
(11:30)

ピークを一旦降ると、このコースで一番素敵な道が始まります。
背高のっぽのブナに見降ろされながら森の酸素をしっかり吸い込みましょう。
ハウチワカエデ等カエデ系の樹木もよく見られ、紅葉は美しい空間が期待できます。





 シラカバの大木がいつかダケカンバに変わり、樹皮が割れたコメツガ稜線。道は北、西、北、西と小刻みに方向転換します。


 明るい空間が見えたら山頂1889mです。一等三角点にタッチして4m高の展望櫓へ。そこは1893m。

 その中心部が、やや細い丸太で少し朽ちています。太木の縁に腰掛け、ランチをすれば小蜂にたかられうっとうしい限り。
(12:50)〜(13:35)



 南アルプスや中央アルプス、恵那山も見えるはずなのに‥そういえば恵那山の櫓は物議を醸していますが‥

 ここの櫓は作られた時、どうだったでしょう。雲が時々空く瞬間があります。伊那谷は望めましたのでまずまずです。






 頂上にはコミネカエデ秋公演の前売り券が発売開始されました。





 午後から晴れの予報に期待して櫓で待っていたのですが、雲と時が流れるだけ。しかたがありません、下山しましょう。

8月のシャワーも今日が最後です。明後日は9月、短かった夏が去っていきます。
『♪ああはやく九月になれば、うお、うお、うお、うお(by オフコース)





 上の展望地は北方向に開け、斜面には大鹿村の大河原地区が点在してます。雲がなければセンター奥に仙丈ケ岳
(14:15)

直径1m以上の大ブナを避けて平坦な鞍部を戻ります。






 私たちよりも後で登った犬連れの人が、もう下山。後ろから音もなく追いつかれたひよこさんが飛び上がって驚きました。




 下の展望地に来ると少し雲がどいてくれました。左、南東方向に2041mピーク。尾高山はその右奥で雲に隠れています。
(14:35)

痩せ尾根になれば、もう地蔵峠に近づきました。ツーリング中のバイクの排気音が聞こえます。
5分降ったらカーブの多い国道の峠に降り立ち、100m先が駐車地です。
(15:25)


 夕日が当たった鬼面山を西から見ると鬼の顔に見えるのでその山名が付いたとのこと。その写真を誰か見せて欲しい。

 矢筈トンネル経由で飯田インターに車を走らせます。途中、西に鬼面山を見たらウインカーをさよならへ‥

 投票とイモトのゴールには、充分間に合います。


東海岳行

    “感謝の20万アクセス”

 訪問者の皆々様には、日頃のご愛顧を感謝します。お陰さまで「東海岳行」は8月29日(土)早朝6時、20万アクセスに到達しました。2004年年末よりスタートして3年がかりで10万アクセス、それから1年8ケ月後に20万アクセスと大きな区切りです。

 この間「岳行ノート」「道草」は各々202ページ、「大道草」は34ページは(09年8月26日現在)アップしました。こうして続けられるのもカウントが日々少しづつ加算される楽しみがあればこそですね。これまで数々の人気HPが、閉鎖したり休止されました。それぞれ止むにやまれぬ事情があったと思います。

 私もいつか「東海岳行」を卒業する時が来るでしょう。どれほど続けられるでしょうか?さて私には、10年間と長続きした趣味に「水泳」があります。最初「水泳」が面白かったのは、4泳法をマスターしていく喜びです。次に仲間と出場する大会でタイムが上がったり、競泳スタート前のドキドキ感も好きでした。



 やがて「飽き」がヒタヒタと近づくのに気づき、水泳パンツをあれこれ揃えたり、チームの役員をしたり、遠征に出たりと努力します。しかし10年で景色の変わらないプールを往復することに飽きたのです。理由は、もっと面白い趣味「登山」に出合ったからです。

 登るたびに違う道を歩き、異なる風景に魅了されました。それに「水泳」は一人でやってましたが「登山」は夫婦で出来きます。また記録を地図とノートに書きとめ、写真に残すのも楽しみです。やがてHPを参考にするためパソコンも購入しました。

 自身の登山記録をワードで残そうと思ったのですが、たまたま身近にHPをご指導いただける方が見えたのです。そこで思い切ってホームページビルダーのソフトを購入しました。始めは五里霧中でしたが、光陰矢の如しの4年8ケ月。しかし、前述のように私の場合、長く続けるときっと「飽き」がい忍び寄ってきます。



いまや「登山」「HP作り」は、ワンセットです。どちらか止めたら、多分もう片方は討ち死にでしょう。このご機嫌セットは「水泳」と決定的に違う長所があります。そのひとつは、訪問者が増えていく喜びをカウンターで実感できることです。またご教示、励ましなどのお便りも頂けます。

 読後の感想で『楽しい』など目に御馳走を頂戴することもありました。時には嬉しくも山行にお誘いいただいたこともあります。これまで「岳行ノート」のルールは、@日帰り A同じ山の重複は避ける Bでもルートが異なればOKとしてきました。

 メジャーな山、有名コースは、結構こなしてきましたのでその時期に合う山の選択に悩むこともあります。

 Bの違うルートを歩いたり、新しいガイドブックを手に入れ、行動範囲を広げていきましょう。



 そんなわけで今日から30万アクセスを目指して再スタートしましたが「東海岳行」をこれからもご訪問いただければ嬉しいです。

 またのお越しを心よりお待ち申し上げます。20万アクセスありがとうございました。






04年「ノート」11-「大道草」0
05年「ノート」46-「大道草」2
06年「ノート」41-「大道草」5
07年「ノート」36-「大道草」9
08年「ノート」41-「大道草」11
09年「ノート」27-「大道草」7(高賀山まで)

「ノート」:計202-大道草:計34
2009.9.1/00:15