岳行ノート

赤兎山 1629m/福井県大野市

2010年7月10日(土)

ニッコウキスゲ咲く赤池湿原

浮島には赤いモウセンゴケ(奥は赤兎山山頂)




 赤兎(アカウサギ)ニッコウキスゲは有名です。今年は野花がどこも開花が遅いようでいつもの時期に満開の状態が見られません。

 この山もそろそろ見頃かと思うのですが、本音はもう少し遅い日に行きたいところです。しかしこの日を逃せば、いつ雨の降らない日が来るかわかりません。

 山頂は福井県大野市と石川県白山市の県境ですが、福井県勝山市の登山口から登ります。九頭竜湖経由で出かける登山は初めてです。


 3時間を超えるので早めに出なければなりません。ひよこさんは久し振りのハイキングになりました。


 教科書は、山と渓谷社刊「関西周辺の山250(改訂版)」です。参考書として多くのHPにお世話になりました。 
<駐車地>
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小原林道駐車地

沢×3

小原峠
(地蔵)

大舟山分岐

赤兎山

赤池湿原

避難小屋

展望地

赤兎山

小原林道駐車地


 ※赤線はGPS軌跡

■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:午前5時05分発  20℃曇り
駐車地:午前8時20分着  
往:2時間40分(展望地まで以下、小休止含)
復:2時間20分 
◆所要時間:5時間

 宝島社のムック「スッキリ美顔ローラー」が7月3日(土)に発売されると4万6千部売れ本屋やコンビニで完売状態とのニュース。純度99.999%のゲルマニュウムボールを配した美顔ローラー付きの本です。でどこを探してもありません。

 通販で1万円以上するものが2980円!美顔器を本屋さんで販売することがユニークです。そういえば昔、淡谷のり子が宣伝していましたね。1週間後、たまたま本屋さんに行くと追加仕入れの分が3部だけ入荷していました。

 『お客さん運がいいよ。次の入荷は8月末ごろかな』と言われたのでつい購入しました。付属?の冊子が4枚とペラペラですが、読まないケイタイの取説よりいいかも。美顔願望のひよこさんにプレゼントするんですが喜ぶでしょうか‥


 水の国ジャポンにわずかな切れ間ができました。東海北陸自動車道の白鳥インターで下り「道の駅九頭竜」で休憩します。

 店前で遊ぶ恐竜の親子に『グッドモーミング!』福井県は恐竜の化石がよく出るらしく道のあちこちで恐竜に出会えます。

 勝山市の恐竜街道を走り、157号線から小原林道に入ると‥

 ゲートがあり、お一人様300円の通行料。9/30まで土日以外はアスファルト舗装工事のため通行止です。走るとカモシカの親子が横切りました。

 凸凹の少ない林道をゲートから10km30分走ります。70台収容の簡易WC有り大駐車場に到着。12hから晴れの予報に期待して出発します。(8:50)




 道を回ればすぐ登山口。その前に満タンの小駐車場があります。草刈後の道を行けば、たちどころにブナの森になりました。
(8:55)
 谷沿いの道を進むので峠までに小沢を3回渡渉します。道はよく踏まれ分かりやすく、子供連れの家族登山も見かけました。


 足元に変わった花?ギンリョウソウの枯れかけでした。

登山道は岩が転がりちょっと歩きにくい。でも視野に入るのは緑色ばかりで眼が癒されます。
心にも届く新樹光で明るい気持ちが蘇る。何もかも山へと辿り着いてしまう夏はもう近い。



 第一目標の小原峠に着きました。登ってくる人は誰も汗グッショリです。冷えたポカリで身中からほてりを下げます。

 石川県側の三ツ谷から上がってきた道にちょっと入ってみると‥
(9:45)





 祠にはお地蔵さんが3体。このルートは昔の白山禅定道だったんですね。三ツ谷からは1時間の登りと聞きました。



 小原峠から尾根を数分登ると前から『これ何の花?』とレディスの声が聞こえます。珍しいショウキラン(鍾馗蘭)でした。

 先週八経ケ岳でゲットできなかったので嬉しい。10cm程で葉緑体を持たず菌類に寄生する腐生植物、1週間でしおれます。





 ドロンコ道で難儀すると浅い池がありました。左にぶら下がるモリアオガエルの泡の卵塊。いくつも枝に着いています。

(左)純白のギンリョウソウ     (中)ゴゼンタチバナは各所に   (右)瑞々しいアカモノ

 そして木の根階段を急登して大舟山分岐を過ぎれば緩い登りになります。しかし‥

 道はドロンコどころか水溜りです。おや、この泥水の中に‥気付かない人の足跡のそばでオタマジャクシ、ピンチ!



 1629m三等三角点山頂到着。予報通り青空が広がってきました。しかし南西の経ケ岳1625mには雲が掛かっています。

 ところで外国のアカウサギっているのですね。さあひよこさんを感動させてあげましょう。
(10:50)

山頂から東へ進むと広々とした赤兎平。避難小屋と道筋が眼に飛び込みます。『すごいだろ』
この山では若い学生や家族連れをよく見ました。いつも見慣れた年代と違う客層ですね。
赤い兎の魅力は、多くの人をキャッチできるのでしょう。



 お目当てのニッコウキスゲは、残念ながら不作なのか草原を染めるほどには至りません。でも登山道の花で満足できます。

 やがて木道になると‥

赤池湿原。ここにもモリアオガエルの卵塊があります。
池塘は5つを数えました。雰囲気がとてもいいところです。
先の避難小屋にはどんな消臭剤でも根を上げる芳香トイレがありますが‥

(左)多分ワタスゲ         (中)池糖周辺にイワイチョウ     (右)木道のトンボの名は?



 小屋から少し先の展望地でランチにしました。

 UVカットのシャツでも容赦なく光線が注ぎ、背中がジリジリします。
(11:30)〜(12:25)





 正面東方向に別山2399m、右ピークが三ノ峰2128m。白山2702mは左方向で待ってみましたが残念なことに雲は動きません。





 山頂草原にはニッコウキスゲが少ない分、ササユリがピンクの彩りで喜ばしてくれました。さて下山しましょう。

山頂を過ぎ、大ブナの集う尾根道を過ぎれば急降は終わります。
残りの緩い降り道は、石が転がっているので注意しなければなりません。
2ケ月半振りのひよこさんお疲れさまでした。

駐車場の冷たい水で顔を洗いシャキーンと気を入れ直し、さあ帰りましょう。
ところがそのあと帰宅するどころか、もう一つ旅をすることになるとは‥
その続きは以下の「道草:東尋坊で待ってて」をご覧ください。
(14:35)


東海岳行
   “東尋坊で待ってて  

 今日の赤兎山を登り終え、林道から一般道に出ると二人とも咽が乾き小腹が空きました。勝山市内で「ジャージージェラート」の看板が眼に止まり、勝山城博物館に入ります。

 ソフトクリームとジェラートを一つづつ買いました。これは熱い日の栄養補給には絶好です。午後4時前にそこを出て再び往きと同じ道で九頭竜湖経由白鳥インターへ向かいます。

 するとひよこさんのケイタイにメールが届きました。ヤフーからの宣伝メール。これは関係ない。消去しているとちょうど娘からメールが届きました。



 「4時前に福井県立恐竜博物館を出ました。高速に乗って東尋坊へ行きま〜す」家族3人で岐阜から遊びに来たようです。私の最年少“ともだち(5歳)”鈴乃助は恐竜が大好きです。私達は、恐竜博物館前の恐竜街道を3時45分走ったばかりです。ひよこさんが娘に電話します。『すぐ近くですれ違ったねえ』

 女同士の長電話は続き、向こうのことを聞いたり、こっちのことを話しています。車はドンドン2家族の距離を離す方向に走っているので私が車を止め『じゃ、東尋坊で一緒に夕食を食べよう』と言うとひよこさんがびっくり。『今から?』『ああ、面白いだろ』車をUターンしてナビを東尋坊にセットしました。

 そして北陸道経由で1時間以上走り私達は東尋坊に着きました。駐車場から海に向かって歩いて行くと海から上がってくる家族旅3人。『いや〜意外なところで会ったね』と声をかける。



 『こんな遠くで家族が出会うなんて奇跡だね』
と娘が笑って言う。私が運転を頑張ったからですけど。また5人で海へ行き、シャッターを鈴乃助のパパに押してもらい記念写真を撮りました。

 戻って土産屋通りを歩くと5時過ぎから閉店しています。一軒開いていた食堂で海鮮丼を5人で食べました。ひよこさんのウニが欲しいので私のカニ肉と交換『“老人とウニ”だからね』先月、私が作って鈴乃助にあげたペーパークラフトの恐竜(体長20cm)の生存を尋ねます。

 彼は嬉しくてそれを毎日手で握っていたので尾っぽが千切れそうになっているそうです。それくらいご愛顧賜ればこちらも嬉しい。食べ終わってみんなで駐車場へ歩きます。



 食事は鈴乃助のパパが御馳走してくれました。それかどうかひよこさんは登山の疲れも飛んだようで『美味しかったねえ』とニコニコ。私は歩きながら娘に聞きました。

 『ところでメールしたら俺たちが東尋坊へ来ると思ってたの?』『ウン絶対お父さん、来ると思っていた』『ふ〜ん』どうして私の気持ちがわかるのだろう?

10.07.11(日)22:35