岳行ノート

飯盛山・外津汲山 745m・793m/岐阜県揖斐川町

2010年10月6日(水)


揖斐峡大橋から正面に飯盛山、左に外津汲山を見る



 少し前、訪問者の方からメールをいただきました。小学生のお子さんが見えるようで「大道草29:臨時朝礼」の感想を述べられていました。

 昨年2月に作ったものなので『よく見つけられましたね』と返信したのですが、頂いたメールの中でちょっと気になる箇所がありました。『最近遠い山ばかりですね』

 う〜ん、それは言えます。そこで我が家から2時間以内で行ける岐阜の山を探しました。そして6年ぶりの飯盛山外津汲山(トツクミヤマ)に決めます。



 教科書は、山と渓谷社刊「新・分県登山ガイド 長野県の山」です。参考書として「こんなに楽しい岐阜の山旅100コース 美濃上」でも確認しました。
<駐車地>
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天狗ノ森公園
駐車地

崩壊地

分岐

月の株

飯盛山

道迷い

鞍部

反射板

外津汲山

飯盛山

天狗ノ森公園
駐車地


 ※赤線はGPS軌跡

■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:午前6時55分発  14℃晴れ
駐車地:午前9時05分着 
往:2時間00分(外津汲山まで以下、小休止含)
復:1時間55分
◆所要時間:3時間55分


 揖斐川沿いの国道303号線を遡ります。長い久瀬トンネルを抜け、次の小さなトンネルを出れば右に喫茶北陽


 そこを左折して短いトンネルを抜け、200mほど走れば西津汲林道起点です。鋭角に左折しゆっくり上れば‥




 舗装道を10分弱で林道終点着。そこが「天狗の森公園」駐車場広場です。絵地図を確認して階段を上がります。
(9:15)



 旧久瀬村が平成14年に造成した公園で、どうも最近は道の草刈りがされていない様子です。
 
 このような事業は、造る時は元気ですが、維持する気力は弱くなりがち。でもまだ藪にはなっていません。



 やがて眺望の利く場所、地形図にも表記された崩壊地です。疑似木の柵があるので心理的には安心できます。

 北方面、写真右ピークが小津権現山1158mで揖斐川を挟んだお向かいの山、左奥が天狗山1149mです。
(9:30)



 倒木も処理されていません。股下90cmだと跨げます。幹下は70cm高さなのでしゃがむと苦しい。中途半端です。

 歩いて行くと分岐になり、左の山腹道を選び少し降ると‥
一番の見所 「月の株」と称されるケヤキの巨木に逢えます。
地上2mで4本の幹に分かれ、樹齢:数百年、樹高:30m、幹周:6.12mです。

この大木に月がかかるとその眺めがあまりにも美しいので「月の株」と呼ばれるようになったそうです。
月は(ツキ:ケヤキの古名)の意味ではないかと言われています。
満月の夜、久瀬ダム辺りの国道から写真を撮ってみてください。
(9:50)



 「月の株」のすぐ上は落葉樹の平坦地。以前来た時、地元の小学生の植林や花の囲いを見ました。

 その頃の担任の先生は、きっと自然が好きだったのでしょう。




 駐車地から75分で飯盛山745m山頂です。ランチできるように小広くなっていますが、まだその気にはなりません。
(10:10)





 山頂は南側に展望があり、揖斐川が、ひろびろと開ける濃尾平野を目指し、くねっていきます。 



 次の外津汲山は、地図上では南へ一直線です。山頂の南の藪(二つ上の写真:右方向)から降り始め‥

 岩の急斜面を降ること10分、赤テープがさっぱりありません。どうも私が左へ流れたようで右上に尾根鞍部が見えます。

 やれやれでその尾根鞍部を目指しました。初心者の6年前は、上手く降りたのにどこで間違えたのか?
下山時に謎を確かめましょう。澄みきった秋空を高く見上げ尾根道を進むと強い獣臭が漂っています。
広葉樹林で雰囲気のいいところです。ここまで90m降り、そして130m登ります。
(10:45)

 踏み跡は薄い、けど赤テープがちょうどいい距離感。付けた人の人柄やセンスが伝わってきます。

 『こっちだよ』「サンキュー』と赤テープと会話しているように思えました。道は藪や倒木を避け、若干右(西)寄りです。

 やがて尾根芯に寄ると展望地。飯盛山がその名どおりの山容です。左後ろは小津権現山1158m。
(10:55)




 突然、明るい伐採地に出て、対面する2枚の反射板に出合いました。ここも東と北の眺望があります。
(11:10)



 ほんの数分で飯盛山より48m高い外津汲山793m山頂三等三角点。ここも小広く、ほんの展望があります。


 おにぎりを一個だけ食べ、下山です。
(11:15)〜(11:30)

北東方面、左端の枝先が花房山1190m、稜線続きにその右、ピークが雷倉1169m。
写真右、凹んだ稜線の左が西台山949m、右端奥の薄いシルエットは高賀山1224mです。



 降りも赤テープ氏と会話しつつと思っていましたが、たびたび見失います。登りの時は見つけやすかったのですが。

 鞍部に着くと『キュー』甲高い鳴き声が森に響きます。木の間に四足動物の白いお尻が一瞬見えました。




 急斜面に着き飯盛山山頂を目指しますが、テープがあるのは左側です。往きは右側へ降りたので×でした。
(12:05)

 赤テープを追っていくと山頂の10mほど北側に出ました。写真右の藪です。写真左奥が飯盛山山頂になります。
(12:30)

 外津汲山へは、山頂から降りるのではなく10m戻ったここの右から降りれば良かったのです。

※参考書のガイドブックに「山頂から少し戻った西側」と明記されていました。6年前は、これを見て登ったようです。





 山頂から駐車地までは、はっきりした道で安心。やや、春に北上し秋に南下する渡りのアサギマダラがまだいます。 

 崩落地を過ぎると10分ほどで天狗桜の大木。
そこから揖斐川と東津汲(ヒガシツクミ)の集落が見えます。
この後ろの階段を降りれば駐車場です。
(13:25)

 前回、帰りに林道を走っていると、崖上から道路に子供のカモシカ太郎が飛び出て来ましました。
びっくりの急ブレーキ、カモシカ太郎も慌てた様子であっという間に崖に消えました。
小さな身体は泥で汚れ野性の姿。あれから6年、太郎よ、たくましく成長していて欲しい。


東海岳行
   “カップヌードルごはん  

 今月初め、大阪から来た弟にお土産を貰いました。日清の新製品「カップヌードルごはん」一箱6個入り(下・左写真)です。発売日は8月16日(月)でしたが、2倍以上の注文が飛びこみました。すると5日後には、8月21日(土)に生産が追いつかないため出荷休止になったのです。それでは買えない、食べられない。

 待つこと約1ケ月、生産体制が整い9月27日(月)に発売が再開されました。日清は40年前の1971年、世界初のカップ麺「カップヌードル」を登場させ今だにロングセラー商品です。私も山でよく利用してます。最初「カップヌードルごはん」の名前から「カップヌードル」にご飯をぶち込んだラーメンライスかと思いました。

 実際は「カップヌードル」のスープにご飯を入れたもので電子レンジで調理する即席カップライス。「カップヌードル」は、その名どおりのカップ型容器ですが、これは底がすぼまったボックス型(下・中)です。では作りましょう。箱を開けると「ライス、具・味付けの素、香味油」が袋に入っていました(下・右)。



 箱の内側ラインまで水を160mlほど注ぎます。そこに「具・味付けの素」を投入(下・左)し、次にライスを入れます(下・中)。ライスは見た目ポン菓子のですが、硬くて小粒です。よくかき混ぜたら蓋を締め電子レンジで約5分半チン。「カップヌードル」もお湯を沸かして注ぎ3分待つのでここまでは即席タイムは同じくらい。

 でもこれは更に1分半ほど蒸らし「香味油」を加えます。(下・右) では食べてみましょう。出来上がりは炊き込みご飯風ですが、食感としてはチャーハンに近いと思いました。味はもちろん「カップヌードル」味で不味いわけありません。胡椒が効いてパンチがあります。お握り二個分の分量で379cal。

 価格もお握り二個分で一個250円です。もう一品おかずが、あれば豪華なランチになるでしょう。‥ある日の食事、朝食は新しい「カップヌードルごはん」、昼食は癖になる「日清焼そばU.F.O.」、そして夕食はガッツリ「カップヌードル カレービッグ」と揃えれば、きらめきの一日になること間違いありません。



 山でも食べられるかガスコンロで作ってみました。鍋で湯を沸騰させ「具・味付けの素、ライス」を入れます。ライスにスープがしみ込んだら弱火にして焦げ付かないようスプーンでかき回しました。5分後、蓋をかぶせ1分間蒸らし「香味油」を入れます。食べると‥電子レンジと遜色ない仕上がりで私にしては上出来。

 鈴乃助一家にもあげました。彼は朝食に作ってもらい、喉を鳴らすチワワに見られつつ完食(右)。『おいしいからお昼も食べたい』ママの分を奪い、鼻の頭に汗をかきつつまた完食。大人の味だと思っていましたが子供もいけるんだ。

 シーフード味もありますが、再発売に至っていません。私は「カップヌードル シーフードヌードル」が好きなので再開が待ち遠しい。今のところ「カップヌードルごはん」は近畿地区だけの先行発売なので関西の山へ行った時、コンビニをのぞいて見ましょう。

10.10.10(日)22:25