岳行ノート

鎌ヶ岳・水沢岳 1161m・1029m/三重県四日市市

2010年10月22日(金)


鎌尾根(水沢岳より)

右の鎌ヶ岳から左ピークの尾根分岐へ辿り、一旦降ったあと水沢岳
歩いて鎌尾根の意味が、わかった、わか子、若作り


 毎日のようにニュースでツキノワグマによる被害が報じられています。どんぐりが凶作で今年に入って目撃情報は長野1961件、岐阜456件など半端ではありません。

 「登山と油絵のぺーじ」さんは、10月岐阜県三方岩岳クマに遭遇され、「山の工房」さんは、10月滋賀県武奈ヶ嶽で接近遭遇し写真に収められています。

 紅葉狩りは行きたいけどクマくんには逢いたくありません。クマのいないところは‥そうだ鈴鹿へ行こう。というわけで天気予報は、今一つですが鎌ヶ岳へ向います。


 ガイドブックは「アルペンムードの鎌尾根と安全で歩きやすいカズラ谷道の周回は、剛柔併せ持つ指折りの名コース」と太古判を捺していて楽しみです。


 教科書は、西内正弘著中日新聞社刊「鈴鹿の山 万能ガイド」です。
<駐車地>
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駐車地



雲母峰分岐

岳峠

鎌ヶ岳

鎖場

衝立岩

尾根分岐
(ランチ)

水沢岳

水沢峠

林道出合

駐車地


 ※赤線はGPS軌跡

■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:午前5時50分発  17℃曇り
駐車地:午前7時50分着  16℃
往:2時間35分(以下、小休止含)
復:4時間30分
◆所要時間:7時間05分



 あの猛暑は過去になり、登山に適温な今日この頃。四日市市インターから山里の水沢町に着き、宮妻峡を目指しました。

 右の鎌ヶ岳、左の水沢岳鎌尾根で結ばれています。



 キャンプ場を過ぎた先の広場に置車。ガイドブックどおりカズラ谷道鎌尾根と左回りで周回します。

 林道を挟んだ石碑と道標のある登山口から出発です。
(8:10)

 すぐ流れを渡ります。しばらくしてもう一度、渡渉し左手に滝を見て尾根へ取り付きました。

 溝道で高度を上げて行くと周囲は植林から二次林の薄い紅葉になってきます。いい感じ。




 V状の掘道をモデルばりに一直線の足運びで登ると雲母峰(キララミネ)分岐です。休憩していないことに気付きひと息入れました。
(10:00)

 歩きだすと右手に御在所岳が覗きます。15分ほどで下写真の三差路。左は×で直進して乗り越えて降ります。

 笹を潜るようにして行けば岳峠です。ここでリュックをデポして山頂を目指します。
(10:25)

目の前に巨大な岩の三角錐。『鈴鹿のマッターホルンは登れるの?』という感じです。
岩が落ちてこないように願い、写真中央の急斜面から左へ廻り込みます。
焼岳を南側から同じように回り込んで登頂したことを思い出しました。



 山頂に上がるとお食事中のご夫婦。錆びた鳥居の横を進むと「鈴鹿の槍が岳」1161m山頂です。

 お隣は「鈴鹿の盟主」御在所岳1212m。山頂標柱の足元の小さな紅葉が可愛い。『三角点はないのか』
(10:45)



 少年の曇りのない瞳のごとく晴れ渡れよ紅葉の空。四周に大展望ですが、残念ながらお天気が良くありません。

 雲母峰888mも霞んでいます。右下の尾根から登ってきました。やや滋賀県側から雲が流れてきます。早速来た道を降ると‥

岩壁横からは、素晴らしい秋模様で着飾る鎌尾根
鞍部の岳峠でリュックを回収し、まず写真左のピークに登ります。
そこで右へ方向を変え次の尖峰、その次の岩峰‥アップダウンがこの先、多そうです。





 最初のピークに登ると次の尖峰が見え、登山者が蟹の横這いで鎖を握っています。擦れ違いのため待つことにしました。





 次ピークは砂ザレの降りで足元注意。大波のように寄せるピーク’sを乗り越えます。アカヤシオが多く紅葉も展望も極上です。
ひときわ大きな岩壁が衝立岩。降る時は姿勢を低くとり、岩や鎖をつかみます。
この写真は降り終え、ほっとして振り返ったところ。左岩頭から写真中央の岩の間が通り道です。
そして次のピークが尾根分岐でプレートには白滝山(841m)尾根と書かれてます。


そこから水沢岳方向へ左曲折し、展望のよい場所でランチを取ります。

鎌尾根は鎌の刃ような新月型をしていて登山道は明確です。
しかし細い道がずっと続くのでまるで鋭利な刃の上を歩いているように感じます。
そんなところから鎌尾根と呼ばれるようになったのでしょうか。
(12:15)〜(12:50)



 足元の滅びゆく葉を看取りながら、さらに進むと水沢岳の北斜面。茸岩と呼ばれる風化した岩の間を登ります。

 上の方では灌木との境を選び激急登です。
(13:20)



 ザレ場を登りきり、数分歩くと水沢岳1029m三等三角点山頂。ミズサワダケと思っていたら手書きの振り仮名にスイザワダケ!
(13:35)

 ということで麓の水沢町もスイザワチョウです。




 山頂から降ると難所の馬の背渡り。ザレた細い道は短距離だけど片方は深い崖です。腰を下げ、ゆっくりとチョコチョコ歩幅。
(13:50)

 緊張の道は、もうないと思うと水沢峠直前にもありました。ザレ道が多くその降りは慎重になるから時間がかかります。

 鎌尾根の登り降りのコースタイムが変わらないわけです。本日と逆の右回りの方がいいでしょう。

 理由は、目標の鎌ヶ岳を見ながら登られるし、ザレ道は降りより登りの方が、幾分気が楽です。
(14:10)

 宮指路岳(クシロダケ)へ続く県境稜線を離れ、水沢峠から谷へ降ります。始めは右岸をトラバース。高度差が増してきます。


 6、7分歩き、谷を歩いた方がいいのにと思った頃、右写真で道は突き当たり、左の谷へ大降下しました。

降りた谷に黒い大岩壁があり、水が滴り落ちています。そこに花弁が「大」のダイモンジソウ(大文字草)。
黄色が雌しべ、ピンクが花粉を付けた10本の雄しべです。
湿った岩の割れ目に夏から秋にかけて咲きます。名前は大きいけれど花は小さく可憐です。
(14:35)

そこから涸れ谷を10分近く歩くと左岸にテープが点いているので谷を離れ山腹へ‥

 以降本谷へは戻らず、倒木の散乱する支谷を過ぎるとやっと安心の道。この谷道も登りに利用した方がいいですね。そして待望の林道へ出ます。
(15:05)

 道は未舗装が多いのですが、突然、谷止工事の現場です。作業員は見えません。川で堰堤を作っていると思われます。
(15:35)

 そしてゲートが見えたら右が駐車地。朝は三台でしたが、残るは愛車一台だけです。ゲートに「立入禁止」看板があります。

 ちょうど車で降りてこられた現場監督に尋ねると林道を歩く人はいいとのこと。でもハチに刺された人が結構いたそうです。

 クマも怖いけどハチも怖い。でも紅葉は見たい。
(15:45)


東海岳行
   “名古屋トワイライト  

 名古屋に行かねばならないことが三つ出来ました。ひよこさんと出かけます。最初は中区の名古屋市科学館です。地球と遥かな宇宙の小惑星イトカワを7年かけて往復した探査機「はやぶさ」が公開されています。現在、新しい科学館を建設中でプラネタリウムの大円球は完成していました。『デカッ!』

 映画インディ―ジョーンズのように球体が落ちて転がってきたらたいへん。直径35mのドームは世界最大で中央写真が完成図、ゆったり席は回転リクライニングシート、来年3月のオープンが楽しみです。さて「はやぶさ」展示は入場無料、混雑を予想してましが最終日は空いていました。大気圏突入で焦げた耐熱シールドはモデルです。

 カプセル本体電子機器パラシュートは実物でした。撮影禁止なのは残念、解説員に質問します。耐熱シールドが実物でないのは、我が国唯一の貴重な宇宙からの焦げモノのためです。「はやぶさ」は超人気で、このあと東京で展示されます。この後見た「はやぶさ」制作過程の映画は、興味深いものでした。





 ある日、中京テレビ「幸せの黄色い仔犬」を見ていたら「みやねや」宮根誠司さんが作詞作曲した歌が流れていました。番組の司会者青木さやかさんがボーカルです。タイトルが「♪名古屋トワイライト」ご当地ソングでサビの「ナゴヤ〜トワイライト」というフレーズが一度聴いたら忘れない良いものです。

 そこで歌われている中区錦の「SUNSHINE SAKAESky−Boat」では、10月一杯その観覧車内で「♪名古屋トワイライト」をBGMとして流します。観覧車は05年2月にオープンしたのですが、まだ乗ったことがありません。いい機会なので行ってみました。お一人様500円で一周10分です。

 最高部では52mあり、本体がシースルーなので高度感はあります。夜はきっと光のロマンティック・ショーになるでしょう。あのメロディが流れてきました。ご当地ソングとしては親しみやすい曲です。青木さやかは歌手ではありませんが、音程リズムは外れてません。もう少し表現力があると心に染み込でくると思いました。





 最後の目的地は名古屋城です。現在、本丸御殿復元工事中ですが素屋根内の工事見学ができます。ところがこのたび建物内部を間近に見ることができる「玄関の復元過程」特別公開がされました。その期間は10月16日〜26日、最初で最後と言うことなので当然、行かねばなりません。

 本丸御殿は約400年前に本丸南側に建造された部屋数30を超える平屋建て。国宝でしたが昭和20年の空襲で天守閣・本丸御殿は焼失しました。天守閣は昭和34年に再建されますが、本丸御殿は2016年3月に完成予定です。建設費用は150億円と膨大、柱は中津川市周辺(加子母)の木曽ヒノキ材が使用されます。

 さて見学には名古屋城観覧料の500円は必要です。見学者はヘルメットをかぶります。見学コースの一階は、一室だけ畳が敷かれ障壁画も復元されていました。畳とヒノキの香りがします。コースの2階へ上がると素屋根や材木をカットする現場が上から見えました。完成までまだ5年半、首を長くして待っていますよ。



10.10.24(日)23:50