岳行ノート

三河湾七低山一日駆け(1)/愛知県一色町

2011年2月3日(木)


佐久島の西港

(素朴でどこか懐かしい原風景です。‥と感じたら理由がわかりました)



 今年の「七低山一日駆け」は、三河湾に浮かぶ佐久島篠島を巡ります。愛知県には三つの有人島があり、もう一つは日間賀島です。

 篠島日間賀島は、私が子供の時や家族を持った頃とたびたび訪れました。知多半島先端、南知多町の師崎河和から名鉄系のフェリーや高速船で渡ります。

 しかし佐久島は未訪です。行政区が一色町なので船はその町から出ます。私はそれを今まで知りませんでした。しかも佐久島篠島を繋ぐ船はありません。


 二島の渡船場が、かなり離れています。一日で駆け巡れるでしょうか。「点と線」の計画をしっかり立てます。ところがハプニングはつきもの、♪ドドスコ・スコスコ‥


 参考書は、愛知の山辞典、リンクいただいてる「愛知アルプス山行記」さんです。参考書は「ようこそ佐久島へ」にお世話になりました。
<佐久島西港>
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西港

大葉邸

@大山

?遠田山


ソテツ広場

A金剛山

展望台

B秋葉山

C富士山


東港


 ※赤線はGPS

■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」



江  南:午前6時10分発          0℃晴れ
一色港:午前8時25分着/9時30分発  4℃晴れ
佐久島西港:午前9時50分着
周回所要時間:2時間30分(小休止含)

 知多半島道路阿久比ICで下り一色町に向います。247号線の一色港入口交差点から一色さかな広場東の駐車場に置車。

 昨年4月新設の町営船のりばから佐久島へは,7片道600円1日6便です。マップがあり、絵地図が素晴らしい。
(9:30)
 波穏やかな三河湾を20分の船旅で佐久島西港(トップ写真)に着岸。出航は東港12:30なので2時間40分の滞在時間です。
(9:50)

 島には16の常設アート作品。写真は西港の「地福開円満」です。芸術は難しい。

 集落内を歩いてみます。潮風から守るためコールタールが塗られた板壁です。私が子供の頃、家の板壁が同じでした。

 だから雰囲気に懐かしさを感じたわけですね。築100年の大葉邸の中が見学できます。

さあ山登り!





 坂道を下りると風に乗って波音と潮の香りが届きます。海を見ると嬉しくなる。この白浜の道標で白山社を目指します。

 途中「山の神塚古墳」の案内標がありました。高さ3.5m・直径5mで7世紀頃のものです。島には50基余り古墳があります。不思議ですね。
(10:15)

 道脇にあるあちこちの松に♪ドドスコ・スコスコ Love注入 リポビタンではないでしょう。注入された分、若返るなら私も50本くらいお願いしたい。




 道標を辿れば、白山社到着。辺りはなだらかな起伏で山名標も見あたりません。ここが一山目、大山山頂としましょう。
(10:20)

@大山 33m



 引き続きマップを見ながらハイキングコースを辿ります。やがて変則の5差路に出合いました。正面奥の道がY字状です。

 Yの右、草むした廃道へ進入し、二山目を目指します。
(10:35)



 道は直線です。道が消えたところで最も高いと思われる場所を徘徊します。プラ杭があったので一応写真を撮りました。

 遠田山35mは確定できず、七低山のキープ扱いです。
(10:45)

 交差点に戻り、海岸沿いのハイキングコースを歩きます。最初のポイントはソテツの広場です。北東の展望があります。
(10:55)






 中央のピークが、幡豆町の三ヶ根山350mです。

佐久島は愛知県最大の島です。海岸線の総延長は11kmなので一日あれば島中探索できます。
海岸線沿いに新しい幅広のコンクリート道が見えますが、サイクリングに最適そう。
3月から6月はアサリ漁の季節、大アサリ丼が名物です。島では素朴さに包まれのんびりできそうだ。




 道標に案内され「ひだまり広場」に着きました。斜面が西へ上がっています。上の東屋から奥の藪へ突入しました。
(11:15)

 高見を目指し、西へ少し藪を分けます。すると大木があり、根元に下写真の赤黒杭。これは三角点ではない。

 周囲を探すと杭から東へ5mの所、草に埋もれた二等三角点発見。『超嬉しい!』
(11:25)

A金剛山35m

ハイキングコースの最東部に行ってみます。おや海岸線沿いの立派な道路が、ここで終点です。
ここまで休憩なしで歩いたのでお腹も空き、ひと休みしたくなりました。
(11:35)



 高台にある展望台に登り、1個で500カロリーもある蒸しパンを食べます。眺望は最東部と変わりません。むしろ少ないくらい
(11:40)〜(11:50)

 食べ終わり時計を見る。東港12:30発に乗船しないと次は15:00発、篠島着は17h!。ム〜、あと40分間で二山か!




 やってみなければわかりません。早足で歩きます。上水タンクの近くに古墳(左奥)と秋葉神社(右)が並び、ここが三山目。

B秋葉山 24m

 秋葉神社を降る階段には、弘法さんの祠が多い。大正5年(1916)、島に88ヶ所の祠が建造されました。現在は60ヶ所です。

 島では昨年から祠を数棟づつ加え、88ヶ所巡りの復活を計っています。



 道は入ヶ浦の防波堤横を通り、上りに切り替わり、いい石垣。さっと撮影しましたが、本当はそれどころではありません。

 出航まであと25分!四山目までは登り道が続き、急ぎたいけど急げません。諦めの気持ちが頭を出しました。

 ここで道をミスしたら百年目。1024年創建の八剣神社(→)、阿弥陀寺と目印を過ぎ、迅速に慎重に進みます。

 このピンチに富士山周遊道の道標は助かります。

 出航まで残り時間17分、微妙です。なだらかになったので小走りで‥

そして超低い標高31mの富士山に登頂です。山頂には浅間神社(センゲン)。
日本一の富士山山頂には、やはり浅間神社奥宮が祭られていますね。

ところで日本各地には「おらが富士」があります。本で調べると最高峰は3776mですが、
最低峰は秋田県の明田富士35mとなっていました。『でも、ここは31m?』
最低標高の富士を登ったのでいつか最高の富士山を登らねばなりません。あと15分、降り道なので走れ!

C富士山 31m
(12:15)



 下山を始めるとショートカットになりそうな地図にない一か八の山道を発見し、竹林、迷路のような細い路地を走ります。

 汗が噴出してきてやっと港。すると渡船場は、写真右方向の一番はしっこで遠い!『♪ドドスコ・スコスコ‥』


東海岳行
     “断熱大作戦”

 昨年12月中旬、寒さも一段と増してきた頃、ひよこさんが『朝は、台所の掃き出し窓のところが寒い』と呟きました。我が家は、居間と台所を仕切る引き戸を外し通しにしています。暖房器具は居間側にあり、台所は室温が少し低い。その窓へ近づくとヒヤッとした冷感があります。

 壁を手で触っても冷たさを感じませんが、窓のガラスやサッシに触れると極端に冷たい。掃き出し窓の面積は畳約2枚分ほど、これだけの広さで低温外気が部屋の中に伝導されていたのです。私は、ひよこさんに『これは寒いわけだ。申し訳ない今まで気づかなくて』と謝りました。

 家中のガラス窓に触れて見るとどこも外気で冷たい‥当たり前です。窓で家中が冷やされていたことが理解できました。即刻、対策を二人で相談します。その後、ホームセンターへ行き、まず寒さは足元からとボアの防寒スリッパを購入。そして窓ガラス断熱シートを求めました。



 最初はおっかなびっくりですから、台所+α分の分量にします。断熱シートは透明ガラスには水貼り、型ガラスには両面テープで貼ると説明されていました。まず廊下と脱衣所の小窓に貼ります。

 @窓を外し綺麗にガラス拭く。A両面テープをガラスの縁に四角く貼る(下左) Bその上にガラスのサイズに切った断熱シートを貼る。ここで私は二つの失敗をしました。横に貼るべきところを縦に貼ったのです。(下写真:中・縦貼り×、右・横貼り

 また使用する「はがせる両面テープ」は普通の幅15oを購入したのですが、指定は強力接着用でした。すぐ間違いは正します。方法は習得できたので二人がかりで台所の窓を貼りました。2ヶ所で2時間くらい費やすと気力は限界で終了します。



 翌朝、脱衣所と台所で効果を確認する。

 『素晴らしい!!』と二人で喜び合いました。手で触っても冷たさは感じず、身体のヒヤ感も無くなったのです。脱衣所は狭いためか小窓でも効果があります。そこで玄関、トイレ、廊下、階段、居間、和室の窓を断熱作戦の対象にしました。

 一部屋づつ貼っていき、全部完了するととても充実感があります。暖房した部屋から廊下や玄関に出た時の温度差は緩和されました。トイレで背中に感じるゾクゾク感、脱衣所の鳥肌感も同様軽減。ある日、ひよこさんが『えらいこっちゃ』と言うので窓を見ると水貼りしたシートが上から剥がれ垂れています。
部屋 室外-2℃
居間 22℃
玄関 4℃
脱衣所 4℃
トイレ 4℃
※風呂 2℃




 自分の重みに堪え切れなかったようでテープで貼り直しました。そんな修正をしながら延べ1週間ほどで断熱作戦は終了したのです。厳寒の日に窓際の室温を測定してみました。居間は暖房しています。※風呂は断熱シート無しなので貼ることで2℃アップです。

 なお風呂の窓は型ガラスで湿気が多く、両面テープで断熱シートを貼ることは出来ません。シートは何種類かあり、透明感を優先したタイプを貼りました。透明感とは外の景色が見えるか見えないかの違いです。(下写真:左から二つ目)

 和室は透明感を少し犠牲にし、断熱効果の高い(効果3.5℃up)ものにしました。(右から二つ目)全部このタイプにすればよかったと反省しています。この作戦で改善できなかったことがあります。それは風呂の断熱と窓の結露です。次の作戦を遂行します。













3.5℃up断熱シート(90×180cm):1180円、クリアタイプ断熱シート(90×180cm):878円、強力両面テープ:
2011.02.06/21:35