岳行ノート

尾籠岩山・明神山 700m・1016m/愛知県東栄町

2011年4月10日(日)


明神岳北尾根の爆登




 2年前のことですが、時々登山をご一緒する岳魚さんからメールを頂きました。愛知県東栄町の尾籠岩山から明神山へ登山された時です。

「尾籠集落は現在9軒19人が住むだけの、数十年先には消滅してしまう限界集落です。集落の人は、道路周辺に花を植え登山道を整備して訪れる登山者を増やす努力をされています。住民と登山者が仲良く交流できる地域を目指しています」

 いつか登りたいと思っていたところ岳魚さんから山仲間との縦走山行にお誘いをいただきました。もちろん二つ返辞で参加表明、5人パーティでの登山です。


 教科書は、東三河山ぽ会編「わたしたちの明神山(改訂版)」です。
<駐車場>
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生活改善センターP

尾籠登山口

仲良しの木

のぞき岩
尾籠岩山
祭礼広場
弘法様の清水

明神山

馬の背

三ツ瀬峠

銀名水



三ツ瀬登山口

駐車地



 ※赤線はGPS軌跡 黄丸は分岐

■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:午前5時40分発  9℃晴れ
駐車場:午前8時50分着  晴れのち曇り
往:3時間20分(明神山まで以下、小休止含)
復:2時間10分
◆所要時間:5時間30分

豊川インターから国道151号線で東栄町へ入ります。
二つトンネルを過ぎ、橋を渡ると左側の岩壁に明神山登山口の看板。
左折して川の左岸を3km上ると道路は行き止まり、そこの生活文化改善センター前に駐車します。

 下車して南を見ると(写真左上)明神山の尖峰が望めました。
あの右斜面を登り、左斜面を降りますが‥『3×3は9』そう急です。
写真右上にある樹木のない垂直の岩壁が尾籠(オロウ)岩山。まずこの山を目指します。

 センター入口にある案内絵図をいただきました。ヒル除けの塩もあります。車道を30mほど戻ると‥
(8:55)

 民家前に標識があり、お庭にみえたお二人にご挨拶しました。『チューリップが咲きだしましたね』そして植林に入ります。

 登り始めの植林地、その時期にはヒルの群生地です。ご留意下さい。登山道脇にツガウリカエデが貫く「仲良しの木」





 そこからすぐ尾根に出て共同アンテナを過ぎます。 




 その先で分岐になり、左の山腹道を行きます。数分で尾根に出ると右に明神山が望めました。
(9:35)



 のぞき岩の標柱があり寄ると、目のくらむ崖の上です。眼下に尾籠集落、最上部に駐車地が見えます。

 下の樹林では、花粉がモワ〜と飛び立つ。パブロフの犬なのか鼻水が出ます。花粉症の人が近くにいたら卒倒する量です。



 その先が尾籠岩山700m山頂です。赤い幟の所へは、後で行きましょう。右へ少し降ります。
(9:50)

 山頂付近は4月下〜5月にかけ、アカヤシオホソバシャクナゲツツジで山が一面春色になるそうです。
 祭礼広場では、毎年4月15日9時半より「行者様祭り」が行われます。少し下で「弘法様の清水」が流れていました。

 岩山山頂の清水は不思議ですね。飲むと無病息災ですが、効き目は1年限り。毎年登れば長生きできますよ。 


 広場に戻り、幟の方に進むとこの役行者様(エンノギョウジャ)と弘法様の石仏が祀られています。

 お二人の石仏は今まで各所で見ました。写真付き身分証が無い当時、ご本人かどうかの判断はどうしたのでしょうか。

パーティの中で花粉症の方がみえ、マスクを着用で登っていました。
ところがマスク越しの呼吸は、酸素を十分取り入れることができません。
身体の酸素を使うことになり、バテます。酸素を取るか花粉を取るか‥さあ。

さて明神山へ向かう痩せ尾根の登山道に戻ります。柿野北への分岐を過ぎると
いよいよ梯子もロープも鎖もある長丁場の急登となり、標高差300mの激務です。
エキスパンダーのふくらはぎを持つ男と言われた私も喘ぐ‥喘ぐ‥「行」です。
(11:05)



 小休止を取りつつ1時間でようやく展望岩に立ちました。奥の三角が御殿山789m、手前鋸峰の右下、岩壁が尾籠岩山です。

 あのギザギザ尾根を左へ歩き、左端手前まで尾根を辿りました。
(12:05)

 ひと登りすれば明神山1016m。以前立て掛けられていた三等三角点は、土台だけ埋められていました。

 丁度ランチタイムです。
(12:15)〜(13:05)



 展望台からは南以外大パノラマ。北西に大鈴山1012m、その左へ鹿島山912m、岩古谷山799mと続いています。

 霞んでいるのは、きっと中国からの使節が偏西風に乗り大勢こられたのでしょう。(黄砂)




 山頂から南へ10分ほど下山すると馬の背岩です。両側が垂直に切り立ち高度感タップリ。足場は歩きやすくなっています。
(13:15) 

以前馬の背岩で私の第一号デジタルカメラを崖に落としました。
この梯子を降り必死でボコボコになったカメラ拾いましたが
それ以来カメラは首からぶら下げています。





 下山ルートもクサリ、梯子が続く。ズシリと重いクサリを握りますが、岩壁が滑りやすく慎重に足場を探さなければなりません。




 乳岩コース分岐で三ツ瀬コースを取り、東へ方向を変えました。普通の登山道になるかと思いきや、まだクサリ場が続きます。
(13:45) 




 苦難の道は、この三ツ瀬峠で終了です。最後の休憩を取り、植林斜面の谷道を降りました。
(14:30)



 沢の源頭に出合うと不思議な鳴き声が聞こえます。流れの下からゲロゲロ、ピーピーと蛙と鳥。小石を投げても消えません。

 その音は数10m続いています。そしてこの銀名水で音は消えました。鳴き沢現象ってあるのでしょうか。
(14:55)

左手の崖に10数mの滝を見て岩の転がる道を降ります。
周囲が明るくなると三ツ瀬の南登山口です。徒渉して林道に出ます。
(15:10)



 厳しさも過ぎれば楽しい思い出です。山の記憶を刻みながら駐車地までのんびりと左岸を歩きます。
(15:15)

 岳魚さん、rinpyouさん、ミケさん、グーグーさんお世話になりました。


東海岳行
   “しだれ桃の里・風鈴寺” 

 最近、新聞・テレビで紹介された豊田市上中町(カミナカ)槇ケ洞(マキガホラ)のしだれ桃の里へ4月15日(金)に行きました。事前にそのHPでアクセス(案内図)や散歩道見所マップをプリントして持参します。江南市の我が家から1時間半で到着。50台ほどの↓臨時駐車場は、協力金500円ですが平日なのでか無料でした。

 なお土日は混雑するため旭総合体育館駐車場に停めると、ボンネットバスでピストン輸送してくれます。ひよこさんと二人で見所マップを見て出発です。21軒が点在する集落内の舗装道を1km先まで行きます。

 暖かい日差しを受け棚田や道路沿いのしだれ桃を見て歩きました。15分ほどでしだれ桃の里第1核心部です。『綺麗だなあ』散歩道にポスターの撮影場所の看板があるの撮ってみました。


 そして斜面の民家に上がるとそこが直売所です。五平餅250円、お茶100円、ビール・酒300円、しだれ桃の苗木500円。地元の方が一生懸命焼いています。4年前マスコミに取り上げられました。

 押しかけた観光客に『何も食べるものがない』と言われます。翌年から始め一日200本くらい焼くそうです。私達はガーデニングされたお庭で美味しく頂きました。

 この核心部はまだ蕾があり、満開には数日早かったようです。さらに散歩道を進みます。ヘアピンカーブを曲がると第2核心部(下左)でここは見頃です。



 高台で座るご夫婦が見えました。自分で建てた先祖代々のお墓に座り、ビールを飲みながら花見をされています。見所マップにも載っている藪下さん。

 『もうすぐここに入るでな』と笑う元気な大正生まれの方です。大きなお家にお二人だけで暮らしてられます。(下中)40年前、自分達で花見をするためしだれ桃を30本植えました。

 それから毎年増やしていくと集落の人も参加するようになったのです。今では市の補助も出て2500本が植えられています。木は30年ほどでダメになるので二代目のしだれ桃が活躍しているそうです。



 今年は花が1週間ほど遅れ、4月9日(土)から17日(日)までの開花予想です。その時期が終わると静かな山里に戻ります。『年寄りばかりの村になる。冬は雪が積もる‥』ひよこさんは、しだれ桃ではなく一緒に咲いていた黄色のレンギョウの苗木を1本お土産に買いました。素朴な人々と農村風景は心に残ります。

 次は新聞に一緒に紹介されていた豊田市小渡町(オドチョウ)寺ノ下にある風鈴寺(下左)へ行きました。車で10分走り、参道横の駐車場に停めます。全国で初めて風鈴の奉納を受けるお寺です。境内では6000個もの風鈴合唱隊(下中)が風に揺れ歌っています。

 本堂に上がるとお茶席(下右)があり、お菓子やお茶は無料と書かれていました。そんなセルフ接待もユニークですが、壁に掛けられた住職の筆による格言?が楽しい。私が好きなのは『子どもたちが年とってきたで心配で心配で』九十八歳女性のひと言です。楽しい春の日帰り行楽でした。





11.04.20(水)20:15