岳行ノート

田立の滝2 /長野県南木曾町

2011年6月8日(水)



不動岩に向う途中、大滝川の鶴翼滝を下に見る

左の吊橋は雲上橋



 木曽川の支流、大滝川峡谷にかかる多くの瀑布を総称して田立の滝(タダチ)といいます。日本の滝百選にも選ばれ2007年度には7千人が訪れました。

 ところが大雨で山の斜面が崩れ、落石の危険が高まったため08年5月より入山禁止となりました。そして治山工事を木曽森林管理署が、2億8千万円かけ実施。

 町が国から借りている4kmの滝遊歩道が、その時合わせて整備されました。工事は本年1月に終了。4月1日より入山可能となりました。


 4月28日滝開きと植樹祭が行われ、イロハモミジ・ミツバツツジが駐車場周辺に100本づつ植えられました。7年ぶりに田立の滝へひよこさんと訪れます。

 教科書は、南木曾町観光協会「ぶらり南木曾/田立の滝」(田立の滝〜天然公園)案内図です。
<駐車場>
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粒栗駐車場

螺旋滝

洗心滝

霧ヶ滝

天河滝

不動滝

不動岩展望台

コンクリート橋

不動岩展望台(ランチ)

そうめん滝

粒栗駐車場

 ※赤線はGPS軌跡
※名古屋展望地は職員の方に教えて頂きました。


江  南:午前7時00分発   20℃曇り
駐車場:午前8時55分着   19℃曇り時々晴れ  
往:2時間15分(不動岩展望台まで、小休止含)
復:1時間40分(林道での周回路探し除く)
◆所要時間:3時間55分 (総計4時間55分)

 中津川から国道19号線の道の駅賤母(シズモ)を過ぎ橋を渡り、滝へ。キャンプ場を見て粒栗(ツボクリ)駐車場到着。

 環境整備協力金200円をポストに投入し、入山します。
(9:15)


 大滝川右岸の滝遊歩道で遡ります。八ツ瀬、しし岩などのポイントで説明板を読みながら行くと‥


 25分ほどで早速崩壊地が出現。支柱は疑似木でステップは木板です。道々の小さな木橋も新しいものになっています。

 不動岩展望で小休止。少し先の斜面が大きく崩れています。修復は大変な工事だったようです。
(9:55)

 正面に見える不動岩をズーム。あんな高い所へ行くの?というくらいそびえている。ここからの標高差は200mくらい。

ルートには、木橋・桟橋が多かった記憶があります。
3年間で殆ど新しいものに取り替えられたと思って来ました。
ところが右のようなスリルは、充分味わえるほど残っています。

螺旋滝(ラセン)の案内板があり川へ降りると‥
水が落ちる途中で岩にぶつかり、ねじれて滝壺に落ちています。
(10:10)


 吊り橋は注意書があり、3人以上乗るのは禁止。1人で3人分の体重がある人は‥ま、そんな人は登山しないか。


 洗心滝(センシン)を遊歩道から見て10分でこの霧ヶ滝。ごつごつの岩壁を水は自由に落ち、飛沫を上げまくっています。
(10:30)


 急斜度の道にある階段はとても有難たい。ただそろそろ朽ち果てるのでは?と思える有様で心細さは否めません。

天河滝(テンガ)。大きな名前にふさわしい主瀑布で落差40mも迫力。
水の流れる岩は磨かれて白く、その周囲は陽に焼けて黒い。
パナソニック製ではなく天然もののマイナスイオンを浴びましょう。
(10:35)

天河滝の上に登ると、そこに進入禁止看板がありました。天河吊橋で一旦左岸に渡り‥


 不動橋でもう一度右岸へ戻ります。途中、橋から不動滝を仰ぎ見られます。この滝は不動岩の南直下です。
(11:05)


 千鳥桟橋で一気に滝上へ登ると龍ヶ瀬という浅瀬になりました。左岸を遡ると‥
(11:10)

新しい階段。傾斜地にあるコンクリート土台を見ると設置の困難さが想像できます。
不動岩展望台へ向うため雲上橋を渡ると、橋下で鶴翼滝(カクヨク)が水音を響かせていました。
(11:15)

 急傾斜に新しい橋で安心しても、すぐ隙間あり過ぎ階段。

 展望台から霞む遠望が残念。晴れなら恵那山・御嶽山の眺望。
(11:30)

 展望台から少し登ると林道に出合います。左折すると5分ほどで‥(11:45)

 森林鉄道のため、昭和初期に岩を素掘りしたトンネル。その先には‥

 昨年作られた避難小屋。山仕事の方二人が、昼食中。左後ろに笹藪の道が降っていますが、河へ戻る道標が付いていません。(11:55)

 その道標を探しながら進みます。林道の水溜りにおびただしいオタマジャクシ。車が通れば全滅です。道標が無いので来た道を戻ります。

 不動岩展望台に戻り、ランチしてると避難小屋にいた人が登って来られました。管轄署の方でお話を伺います。展望台から大滝川を挟んだ向こう尾根に山崩れ箇所 整備のため3年間、滝遊歩道を通行止。こちらから現場まで工事用モノレールを設置し資材を運搬しました。











 今は撤去されて跡かたもありません。その間、滝遊歩道も補修されました。その費用は町の負担ですがもう予算が無く、橋が流された周回路の補修は保留になり周回できません。『それで道標が無かったのか』

 流失現場の写真を見せて頂きました。左の木橋が右へ渡る部分が消えています。8mくらいですが、長靴でないと渡れないそうです。夕森天然公園に行きたい人は、不動岩経由で行けます。
(12:30)〜(13:20)

ランチを終え、再び滝遊歩道まで降りました。
雲上橋
で右岸に渡り、どこまで行けるか上流へ歩くと、すぐにそうめん滝
(13:35)
 2分で箱淵の手前の立入禁止。

 駐車場で撮った絵地図をを見ると‥

立入禁止マークがある。(13:35)

 状況が判明して納得したので下山します。不動滝を見ながら降りるこの千鳥桟橋は滝遊歩道の傑作ですね。
(13:45)

 『古い階段は、帰りは恐いだろうなあ』と思いましたが、意外とそうでもありません。そして駐車場着。
(15:00) 


 道の駅賤母に来て北の山並みを見ると中央鞍部右側にオデキのような‥失礼しました。あれが不動岩展望台です。


東海岳行
   “海浜・陽浜” 

 最近、東京上野動物園に2頭のパンダが来ました。私もひよこさんも本物のパンダを見たことが無く、見たいけど東京は遠い。和歌山白浜にもパンダがいます。高速1000円の期限が迫る中、白浜を目指すことにしました。土曜日の朝7時、家を出発して渋滞もなく12時に350kmを走破して白浜着。


 ランチタイム、とれとれ市場(上左)に入り、セルフ食堂で刺身の盛合わせとクエ汁(上中)を取れば1300円と安く、もちろん美味しい。1日目は白浜観光にしましょう。三段壁(上右)へ走り、高さ50mの断崖絶壁に立ちます。焦げたような色の岩と積み上げたような形が目を引きました。

 ここにある三段壁洞窟(下左)へ行ってみます。エレベーターの料金は一人1200円で乗る前にひやりとさせられました。地下へ一気に36m降下。平安時代、熊野水軍の船を隠した自然の洞窟です。太平洋の波が、なだれ込んできてザップ〜ンと大迫力。

 近くの千畳敷(下中)へ。その広い大岩盤は、太平洋に突き出した海のテラスのようです。ここではソフトクリームで暑さをしのぎ、円月島(下右)へ向かいます。この島に沈む夕日の景色は有名。その後、水族館・南方熊楠記念館に寄り宿へ向かいます。


 宿は、ネットで予約しましたが土曜日でも2食付5000円×2、温泉家族風呂も利用できます。部屋も広すぎるくらい、料理も豪華ではありませんが私たちには充分です。翌朝、宿近くのバスターミナルでアドベンチャーワールドの割引入場券を入手(3800円→3600円)しました。

 開園の9時半少し前に着くと雨中でも入口は人で一杯。オープンしたら一番奥のパンダランドへ小走りで急ぎます。9時45分からパンダのミルクタイム。最前列はチビッコ。昨年8月、ここで誕生した双子の海浜・陽浜がミルクボトルで一気飲み。まだ笹は食べません。本当に可愛い。


 飲み終わるとママの良浜(10歳)が笹を食べに出てきます。(下中)双子はじゃれてママの背中や頭に登ったりして無邪気です。上野は2頭ですが、ここは8頭も暮らしています。次はイルカのライブショーが隣の会場で10時半から始まります。10数頭の同時ジャンプは迫力がありました。

 11時15分からアニマルランドでアニマルアクションショー。アシカ・犬・猿・アヒル‥が出演して笑わせます。ショーを楽しんだ後は、レストランでランチ。パンダカレー(下右)は、ワンプレートで二人分1300円です。海獣館を見たらサファリワールドに行き、列車型の専用車に乗って一周。


 4時間遊んでお土産を購入したらお家へ帰ります。名神高速は羽島ICから渋滞でしたが、20時過ぎに無事帰宅できました。
11.06.13(月)22:50