岳行ノート

岩見山・焼山 250m・266m/愛知県犬山市

2011年6月29日(水)


岩見山一本松展望峰から焼山





 6月末、ネットで翌日の天気予報を見ると35度以上になる時間帯があります。太陽マークは赤色ではなく赤黒色。その表現カラーがいかにも焼け焦げそうです。

 そんな夜、野良人さんからメールを頂きました。『近郊低山で岳行応用編ワイルド実践講座を如何でしょう?』とのお誘いです。

 今回は、猛暑日大汗山行爽快企画という見出しで狙いは『絶景に落書き』‥謎かけです。ということで猛暑日に大汗をかきにでかけました。



 野良観光の野良人さんのガイドです。参考書として山行後に「愛知アルプス山行記」さんにお世話になりました。
<駐車場>
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亀割駐車場

天狗平

天狗岩

厳頭洞

岩見山

タラヨウの木

モミの木駐車場

五段の滝

乙女の滝

ランチ岩場

焼山

犬山キャンプ場

亀割駐車場

 ※赤線はGPS軌跡
 
黄丸は分岐

■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:午前8時55分発  31℃晴れ
駐車場:午前9時50分着  30℃晴れ
往:2時間45分(焼山まで以下、小休止含)
復:35分
◆所要時間:3時間20分



 国道41号線塔野地交差点より犬山病院へ向かいその先で、左の細い道へ入ります。里の道を6km東進すると亀割大池

 その南岸を走ると広い亀割駐車場です。 6月と言うのにすっかり夏、右の車の横から犬山キャンプ場へ向かいます。
(10:00)



 キャンプ場に着いたら橋を渡り、BBQ広場を抜け左岸沿いに進みました。すると川に架かる橋が崩壊しています。

 この厳頭洞(ガントウガマ)の谷に架かる橋は、昨年7月15日の大雨ですべて流れたとのことです。徒渉は可能でした。

 すると天狗平の分岐点。案内板の「渓谷下り」へ進むため右折して支流の橋を渡れば‥
(10:10)

 すぐ「天狗岩」の案内板があり、対岸を見上げると20m以上の岩壁です。『登りましょう』岩壁右の斜面に取り付き、いきなりバリルート。








  すぐ岩盤に出て交代で天狗岩へ登ります。野良人さんは高所好きです。周りは、緑で覆われた渓谷でした。
(10:20)





 天狗岩からの降りは、登ってきた反対側の南の岩場を降ります。再び厳頭洞の谷に戻り、流れを降って行きました。

 しばらく行くと右岸に「↑厳頭洞入口」の案内板。斜面の道を少し登ると背が立つ高さの岩の洞穴です。
(10:30)





 そして左岸に階段道が現われたら進行は右ですが、その前に左の東屋で小休止。水分補給したらここに戻り階段道へ。
(10:35)
 暑さが攻めてきて足取りが重くなりました。100mの高さをジグザグ登り着くと、更に容赦ない日差しに出合います。

 360℃の展望峰は樹海の島です。正面中央が尾張本宮山293m。その下は万緑にさらわれそうな鞍馬教会の屋根。

 6年前「犬山七低山一日駆け」では、ここ一本松展望峰を岩見山と勘違いしました。
山頂は、もう一つ北のピークです。そこに山名板がありました。
「岩見山」に続き「展望台」の字があり「岩見山展望台」と読みそうです。

何もかも夏へと辿り着く山頂。西に見える赤岩の岩山が焼山266m‥絶景です。
この岩見山へ初めて登った時、あの岩峰がとても印象的でした。『岩山を見るから岩見山』
野良人さんが『あの頂上へ行きましょう』と今日の目的地を明かしました。
(11:00)

 一旦、岩見山から東へ降り、分岐で「八曽キャンプ場」方面へ。林道の下山口には、残念にも枯れてしまった「タラヨウの木」が残っていました。
(11:20)

 20分ほど林道を降っていくと名大地震研究所を経て「モミの木有料駐車場」(500円)です。ここの厳頭洞コースから入山し、沢沿いの道を登ります。
(11:45)




 沢の流れが光れば森は夏。左岸を行くと「五段の滝」の案内板があり、下に小瀑布が見えます。以前間近で見たので省略。
(11:50)



 厳頭洞コースは、初めに表したように木橋をすべて流失しています。そのためMTBは、走れなくなりました。

 何度も徒渉して乙女の滝を目指します。
 その乙女の滝は5mほどの落差。濡れた岩に足を取られないよう注意して滝壺へ行きます。
ここまで斜度は緩くとも登り坂でしたので止まると汗が噴き出します。

融けたポカリを飲んで水分補給はできますが、身体の体温は直ぐには下がりません。
10分休憩して写真右手前から急斜面へ取り付きます。
(12:05)





 すぐ尾根に出て右へ方向転換。尾根の熱気に空気は重く、バリルートにある薄い踏み跡を辿ります。





 そよとも動かない風、直射日光ギラギラの岩場でギブ。やってられません。岩上の木陰に座りました。
冷たいお茶を飲み干しても、すぐ汗に替わってしまいます。
炎天を裂く一陣の風に嬉し顔しても次が中々来ません。
ギブする直前、身体が熱くなり足がダルくなっていました。

 
熱射病気味にシャリバテでは歩けません。野良人さん『ここでランチしましょう』
緑映える夏の谷、向こう側は岩見山。左のふたこぶピーク左が八曽山326m。
ズームアップした一本松展望峰、あちらからこちらを見ていたわけです。
(12:30)〜(13:50)

 今日の山行の狙い『絶景に落書き』のとは?
あの岩見山からこちらを見る登山者がいれば、絶景に足跡で落書きする
私たち二人が見えて驚くのですが‥暑過ぎてその登山者がいません。



 復活して少し登れば焼山山頂。(昔は厳頭洞山)石積みで守られた図根点が中央にあります。展望はすぐれません。
(14:05)

図根点:三角点を観測しようとすると鉄塔などで測量ができない場合、補助基準点として図根点を新設します。

以前岩見山から焼山を見た時は、まさか登頂できるとは思いませんでした。達成感があります。
下山は北東方向に降りますが、鞍部からもう一度小ピークを登らなければいけません。
そして尾根が広くなったら右へ右へと寄るイメージです。




 八曽マス池が左に見えたら、すぐキャンプ場も下に見えてきます。そして朝、通ったBBQ広場へ下山しました。
(14:30)  



 キャンプ場から駐車場へ。足元を見ると5cmのコクワガタが角を拡げて威嚇しています。実は天然ものは初めて見ました。

 天狗岩焼山は低山といえバリルートで野良人さんのガイドがなかったら永久に知らない場所でした。
(14:40)


東海岳行
   “回転寿司、行こう” 

 先日、我街江南市に全皿100円のくら寿司が開店しました。スシロー・かっぱ寿司と並ぶ回転寿司チェーンの大手です。何年か前、初めてその名を知ったのは「時間制限管理システム」がテレビで紹介された時です。皿の裏にICチップが付いていて30分〜55分でお客が取らないと自動的にレーンから取り除かれます。

 特許システムだそうですが、それ自体はお客の目には着かない裏方のことです。そんな折、長女が鈴乃助を連れて遊びに来たので『食べに行こうか』となりました。娘の「回転寿司は早めの入店」という注意喚起で夕方5時過ぎに行きます。するともう待ち席には、数十人が座っていました。

 順番を取るためタッチパネルの受付機に人数や席種を入れると、受付番号と待ち時間がプリントされたレシートが出ます。25分待ち!モニターにも現在、何番まで呼ばれ待ち時間はどのくらいかが表示されているので精神的に悪くありません。どんどんお客が来て待ち時間は増え続け、60分‥そして90分越えしました。



 私たちは15分ほどで呼ばれホッ!。テーブル席に着き、ひと通り皿を取り小腹を膨らませました。食べ終わった皿をテーブル端の投入口に入れるとタッチパネルが、皿数をカウント表示。皿は洗い場まで水でレーンの下で運ばれます。5皿に1回ルーレット等のゲームが、タッチパネルで自動的に始まるのです。

 当ると「くら寿司」のキャラクターグッズがガチャ玉で貰えます。私たちはハズレが続き、20皿目で当りが出て銀之助のストレスが解消されました。ゲームがしたいのでどうしても5枚単位で食べようとします。皿片付けが、セルフとは大したものです。ビール等の飲み物もセルフで店内の自販機でお金を入れて購入します。

 省力化が先進的で個別注文も快適です。タッチパネルで欲しいものを選択し、入力すると待ち時間が表示されます。待っていると音とタッチパネルの絵で知らせがあり、注文品が運搬トレイに乗りピューッと回転レーンの上の注文レーンを走って来ました。取り終わってボタンを押すとピューと去って行きます。



 鈴乃助は注文が楽しく、好きなイカばかりオーダーしていました。ひよこさんが、ネタが小さいのがあるとボヤく。何と言っても100円寿司ですから私は高望みしません。腹いっぱいで「おあいそ」ボタンを押すと店員さんが来て請求書をくれます。

 レジは出口近くにあり、そこは精算する人、入店する人、入力する人、順番を呼ばれた人とグチャグチャ。改善点ありです。店を出るとき受付機の待ち時間を見たら6時過ぎで200分待ち。ありえない、食べるのが9時を過ぎてしまいます。

11.07.05(火)17:20