岳行ノート

小秀山 1982m/長野県王滝村

2011年9月29日(木)



御岳展望の日本二百名山、山頂に近ずくにつれ大岩が現れ‥



 阿寺山地の最高峰小秀山(コヒデヤマ)は、岐阜県中津川市加子母の二の谷コース(乙女渓谷)がメインルートです。しかし周回するとコースタイムが7時間半。 

 私には「半端ない」ロングコースです。何年か前、新聞の週末ガイドで小秀山を長野県側の王滝コースから登るツアーを募集していました。

 どんなコースかとネットで調べると森林管理署の作業道が登山者に開放されたようです。その時点では登山口の位置も大まかで全容が不明でした。


 その後、たびたびネットを確認しているとコースタイムが往復3時間半ほどとわかり、その他の疑問点も解決したので挑戦しましょう。


 多くの山のネット情報にお世話になりました。
<駐車地>
[-]広域図、[+]詳細図、ドラッグスクロールで移動



 白川林道登山口P→植林防護柵→1536mピーク→フクロウ岩→伐採地斜面→
 左折点・道標→大岩〜大岩→▲小秀山→避難小屋・秀峰舎→白川林道登山口P


 ※赤線はGPS軌跡
■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」



江  南:午前5時55分発  晴れ 21℃
駐車場:午前9時05分着  晴れ 13℃ 
往:2時間30分(小休止含)
復:1時間50分
◆所要時間:4時間20分



 中央道中津川インターから国道19号線で木曽福島へ走ります。元橋交差点を左折し王滝川を遡ると御岳湖です。

 御嶽山が雲で見えません。正面は王滝村集落、その上は御嶽山南斜面の1748mピークです。

王滝トンネルを抜け、滝越集落で左折し白川林道で南進します。
舗装された林道を窓を開け走って行くと、前方のカーブミラーが激しく左右に揺れている。
『???おっ!』猿が乗って遊んでいたようで車が近づくと、木に飛び強烈に威嚇してきました。




 林道左にある駐車場を発見。我が家から3時間で着きました。道標近くに停め、写真右端の登山口へ向かいます。
(9:20)



 すぐ植林防護柵があり、グルグル巻いた針金を外しますが、開放厳禁です。元に戻そうとすると壊れかけで柱が重い!

 か弱い女子には厳しい作業でしょう。





 ぶら下げたクマスズを高らかに鳴らして急登を登ります。稜線に立ち枯れが、見えてきました。




 登り着くと再び防護柵のゲートですが、網が破れていて通過できます。桧をカモシカ等から守れません。
(9:50)




 尾根を少し歩くと1536mピークで、そこから御嶽山の山頂部を見ることができます。『山の字どおり』
(9:55)




 コースの1/3の位置でフクロウ岩が、登山道に突然出現。

 その標識は手彫り、中々こっていますね。木陰で少し休憩します。
(10:15)

その先、斜面は伐採されていますが、上部がまだ残されていました。
右のOKサイン横から登ると、低木なのですこぶる良い展望です。
(10:45)






 振り返れば、ナナカマドの実の向こうに中央アルプス。さて急登は続きます。




 伐採地の上部で登山道は、この道標から左へ曲折し樹林帯へ。するとシラビソの原生林となり‥
(11:10)



 緩やかなフカフカ道は気持ちよく歩けます。次々現れる巨岩には、右に迂回路があり大丈夫です。

 道は道標・テープがあり、下草も刈られています。整備されている方に感謝です。要塞のような巨岩を過ぎ‥


 樹林帯を抜けると二等三角点山頂です。展望図板があり、ワイドビューを楽しめます。北正面に御嶽山全容。!

 先着の単独の方に記念写真を頼まれ一緒にランチします。20℃くらいでしょうか、風もなく秋日和が嬉しい。
(11:50)

ナナカマドの向こうに、朝の雲が飛びすっきりした御嶽山
右端に三笠山2256mピーク、山頂「山の字」の右が王滝頂上2936m、中央が剣ヶ峰3063m。
左斜面を少し降ると尖がった継母岳2867mです。



 山頂西には中津川市が、昨年7月建設した避難小屋秀峰舎が樹海に浮かんでいます。中は桧の香りが清々しい。

 清潔なバイオトイレがあり、建築費はきっと我が家よりかかっているでしょう。小屋の右向こうは白草山1641m。





 1時間、充分休憩しました。下山は山頂にある「白川林道へ」の道標から東へ。
(12:50)



昨今、太陽の沈むのが随分早くなったと感じます。
一番乗りの紅葉発見。



伐採地を過ぎしばらく降ると1536mピークへの登りが待っています。
標高30mほどで悩むことではありません。ここから見るフクロウ岩は、頭が割れた雪だるまだ。
フクロウ岩(13:55)



 そして錆びついた防護網に出合い、破れゲートを潜ります。
(14:20)

 白川林道の駐車地にはゲートから20分で着きました。
(14:40)



 白川林道で岐阜県側に抜けられれば近道です。1km先の県境白巣峠へ行くと未舗装道に変わり通行止ゲート。

 中津川市の度合(ドアイ)温泉へと通じる道ですが、法面はむき出しで落石の恐れがあり、やむなしです。

ということで来た道を戻ります。王滝トンネルを抜けた所で数組のカメラマンが撮影中です。
27年前、長野県西部地震の土石流が川をせき止め、この自然湖が出来ました。

 立ち枯れの木に思わず足を止めさせられます。
誕生はすざましくとも時が流れ、穏やかな湖になりました。
私も歳を重ね穏やかになりましたが、頭頂部の立ち枯れが進んでいます。


東海岳行
   “夏の思い出ツアー” 

 今年の夏、日帰りツアーを企画し友人と滋賀県の米原市へ出かけました。まだ行ったことがない所が二か所入っています。コースは「伊吹山山頂→醒井養鱒場→地蔵川の梅花藻」 8月上旬は、伊吹山1377mのお花畑が見頃でドライブウェイが大渋滞するので早めに出かけます。

 9時前には料金所に着き、3000円の往復料金+駐車場代を払いました。ドライブウェイは台風の被害を受け、7月20日〜8月5日まで通行止でした。稼ぎ時なのに切ない。迅速な復旧工事をしたと思います。その現場が左下の写真です。駐車場に着くと、まだ1割程度しか停車していません。

 友人は伊吹山登山が無理なので西遊歩道〜中央遊歩道の周回です。歩き出すとこの時期にしては花が少ない。(右下)山頂の山小屋でコーヒーブレイクして、ご主人に聞くと‥『花の咲きが遅いと思ってたら秋に咲くトリカブトがもう咲いている。おかしい』自然には文句は言えませんね。


   


 混み始めた駐車場を後に醒井(さめがい)峡谷にある醒井養鱒(ようそん)へ向かいます。ここは明治11年に開設され、現在は県の水産試験場です。霊仙山1094mを榑ヶ畑道で登山する時、車で通過したので場所は知っていましたが入場したことはありません。

 到着すると早速、駐車場料金400円、入場料金450円としっかり取られます。しかし、場内は思っていたより広く霊仙山から届く豊富な清流で、観察池・飼育池・釣り池が大小様々に点在。(下左) ニジマス・アマゴ・イワナなどの群泳が見られます。さて私たちの第一目的は、すきっ腹を埋めることです。

 マス専門料理店に入り、鱒定食を頼みます。あらい刺身、寿司、フライ、塩焼きなどマスずくし。清水が流れる池畔でマスを見ながらでちょっとお洒落に贅沢しました。駐車料金のレシートを見せると200円割引してくれます。『ありがたや』


   


 林道でJR醒ヶ井駅前に戻り、国道21号線を500mほど東へ向かうと右に無料臨時駐車場がありました。そこから路地を南へ歩けば、素敵な街道沿いの清流は地蔵川です。(下左)近くの賀茂神社からの湧水ということで驚きます。その流れの中には、梅花藻(ばいかも)が最盛期です。

 梅の花に似た小さな花が咲くのでその名が付きました。直径1.5cmほどの愛らしい水生花です。(下右)ちょうど川沿いのサルスベリが満開で落下した花のピンクがアクセントになっています。(最下段)以前から、梅花藻を見たかったのですが、花も可愛いいけど周囲の風景も素晴らしい。

 この辺りは、中山道の宿場町として栄え、今もその町並みを残しているからでしょう。この日は真夏日でとても暑く汗が湧きだしたとき、友人が湧水で冷やしたラムネをご馳走してくれました。夏の日の思い出を分け合い乾杯!


   



11.10.02(日)21:50