岳行ノート

七七頭ヶ岳 693m/滋賀県余呉町

2011年10月12日(水)


ブナの大木が現れたら山頂は近い




 七七頭ヶ岳(ナナヅガダケ)は不思議な山名です。謂れは、山里の上丹生、菅並、摺墨(スルスミ)地区など、七つの尾根を集めた頂きということから来ています。

 信仰の山であり、山頂に観音堂、伝説の瑠璃池もあるそうです。また標高が693mと低山にもかかわらず関西百名山にも選定されました。

 湖北の山を登るとブナの広い森が残っていて感動します。この山では、何と山裾の標高200mに近畿一低い場所に生育するブナが残っているのです。


 歩行時間が3時間足らずなのでガイドブック通り縦走してみましょう。そのためバスを利用することにしました。久し振りなので何だか嬉しくなります。


 教科書は、山と渓谷社「新・分県登山ガイド 滋賀県の山」です。参考書として多くのHPで確認させていただきました。
<駐車地>
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墓地駐車地

菅並バス停
(余呉バス)

上丹生バス停

観音参道駐車場

展望地

大ブナ

七七頭ヶ岳
(観音堂・三角点)

瑠璃池

右折点

左折点

墓地駐車地


 ※赤線はGPS軌跡


■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:午前6時30分発  15℃晴れ
駐車地:午前8時25分着  16℃晴れ時々曇り
往:2時間00分(以下小休止含、バス移動5分間除)
復:0時間55分
◆所要時間:2時間55分

北陸自動車道の木之本インターで下り、国道365号線から県道284号線へ右折します。
高時川を北上すると正面にこんもりとした富士山型の七七頭ヶ岳
山麓の上丹生(カミニュウ)から眺めると丹生富士と呼ばれるのが納得します。




 余呉町菅並(スガナミ)の墓地の駐車スペースに停車。お隣はバードウォチャーの方です。あぜ道を歩き、集落を抜けて‥
(8:40) 

 菅並バス停で待ちます。8:47発が少し遅れて到着しました。乗客は私一人。 (余呉バス/丹生線PDF)
(8:50)

 5分後、上丹生バス停(250円)で降車します。左の道から正面の七七頭ヶ岳を目指します。
(8:55)




 高時川の流れを聞き、右岸の舗装路を北上。突当たりに「七七頭ヶ岳観音参道」の石柱があり地道に変わります。
(9:10)





 100m程進んだ斜面から標高の旅の始まりです。ここから尾根に登り着くまで、急登しなければなりません。
(9:15)





 道はよく踏まれ足元のドングリを踏みながら高度を150m稼ぎます。取付から25分、尾根に出ると西に少し展望がありました。



 登山道脇のコウヤボウキが可愛らしい。その名の通り、高野山では茎を束ねてホウキにしました。

 またイワカガミの葉も散見します。植林は思っていたより少なく落葉樹林の明るい道です。




 道の向こうに貴婦人出現。『色白だなあ』ブナの大木が見えたら山頂は近いのですが、まだ距離があります。
 
 もっと大きな木があるようです。





 やがて西にすっきり展望が開けます。右端ピークが新谷山662m 左奥が9月に余呉トレイルで歩いた行市山660mです。
左肩がかゆくポリポリ掻いて歩くと、チクッとしたので腕を見れば、でっかい。叩く!
吸汗速乾のシャツは針が通るようです。ズボンを見ると左右2匹づつ止まり刺そうとしています。
また叩くとあっけなくつぶれますが、次から次へ血を求めて襲ってきました。『この時期に蚊かい!』

登山道に『これだ!』ガイドブックの写真で見たブナの大木。直径1mはあるでしょう。
白い肌は乾燥肌のようになり、コケに覆われた超熟女の貴婦人。健在です。
写真を取るため立ち止まると蚊が来るので離れがたい思いを残し、さらに10分ほど森を登ると‥
(10:25)




 西林寺の観音堂、宝篋印塔(ホウキョウイントウ)の建つ広場に出ました。右横の下山道を確認して樹林をもう少し先へ行くと‥
(10:40)
 山頂三等三角点です。ここへリュックを下ろし、来た道を少し戻り‥
(10:45)

 瑠璃池の標識から西斜面を急降します。

すると素晴らしいブナの森が広がっていました。
低山の七七頭ヶ岳が関西百名山になった理由がわかります。
降る事5分足らず‥


 池と呼ぶには小恥ずかしい瑠璃池。伝説の池は小さな水場でした。

伝説:奉納の舞を踊る少女にできものが出て高熱のため舞えない。山頂の観音さんに祈るとこの池で清めよとお告げ。

 そうするとたちまち治り、舞うことが出来た。それ以来この清水は肌を美しくすると伝えられる。
『効能できもの治癒から拡大』
 
 山頂まで戻りランチにします。ここでも蚊が汗の臭いをかぎつけて集まってきました。堪らないのでヤッケを着てタオルで顔を隠します。ようやく落ち着いておにぎりをほおばれました。
〜(11:20)





 観音堂横からの下山道では、ブナの森が広がっています。ガイドブック通りブナが山里にもあるか確認しましょう。





 5分も行かないうちに林道が現れました。調べるとこの道は西隣の新谷山白浪峠と続いているようです。





 右斜面が広葉樹林、左斜面が植林、そして尾根でY字分岐に出逢ったら右へ‥
(11:40)

 一部ですがこんな紅葉があるということは、この山のパラダイスは中々だと予想できます。

 9月余呉トレイルの行市山でも見かけたジョロウグモ(女郎蜘蛛)です。




 すべってころんでの急降ではありませんが、傾斜のきついところもあります。残念ながら土止めが無くなった階段です。

確かにかなり降りた所にもブナは生育していました。堰堤が見えたら右へ迂回し植林を抜け里に出ます
車を止めた墓地横から見ると横山岳1132mが正面。バードウォチャーは、まだチャンスを狙っています。
さあ、まだ12時過ぎたばかり、この辺りの山を探索しましょう。
(12:15)


東海岳行
   “ヒルヒル・レポート” 

 東海岳行のマニアック・コーナー「ヒルがイル」には、恒例企画があります。4月から9月までのヒル忌避剤「ヒル下りのジョニー」の毎月プレゼントです。最近は全国各地から応募があり、皆さんはその被害状況を切々と訴え、力作や長編もあります。

 その被害を簡単に「ヒルがイル」のリストに載せるだけでは申し訳なく思いました。そこでヒルのシーズンオフの今、改めて彼らの執念を我々も忘れないため、道草でいくつか掲載させていただきます。リタイヤ後、最近山登りを始めた方からのお便りです。




◆山梨県南アルプス市:HHさん <山梨県南部町の高ドッキョウ1134m・貫ヶ岳897m>2011.08.07

 只今小生68歳、リタイヤし自分の思う通りに行動できり身と成りましたが、老化による逆流性食道炎と前立腺肥大によりトイレが近く団体行動が苦手に成り単独行動で適当に楽しんでいます。健康作りが仕事と考え、1年半前から週4日〜5日間5k〜10kのウォーキングで体力作り。

 此の夏自信がついたので山を歩いてみました所、風涼しくて空気爽やか、直ぐはまってしまい100名山挑戦を決意しました。山に登ること1日2〜3座アタックをかさね現在32座まで登りましたが、8月7日に南部町の樽峠より高ドッキョウ貫ヶ岳に挑戦しました

 林道の登山口に朝4時に到着明るく成るのを待ち登山開始、早朝の為露よけに合羽のズボンを脱ぎました所がふくらはぎの辺りが赤くで染まって居るのに気が付きとっさにと察しました。話には聞いていましたがパニックになってしまいました。



 早速、ズボンを捲り上げると案の定、足に13匹まるまると腹いっぱいと言う感じでたかっていましたが簡単に払い落とす事が出来ました。それからはズボンの裾を靴下の中に入れ貫ヶ岳に出発しました。

 足元が気に成り靴ばかり見て居ますと、まあうようよ上がって来ましたね。手でむしり取るのですがなかなか取れないし、詰り潰して見るが何と丈夫な体をしたなのか!むしり取って捨てるのが忙しかったですね。そのせい有って新たに吸われる事は無く下山しました。

 もしあんな所で具合でも悪く倒れる事でも有ったら体が見えない位に覆われる事でしょう。思うだけでも寒気がします恐ろしい初体験をしました。帰ってきても血豆みたいな吸い口が残り、治るのに時間が掛かりそうですが、これにヒル(蛭)まず山登り続けています。



 最初の出合いでインパクトあると絶対に心奥深くに恐怖が刻まれるでしょう。。。すかし、む!最後にオヤジギャグでやられました。次は若い女性だと思われますが、神奈川県はどうなっているのでしょう。



神奈川県茅ケ崎市:SMさん <海岸近くの自宅風呂場>2011.05.12.20h

 小窓の網戸より進入したところを発見。体の3割が血液?赤くなっていた。ムカついてカビキラーをかけスポンジで拭き取り、ヒルのみ外へ捨てた。赤ちゃんが吸われたら大変! なんで海側にヒルがいるの? ムカつくわ‥



 地図で見ると歌で有名な烏帽子岩が浮かぶサザンビーチちがさき近くです。ヒルは塩水=海水が嫌いなはずですが、進化した彼らには砂糖水を掛けて見たい。最後は静岡市駿河湾に流れ込む安倍川上流の山からの報告です。



◆静岡市:OMさん <安倍奥の二王山1208m>2011.07.03

 インターネット等の情報の中には、山ヒルについての記述は無く、特に気にせず山に入った。登っている最中は、全く気が付かず山頂でおにぎりを食べて下山。途中、おしっこをしたくなってズボンを下げたところ何かが下に落ちたので確認したら山ヒルでした。

 パンツにはがべったりと付き、恐る恐るズボンの裾をめくると既に靴下は真っ赤になっており、ふくろはぎの辺りにもがべったりと付いている。慌ててズボンに付いていたヒルを叩き落とし、靴を見ると又1匹這いあがって来ているところで、それも石でそぎ落とす。

 立ち止まっているのも怖くなり、一目散に駐車場へ戻り、着ているものを全て脱いだところまだ3匹ほどいました。1匹は私ので丸々と太っており、つぶすとかなりのを吸っていました。確認すると吸われた箇所は足首辺り6箇所、ふくらはぎ2箇所、下腹1箇所、首筋1箇所、合計10箇所をやられました。


 がなかなか止まらず5〜6時間してようやく止まりましたが、山ヒルにはもう懲り懲りです。



 10箇所って凄い、下半身血だらけですね。特にパンツにが付いている様は尋常でありません。中々が止まらないので自家用車ならまだしも、公共交通機関では周りの人がどんな顔をするでしょう。皆さんが驚愕した様子が目に浮かびます。またご報告差し上げます。

11.10.16(日)21:15