岳行ノート
飯道山・庚申山 664m・408m/滋賀県甲賀市

2012年2月22日(水)


飯道山行場コース<蟻の塔渡り>

左は崖、右に頼りになる岩壁、ポジショニングのいい木
細いけど精神的な支えのトラロープ、お陰で全員無事修行できました。



 「ジオンと山歩記」さんからは、いつもこだわりのあるコースをお誘いいただいています。今回は滋賀県飯道山(ハンドウザン)〜庚申山(コウシンサン)山行です。

 聞いたことのない山名で、調べると山と渓谷社の「新・分県登山ガイド」に載っていました。2009年12月周回した金勝(コンゼ)アルプスの東方です。

 飯道神社にある修験者の行場道と庚申山の大パノラマがハイライト。初めての行場道は、三重の伊勢山上。おっかなびっくり楽しく周りました。


 それは7年前ですが、昨年でも月間最高720アクセスもあり、新作よりも見られています。久し振りの行者道に興味が沸き、これは行かねばなりません。

 教科書は山と渓谷社「新・分県登山ガイド」です。
<駐車場>
[-]広域図、[+]詳細図、ドラッグスクロールで移動
  名神高速道路の竜王ICで下り、国道1号線で東進します。甲賀市水口町で野洲川柏貴橋を渡り…


白髪神社駐車場→行場コース→▲飯道山→▲庚申山駐車場

※赤線はGPS軌跡
 ※黄色は分岐点

■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」


江   南:午前6時40分発    曇り/2℃
登 山 口:午前9時30分着   曇り/6℃
往:1時間50分(山頂まで、行場・小休止含)
還:2時間45分  
◆所要時間:4時間35分
 「123456789」岳魚さんより書込み頂きました。◆2/7:「連番を大切にしよう」の会が、3月4日午前5時6分、標高789mの本宮山山頂で逢いましょうと企画しているそうです。’12年3月4日午前5時6分789mと1〜9まで連なります。どんな人が集まるのでしょう。
◆3/4:当日、本宮山山頂で5時6分に万歳三唱、二度と訪れないこの日を祝しました。記念カードが配られましたが、200枚のカードは足りず、想定を上回る人が集まりました。 新聞社も来ていたそうです。
途中、飯道山をパチリ、庚申山は更に左で写っていません。
写真の最高峰は625mピークで、飯道山山頂664mはその左側の峰です。

JR貴生川(キブガワ)駅で山仲間と落ち合い、オレンジシガカントリークラブへ向いました。

 ゴルフ場手前「飯道山・飯道神社→」道標で南側のフェンス沿いに走ります。路面が凍結しているので慎重に‥

 800mでトイレ完備の広い白髪神社駐車場。鳥居を潜って参道を上がります。
(9:45)


 道は石段、木の階段、山道と変化し、お地蔵さんと出合えば階段道です。雪を散らす道を登れば‥
 熊野遥拝に到着、左に南西の信楽町(シガラキ)へ開けています。↓(10:10)


 先に行者堂があり小休止。右が本殿への階段、左が行場入口です。


 私達は修行場へ。奇岩・奇石が散在し、その厳しさを体験できます。行場コースは、30分の予定です。
(10:15)

ワイルドな山で一番キレが良いのは、岩登りに慣れたジオンさん。
約300mのコースは登ったり降りたり潜ったり。ワイワイやっていると怖さが半減します。
行者コースは、下段の道草で案内させて頂きました。

 55分かけコース一周、飯道神社本殿がゴールです。奈良時代始めに創建されました。

 本殿は、江戸時代の1650年建てられた重要文化財です。石段を降り、デポしたリュックを回収。
(11:10)

 山頂へ向かいます。登山道を見逃し林道周りで歩き、案内図を見て山道へ入りました。

※5コマ目、鳥居を過ぎ石垣に沿い写真右へ行くべきだったのを直進したためです。

神社から25分で二等三角点山頂に登頂。西北に90度切り開き。写真右は阿星山693mです。
気温計は4℃、先着者はランチ中。先は長く東から降ります。
(11:35)


 雪道の急降下は油断なりません。7分で林道が見えてきました。
 そこが杖の権現休憩所で風除けランチします。



豊腹を抱え、登山道を登ると‥
(11:50)〜(12:50)


 林道に降りました。林道歩きすると造成中で法面はむき出し。5分行くとチェーンで通行止めされていました。

分岐点付近から三大寺林道となり、岩壺不動尊の休憩所に到着。
石段上が不動尊でお地蔵さんが祀られ、護摩木が焚かれていました。
トイレもあり、コースで困ることはないようです。
(13:30)
林道を降り、貴生川駅分岐で右を取ります。
15分歩くとチェーンの通行止、その小野峠分岐は左折です。
5分歩き信楽高原鐡道の高架を潜り、国道307号線。そこへ上がり道路を右へ。


 300m南へ歩くと庚申の森入口。2山目は、標高150m距離800m『う〜む‥』 出発から4時間以上経ちました。
(14:05) 


 熊野古道より苔むしているんじゃないでしょうか。石段を黙々と登ります。「天望台→」の道標には違和感?

 鐘楼の東に山頂三等三角点。その東で‥
(14:30)

 パノラマを感動したいのですが、曇っています。無料双眼鏡と展望図で同定は容易です。

左に霊仙山1084m、右の油日岳696mまで鈴鹿のオールキャストが見えるはずです。
ぼんやり確認できます。鈴鹿を横一列で望め素晴らしいビューポイント。
30分おやつ休憩、最後に山頂の広徳寺を参拝しましょう。

 開基は783年、「419年前、山麓の貧農藤左ェ門が寺にこもり祈願した。銅と亜鉛の合金を伝授され、真鍮を完成。

 財をなした彼は約400年前、写真の堂宇を再建しました」
(15:00)

 下山しようと広徳寺左の階段を降りるとトイレもある駐車場が見えました。『何だ、ここに車をデポすればよかった』 舗装道を降ります。

 15分降れば、車をデポした庚申山登口駐車場です。(15:20) オレンジシガCCへ車を回収に走り、お開きとなりました。

 (左から)ジオンさん、あさひさん、長さん、和たん、福ちゃん、(私)、ドルフィーさん、お世話になりました。みなさんのお陰で楽しい山行の思い出が出来ました。


東海岳行
   “行場コース”  

 飯道山は全山が花崗岩からなり奇岩・奇石が各所にあります。飯道神社行場コースは、1951年(昭和26年)に再興された行者講の修行場です。私は修行が足りないので足を踏み入れなければなりません。岳行ノートに記したように行者堂(下写真左)から行場入りします。

 <入口の木札より>
「難所が続くコースであり細心の注意を払い事故の無いよう修行下さい。迷路のような道です。単独はお避け下さい。 入口出発〜@天狗の岩A西の覗を左え〜B平等岩C不動の押し分け岩D蟻の塔渡りE胎内くぐりF鐘掛け岩G不動登り岩(鎖あり)〜H本社裏に出る 約参百米」


行者堂

@天狗の岩

C不動の押し分け岩
 
 行者堂前の入口を出発して1分で新しい祠の@天狗の岩。天狗のフォルムを探しますが‥山腹道には鎖やロープがあり、雪が融けた道には心強い。A西の覗の案内木札を見つけられません。C不動の押し分け岩巨岩が押し合っているようです。


B平等岩

メタボサンド岩

 B平等岩は5m近い高さがあり、鎖で登って天辺に立つよう努力しますが、スッテプの雪が凍っています。岩の裏は奈落なので無理はしません。何を持って平等なのか不明です。メタボサンド岩は「♪港のヨーコ、横幅、横綱」だと通り抜け不能です。@天狗の岩の祠裏にひょっこり出ます。


クリーニング屋喜び岩


E胎内くぐり

 クリーニング屋喜び岩は、ミニ胎内くぐりで入口から下へ下がるので足から入らないと怖い。写真の左後ろから出るのですが、出口が狭く腹這いにならないと抜けられない。彼女の服の汚れを見て誰もやりません。D蟻の塔渡りはTOP写真にあります。E胎内くぐりも鎖とロープに助けられました。


G岩上(不動登り岩?)

比叡山遥拝

H飯道神社本社裏

 F鐘掛け岩は、案内木札を見逃したようです。G不動登り岩は、写真でG岩上とした箇所と思われます。鎖があり、岩の上へ出ると樹木が視界を遮っていました。次にピークへ向って回り込むと比叡山(848m)遥拝の案内木札。まさかと思いましたが晴れていたら望めるかも知れません。

 方角は北西の阿星山左で地図ソフト「カシミール」では、何と比叡山を確認できました。ピークを降りればゴールの飯道神社本殿が下です。全員無事、修行が出来て参詣し、登山を続けました。行者コースは、伊勢山上より小さい規模です。一歩間違えたらという怖さは補助具で配慮されています。

 行者講のころは、補助やステップもなかったのでしょう。フィールドアスレチックスよりは危険ですし、守り続けてこられた神聖な行場です。

2012.03.06(火)09:10