岳行ノート

姥ヶ岳 1454m/福井県大野市

2012年5月24日(木)


大トチノキ」付近のサンカヨウ大群落


 今年4月、滋賀県の笹ヶ岳に登りましたが、今回もその時と同じ教科書のガイドブックに誘われました。そのキャッチが「こんないい山だったのか」と魅かれます。

 「オウレン畑(はたけ?)ブナ林は、とにかく美しい」とベタ褒めです。さらに「一面のオうレンサンカヨウ、ピンクのミヤマカタバミ、そして湿地に水芭蕉」むずむず!

 登山口へ行くための国道157号線を日本道路交通センターの規制情報で調べると大野市中島〜岐阜・福井県境温見峠まで雪で通行止(〜5/31)です。


 しかし花登山のレポは、5月中旬にあります。そこで高島・余呉トレイルなどでご一緒した福井のみれさんに尋ねました。謎が解け、例年より1週間遅れで行ってみます。


 すると地元のみれさん「山おんな岩おんな」、ひろろとろろさん「山あっとらんだむ」も同行して頂けることになり、心強い限りです。


 教科書は、ナカニシヤ出版「極上の山歩き」です。


<駐車場>
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平家平P

登山口

林道横断
@〜D

ブナ林

湿地:水芭蕉

姥ヶ岳
展望地

林道C

栃の木

平家窟

平家平P


 ※赤線はGPS軌跡※●主な分岐

■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:午前5時05分発  晴れ/14℃
駐車場:午前8時25分着  晴れのち曇り/13℃
往:2時間45分(以下、小休止含)
還:2時間00分(平家窟往復含む)
 ◆所要時間:4時間45分

 東海北陸道白鳥インターで下りると西の油坂峠滝雲が見えました。
稜線を越え斜面を滝のように落下しています。あの雲の中へ走り、油坂峠をトンネルで抜ければ福井県。
国道158号で九頭竜ダムを過ぎ越前大野で国道157号に移ります。

 青少年旅行村入口の雲川橋で国道は積雪通行止。ですが右のトラックのように入山する人のためスペースがあります。

 雲川を5km遡ると平家平の標識。橋を渡り10分で平家橋、そこから悪路です。摺古木山(スリコギ:飯田市)の林道ほどではなく軽でも走られますが‥




 ゆっくり15分走り、チェーンゲート前を左折すると駐車場です。風もなく穏やかな日和で花との出合いを期待してスタート。
(8:35)

 ゲートまで一旦戻り、ストックに付けたクマスズを高らかにならして歩きます。突当たりの案内図で寄り道する大トチノキ平家窟を確認しました。

 その案内図の左が登山口です。最初は杉林ですが、すぐ‥
(8:40)

ブナ林オウレン畑オウレンの花は終わり、実が右下写真のように出来ていました。
根茎が漢方の生薬になり、消化不良・下痢止として用いられます。我国の生薬は6割が中国からの輸入。
レアメタルのように輸入が困難になりつつあるようで業界ではオウレンのように国産化を計ろうとしています。

 これがキクバオウレンで日影植物です。種を蒔き黄色の根を収穫するまで何と5〜6年も要します。

 花後についた実は、時計のように丁度12個あります。遊園地の回転カップにも似ていますね。

(左)ピンクのミヤマカタバミは、希少でなく群生しています。  (中)林床ではサンカヨウが、今日の主役で一面に咲いていました。 (右)ヒダボタン?福井県や岐阜県ので咲くそうです




 登山道は5回、未舗装の林道を横切ります。ここは4回目で道標に左「大トチの木」と表示があるので下山時に行きましょう。
(9:20)

5回目の林道を横切るとほどなく新緑のブナ一斉林。手入れされた二次林の林床は、一面オウレン畑です。
残念ながらここも花は、終わっていました。この先で撮った花 バイカオウレン↓もあります。
 
すぐ傾斜が無くなり、気持ちのいい平らなブナ林が続いていました。
そして湿地を横切る所で‥



 『咲いていた!』水芭蕉を見るといつも幸せな気分。福井県一の群生地は、兵庫県氷ノ山につぎ日本の南に位置しています。

 沢伝いに水芭蕉は咲き、渓流は勢いをつけ里まで流れます。
(9:55)

(左)ショウジョウバカマ:花後、一時的に花が赤くなりそうですが、これだけ濃いのは初めてです。  (中)タチツボスミレと思いますが、スミレも濃い。 (右)イワウチワもあちこちで咲いていました。

 標高が上がるとダケカンバが周囲に現れます。ちょっと籔っぽいと思うや否や‥

 本気の藪になりました。下を見て踏み跡を追いながら歩くと、ときどき枝で頭を打ちます。





 周りにはカタクリが群生して、また幸せな気分です。そして10分ほど藪こぎをすると‥



 左に開け、荒島岳1524m、その後ろにある白山2702mは霞んで見えません。
眼下は笹生川貯水池です。

 右へ転じると‥




 笹の切り開かれた1454m山頂、二等三角点です。山名標の左から根性を入れて笹藪を南へ50mほど泳ぎます。
(11:15)



 5分で能郷白山1617mの展望地に出ました。磯倉1541mは、右二つ目のピークです。笹藪から山頂へ戻るのは楽でした。


 腰を下ろしてみれさんとランチしているとひろろとろろさんが用事を済ませ急いで登ってこられます。
(11:30)〜(12:50)





 山頂で3人でする長話も山旅の楽しみです。そして下山は、健脚派のお二人に必死で着いて行くだけ。
8コマ目の林道C「大トチの木」の道標を確認し、未舗装の道を東へ歩きます。(13:50)
ブナ並木を抜け、広場で曲折すると斜面にトチノキデラックスが見えました。
左は三角屋根の祠です。(樹齢400年以上、幹回り7.2m、樹高26m、枝張り31.4m)

昔はトチの実は貴重な食料でした。栃の木は、明治に入ると美しい木目から家具用に伐採されます。
明治40年頃、ここ旧西谷村では栃の木を守るため伐採の禁止を誓い、この木が残りました。
(14:05)

 大トチノキの周囲は、↓ニリンソウサンカヨコバイケイソウの群落、素晴らしい!

 湿地には水芭蕉とパラダイスです。
 花登山を満喫し林道を辿り駐車場へ戻りました。(14:40)

 平家の落人がこの地に住んだといわれ、この辺りは平家平の名。駐車場から東へ150mいくと左に小高い丘があります。

 その東端が平家窟。太いロープが入口から奥へ吸い込まれています。ライトを当てると蝙蝠が飛び出てビックリ。

 アルミ梯子が更に降りていますが進入禁止ですし、怖いので戻りましょう。


東海岳行
   “チェアレス  

 パソコンの「お気に入り」を整理していました。すると通販のファイルに携帯イス「チェアレス」‥すっかり忘れていたようでクリックしてみます。南米パラグアイの遊牧民アヨレオ族の習慣から着想を得てヴィトラ社が2010年に「チェアレス」を作りました。

 日本で1年後に発売され、はなまるマーケットが2011年9月紹介します。 そんなわけで私もチェックしたようです。その「チェアレス」は、アウトドアで椅子を持ち歩かなくても座った姿勢を楽にキープ出来る優れモノです

 ベルトの中に入り、ピンと背筋が伸びた状態で膝を安定させて座ります。幅5cm、長さ85cmのベルトのようなループでカーボン入りナイロン製で当初は3000円程でした。



 当時、ヤフーや楽天の通販では売れ切れてしまって私は買えなかったのですが、今は送料込で2310円まで値下がりしています。HPを検索していると代用品を探す「さすがな人」がいました。

 幅5cm長さ85cmの輪になった紐‥それは私も持っています。ギターのストラップでギターを肩にかけるためのベルトです。幅はちょうど5cmで長さも調節でき、入ってみると中々が具合がいい。(右写真) コツは、ストラップを床に水平にすると楽です。

 これは山の休憩でも使えそう。ヴィトラ社のPR写真でも登山者が使用しているのがありました。今度持っていくと羨ましがるか笑うかどちらでしょう。子供の運動会や体育館での学芸会などでも使えます。



 ひよこさんに見せると『旅行のスーツケースに巻くベルトでもいいんじゃない』いい所に目を付けた。訪問者の方は、ストラップはあまり持っていないでしょうが、スーツケース・ベルトなら結構持っているかもしれません。

 早速、持って来てみるとこちらは幅6cmでもちろん長さも調節できます。こちらも具合がよろしいようです。(左写真) 
2012.05.27(日)23:35