岳行ノート

座佐の高 429m/三重県南伊勢町

2012年10月4日(木)


-海の上高地-  座佐浜(ザサハマ)の海跡湖

手前の池が座佐池(南池)、中央に北池からの流れが見えます。
海跡池:入り江が海流で運ばれた砂礫・砂嘴でふさがれて出来た気水の池


 メ〜テレの「Let’sドン・キホーテ」は、2003年3月に終了しました。私は番組が大好きでしたのでとても残念です。すると今年8月テレビ局の50周年特番として復活しました。

 1990年10月の第1回目の放送は南伊勢町からでしたが、今回もその町で遊びます。隊長の中本賢は56歳、驚くことに菱川いずみは40歳!

 番組では、ドンキ隊がカヌーで海から座佐浜という所へ行きました。見ると3年前行った姫越山芦浜池に似ています? 放送後、調べると違っていました。


 浜の上には昨年登山道が整備された座佐の高(ザサノタカ)がそびえます。姫越山の東隣です。ガイドマップも手に入れ、野良人さん・画伯・博士と4人パーティで出発。


 教科書は、南伊勢観光協会「南伊勢山歩きガイドマップ」です。参考書として多くのHPにお世話になりました。
<駐車場>
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ロッジさらくわ
駐車場

登山口

座佐の高
(ざさのたか)

断崖

△座佐(点名)

座佐浜

タマゴ浜

ロッジさらくわ
駐車場


 ※赤線はGPS軌跡
※●は主な分岐

■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:午前6時45分発  晴れ/19℃
駐車地:午前9時25分着  晴れ/26℃
座佐の高まで:1時間10分(以下、小休止含)
座佐池まで:1時間55分  駐車場まで:1時間55分
◆所要時間:5時間



 紀勢自動車道の紀勢大内山インターで下り、南下します。紀勢南島トンネル棚橋トンネルを抜けると展望小公園。

 古和浦湾の背後にある座佐の高(写真中央)を見て棚橋トンネルを戻り、湾沿いを南下します。



 道の終点にロッジさらくわ。管理棟で一言駐車のお願いをすると、GPSの立体周回図を頂きました。

 写真左方にある座佐の高からの流れへ向います。
(9:35)

 河口から堤防を上流へ100m歩き、排水管の所で渡渉。博士『標高0mから登るのは初めてだ』

 渡った右岸には「座佐浜」の道標がありました。そちらへ向かわず、右手の尾根に登ります。





 尾根には赤テープがあり、その登山道は急勾配です。雑木林には備長炭の原料になる細い幹のウバメガシが多く見られます。




 途中、ハマチ養殖場がある古和浦湾の展望地。里の新桑竃(サラクワガマ)集落(左下)や展望小公園(中央右)が一望できます。
(10:10)




 傾斜が緩み「座佐浜分岐」を過ぎ、0mから429m登り座佐の高山頂です。東が大きく切り開かれ、そこから‥
(10:45)

白波が弧を描く座佐浜、海跡湖の座佐池(北池)を見ます。その右上の小さな池が南池です。

ドンキ隊はこの浜へカヌーで来ましたが、私達は右の岬からその南池へ降ります。
山に囲まれたこの浜へ来る道路はなく、閉じられた世界に誰もいません。美しい風景です。





 山頂から南へは急降の岩道。すぐなだらかになり右手に懐かしい‥





 姫越山503m周回で訪れた海跡湖の芦浜池です。中部電力の芦浜原発紛争の地ですが、漁場と景観は守られました。
(11:00)

 やがて断崖の縁に出ると眼下に太平洋が拡がり、波音がド〜ンと届きます。高さは200mあり高度感充分。この先が、左にTOP写真の座佐浜の展望地。

 海岸沿いにカーブする登山道は明快で、中電の境界杭に度々出合います。ここは間違えて直進しやすい地点。右へ曲折しシダを分けて急降します。(11:50)

数日前に台風がこの辺りを通過したばかり、今日の強めの風はその名残でしょう。
お陰で気温が高くても青空の爽やかトレッキングできます。景色のいい所でランチにしました。
リアス式海岸は太平洋の荒波を受けても、海岸線を守っています。
(12:10)〜(12:55)





 そしてここが一番ギリギリの箇所です。教科書のガイドマップに絶壁危険と書かれ、この辺りのルートが省略されています。

 ほどなく地形図に載る143.3mの三等三角点を発見しました。ここから5分ほど降ると、道の真ん中に中電の杭があり‥
(13:05)

 座佐浜と行止りの岬との分岐です。赤黄テープが目印で左折して浜へ降ります。複雑にくねる道ですが、頻繁に赤テープが出てきて安心。
(13:10) 




 そして座佐浜に着くと、南池から海への流れで足止めされます。4人で5分かけ、足場を作りました。靴を脱ぐほうが早いかも。
(13:25)


謎のコンクリートの塊が波打ち際にオブジェのように立っています。→
画伯『舐めても塩っぱくない』池は上部が、淡水で下部が海水です。
700mの砂浜は結構足に来てこれが、この後の転倒につながります。




ドンキ隊は池で貝、小海老、魚そして大うなぎを見つけました。
座佐池の北池に来て座佐の高を望むと中々かっこいい。
←浜の北端でテープと枝のプラボトルを見つけたら山に入ります。
(13:50)

すぐ「タマゴ浜→」の道標があり、その先から沢沿いの登りです。


蟹と戯れる。

突然、博士が右上の野良人さんの箇所から浮石で転び、3回転して立木で停止しました。

野良人さん『転がったら両手両足を広げれば止まる』なるほど。
座佐浜から210m標高を上げ、尾根の分岐点まで40分かかりました。
少し降ると対岸の天神山291mが望め、浜に本日3つ目の海跡湖薄月池です。
ここには不思議なことに大きなコイがいます。

  天神山への道はありますが、山から行く薄月池へ道は無いとのこと。
海から入るにも林があり、ドンキ隊も苦労していました。隔離されていて浜のガラパゴスです。



 そして最後の目的地タマゴ浜へ降り立ちました。座佐浜は玉砂利でしたが、ここは角が取れていません。

 座佐浜タマゴ浜の由来を観光協会に尋ねましたが不明です。廃棄されたスクリューの西に「新桑→」の道標があります。
(14:50)




 今度は浜から70m標高を上げ、尾根の分岐点です。博士『今日は計710mの登りでした』 野良人『中々骨のあるコースだ』
(15:10)



 5分降って今朝渡渉した座佐の高からの流れに戻ることが出来ました。前の堤防の階段を上がれば駐車場です。
(15:20)

 画伯『海の山へ行くと言われたけど、どういうかっこうしてくればいいかと悩んだよ』このかっこうしてきて良かった。


東海岳行
   “富士観光  

 来年の6月に富士山が、世界遺産になるかどうか決まります。そこで8月に青木ヶ原樹海を歩いて楽しかったのでひよこさんを誘い、その時行けなかった富士のスポットを巡ってみました。三ケ日ジャンクション新東名高速道路(下左)に移り、快適な走りをして評判の浜松サービスエリア(下中)に寄り道します。


 フルーツパンやミカンケーキなど美味しそうなものばかり、お土産を購入して新富士インターへ向かいました。世界遺産のスポットはいくつかあり、富士山本宮浅間大社(右上)もそのひとつ。全国の浅間神社の総本社で、1200年前建立され富士信仰の中心地です。

 富士山の湧水からなる大きな湧玉池(下左)が境内にあり、モコモコ湧きでている様が見えます。13度の水温は年間変化はなく国の特別天然記念物です。富士山の雪解け水が約15年かかってここに湧きだし透明感のある池を作っています。次に有名な白糸の滝(下中)へ走りました。


 世界遺産のユネスコの委員が、この滝をチェックしに来て「滝の近くにある2軒の売店は不要」、「滝の前にある橋は見えないように40m下流に移設」と課題を残していきました。現在、その工事中で滝まで下りられません。お土産屋の人が『客が1/3になった』と愚痴っていました。

 私は中学生の修学旅行で滝壺まで行きましたが、世界遺産になるとそれはできなくなるそうです。ランチは富士ミルクランド(上右)でお値打ちバイキング。デザートのソフトクリームが、コクがあり美味しくお腹がミルクランドです。そして青木ヶ原樹海を抜け、8月に歩いて登った▲紅葉台1165mへ車で上ります。


 強烈なでこぼこ道で、前を行く普通車が諦めてUターンしました。乗馬で上る人たちを追い越して展望台(下左)へ。ひよこさんが一番喜んだ場所です。『富士山の前に何もない』そのとおり、樹海が広がるだけ。2ヶ所風穴によったら西湖コウモリ穴で樹海を歩き(上中)ヘルメットをかぶり洞穴探検しました。

 コウモリは見なかったけど富士山のある西湖で休憩したら帰路に着きます。曇りでしたが、富士山は終始顔を隠さずいてくれました。やがて西側から見ると赤い地肌に大沢崩れを(右側)確認できます。最大幅500m、深さ150m、頂上直下から標高2200mまで達する大規模なものです。


 侵食は現在も進行していて1日10t積みダンプ28台分ものすざましいものです。崩壊を始めて1000年、まだしばらくは美しい姿のダメージにはならないでしょう。このツアーで知らないことがいくつか分かりました。富士山への興味は尽きません。
12.10.08(月)10:00