岳行ノート

雲母峰 888m/三重県四日市市

2012年12月2日(日)


お茶畑に堂々の雲母峰

(左が鎌ヶ岳、右は御在所岳)


 雲母峰は、上写真で見ると御在所岳・鎌ヶ岳の前衛峰です。北の湯の山温泉と南の宮妻峡に裾野を落とし、東海自然歩道が山腹を巻き親しみが湧きます。

 山名の「キララミネ」という美しい響きにも誘われ、2度山行しました。ルートは多くありますが、北側の基本コースは不動道です。

 経路には植林が多く、林道を3度横切りました。そこで南の宮妻側からの基本コースを辿ってみます。宮妻口から登り、下山は小林新道の周回です。


 今まで持っていた雲母峰のイメージが変わる味のあるコースとなりました。教科書は、西内正弘著・中日新聞社刊「地図で歩く鈴鹿の山」です。
<駐車地>
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雲母橋駐車地

登山口

雲母U峰

▲雲母峰

林道出合

雲母橋駐車地

 ※赤線はGPS軌跡
 
●は主な分岐点

■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:午前6時45分発  曇り/1℃
駐車地:午前8時35分着  曇り/5℃
往:2時間05分(山頂まで・小休止含)
復:2時間00分(ランチタイム除・道の確認30分含)
◆所要時間:4時間05分

東名阪自動車道四日市ICで下り、県道140号線を南下します。
「西山町北交差点を右折し、県道44号線で宮妻峡・水沢もみじ谷(スイザワ)へ。
もみじ祭りは、2日前の11/30に終わりましたが、紅葉はまだ見ごたえがあります。
 もみじ谷の宮妻荘手前で右折して林道を走ります。800m北の雲母橋手前、左側の広い駐車地へ置車。

 車右、沢沿いの地道から歩き始めました。
(9:00)

※But、この道は登山口が分かりにくく、写真左端の舗装林道がお勧めです。


 舗装林道にある登山口をようやく見つけました。10分ほど余分に時間がかかり、ショートカットにならず。
(9:20)


 植林の登山道は絶品です。勾配がちょうどいい具合で疲れません。名人が作ったのでしょう。25分登ると‥

雰囲気がいい二次林の尾根に出ました。
かなり落葉していますが、絶頂期なら文句のないパラダイス。
はずれない鈴鹿の山旅が続いています。尾根道を進みました。


 100m高度を上げると左側が植林となります。10分登ると尾根が交差して右折します。
(10:10)


 登山道は落葉樹の痩せ尾根。ところどころ両サイドに展望が開けます。

ここは西北に好展望、左から鎌ヶ岳1161m、雨乞岳1238m(中奥)、御在所岳1212m(右)。
一旦鞍部に降り‥


 アセビのトンネルで汗をかくと‥


 雲母峰U峰到着。四日市の県小学校5年生が、9年前に建てた標識に875mと書かれています。
(10:50)


 リュックをデポして西北の山頂を目指しました。降ると鞍部で、右の植林を登って来た不動道が合流します。


 標高を50m上げ888m三等三角点山頂。樹林の間の展望しかありません。
(11:05)

 山頂からU峰へ戻りランチ。ここはパラグライダーの基地で東斜面は伐採された草地です。

 展望は四日市市から伊勢湾に開けていますが、遠望が利きません。
(11:15)〜(11:50)


 下山しましょう。東にパラグライダーを運ぶモノレールが昇ってきています。レール沿いに東尾根を降下。

 レールと別れ、左植林・右二次林の分界を降ると平坦になります。白い道標杭をみつけました。

 赤色で「小林新道→」と書かれているのを確認し、右折します。
(12:05)
 
東南の尾根は、鈴鹿らしい雑木林です。
テープがしっかりあるので、それを追っていきます。

 尾根はやがて木の根が走る細い道。補助ロープもありました。道標杭から30分近く歩いてGPSを見ると‥

 ガイドブックとは異なる尾根です。戻って確かめますが分からず、元の道を行くことにしました。30分のロス。

 植林となり、しばらく行くと右に小さな祠を見て左へ降ります。(13:10)

 そこは広い空き地で林道かと思いきや、右へカーブすると‥


 間伐された木が斜面に転がる植林の道がありました。ジグザグと降りれば‥
 林道に出会います。(↑写真上から降りてきました) ここにある道標に小林新道の追記があるので辿ったルートは正解のようです。この東海自然歩道を右折します。(13:25)

 駐車場に着くとご夫婦連れがピストンで戻られたところ。周回してきた私に『雲母峰を毎週、宮妻ルートで歩くのですが、そちらはどうでした?』 少し足にハンディがあるように見えたので『ちょっと厳しい細尾根がありますよ』『じゃ今まで通りにするか』と顔を見合わせられました。
(13:40)


東海岳行
   “三代目ショウメイ” 

 電球は、1878年英国のジョセフ・イアンにより発明されました。(エジソンだと思っていましたが、そうではありません) 私が物心ついたとき、我が家の照明器具は、その裸電球でした。

 江戸時代の庶民は行燈で魚油を燃やしましたが、臭いがあるのが欠点。、それに比べれば電球は、超便利ですが、部屋全体を照らすには明るくありません。熱が発生し、フィラメントがよく切れました。

 我が家に蛍光灯の明かりが登場します。部屋が照らされたときは子供心に「明かり革命」が始まったと思いました。蛍光灯は、1926年独国で発明され、1937年に米国のGEから発売開始。日本では1941年東芝により「マツダ蛍光ランプ」として発売されました。



 初めは紐をしばらく引っ張り、ぱっと離すと点くので、鈍い感覚の持ち主を蛍光灯と揶揄したものです。蛍光灯の全盛期は、長年続きます。私がマイホームを持った時も主役は蛍光灯、脇役を電球にしました。

 電球は、肌を健康的に見せる必要のある風呂場・脱衣場・トイレに付け、狭い場所で素早い点灯が必要な廊下、階段、玄関などにも設置します。ダイニングは、食べ物が新鮮でおいしく見えるようレストランのように電球がいいのですが、明るさを出すには相当のワット数が必要で諦めました。

 蛍光灯は、一畳あたり10ワット必要でで八畳なら80ワットです。照明器具にカバーがついている場合は、2割ほど照度が減少するのでそれを考慮しなくてはなりません。そうすると八畳は、100ワット以上欲しいところ。しかし、失敗をした照明器具があります。



 八畳のリビングは、天井が凹ませてありました。そこで当時、流行っていた蛍光灯シャンデリア120ワットをつけたのです。シャンデリアといっても大したことありません。乳白色のカバーが付いた30ワットのサーク管が4個、十字型に配置されている器具です。

 それは全体で120ワットあるけどカバーの透明度が低かったため照度が少し足りなくてず〜っと不満でした。2年毎に4本2000円のサーク管を入れ替えていたので結構維持費がかかるし作業が面倒です。昨年、新しいLED照明器具が節電の流れもあり注目されました。

 明るさや色合いが調節でき、蛍光灯の1/3程度のワット数で同じ明るさがあり電気代が節約できます。LEDの寿命は、驚くことに約10年でメンテナンスも楽です。1年で3000円〜4000円節約できそう。欲しかったのですが、明るさのメモリー機能付きで3万円〜と高額。『もう少し待ってみよう』



 今年11月ジャパネットTで明るさのメモリー付き12畳用が、12800円(送料別)でチラシに出ました。『待っててよかった』 1週間後に届き、蛍光灯シャンデリアをはずし、最新の照明器具を付けます。

 8畳用のものがありましたが、同じ失敗をして後悔したくないので12畳用を購入しました。明かる過ぎても調節できます。重さも片手でひょいっというくらい軽く、道具不要で簡単に設置できました。スイッチ点灯!

 『明るい♪』 実に明るい。4段階の調節で2番目で十分です。というわけで我が家では、今、三代目ショウメイが居間を明るく照らしています。蛍光灯シャンデリアは天井からぶら下がっていましたが、LED照明器具はピタッと付いているので頭上空間も広くなり快適です。

2012.12.09(日)21:05