岳行ノート

室兼高屋 678m/岐阜県七宗町

2013年4月19日(金)



『登られるの?』岩峰の山頂

(山頂手前より)


 岐阜県七宗町は『のこにあるの?』納古山(ノコヤマ)633mが、愛山として多くの登山愛好者に親しまれています。

 先月、その東隣の萱原山(カヤハラ)630mを登山しましたが、下調べしているとき、レポで今回の室兼高屋(ムロガネタカヤ)を知りました。

 「可児からの山歩き」さんの5年前のものです。私も登ろうと思ったところ「ひとり山歩き俱楽部」さんもそのレポを見て昨年登られました。


 登山後「七宗町では納古山と双璧を成す名峰」と絶賛され、「一番おススメの時期は4月中旬」です。時期を待ち、室兼高屋へ私も向かいます。

 国道41号線の七宗橋交差点を直進、高山本線の踏切を渡り右折。七宗町役場を過ぎ突当りを左折、県道64号線を神渕川沿いに1㎞北上します。
<駐車地>

大きい地図



林道駐車地

谷横断(×道ミス)

分岐
(展望地(×道ミス)


第2コブ(×道ミス)

▲室兼高屋

赤ヤシオ斜面

第2コブ

林道駐車地


 ※赤線はGPS軌跡 
●は主な分岐点

■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:午前8時00分発  晴れ/13℃
駐車地:午前9時25分着  晴れ時々冷強風/14℃
往:2時間55分(山頂まで、道ミス時間・小休止含)
還:1時間35分(ランチタイム除く)
◆所要時間:4時間30分



 山笑う」ワッハハ、、、

 追洞バス停先の自販機から県道を右折。追洞橋を渡り、左折して集落を通り抜けます。一番奥の家の横に林道入口があり‥

 鍵のかかっていないゲート。ゲートを開閉して車を入れます。1車線の狭い道で木材集積場を過ぎると、広い場所があり、‥


 車を転回して沢側に停車。写真右の斜面にステップが刻まれ、北東の稜線を目指して直登。斜行道に出合いました。
(9:40) 


 道のジグザグは、次第に小さくなり高度を上げます。岩の間を登ると308m岩峰を避けた尾根に出ました。
(9:55)


 雑木林の下に登山道は延び、尾根の岩場を避けるトラバースの道です。心細い場所もありますが、辿っていくと‥
  谷に出合い横断します。渡った後の道が不明です。右方向がいい感じで、尾根が見えるので向かいました。しかしこれは間違い。正解は、谷を横断してまっすぐ進めばテープがあり、斜面を右へ登る道を教えてくれます。<下山時に確認> (10:15)
 間違えて少し大回りしましたが、正しい道に戻りました。明るいミツバツツジの下は、小広い平地です。道は右へと続いています。(10:45)

 5分で重要ポイント、Y字の分岐点。右は難度の高い山腹道。左のはっきりした山腹道を取り、道ミスで大回り。
(10:50)

 正解は、分岐から中央の林に入り尾根を辿ります。入口付近にテープが三つもありました。(下山時確認)
 廻り込み正しい尾根道に戻ります。判断は、このPPヒモがあるからです。

 登山開始からポイントごとに現れ、頼りにしました。ここから細尾根で明確な登山道を歩きます。

 ルートは、右側に落ちる崖沿いに続いています。
露岩の道になると眺望が広がります。第1コブに着き、崖側の南東方面に好展望。
写真中央より右に3つのピークがありますが、中央寄りの低いピークが3月に登った萱原山630m。

 
一番右の尖峰はシャレ山640m、名前に魅かれます。
中央より左側、一番奥のとても薄い丸い影は恵那山2191mです。
(11:30)


 第一ヒカゲツツジ発見。登山を4月中旬に推奨されるのは、この花の盛期だからです。 第1コブを降ると‥
 
あっちの斜面、こっちの斜面、登山道沿い、日の当たるヒカゲツツジロードです
この木は山地の崖や岩に生育し、常緑で1~2mの低木。名前ほど日陰を好むとは思えません。
生育環境は厳しくても小柄で可愛い花を一杯咲かせます。こんな状態が山頂まで続く。すると‥


 ピンクの花が眼に飛び込んできました。同じツツジ科のシャクナゲも咲いた?いや、この木は少しフライング気味のよう。

 第2コブは右から回り込むように登り、ちょっとした藪ネットを越えればピークです。四囲に展望が開けるので撮影タイム‥(11:55) 

 白山、中央アルプス、御岳山↑ は、まだ雪化粧‥スーパースターを見ると登山を始めた頃は感動したものです。今は得した気分。

南に飛水峡のくねりや道の駅「ロック・ガーデンひちそう」が見えます。‥ということは、、、
あそこからこの山が見えるはず。右上奥の薄い影が鳩吹山314m‥新鮮な構図です。
右上端ピークは納古山633mの東南尾根で山頂はもっと右で撮り逃がしました。『悔しいです』

 北西の中心に岳山599m。眺望に感動しました。高度感、広大さ、一面の緑‥心に残ります。写真では全く表現できてなく『悔しいです』

 
 山頂へは、藪ネットを分け入り東北東に降ります。右端の木に目印のPPヒモ!(下山時に確認) 私は藪のない北の岩場から降り道ミス。

 痩尾根を降登すると三等三角点山頂。東側が切れ落ち、縁にはいきません。ランチタイム。
(12:35)

 細長い岩峰を少し先‥100m行くと突然、空が、、
ピンク色に染まり華やいだ雰囲気。アカヤシオが登山道左斜面で咲き誇っています。
10本くらいあるでしょう。岐阜の山でのアカヤシオは、殆ど記憶がありません。
お隣の納古山の西尾根(未踏)に多いそうで、アカヤシオの生育適地なのでしょう。


崖下を覗くと本谷側でも見事に咲いていました。
斜面は雑木林ですが、林床はシャクナゲが占めています。
ツボミはありません。上下で一緒に咲いたらピンク・パラダイス。
 下山は、ミスした個所の謎を解きながら歩きましょう。~(13:10)

第2コブ(13:30) なるほど‥
分岐(14:05) 往きは道ばかり見ていたので林のテープを見逃したようです。

谷横断(14:20) 往きにテープ探したけど努力が足りなかった。 
 ←308m岩峰手前の尾根に来たらもう大丈夫。最後に「ひとり山歩き俱楽部」さんのレポを引用させていただきます。

 『室兼高屋は自然林、大展望、迫力ある山岳景観、変化のある楽しい登山道、全てを兼ね備えた素晴らしい山です』

 私もそう感じます。(拍手) 
(14:45)


東海岳行
   “お花見行く?” 

 
『お花見行く?』ひよこさんに聞きました。1年前から場所は決めています。長野の安曇野市は、白鳥湖大王わさび農場などを観光し、登山では桜登山道の光城山と幾度も訪れました。お花見は、曇野市ではなく、北隣の池田町です。

 その地に陸郷桜仙峡(リクゴウオウセンキョウ)という山桜の名所があります。数千本とも1万本ともいわれ山腹のあちこちに自生しているそうです。右は観光協会の写真。

 鳥たちが桜の実をついばみ増やした「小鳥が咲かせた桜の里」というキャッチコピーに誘われました。ネットの開花情報で陸郷地区の満開を知らせていたので4月17日(水)出かけます。



 地図をコピーして陸郷地区は3時間で着きました。道案内に従いそこにある農場施設の東山夢の郷公園(夢農場)へ向かいます。道を上がり見晴しのいいところへ車を止めました。公園内の桜は植栽だと思います。山腹の桜を見ても1万本というにはかなり少ない。
 

 車を降りて農場内を二人で散策しました。ネット情報は満開ですが、山の上はかなり散っています。満開の表示後、1週間はいいと思っていたのですが、すぐ出かけた方がいいようです。コンビニランチを食べて次の名所に走ります。夢農場から西の八代峠を越え県道51号線に移り、4km南下。

 道路に案内標識があります。「鵜山(ウヤマ)の桜並木」 左折して細い道を上がっていくと‥沢山のカメラマンが撮影中です。「残雪の北アルプスをバックにゆるやかな小径沿いの約100本のソメイヨシノを眺めるのどかな穴場スポット」 


 上に登ると正面背景に有明山(信濃富士)2268mが顔を出しています。満開の桜と冠雪のアルプスを構図の中に入れることができるのでカメラマニアに人気があるとのこと。私はそれほどマニアではありませんが、構図を考えるのは楽しい。ところが残念なことに本日曇天。

 しかも構図も大したアイデアも浮かばず、遠路はるばる残念なことです。帰宅して分かったことですが、陸郷地区にはもう一本、山に向かう道があり、桜仙峡というところに着きます。陸郷に2か所桜の名所があったことは知りませんでした。遠路はるばる残念なことです。

13.04.22(月)22:00