岳行ノート

福地山 1672m/岐阜県高山市 

2013年10月22日(火)

輝山の山腹を走る国道158号線

(平湯大滝への道路入口より)
※輝山2063mは、篠原無然が名付けました。


 福地山(フクジヤマ)は、リンク戴いている山のHPの大先輩よっせーさんが、2006年に登られたとき知りました。奥飛騨温泉郷福地温泉に位置します。

 槍・穂高連峰焼岳の眺望が素晴しく楽しみです。晴れの日に登り、冠雪の北アルプスに出合えば言うことなしでしょう。

 東海北陸道の飛騨清見インターから高山清見道に入ります。高山市街で国道41号線に移り、北上して下切町交差点を右折。


 曇り空に不安を抱きつつ、県道から国道158号線に入り東へ走ります。平湯IC口交差点を左折し、国道471号線で北上。

 クマ牧場
を過ぎたら左折して2km行くと‥


 教科書は、山と渓谷社刊「新・分県ガイド 岐阜県の山」です。参考書は「よっせーの山彦通信」さんにお世話になりました。
<駐車場>
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大きい地図


登山者用駐車場→登山口→焼岳展望小屋→第1展望台→無然平→第2展望台→
第4展望台→乗鞍岳展望台→▲福地山→第3展望台→無然平→避難小屋→登山者用駐車場


※赤線はGPS軌跡  ●は主な分岐

■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:午前6時10分発  晴れ/16℃
駐車地:午前8時55分着  晴れ/11℃
往:2時間35分(山頂まで、小休止含)
還:2時間00分(ランチタイム除く)
◆所要時間:4時間35分



 空の雲が解けて青空!御宿飛水前の登山口入口を確認して右折し駐車場へ向かいます。100m先のY字分岐を右に入れば‥

 広い登山者用駐車場です。西に福地山全容が見えました。写真正面の第1展望台(1381mP)へ登り、右端の山頂を目指します。
(9:20)

 車で確認した登山道入口へ歩き、案内図をカメラで記録。舗装した坂道を上がると‥

 地道になり、左方向を見ると「登山道入口」の道標が建ち、先に道が伸びています。



 最初は杉の植林を登っていきますが、10数分で自然林になりました。紅葉が期待できそうです。

 9年前の2004年に開設された登山道は、すれ違えるほど広く、凹凸がありません。小型ブルドーザーで作られたのでしょう。




 標高を350m上げると最初の分岐です。「尾根コース」で右へ登り、「谷川コース」は下山用と決めました。いずれ合流します。
(10:25)





 やりました!紅葉パラダイス。急登も気にならない。青空がナイスですね。写真を撮りまくるのでなかなか進んでいきません。


←地形図の1381mPが第一展望台です。
北東に北アルプスがガツンと見えます。
左端の槍ヶ岳3180mから右端の前穂高岳3090m。
(10:40)





 東に焼岳の南峰最高点2455mですが、いつも見るドーム型の山容ではありません。
以前、登頂した北峰2393mは隠れています。右下方向が中の湯温泉です。
さすが暴れん坊、噴煙が山腹で高々と上がっています。



 そして展望台の先にある広地が無然平(ムゼンダイラ)です。篠原無然の石像があります。大正3年教員としてこの地に赴任。

 村人の意識改革に努め、村の発展に寄与した。当時ここに山荘があり、籠って修行しました。「谷川コース」が合流しています。
(10:50)

 落ち葉の道を歩くと時の流れというものの不可思議さを感じずにはいられません。
 しばらくすると分岐がありました。往きを「谷川コース」、還りに「尾根コース」を歩いてみます。(11:00) 

 紅葉狩りしながら進むとまもなく第2展望台に着きました。ここは北アルプス福地山山頂→を望むことができます。
(11:20)

 還りはここから「尾根コース」で下山です。

第2展望台から数分で分岐点があり「山頂近道」を取りました。
ピークをトラバースすると最後の登り。
第4展望台は、焼岳方面の眺望です。

辺りには原生林が残り
ブナ、ダケカンバ、シラカバなどの大木が目を引きます。


 紅葉も華やかで見とれていると中高年パーティが下山してきました。
先頭の人『最高の日に登れました。紅葉が素晴らしい』『本当にそうですね』
乗鞍岳展望台がありました、残念なことに乗鞍には雲がかかっています。




 左へ回り込んで登ると広い山頂に着きました。三等三角点は奥にあったのでタッチしてランチにします。
(11:55)〜(12:20)

北東側が開けていて笠ヶ岳から焼岳までの大展望に紅葉が彩りを添え豪華なパノラマです。
両手で遠眼鏡を作れば、新穂高ロープウェイの終点駅西穂高口も見えます。

 それでは、二山をズームアップをしてみましょう。まずは、岐阜県最高峰笠ヶ岳2898m。どこから眺めても笠の姿を崩さない名山です。

 際立った山容で登山者の憧れ槍ヶ岳3180m。小槍の右に茶色の槍ヶ岳山荘が見えます。カメラの水平は取りましたが、槍は右に傾いているのですね。



 同じ道を下山すると「山頂近道」のトラバース道へ入る手前に「第三展望台すぐそこ」の手作り表示板があります。
(12:40)

 今日初めての古い登山道に出合い急登でも嬉しい。でも数分で‥




 小ピークにある第3展望台の切り開きに着きました。ここは焼岳の展望台といったところです。東に降り‥



 数分で第2展望台に出て、ここから下山にと決めていた「尾根コース」へ進みます。
(12:55)

 痩せ尾根の古い登山道でここも楽しい。やがて広い登山道に合流したら無然平へ向かいます。
(13:10)



 無然平からは、下山にと決めていた「谷川コース」を降りました。途中、この休憩小屋を横に見てトラバース道をどんどん進みます。

 4コマ目の分岐点で「尾根コース」と合流。ここからは、1本道をジグザグ降ります。
(13:30)
 


 途中「獣出没注意」の標柱があり、左上に往きに見逃した焼岳展望小屋を見つけました。登ると焼岳の下に福地の集落です。
(13:55)

 駐車場着(14:20)

 帰路、平湯大滝に寄り道しました。以前ひよこさんと来たことがありますが随分前のことです。
駐車料金500円。当時より道や公園は整備され、大勢の観光客と一緒に滝へ10分歩いていきます。
日本の滝百選で幅6m、落差64m。今日は水量も多く紅葉も見頃でした。


東海岳行
  “地図を眺めれば” 

 さてクイズです。我が国は、国土の70%以上が山地を占めています。さて山の無い県はあるでしょうか?これは私が小学生の時のクイズで「山なし県!」が答えでした。しかし実はもう一つ山の無い県がありますがどこの県でしょうか? それは「やまがたけん! 山が他県」

 次のクイズは、登山者にお馴染みの地形図からです。地図には、建物・鉄塔など人工的なもの、川・崖など自然のものが色々表示されています。では地図にあっても現地で探しても無いものは? これは簡単ですね。「等高線とか市町村の境界」

 はい、次も地形図から、、、2万5千分の1地形図は、10m間隔の等高線が表示されていますが、日本でたった一つしかない等高線はどこにあるでしょうか? それは何mの等高線でしょうか? 登山をしている人なら何でもない問題ですね。それは、もちろん世界遺産の山「富士山の3770m」




 今夏、富士山剣ヶ峰に登り、日本最高地点3776mへ行きました。左上地図がその場所ですが、二つ標高が表示されています。下段3775.6mが二等三角点の標高で、上中の写真左側にコンクリートでガッチリ固められています。山頂では風化浸食が厳しくこのような設置方法となりました。

 上右写真に写る三角点右に突き出た尖った溶岩が最高地点3776.24mになりますが、地図にはその高さが表示されていません。三角点より61cm高く、右下が噴火口へ真っ逆さまなので立つのは無理です。同じ写真の登山者左にある円柱は、電子基準点で地図(左上)の上段の数字3774.9mがその標高となります。

 つまり日本最高地点3776.24mは、表示されていません。3つの数字を並べるとゴチャゴチャになりからでしょうか。個人的にはちょっと残念です。その最高点がある上右写真に一部写っていますが、剣ヶ峰には観測所などの施設がビッシリ。当然その屋根は日本最高地点より高くなります。



 それは地点ではないけど日本最高点となり、私は何か釈然としない気分でした。さて最高地点があれば最低地点もあります。青森県八戸市の住金鉱業八戸石灰鉱山です。(左写真)

 露天掘りを続け、標高は驚愕のマイナス170mになりました。地図に日本で唯一のマイナス170m等高線があるでしょうか。右下の地図がその鉱山です。崖のマークと等高線がありますが、標高はわかりそうでわかりません。でも深度170mというとは、名古屋テレビ塔の180mとほぼ同じです。

 間近で見ればきっとで迫力ある光景だと思います。鉱山展望台があり、一般の人も無料で見学できるので一度は見てみたいものです。ところで標高0mはどこを基準としているのでしょう。



 明治時代、陸軍が墨田川河口の東京湾海面を測り、平均値を出しました。その値を陸地に当てた場所(国会前庭)に日本水準原点を置き基準としたのです。関東大震災東日本大震災で変化し、現在その標高は24.39mになりました。

 さて最後にギネスにも世界一のタワーとして認定された東京スカイツリーは、634mの高さを誇ります。その高さを等高線で地図に表わすことはありませんが、下左地図のように高塔記号で表示されています。

 この地図記号デザインは、東京タワーを上から見た形から考えられました。私の行きたいところリストにも入っていますが、東京スカイツリーも行ってみたいところですね。


※参考書としてゼンリンのHPにお世話になりました。
2013.10.27(日)23:55