岳行ノート

            ワクタニヤマ
湧谷山 1080m/岐阜県揖斐川町 

2013年11月14日(木)


一目千本 ブナの森




 先週の蕎麦粒山(ソムギヤマ)に向かうとき気になる山がありました。国道303号線で岐阜県揖斐川町に入り、横山ダムでダム湖に沿って西に走ります。

 やがて坂内川沿いの道になり、正面にドーム状のどっしりした山。この山が、蕎麦粒山南に位置する標高1080mの湧谷山です。

 教科書は、旧スキー場の登山道から山頂をピストンしています。しかしスキー場北の堰堤にも踏み跡があり、2時間弱で山頂手前の尾根に出るとのこと。


 二つのルートを組合わせれば、周回コースができます。登る前にそのルートを確認してみましょう。


 教科書は、山と渓谷社刊
「新・分県別登山ガイド 岐阜県の山」です。参考書として「ミツルの山登り日記」さんのお世話になりました。
<駐車場>
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大きい地図


駐車場→堰堤→)駐車場→三角点→登山口→大ブナ林→▲丁子山→▲湧谷山駐車場


※赤線はGPS軌跡  □は先週、蕎麦粒山登山した時の駐車地

■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:午前6時25分発  晴れ/3℃
駐車地:午前8時15分着  晴れ/2℃
※バリルート調査:約40分
往:2時間55分(湧谷山まで、小休止含)
還:1時間55分(ランチタイム除く)
◆所要時間:4時間50分



 国道303号線の道の駅「夜叉ヶ池の里さかうち」手前で腹に白帯を巻いたドーム型の山。中央ピークが丁子山1011m。

 その右隣のピークが湧谷山1080mです。道の駅の先で右折すれば‥

 旧遊ランド坂内スキー場の大駐車場に着きます。消防自動車と大勢の隊員、車もたくさん停まっていました。訓練?

 スキー場北にある道路から堰堤まで歩きバリルートを探索します。堰堤は二か所あり、テープや踏み跡は見つかりません。

 藪に悩まされそうなので周回は諦め、駐車場へ戻り出発の準備をします。
(9:05)



 地形図のスキー場前に三角点マークがあるので見つけましょう。ありました。四等三角点:点名マメ栩(クヌギ)です。

 ここが標高285.6m、山頂が1079.7mなのでここからの標高差は794.1m。



 登山道はスキー場左端ですが、草がボーボー。追憶のゲレンデを覆うススキを除け、リフトの左側30mを登っていきます。

 登りきると棚状の場所に出て‥

 右にリフトの降り場がありました。反対の左へ歩いていくと‥

 草地に切れ目があり、枝に赤テープが付いています。ここが登山口です。(9:35)

 最初はの植林地をジグザグ急登します。すぐ雑木林の紅葉に出合ったので楽しい気分になりました。
登山道は明確ですが、倒木や伸びた灌木が時々邪魔します。
でもブナの高木が出てきて明るい森は気持ちがいい。





 倒木にはキノコ。良いお天気、具合のいい気温、快適な山行を楽しめそうです。




 道のマーカーにBOSSの缶やUSAのピーナッツ缶が枝の切口にはめられていました。これはハニーピーナッツ缶。
(10:25)

登るにつれ息をのむ紅葉絵巻が続き、どうしても足が止まってしまいます。
カメラのSDカードは2MBなので撮り過ぎが心配です。






 お~! これはご立派な大ブナだ。



 葉の落ちた樹間から北4kmの距離に蕎麦粒山小蕎麦粒山が並んで見えます。先週登ったばかりのともだち山。

 この絵を見たかったのも湧谷山に登る理由の一つです。笹を分けて登ると‥

視界が開き、斜面には見渡す限りブナ・ぶな・橅
圧巻の光景で、すごすぎて笑いが止まりません。木を数えてみると‥数えきれないので1000本!
ここは今日のハイライト。1週間前はブナの黄葉できっと空が見えなかったでしょう。
(11:00)

 高度があがるとブナはすべて落葉しています。落葉は言の葉、図書館のような静けさの裸木の森。

 ここが丁子山山頂でした。北に方向を変えて降ります。山名板は丁字山?
(11:35)



 鞍部で単独の方とすれ違いました。『駐車場にまだ消防車いました?』と尋ねられ『ええ』と返事します。

 お話を聞くとに昨日、五蛇池山に登った76歳のお爺さんがまだ下山していないそうです。ヘリコプターが飛んだり捜索隊が出てます。
 そして小さな切り開きの三等三角点の湧谷山山頂。朝買ったおにぎりを食べます。

 ゆで卵を食べ、もう1個おにぎりを食べようと袋に手を入れると‥ありません。買い忘れました。さて眺望は‥(12:00)~(12:35)

 笹と灌木の藪が酷く蕎麦粒山小蕎麦粒山の眺望はこんな感じです。落葉期じゃなかったら殆ど見えないでしょう。少し努力して藪を突っ切っていき‥

 ズームすると小蕎麦粒山(コソムギヤマ)1230mの肩越しに冠雪の能郷白山1617m。ここから直線で北東20kmの比較的お近くの距離です。



 少し東に行けば、小津権現山1158mがビシッと決まっています。直線で10kmのご近所山です。手前左端は天狗山1149m。

 それでは下山しましょう。



 丁子山着(13:05)

 上から見る一目千本ブナの森も綺麗だ。色が幾重にも重なりあい、響きあい、山の奥行きが感じられます。




 先週の蕎麦粒山に続き、ここも想像以上の紅葉山で充実した山行でした。ブナの森の最高のパラダイスを見てみたい。


(ムラサキシキブ→)

追憶のスキー場を秋が飲み込んだインディアン・サマー(小春日和)の一日。
登山口着(14:20)

ゲレンデには、夏のグラススキー用マットが敷かれとても降りやすい。
着いた駐車場に消防車はもちろん他の車もありません。解決したのかな。
(14:30)


東海岳行
  “新宿の暴走” 

 サラリーマン時代、上司と東京へ1泊で出張することになりました。私は出張自体が初めて、とても楽しみです。上司はいつも飛び回っていましたので慣れたもの、新幹線からホテルの手配までしてくれました。当日の仕事を終え、JRの駅から二人で新宿のうらびれた通りを歩きホテルへ向います。

 途中、夕食がてら居酒屋に入りました。『とりあえずビール、ちょうだい』 私はコップ一杯で十分ですが、小柄で小太りの上司は酒好きです。2時間近くそこで過ごし、ほろ酔いで重い腰を上げました。ホテルのクロークで手続きをして2階の部屋に行きます。上司は充分飲んでるのに自販機で500mlの缶ビールを2本購入。

 隣同士のシングルルームです。『お疲れ様でした』『お疲れさん』 狭い部屋に荷物を置き、小さなバスルームで疲れを落とし、ベッドにもぐりこみました。しばらくテレビのニュースなど見ていると11時になったので『寝るか‥』 電気を消して眼を閉じる。


 うとうとして眠りにつく。どれだけ寝ていたかわかりませんが、急に尿意が湧き目が覚めました。『結構ビールを飲まされたからなあ』 トイレを済ませベッドに戻る。さて眠るかと思うけどなかなか寝付けません。ホテルの前の道路でバイクが暴走していてうるさいのです。

 そのうち終わるだろううと思ったのですが、何台も連なって走っているようで中々排気音が途絶えません。時計を見ると1時です。都会の暴走族の規模は、わが街と比べ大きい。それにしてもうるさい。警察は何してる。と起き上って窓を開けると‥眼下の道路にバイクも車も一台も走っていません。『???』

 しかし、部屋の中で排気音は、まだ聞こえています。音の聞こえる方向を確かめると、どうも上司の部屋からその音が轟いているようです。壁に耳を当て確かめると間違いありません。『グア~、ゴー、グア~、ゴー』往きも還りもうなるダブルイビキです。『すげえなあ』 安ホテルなので壁がペラペラなのでしょう。



 とりあえずティッシュを耳に詰めて寝ました。翌日、帰りの新幹線で缶ビールを飲む上司にそのことを笑い話にして伝えます。『そうか、そんなにひどいか』 彼は家で晩酌にビールを飲み、寝酒にウィスキーや焼酎をたしなんでいるそうです。『俺は夜に眠れないってことはない』と自慢しています。

 『酒を飲まなくても眠れますか?』と尋ねると『ウ~ン、わからんな。酒を飲まない日はないから』 私は遺伝的にアルコールの分解酵素が少ない体質ですが、彼はこぼれるほど持っているのでしょう。『ところで奥様とは一緒の部屋で寝ているのですか』『もちろん、別の部屋だ』と断言しスポーツ紙を見ています。

 30代、40代の頃は、私もイビキをそれほどかかなかったのですが、50代になり突然、イビキマンにになり、その対策に奮闘したことがあります。その奮闘記は次の機会に。
2013.11.17(日)18:10