岳行ノート

ののぼりやま          
仙ヶ岳961m・野登山851m/三重県亀山市 

2013年12月25日(水)


坂本棚田から仙ヶ岳を望む

(ここから山頂を目指す道がありますが、どなたか歩かれましたか?)



 ご訪問者の皆様、明けましておめでとうございます。初詣で今年も数々の山に登られるよう祈願してきました。さて今年最初の東海岳行は、いきなり‥

 昨年末、水曜会のジオンさんからお誘いを頂き仙ヶ岳周回に参加させていただきました。直前に積雪があると連絡が入ります。

 仙ヶ岳に登ると標高550m辺りの谷で積雪に出合いました。南尾根に取付く岩壁730mが、凍っていたため不動明王へお参りして撤退しました。


 その日は6人パーティです。私以外野登山山頂を踏んでないことがわかり、急遽仙ヶ岳の東隣の山へ向かいます。林道に雪はありましたが、入魂の四駆。

 標高750mまで走り、そこから100m登るだけの雪山登山です。ところが野登山はけがれなき新雪、ホワイトX'mas山行はとても楽しいものとなりました。

 東名阪自動車道鈴鹿インターで下り、国道306号線で南下します。八島橋東詰交差点を右折‥
<駐車地>
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大きい地図


(1)石谷川駐車地→林道終点→白谷道分岐→不動明王(撤退)→石谷川駐車地

(2)林道駐車地→石門→寺門分岐→▲野登山→仙鶏尾根分岐→林道駐車地


※赤線はGPS軌跡  ●は主な分岐

■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:午前5時50分発   晴れ/0℃
駐車地:午前7時25分着   晴れ/0℃
往:1時間55分(不動明王まで、小休止含)
還:1時間40分
◆所要時間:3時間35分



 安楽川左岸を走り、新名神高速道路の高架を潜って右折。茶畑を抜け林道を約2km走ると車両通行止前の集合地です。

 皆さんとご挨拶を交わし、冬支度をして0℃の林道を歩き始めます。
(7:35)



 1kmほど進めば朝日に照らされた落石現場。路肩に置かれた板の上をおっかなびっくりで歩きます。
(7:55)

 ほどなく広い林道終点に着き‥

 「南尾根コース」の案内表から登山道へ入りました。植林を歩き、沢に架かる木橋を渡ると‥
 「白谷道」と「滝谷不動(南尾根道)」の分岐点です。廃屋を見学したり山の神に手を合わせ出発。(8:20)

 分岐点から南尾根へ向いますが、始めは沢道でを右岸・左岸と渡り歩きます。
もう一度右岸へ戻ると小滝の巻き道です。緩い補助ロープに頼らず乗り越します。





 滝上で左岸に渡ると流れは細くなり、やがて枯れ沢です。積雪の谷道は急勾配でジグザグ登ると‥




 鞍部の分岐に着きました。左が「南尾根コース」から山頂、右は「滝谷不動明王」です。南尾根には岩壁が立ちはだかります。
(9:25)



 高さは5mくらいですが、融けた雪が凍ってました。補助ロープがありますが、滑りそうです。この先、岩壁が連続します。

 とりあえず反対側の不動明王へ向かいました。

 法印小場の岩をうがち滝谷不動明王が、東向きに安置されています。江戸時代に作られたそうです。崖から南東を望むと伊勢平野の向こうに光る伊勢湾。上から仲間の声がするので私も岩頭に登ってみましょう。



 雪の積もった岩のステップは、ご注意ご注意。幸いお助け鎖があり、上からは仙ヶ岳から続く県境稜線が望めます。
(9:30)

 鞍部の分岐に戻り、記念撮影。南尾根を登るのは諦め、撤退することにしました。
同じ道を降るのは楽です。雪に残る自分たちの踏み跡をたどれば良く速い速い。
この小滝を過ぎ、白谷道分岐に着いて小休止します。まだ11時前だけどランチをどうするか?
『野登山でしましょう』となり取りあえず、行動食をいただきました。
(10:40)

林道を戻り、駐車地から車3台に乗ります。
5kmを10分ほどにある坂本棚田バス停前の大駐車場へ向いました。
駐車地着(11:25)

仙ヶ岳 P:午前11時35分発  晴れ
野登山P:午後12時25分着  晴れ
往:35分(三角点山頂まで、小休止含)
還:40分
◆所要時間:1時間15分 



 四駆車に同乗し、大駐車場から北東へ走ります。2kmほどで左に「鶏足山野登寺」(ヤトウジ)の立派な門があり、そこを左折。

 門から4km走ると、雪が深くなり広地に駐車しました。北へ70mほどで林道分岐、「ののぼり参道」の道標から右に登ります。
(12:30)




 林道の終点は広い駐車場です。そこから野登山の昔の名である「鶏足山」の石門を潜り、さらに坂道を登っていきました。

野登寺の創建年は、驚くことに西暦910年です。
1583年秀吉亀山城攻めで焼き払われましが、1601年に堂宇は再建されました。
とても由緒あるお寺で杉の巨木が参道のあちこちに立ち並んでいます。



 ほどなく木製の「鶏足山」寺門に出合う。そこを潜れば野登寺へ行けますが、門の手前右に登山道がありました。

 先に山頂へ行き、その後お野登寺でランチにしようと登山道へ入ります。
(12:50)



 谷をトラバースすればブナの大木に出合います。その先の鏡池は雪の下ですが、2年前歩いたので地形は承知の助です。

 池岸を横断して山頂へ続く道に出ます。雪は深くなりました。



 GPSナビで山頂を特定しますが、二等三角点が見当たりません。ジオンさんが雪を掘り『あった』 道の真ん中にありました。

 2年前は、あった鳥居が朽ちて柱だけです。山頂で記念写真を撮り、北西方向へ来た道を戻ります。やがて‥
(13:05)



 林道に出合うと突然、ジオンさんの足が膝下まで雪の下。私も踏み出すとズボッと膝下まで雪の下。排水溝に落ちました。

 左折して山頂周回の林道に合流。左は積雪の急坂を登りドコモの鉄塔へ。それはいやなので右に折れて西へ歩くと‥

『ウワ〜ッ』 林道北側に立ち木がなく、胸のすく、すっばらしい大展望が広がります。
左の飛び出たピークは御存じ鎌ヶ岳1161m、中央の谷が松の木谷磐座尾根へ登っています。
当然、右のこんもりは、入道ヶ岳915mです。目をさらに左へ移すと‥


『お〜、雪が多いぞ』 ズームして左が雨乞岳1238m、右が東雨乞1220m。
3週間前に登ったばかりです。二つの峰の間は、こうして見ると吊り尾根のよう。
林道は左カーブして緩やかに降ります。その西端に‥



 仙鶏尾根の入口があり、足跡が降りています。向こうに見えるのが撤退した仙ヶ岳東峰961m。無雪期て70分の距離です。
(13:35)

 さらに歩くと『あらら』 林道は野登寺につながると思っていたら駐車地へ戻りました。『ごめんね』私の勘違です。
(13:45)
 ここまでノーランチなので野登寺へ行く気力はありません。乱丸号で坂本集落八王子神社前公園まで走り、パーティを始めます。ここの展望台から見る棚田は、美しさを隠し冬眠中でした。




 一部の画像をジオンさん、乱丸さんから頂きました。←仙ヶ岳にて、左から乱丸さん、ジオンさん、福ちゃん、私、ドロフィーさん、のこさん。皆さんご馳走様でした。お世話になり、ありがとうございます。


東海岳行
  “道草セレクション:相対性理論” 

 『正月が来ると歳をとるからいやだ』私が子供の頃、数え年で育った大人たちがよく言ってました。その概念が、理解が出来ません。数え年は生まれたら1歳、正月が来たら2歳と年齢を数えるようです。ということは、その時代正月が全員の誕生日だったのでしょうか。

 昔は子供の一人一人の誕生日より「ひな祭り」「端午の節句」「七五三」など全体で大いに祝うこと多かったように思えます。『いくつになった?』と私が聞かれても若さで輝く頃は、平気で『16歳!』とか『21歳!』と答えることが出来ました。それは10代や20代の前半までです。

 私は、いつから自分の年齢を恥じるようになったのだろう? 多分、30の声を聞いてからのようです。『人が歳をとるのは年齢ではなく、夢をなくしたとき歳をとる』と偉い先生が言ってました。『うまいこと言うなあ』と学生だった私は感心したのです。しかし壇上の先生は、私と同じ20代には見えない、どう見ても50代です。



 年齢的に追い込まれた女子に先生の言葉をもっともらしく言えば『理屈より見た目が大事なの!』と突っ込まれそう。さて肉体的には、45歳までは親がくれた身体財産でやっていけました。ところが45歳以後は、生活の過し方で早く老化するか、永く若さを維持するか分岐点となるようです。

 それから10年もすると取り返しのつかないほどその差が広がるわけでして‥。クラス会をすると一目瞭然でその個人差を見せ付けられます。山でバリバリに登られるご高齢の方に逢い、お歳を尋ねるとのびのびとした答が返ってきます。『78歳ですよ』そういった場合、まず『凄い!』と驚くことになります。

 ある境から年齢が何でもなくなるときが来るのかな。水泳を夢中でやっていた40代後半(充分中年)のころ、一緒に練習していた70歳の方から『若い人と泳げて嬉しいね。』と言われました。中年の私が若い?? そうか‥自分より年上の人から見れば、年下の私は若いことになるわけだ。



 私が70歳になっても90歳の人から『若くて羨ましいね』と言われる。‥ということは「人は永遠に若い」ということが結論で、相対性理論ですね。山で『凄い!』と驚いた時『いや〜78歳には、とても見えません』ではなく『お若いデスネ〜!』とお返しするのが正解だそうです。これは、いろいろな場面で使えて重宝します。

2014.01.07(火)23:00