岳行ノート

長者峰・高嶺山・悪沢山・上悪沢山・来見山
1574m・ 1599m・ 1591m・ 1657m・ 1585m
長野県平谷村
 

2014年8月18日(月)


ヒョウモンチョウが見てる


 お盆は8月13日〜16日の4日間で、お墓参りは13日(水)。その週の晴れ日は、13日だけ。そこで翌週の18日(月)に山行日を移動しました。

 先日、岳魚さんが大川入山南の長者嶺を林道でツーリング。その山の登山道情報をメールでお知らせ下さいました。

 登山道が、長者峰から来見山まで5.5km延伸されたようです。展望も良く標高1500mを納涼縦走してみましょう。野良人さんをお誘いしました。


 中央自動車道の園原ICで下り、国道153号線で治部坂峠を越えれば平谷村。さらにヘアピンカーブを過ぎ‥

 教科書は、長者峰山頂にあるパンフ「長者峰⇔来見山 縦走往復登山道のご案内」です。参考書としてヤマレコのheavymoonさんお世話になりました。
<駐車地>
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大きい地図


駐車場

高嶺山

悪沢山

上悪沢山

来見山

見晴台(ランチ)

林道終点(以後、林道を歩く)

長者峰

駐車場


赤線はGPS軌跡
 青線は林道   
●は主な分岐点

■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:午前5時55分発  曇り/26℃
駐車場:午前8時20分着  曇り時々晴れのち雨
往:3時間00分(来見山まで、小休止含)
還:2時間45分(ランチタイム除く)
◆所要時間:5時間45分

 1km走ると山側に「高嶺入口6km10分」の大看板があります。ここで標高が1021m。1車線幅の舗装林道へ入ります。 

 10分後、雲に覆われた広い駐車場。トイレあり。標高1560mです。右上の長者峰は帰りに寄りましょう。未舗装林道を進みます。(8:35)


 車止めゲートの先がパラグライダー滑空場。林道を離れ緩斜面登山道を行きます。写真左奥は、大川入山1908m。
(8:55)

 30m登れば高嶺山(タカネヤマ)1599m山頂。三角点、眺望はなく、登山道はこの左です。
(9:00)

※山のオーナーから管理を依頼された方が滋賀県から来られ、昨年7月登山道やベンチを作られました。ボランティアです。 
1m幅の笹分け道を降りていくと、別れた林道が回り込んで来ています。
次に見えるピークが悪沢山。あの山まで今年林道が通じました。
(9:05)

林道が延び、展望も良いのでスノーハイクツアーは楽しいと思います。


 尾根端と林道の分岐点が登山口です。ここまで苦労はありません。唐松の落葉で道はフカフカです。


 唐松林が日陰を作り、暑さ知らず。傾斜は緩く、快適に歩けます。悪沢山(ワルサワヤマ)1591m四等三角点。
(9:15)


 山頂から尾根を北上。ヘリポートのような林道終点が見えました。下山はこの林道で帰りましょう。奥に進み‥
(9:30)


 唐松林に入ると広い道。笹刈りご苦労様、野良人さん『二人で刈っている』 左右担当を決めて刈るそうです。

 笹刈りの道には俄然、キノコが自己主張。(左)カバイロツルタケ (中)シロキクラゲ? (右)コガネホウキタケ

 リョービの草刈り機が路傍に置かれています。2台あるので野良人さんの考えた段取りで作業されているようです。

 上悪沢山1656m(ウエワルサワヤマ)四等三角点。南西に開け、遠く大船山1159mの風車群が見えました。(10:15)


 上悪沢山から先、新しい登山道は細く、ワイルドで嬉しい。森は自然林に変わり充実感が満ちてきます。

ベッコウタケ、サルノコシカケに準じ薬用です。ガン封じ?

(左)ムラサキアブラシメジモドキ ゼラチン状の粘液がキモイ。食用だとは‥ (中)ヒメベニテングタケ 明治製菓「きのこの山」のように小さくかわいい (右)傘ごりっぱ! 直径が20p近くありそうです。


 見晴台で休憩し、先を急ぎます。道は左カーブ、笹の切り残しが跳ね返ります。ダケカンバが現れました。
(10:50)


 ブナの巨木を過ぎると、合川分岐。西の谷を流れる合川(アイカワ)への登山道が、現在開拓中です。
(11:20)


 最終目的地来見山1584m(クルミヤマ)三等三角点。展望はなく、小虫が多い。いくつアップダウンを重ねたでしょうか。
(11:35)


 ランチしたいけど行動食で我慢! 腹を重くする前に頑張ってピークをいくつか乗り越えます。ブナの巨木にタッチ!
(11:55)

見晴台に戻り、手作りベンチに腰かけて展望ランチにします。
南方向、左に地肌が見えるピークが高嶺山で 肩で覗くのが茶臼山1415m。
パンフで見晴台は360度の展望となってましたが、まだ180度で未完成なのか?
(12:25)〜(13:10)

 上悪沢山(13:35)を過ぎ、林道終点(14:20)から林道を歩きます。林道「高嶺-悪沢」間も出来たてです。

 未舗装の道は土砂が流れひび割れし、擁壁が崩れています。維持管理は大変だ。雨が降ってきました。

 慌てて坂を100歩登れば、長者嶺1573m三等三角点。ここは高嶺自然プラネタリウムと名付けられるほど星の綺麗な所です。5座ゲット!”
(15:04) 

 横にガラス張りの展望舎。駐車場に資料ボックスがあり、展望図・登山道案内パンフがあります。雨はいよいよ本降りになりました。
(15:05)
■2014年9月14日(日)岳魚さんより

 長者峰〜来見山を歩きました。3連休を利用して、登山道を開拓中の8人の方と話しました。地元の方ではなく、林道に止めてあった車のナンバーは滋賀横浜。8人のうち6人は、20〜30代の若者であったのが嬉しいです。

 当初恩田大川入山へのルートを考えていたのですが、一部民有地があり、しかも承諾が得られそうにない人で断念し、来見山にルート変更したそうです。来見山の手前の展望台は、今後伐採して360度展望できるようにするそうです。(平谷村所有だから可能) 楽しみです。

 開拓は6年前から行い、連休を利用して年3回ほど入山しているそうで、下草が伸びないように多くの登山者が訪れることを希望していると言っていました。



 
東海岳行
  “夏の贅沢” 

 3年前、ひよこさんとスーパーで食料品を買い物していました。和菓子コーナーを横切った時、「ちょっと贅沢してみませんか」というPOPの下に箱入りの吉野の葛餅が積まれています。箱を手に取りました。奈良県吉野の本葛で作られたものです。『一箱800円! 高級和菓子だなあ』

 2009年の夏、名張市の赤目四十八滝を二人で訪ねました。滝巡りを終え食堂で定食を食べ、デザートに葛餅を注文。冷えたガラス皿に乗った葛餅は、透明で涼しげです。黒蜜ときな粉を付けて食べるとプルンと心地よい食感があり超美味。『これ、おいしいね』と食堂のおばさんに言いました。

 『そりゃ本場、奈良の吉野から取り寄せているからね』と誇らしげです。これが本葛の葛餅との出会いでした。2年後、我が街江南でお目にかかったのは何かの縁。『ちょっと贅沢しようか』とひよこさんに言って購入しました。充分冷やして召し上がると‥『う〜ん、あの時と同じ味だ』



 余りに美味しかったのでスーパーに行くたび、和菓子コーナーでその贅沢品を確認します。10箱あったのが日に日に減り、残り3箱になったとき堪らず再度購入しました。

 しばらくして葛餅は全部売れましたが、商品は補充されません。店員さんに尋ねると季節商品なので売切りだということです。『あ〜ぁ』 翌年7月になり、またあの葛餅が売り場に並ぶかと見守っていると‥入りました。今度は2箱購入します。

 それは長女が里帰りするのでお土産にあげようと思ったからです。葛餅は、葛の根から葛粉にして作られます。葛粉は、体を温め血行を良くするので、風邪薬の葛根湯に使われていますね。ミニ知識もぶっこんだのでお話を続けます。



 娘に『これ美味しいぞ』とあげると箱を見て『私、葛だけはだめなの』 私は彼女を好き嫌いしないように厳しく育てたのですが、確かに子供のころ葛餅を食べさせたことはありません。

 まあ、2箱くらい夫婦で食べられます。今年もスーパーでチェックしていると‥入りました。1箱と800円と高級ですが、喫茶店でコーヒーを頼めば、二人で800円くらいします。そう言い聞かせ、今年も葛餅をニコニコと購入しました。

 黒蜜で食べてよし、きな粉を付けるもよし、ミックスで食べるのもよし、ハッピーデザート。同じスーパーで物産展があり、本わらび餅を売っていました。ひと握りくらいの量で450円もします。これは自制心が強く働き購入しませんでした。でも後悔しています。

 
2014.08.20(水)21:15