岳行ノート

鍋倉山〜藤倉山 516m〜644m/福井県南越前町


2015年4月16日(木)


命輝くギフチョウ

(30頭まで数えていましたが、、、多すぎてやめました。50頭はいたでしょうか)。



 以前から春山でキープしていたのが藤倉山です。「新・分県ガイド/福井県の山」に紹介され、カタクリの群落があり展望も良いのこと。

 昨春、前準備でネットを調べると、何とカタクリ鹿の食害で殆ど壊滅。また一昨年の8月、登山道で小グマが徘徊していたことも知りました。
 
 そんなことで山行は諦め。すると先日、水曜会のジオンさんから藤倉山山行のお誘いを頂きました。カタクリは復活したかもしれません。


 クマは大勢のパーティで賑やかに行けば大丈夫でしょう。参加の挙手を上げると、雨予報で中止になりました。悔しいことに翌日の木曜日は晴れ予報。

 それなら初志貫徹、熊鈴を用意し単独で行きましょう。北陸自動車道今庄インターで下り、国道365号線でJR今庄駅まで走ります。

 教科書は、山と渓谷社刊「新・分県ガイド/福井県の山」です。
<駐車場>
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今庄駅前駐車場→登山口→アンテナ→弘法寺→▲鍋倉山→尾根曲折点→
→▲藤倉山→▲愛宕山(燧ケ城址)→新羅神社(カタクリ群生地)→今庄駅前駐車場

※赤線はGPS軌跡 ●は主な分岐点

■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:午前7時35分発    晴れ/11℃
駐車場:午前9時35分着    晴れのち曇り/17℃
往:3時間05分(藤倉山山頂まで、小休止含)
還:1時間30分(ランチタイム除く)
所要時間:4時間35分

 今庄駅前には無料大駐車場があって助かります。「歴史の街・今庄宿」の絵地図が掲示されていました。折角なのでそこを辿ってみましょう。
(10:05)

 街を抜ける北陸道は、江戸時代に商用、京の寺参り、伊勢参りなどで利用されました。うだつのある家が立ち並び、栄えた宿場町の面影を感じられます。







 北陸道の北に幟が賑やかな霊地八十八ヶ所弘法寺入口(登山口)です。お掃除中の姉さまにご挨拶し石段を上がります。
(10:25)





 急勾配にジグザグと切られた参道。道沿いには祠が点在し「第三十一番文殊菩薩」などの札が掛けられています。

 八十八ケ所を数える気力が失せるほど急登を続けると‥

 春の陽気にギフチョウが嬉しそうに飛び回る。これは羽根の下部が欠損してますが、健気に飛んでいました。

 するとキタテハが縄張りを守るためなのか、ギフチョウに飛びかかります。小さなギフチョウは逃げるだけ。そんな争いを横目に‥



338m三角点に登ると祠を圧倒するNHK福井テレビのANTが建ちます。
霞みのカーテン越しですが、NHKアンテナから北に好展望。
日野川・北陸本線・北陸自動車道が奥の日野山795mへ向かっています。
(11:05)






 尾根を進む‥あ!三角点を見つけるのを忘れました。弘法寺前に川が無くても極楽橋。男衆が枝を整えたり、お掃除したり‥






 弘法寺の大祭が、5日後の4/21に行われるそうです。正面御堂の裏に「藤倉山ハイキングコース」の標柱がありました。
(11:20)






 尾根道を辿り、北陸電力の三基の鉄塔を見送ります。新緑に包まれた登山道にはトクワカソウが、小さく揺れていました。






 昨日の雨の匂いが染み込む落ち葉道。登り着くと通過地点の鍋倉山516mです。山名札は、ありません。
(12:00)

賑やかな10人のパーティとすれ違い、山頂から70m標高を下げると鞍部です。
次の藤倉山主尾根までは200m標高を上げなくてはいけません。ブナ林が広がってきました。
ただの山の景色でしかありません。しかし、何と美しい景色でしょう。






 東西に延びる主尾根にはザラメの残雪が登山道を隠しています。でも先ほどのパーティが残した足跡がありがたい。






 鞍部から35分かけて尾根の曲折点に登りました。ここもブナ林ですが、変形ブナが迫力タップリで並んでいます。
(12:55)




 なだらかな尾根道を辿るとやがて藤倉山山頂644mです。ここでは三等三角点タッチを忘れません。

  向こうの反射板の所が好展望なのでそこでランチしましょう。
(13:10)〜(13:45)





 ここも霞のカーテンが下りています。北東の展望左端が、越前富士と称される日野山です。

 目を転じると残雪の高山が見えますが、写真写りが良くありません。

(左)ショウジョウバカマ  (中)タムシバ:終期ですが沢山咲いていました。コブシとよくこんがらがりますが、花の下に一枚葉があるのがコブシ  (右)イカリソウ:変わった生物のよう。




 下山は緊張感も解け、鉄塔まで続くブナ林を気持ちよく歩きます。やがて(ヒウチ)ヶ城址愛宕山270mです。

 戦略上、重要な地で源平、南北朝、戦国期にわたり、城が築かれました。
(14:45)





 城址の東端から山腹の斜行道を降ります。尾根より高度が下がり、新緑が豊かになりました。

 5分ほどで分岐標があり「観音堂/カタクリ群生地→」へ向かいます。




 斜面にロープが張られ群生地を囲んでいますが、カタクリが全く見当たりません。区画に一輪、二輪、、、悲しくなります。

 程なく観音堂に着きました。やはりシカは味を占め今年もカタクリを食べに来たようです。石段を降ると‥
(15:00)

急斜面に被害を免れた春色のカンザシ、、、カタクリカタクリカタクリ
頑張れシカに負けるな、俺がついとるぞ!

全滅だったら北西500mの白髪神社の群生地へ行けばと弘法寺で会った男衆に教えて頂きました。
これならその必要はありません。




 さらに石段を降れば、新羅神社の裏が愛宕山登山口でした。弘法寺入口にもあった注意クマ出没の掲示板があります。

 次の石段を降りると街に出て駅駐車場へ戻ります。新緑、ギフチョウ、野の花、‥数々の思い出は春の目次です。
(15:15)

 
東海岳行
  “篠島めぐり” 

 15年前になりますが、ひよこさんの要望でカローラからCR-Vに車を買い換えました。そして当時、最新のカーナビをイエローハットで装着。嬉しくて近くのスーパーへ行くのにもどんな道順を選ぶか興味津々で案内してもらいました。地図を見なくてもカーナビで目的地へ確実に行けるということは画期的なことです。

 そしてアウトドアに目覚めました。どんなパラダイスがあるのか知りたくてガイド本を購入しました。それが「愛知子どもハイキング」。3人の子供は親離れしていたのに何で?と思われるでしょうが、アウトドア入門者の私達には、で四季ごとに目的地を分類したり、それが近場だったりと内容がピッタリ合っていました。

 5月に購入したので早速、春のハイキングを楽しみました。行った場所にマーカーでラインを引きます。その中に道樹山、物見山、村積山などの低山があり次第に登山の魅力にはまりました。四季が一回りすると「愛知の山130山」「ふれあいウォーク東海自然歩道」「素晴らしき絶景100」などが本箱に並びます。

     

 春が待ち遠しい日、久しぶりにこの本を開けると春の子どもハイキングの最下段に「篠島めぐり」を発見。連想、春→春休み→篠島鈴之助(小4)、、、多分、岐阜に住む鈴之助は船に乗ったことがないかもしれません。島に行ったこともないだろうと勝手に思い『春休みに篠島に行こうか』と誘いました。

 『島で新鮮なネタの寿司を食べよう』『うお〜』彼の一番好きな食べ物は寿司、電話の向こうで叫び声を上げています。春休みのある日、鈴之助、ママ(娘)とひよこさんを乗せて知多半島先端の師崎港まで走りました。1時間に二本の高速船でわずか10分で渡ることができます。往復運賃1340円、子供は半額です。

 乗船して早速、彼をデッキに連れて行き、船の風、波を切るところを味あわせてあげました。島のお寿司屋さんは港近くに一軒。小鉢も付き1080円とお得です。鈴之助が手で食べていたら大将に褒められました。しょうがないので私も手で食べます。


 5年前岳行ノート「三河湾七低山一日駆け」という企画で篠島を周回しました。その時もこのガイド本が参考書です。今回、周り方は反時計回りですが、1周すると2時間近く歩きます。最後に800mの砂浜で締めるというコース設定です。狭い道、寄合う民家、坂道が多く歩く結構しんどいけど、登ると海が見えます。

 島の南端、風光明媚な歌碑公園で記念撮影。登山道のような崖縁の道を歩くとやがて砂浜です。娘が小学生のころ家族で砂浜近くの民宿に泊まって海水浴に来たことがあります。もう記憶は遠く、私達はその場所を特定できませんでしたが、話すたびにその頃の思い出が蘇りました。

 鈴之助の記憶に残る旅になったでしょうか。お寿司屋さんは残っているかもしれない。実は今年の正月、一族で尾張富士で初詣した時、彼が私に『本当の富士山に登りたい』と言ったのでこの旅をその訓練の一環として実施しました。次は高度に順応させる旅かな。

2015.04.19(日)23:50