岳行ノート

尾山・頭山 220m・140m/滋賀県近江八幡市


2015年5月10日(日)


厳島神社にて



 琵琶湖西岸の高島市白ひげ神社には、50m沖合に鳥居が建っています。広島の厳島のようです。鳥居の間には、東岸の沖島が浮かんで見えました。

 そこで沖島のことを調べてみると、琵琶湖に四つある島の中では最大。湖沼の島としては、我が国唯一の有人島ということです。

 昔は人口800人でしたが、今は300人程度。島内は、車が一台も走りません。また多くある猫島の一つでもあります。


 沖島全域が、ほとんど山で尾山220mが最高峰です。森林内にトレッキングコースがあり、登ることができます。ひよこさんと島巡りへ行くことにしました。

 名神高速道彦根インターで下り、湖岸道路(県道25号線)で西南へ走ります。気持ちいいドライブウェイで近八幡市の堀切新港へ‥

 教科書は、「おきしま俱楽部」です。
<駐車地>
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堀切新港
駐車地

沖島漁港

奥津島神社

頭山

公民館・登山口

尾山

ホオジロ広場

沖島小登山口

厳島神社

沖島漁港

堀切新港
駐車地


※赤線はGPS軌跡 
●は主な分岐点

■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:午前9時55分発    晴れ/24℃
駐車場:午前11時55分着    晴れのち曇り
往:1時間15分(尾山頂まで、小休止含)
還:1時間15分(ランチタイム除く)
所要時間:2時30分
 堀切新港の駐車場は島民用です。付近に何ヶ所かあるスペースに車を停めました。(←ここに船の時刻表が載っています)
 沖島通船は、1~2時間に1本。50人乗りで12時15分発は40人ほど乗りました。乗ると片道乗船代500円を徴収に来ます。



 およそ10分で沖合1.5kmの沖島漁港に到着。港には1家に1艘あるのかと思うほどの漁船が停泊しています。

 お昼時間なので「神社→」の道標を見て、近くの奥津島神社へ向かいました。
(12:25)

 奥津島神社は712年建立。この神社を真ん中に琵琶湖一線上に白ひげ神社日牟礼神社が並びます。

 島に食事処がありますが、島の風景を眺めコンビニで買ったお蕎麦を食べました。
(12:30)~(12:55)

 食後さらに石段を登った所にある山神神社を経由し
山に入ると‥ 

 棚田状の郭が10段以上あり、石垣(写真右上)も残り、とても登りにくい。頭山城の遺構です。踏み跡を探し10分ほど藪を漕ぎました。

 この大岩が一番高所と思い記念撮影。頭山(カシラ)山頂141mです。降りは来た道を探すのに苦労します。
(13:05)





 頭山から降り、集落内を歩き、コミュニティセンター(公民館)へ行きました。案内板「ケンケン山→」を見て進み‥





 奥にあるコンクリート階段を登ります。見張り番の犬に吠えられ動転しますが、檻があるので気にせず行きましょう。
(13:25)

階段の左はお墓で、右を見ると沖島漁港の穏やかな風景。
今日は日曜日、漁船は停泊してお休み。中央桟橋の左に下船した沖島通船です。
対岸、右のピークが奥島山425m、左端ピーク伊崎山210m下に乗船した堀切新港があります。

 やがて森の入口に「急な登り」の注意札。意外に鬱蒼とした樹林ですが、森林遊歩道は明確です。こちらも沖島尾山城址

 削平地に出るとそこが、ケンケン山(お花見広場)です。西端の岩に乗ってみましたが、これと言った展望はありません。(13:40)





 片足飛びの「ケンケン」と思っていたら見景山。広場からモミジ並木やツツジが彩る尾根伝いの平坦な道です。程なく‥





 ホオジロ広場到着。「ホオジロ」は方城かな? 左に手作りブランコ、木々が伐採され対岸の比良山系が好展望です。
(13:50)



 対岸右端に白ひげ神社の鳥居が見えるはずですが、二人とも肉眼では確認できません。

 中央の低い稜線がリトル比良で、昨年Xマス・イブに歩きました。広場に沖島小学校分岐がありますが、「見晴し広場→」へ‥



 10分足らずで見晴し広場到着。尾山220m山頂です。湖面が標高86mなのでほんの高さ134mを登りました。

 枝が伸び見晴しは良くないのでストックにカメラをセットし、展望写真を撮ります。
(14:05)

左に島のように見えるのが伊崎山210m、写真中央の入り江が堀切新港
中央奥の薄い山は、観音寺山433m、右の湖岸に国民休暇村の建物があります。
勘で撮りましたが、うまく写りました。ところが肝心の二等三角点を見逃しました。





 山頂からホオジロ広場へ戻り、沖島小学校分岐を降ります。10分も降れば‥
(14:20)





 湖岸になぎさ広場沖島小学校の屋根が見えてきました。



 全児童は10名ですが、うち島内は3名。つまり7名が船で通学してるんですね。左隣に幼稚園が併設されています。
(14:30)

 湖岸路で東への厳島神社へ行ってみましょう。

(14:30)

 湖岸路は細く、畑の中を通ります。基本はコンクリートですが、木道もありました。対岸から猪が泳いでくることもあるらしい。

 島の人が、子ども達のために作った小さな杉合浜を過ぎると、、、
(14:35)


 赤い鳥居が並ぶ厳島神社(弁財天)です。島の住民は雨乞い弁天として信仰してきました。階段を上がると湖に向いた祠。

 奥津島神社の祭りでは、漁港から船で来て玉串をささげ湖上安全を祈願します。
(14:45)

 では島内を散策しながら漁港まで戻りましょう。
 小学校を過ぎた湖岸路に面して「汀(ミズ)の精」という新しいカフェがあります。土日の営業(平日は予約)で地元の食材の軽食が食べられます。(左)湖岸沿いにひしめき合う家屋の間にとても狭い本通り。 (中)狭い道を車は走れないので荷物運びに便利な三輪自転車が主な交通機関です。 (右)猫の島ですが、本通りで2匹を見ただけ。意外と出合えません。

(15:20)漁港に着き、沖島通船の時刻表を確認すると次は16時発です。
漁港に面して沖島漁業会館がありました。「うどん、佃煮、海老のかき揚げ」が500円、そして沖島弁当を1000円で販売しています。事前に知っていたらランチで食べたかったなあ。今日は、緊張感のないのんびり山旅ができました。

駐車地着(16:15)

 
東海岳行
  “空弁の後” 

 ネットを見てたら興味深い記事がありました。日本で生活する中国人が、雨の日、通勤時間帯に地下鉄に濡れた傘のバンドを閉じず乗りました。少し混んでいて一人の乗客が動いた時、彼の傘に服が引っ掛かりました。傘の骨が引っ張られたので文句を言おうとすると『すみません』と言い、服を外したのです。

 相手が先に誤ったので何も言えません。駅に着くとまた他の人の服が引っ掛かった。その人も『ごめんなさい』と軽くお辞儀をして謝ります。彼も申し訳ない気持ちになり『ごめんなさい』。すると座っていた小学生が『おじさん、傘は束ねるんだよ』と言います。電車に乗るとき束ねて降りるとき開く。また乗るとき束ねるの?

 腹の中でそう思うと小学生は『僕たちはそうするよ。先生がそうすればみんなの迷惑にならないからと言ってたよ』と言いながら束ねた傘を彼に見せたのです。周りを見ると日本人はみんな傘を束ねている。悔しいが、小学生は間違ったことを言っていない。



 その後、彼も電車の中では傘を束ねるようになったので傘を引っかけられることもなくなりました。思い返すと、、、子供のころ、色々なことを学校で学びました。時間を守り遅刻しない。宿題は忘れない。靴は揃える。

 前にならえして列に並ぶ。朝礼の後みんなで小石拾いする。授業が終わったら全員で教室を掃除、、、そう考えると日本人のマナーは、結構小さなころに刷り込まれているのですね。中でも他人に対する気遣いは、感心することもあります。今冬、沖縄旅行した時のことです。

 格安ツアーなので最終日は、那覇市のホテルで朝食をとり10時に全員集合。つまり観光時間はゼロです。バスで那覇空港に向かいそこで11時45分発の飛行機に乗ります。30分前には搭乗ロビーにいなければならいので、空港内の自由時間は1時間ほど。できることは、お土産と空弁を購入するくらいです。



 2時間のフライトなのでちょうど昼食時間帯に飛行機の中。機内食は出ませんので殆どの乗客は、空弁を手にして席に着きました。離陸して水平飛行に入ると『ポーン』と合図の音。シートベルトを外しテーブルを倒し、ひよこさんは幕の内弁当、私はサンドイッチを置きました。するとCAさんが、紙おしぼりを配りました。

 親切ですね。簡単なものなのですぐ二人とも食べ終わり、容器や包装紙などを袋に入れて取りあえず足元に置きます。他の人もそのパターンです。しばらくするとCAさんが黒いポリ袋を持ってそのゴミを回収に来ました。ひよこさんに『前はこんなことしなかったよねえ』と確認。彼女も同じことを思っていました。

 おかげで足元はすっきり。飛行機が着陸すると次のフライトのため、預け入れ荷物の搬出搬入、燃料補給、機体点検、機内清掃などを行います。それらは1時間で完了させ無くてはなりません。機内清掃は、多くの空弁ゴミが足元に転がり、はかどらなかったのでしょう。



 そこでCAさんが、改善提案をして食べ終わったころにゴミを回収するようになったと想像できます。『これは私たちの仕事ではない』とは思わず、清掃の効率を考え、次の乗客を素早く迎えるための気遣いを感じました。

2015.05.18(月)16:25