岳行ノート

        ツルギサン 
剣山  1955m/徳島県三好市

2015年8月1日(土)


一ノ森から見た徳島県のシンボル、剣山

(斜面の固有種シコクシラベ(濃い緑)が生育し、保存林になっています)


 6月から大阪市への出張が7回を数えます。折角、大阪まで行くなら、少し距離を延ばせば遠い山を登ることができると考えました。

 西日本一の高峰は、四国の石槌山1982m、第二は剣山です。大阪の用事が終了後、四国へ渡り、1泊して百名山剣山を登ります。

 神戸から淡路島を横断して徳島県に入り、鳴門海峡の展望台に上がりました。時間があるので近くの大塚国際美術館で陶板の名画を鑑賞。


 観光を済ませ、徳島自動車道を走り脇町ICで下りました。予約した美馬市のビジネスホテルは、郊外ですが、40室がほぼ満室です。

 仕事で泊まる人が殆ど、登山目的は私ぐらいでしょう。教科書は、山と渓谷社刊「関西周辺の山250(改訂版)」です。
<駐車場>
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大きい地図
  ホテルから吉野川沿いを西進。つるぎ町の国道438号線で南へ上ります。一車線で曲がりくねり舗装されていますが酷道。



見ノ越駐車場→見ノ越駅/リフト→西島駅→大剱神社→▲剣山→▲一ノ森→刀掛の松→駐車場


※赤線はGPS軌跡 ●は主な分岐点

■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


ホテル:午前7時10分発  晴れ/29℃
駐車場:午前8時35分着   晴れ/22℃
往:1時間20分(剣山山頂まで、小休止含)
還:3時間35分(ランチタイム除く)
所要時間:4時間55分

 1時間を慎重運転して、標高1400mの見ノ越駐車場に着きました。既に100台以上駐車しています。

 左の剣山自然情報センター後ろの白い建物が登山リフト乗り場です。
(8:50)


 片道1030円、リフトは15分で標高を330m上げてくれます。帰宅するのに8時間かかるのでラクチンしました。

西島駅で下りれば標高1750m。西に大展望、中央が三嶺(ミウネ)1893m、右は塔丸1713m。
剣山は登山リフトがあるため登りやすい百名山の一つです。
老若男女、子供連れのファミリー、グループ、多くの人が登ってきます。


 西島駅から山頂まで3つ登山道。ポピュラーな大剣道を選択しました。鳥居上に笹原の山頂部が見えています。
(9:15)


 斜面にはミヤマクマザサが繁茂、足元は整備されたコンディションです。単独の人を殆ど見ません。 

 霊峰にはいくつか神社があります。その一つ大剱神社は、神主さんが常駐していました。ここは縁結びの神様。

 神社の後、巨大な石灰岩「御塔石」がご神体です。ここから山腹道が尾根道になり‥
(9:30)

 山頂神社に到着。手前がその本宮宝蔵石神社で奥が頂上ヒュッテです。帰路は奥からここへ歩きました。

 二つの建物の間を右折して階段を登ると‥
(10:05)

 さすが国定公園、金をかけてる。草原の「平家の馬場」は裸地化が著しく、40年前、長大な木道が設置されました。

 中央のドームは、国定公園50周年記念に今年できたトイレです。今まで山トイレでは最高のクオリティと思います。

 剣山は花の山でもあります。左)タカネオトギリ  中)サラシナショウマ  右)トゲアザミ

草原を南西へ進むと山頂1955m。
山頂標の後ろ、岩積みがしめ縄で囲まれ、中央に一等三角点が祀られています。
木道には各所にテラスが設けられ、皆さん休憩中です。奥のテラスから‥
(10:10)

 尾根続きの次郎笈(ジロウギュウ)1929m。往復2時間かかります。変わった山名ですが「笈」は背負う木箱のこと。

 剣山は別名太郎笈とも呼ばれ、次郎笈のお兄さんです。


 草原東端では、尾根続きに二ノ森、一の森とピークが重なって見えます。あちらへは往復100分、行きましょう。
(10:45)

 尾根道を進むと草原から樹林に変わりました。鹿除け網があり、網の右が針葉樹シコクシラベ保存林です。

 シラベって聞いたことがない名? 調べるとシラビソのことでした。


 やがて一の森1879m三等三角点登頂。展望は360度のパノラマで剣山の写真を撮りますした。(TOP写真)
(11:40)

左)クガイソウアサギマダラ  中)剣山を代表する花キレンゲショウマ  右)シコクフウロ

 一ノ森山頂の北に降りると一の森ヒュッテ。ベンチを借りてランチにしました。廻りはお花畑↑

 おじさんが来て『今、24℃。 25℃になったことはない。先日まで台風で4日間雨が続いた』 戻ります。
(11:50)〜12:05)
 途中、行場分岐殉難碑(上左)。剣山測候所職員が、S40年雪崩にあい殉職されました。右方向の行場へ行きたいのですが通行止。ヒュッテの親父さんが『台風で行場に通じる道が、4か所崩壊した』と話していました。(12:15) 残念、尾根道を戻ります。(上右)

 山頂草原に登る途中、ショートカット道から頂上ヒュッテに出ました。先のこの分岐を右へ降ります。
(12:55)

 尾根道コースは、コンクリートで固められた階段状の道で安心のメインルートです。


 多くの登山者、ハイカーとすれ違うと刀掛の松。肝心の松ですが、枯れて折れています。
(13:05)

 登山リフトの西島駅(13:20)に出たらリフトに乗らず歩きます。遊歩道との分岐(13:25)では右を選択。

 リフト下のパイプトンネルを潜ります。(13:40) 剣神社に出て石段から国道に降りると左方が駐車場です。
(14:00)

 
東海岳行
  “知らぬが仏” 

 梅雨が終わり暑くなった頃、身体の異変を感じました。就寝したとたん鼻が詰り、しばらくすると鼻水が出ます。鼻詰りすると、口呼吸になるので苦しい。『夏風邪を引いたのかな?』 起床すると症状は治まります。それが1週間も続き、点鼻薬スプレーで処置していました。

 そんな時、7月末放送のNHK「ためしてガッテン」を見て目からうろこ。テーマは「夏かぜと思ったらダニ!」 私の悩みにぴったり。内容は、、、ダニは人類が誕生する以前の4億年前から存在し、一日一個の卵を産みます。高温高湿の今の時期、ダニの好物は人の表皮。

 家庭では布団に一番生息するようです。布団に入る時や寝返りを打つ時、布団の埃が舞い上がります。その中にダニの糞などが含まれるので吸い込んでしまうというわけです。『そうかダニアレルギーだったのか?』 番組はダニの撃退方法を解説しました。

◆洗濯機で洗濯してもダメ
◆炎天下に布団を干してもダメ
◆冷凍してもダメ
◆紫外線を当ててもダメ
◆湿度60%以下に乾燥すれば動きは止まるが、湿度が上がると復活する
◆掃除機は吸い込んだ衝撃で死ぬが、ダニは繊維に足をからめ多くは奥に残る


 『じゃあ、どうすればいいの?』 ダニは「50度なら20〜30分で100%死ぬ。60度なら瞬間的に死ぬ」 家庭用布団乾燥機は、55度以上の温度が出ます。過熱後、ダニの死骸が残る布団にクリーナーをかける。フケも大好物なので枕も加熱。加熱は3ケ月に一回、クリーナーは週に一回。

 いいことを知りました。早速、布団乾燥機と布団用クリーナを購入。韓国のレイコップにするかメイドインジャパンか悩むところです。今年5月発売した後出しジャンケンの日立製に決めました。合計3万4千円ほどでしたが止むを得ません。ひよこさんと二人でダニ退治をします。

 やり方は、下右写真のように布団乾燥機のマットを横にして敷布団で巻き、上から掛布団で蓋をするような感じです。20分後、裏表とも丁寧にクリーナーをかけると、、、綿ほこりは思った程では無かったのですが、小麦粉のような粉が、スプーン3杯分吸塵されていました。ゾーッとします。



 鼻詰りは2,3日で改善されました。1週間たちもう一度、布団用クリーナをかけると、、、まだ白い粉は出ますがスプーン一杯もありません。絨毯もそのクリーナーで掃除しましたが、ハウスダストの量はダストケースを一杯にするほどあり感動的です。普通のクリーナより綺麗になりました。

2015.08.10(月)00:45