岳行ノート

日本コバ/滋賀県東近江市  標高934m
2005.11.13(日)江南6時00分発 
           快晴 7℃ 
登り:計3時間05分(小休止含)
降り:計2時間30分(小休止含)
 日本では、渡辺さんが“なべちゃん”、小林さんなら“こばちゃん”となります。そんなことは、あずかり知らぬけど「日本コバ」は印象的な名前です。先週の「金糞岳」に続き珍名山第2弾となりました。さて本日は小春日和、楽しい山行の三大条件のひとつ「好天気」は満たしています。あとふたつは私の「体調充分」とひよこさんの「ご機嫌」ですが‥。

 教科書は、中日新聞社刊西内氏著「地図で歩く鈴鹿の山」です。 

永源寺ダム湖より望む日本コバ
 





登山口

岩屋

日本コバ

衣掛山
(下の追記を参照ください)




※赤線は実測ではありません。
■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」
 
※衣掛山の位置は違っています。西内氏の新しいガイドブック(鈴鹿の山万能ガイド/06年9月初版
によれば、上地図の
地点(地形図870mピーク辺り)と思われます。ご確認ください。

一歩さんよりご教示ありがとうございました。(2010.12.11追記)


     祝◎快晴

 昨日の雲たちが、拭き掃除をしっかりしてくれました。綺麗な青空が、石榑峠の車両関所の上に広がりっています。

 空は二重丸でも外は5℃で寒い。
 もう5台ほど駐車して登山の準備中です。
(7:55)
 ページトップの写真を撮りにひとまず永源寺ダムに行きました。そこから八風街道を戻り、政所町の御池川沿いに駐車します。
(9:05)
 藤川谷に架かる橋を渡り、すぐ右手にある階段が登山口です。その手前の駐車場には、もう先行で4台が置車していました。
(9:15)
 薄暗い植林下の道を行くと右手に「春日神社」があります。道中安全祈願
 藤川谷の沢沿いを登って行きました。ひよこさんの苦手な渡渉が4回もあります。不揃いな転石に慎重な2本ストックです。
(9:25)
 左岸の山腹道は、谷を高巻き狭い。おまけに倒木が道上に覆いかぶさっています。潜ったり、跨いだり忙しい、忙しい。
 休憩が取りたくなる頃、岩の転がる谷に下ります。その中心に苔むした巨木があり、そこで1本立てました。
 体勢を整え2回目の渡渉をします。ひよこさんは頭上の紅葉を見る余裕も無い。“This is theへっぴり腰”
(9:50)
 すると気分のいい森の中に出ました。嬉しくなって二人とも自然に笑顔になっています。
 しかし、自然は厳しい。3回目に現われた渡渉は、ゴロゴロの石灰岩を乗り越えます。
(10:15)

紅葉は既に終幕に向かっていますが、充分美しい。
 それに昨日の強風で落葉したばかりなので、下紅葉も楽しめます。気分は上々です。
 しかし、自然は厳しい。目の前に巨岩が垂直に集積しています。

岩の間を登りながら振り向くと左から、あら懐かしい「銚子岳」「静ケ岳」「竜ヶ岳」が望めました。
 我がひよこさんは、岩場も苦手です。得意なところを聞くと真顔で‥
 『平坦な広い尾根道』
 『そんなもの誰でもジャ!』
 人の5倍くらい時間を掛けて岩場を登り切りました。すると「岩屋」の道標が傾いています。

 他のHPでその中に入っている写真を見ました。駆け回ってそれらしきものを探しましたが、残念ですが発見できませんでした。
(11:25)
 「岩屋」探しで時間を食われたので先を急ぎます。山頂は左です。右奥は帰路の「衣掛山」方面となります。
(11:40)
 分岐から少し降り、4回目の渡渉です。せせらぎなので簡単ですが、渡った所に細長い杭があります。

 これを見逃し、真っ直ぐ[→×]に進んでしまいました。後続の単独の方に声を掛けていただき事なきを得ました。

 『危ない、危ない』湿地に迷い込むところでした。渡ったら左に折れ、せせらぎ沿いに行くのがです。
(11:45)
 雰囲気のいい森ですが、最後は結構急登です。でもテープがしっかり付いているので安心できます。
 934m頂上です。大きな杉と反対側の松の木がアクセントになっています。20名以上の人が、大休止をしても大丈夫な広さです。

 東西に切り開かれていますが、残念ながらモヤって展望は判然としません。
(12:10)~(13:05)
 
 ヨン様もご同伴でランチをします。このボトルは新発売ですが、スーパーには無くコンビニで見つけました。

 数人の方に「岩屋」の場所を聞いたのですが、みなさん『知らない』と言っています。
 食事が終わる頃、曇ってきました。

『ズーッと歩いていたい』せせらぎ黄葉道を帰ります。我家の箱庭にも欲しい。(愛知川の源流)
 分岐からチョットで尾根に出ます。そこを左折して5分登ると「衣掛山」です。山名標示は無く「日本コバ」頂上を樹間に見て元に戻ります。
(13:40)

※ここは衣掛山ではありませんでした。TOPの地図と追記分を参照ください。
 歩きやすい尾根を下っていきました。事故でもあったのでしょうか、支尾根に滋賀県警察のテープです。





 尾根道と山腹道の繰り返しで降っていきます。迷いやすい箇所は、道標やテープがあり気は楽です。

 上にシロモジ、下にコアジサイ、中を行くのは黄色人御一行。黄色が好きなゴッホなら喜びそうなこの空間。 




 先日ニュースで「日本の国土は、3割が人のかかわるところ、4割が人工林、残り3割が自然林」だと解説していました。

 3割でも自然が、残っていることに感謝したい。イギリスは、ゼロだそうです。
 






 本日は周回にして大正解でした。往きは谷道、帰りは尾根道。変化に富んでいて良い山です。

 30名の登山者に会いました。こんなに人気があるとは知りませんでした。
 左隅の小さな道標に従い、尾根から植林をジグザグ降りていきます。
 茶畑に出会い、特徴的な屋根の民家を抜けると車道です。右折し御池川沿いを10分ほど歩きます。政所霊園の先の駐車地に着けば、旅も終わりです。
(15:35)

 ん?行き着く先は、お墓ですか。
  CW-X使用感

 今回で連続18週山に入りました。目指すは52週連続、つまり1年間毎週です。天候と健康に恵まれなければなりません。天候は神頼みですが、健康はある程度セルフコントロールできます。

 そのため登山後の疲労回復には、化学の力を借りています。アリ○ミンドリンクです。そして膝の疲労が抜けきらない今日この頃、ついに科学の力も借りることにしました。「ワ○ールCW-X脚用 エキスパートモデル」です。これでサイボーグのように野山を駆け巡られるはず‥。

 そして本日始めて着用しました。21300歩を歩きましたが、結論はグッドです。少し汗ばみますが、吸汗速乾素材でそれ以上はベトつかない。膝がカチッと安定していて降り後半の膝の疲れ・痛みもありませんでした。下半身の筋肉疲労は、とても軽減されてます。

 私の登山限界年が、5年くらい延びそうです。夫婦とも日々朽ち果てていく肉体の中高年、我がひよこさんにも用意してあげなくては‥。