岳行ノート

入道ヶ岳5  906m/三重県鈴鹿市

2015年11月11日(水)


古代神々が降臨された仏岩の磐座(イワクラ)

-後は雲母峰(キララミネ)888m-


 秋が駆け足で進んでいます。先週末、鈴鹿の紅葉が1000m以下で彩っていたよう。3年前辿った大岩谷〜池ヶ谷コースでは紅葉が楽しめました。

 登山道は二次林で雰囲気がとても良く、下山後にもう一度歩きたいと思ったものです。しかし、谷コースで道ミスが2回ありました。

 その時は単独でしたので感動を分け合いたく道勘のいい野良人さんを誘います。同じコースでは何なので少し変化を付けました。


 往きは大岩谷、下山に南尾根を辿ります。東名阪自動車道鈴鹿インターで下り、西の小岐須渓谷へ向かい一車線の舗装道を渓谷沿いに走ります。

 やがて大石橋のヘアピンカーブ。 教科書は、西内正弘著・中日新聞社刊「地図で歩く鈴鹿の山」「鈴鹿の山 万能ガイド」です。
<駐車場>
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大きい地図


大石橋駐車地

林道終点

仏岩

最高点/奥宮

△北の頭

▲入道ヶ岳(ランチ)

石門

大石橋駐車地


※赤線はGPS軌跡 ●は主な分岐点

■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南発:午前6時30分     晴れ/9℃
駐車場着:午前8時00分     曇り時々晴れ
往:3時間30分(山頂まで、小休止含)
還:2時間10分(ランチタイム除く、道迷い25分含)
所要時間:5時間40分

 大石橋東側のスペースに駐車。橋を渡り、林道を南へ行くと、右に‥ (8:20)

 未舗装林道の進入口。右折して北上します。途中、2ヶ所の崩落地を乗り越えると‥

 林道終点です。渡渉して左の堰堤横を通ります。上にプレハブ小屋があり、その右に続く登山道を進みました。
(8:35)

 北へコンパスを合わせ、鹿除けネット沿いにトラバースし沢を跨ぎます。釜跡を横に見ると‥
松の木谷分岐。
(8:55)

 対岸から白滝の音を聞きます。分岐から20分で雰囲気の良い平地です。

 紅葉は終期でした。赤テープを追い右岸に移ります。

 再び北にコンパスを定め、数分行くと沢の合流地点。ここが難しい所。北へ延びる谷を外さないようにしなければなりません。(9:20)

 支流の枯れ沢を越えます。3年前、ここから尾根に上がりました。今日は左の沢沿いを歩きます。しばらく、ややこしい沢分岐はありません。


 幅広の谷は、二次林で気分が良い。渡り返しながら遡行すると、この5mの滝にぶつかり、右側を登ります。
(9:45)


 磐座尾根に近づいた頃、谷がY字に分かれました。左谷に誘導テープが続いています。
(10:00)


源頭から弓形の谷を急登すると磐座尾根出合。(イワクラオネ)→
左:水沢岳、直進:奥の谷で右の入道ヶ岳へ向います。
(10:20)


 細い尾根道は鎌ヶ岳の展望があり歩きやすい。イワウチワの群生も見られます。紅葉狩の登山者と何人もすれ違いました。

 磐座尾根出合から10分登ったピークにTOP写真の仏岩。岩場の得意な野良人さんが取付きました。

 仏岩から5分降るとこの重ね岩。(10:45) 尾根は見所豊富。先で急降し、急登し痩せ尾根を登りきると‥

 笹原になりました。平坦なアセビの樹林となり、ピークが最高点915mです。
(11:30)

 少し降り右折すると、椿大神社奥宮。社殿は平成17年5月に再建。ランチを我慢して、もう少し歩きましょう。

東に延びる笹原を行けば秋色の絶景。中央:鎌ヶ岳1161m、
その右の丸いピーク:御在所岳朝陽台1200m、右端奥:釈迦ヶ岳1092mです。
北の頭(11:40)

 北の頭から南へ辿ると四日市伊勢湾。平地から、いきなり鈴鹿山脈が立ち上がる様子がわかります。

 標高差900m、スカッとする高度感。やがて‥

  三等三角点山頂に着き、風の当たらない場所を見つけ、ランチにしました。
(11:50)〜(12:45)

 食後、山頂西に「池ヶ谷コース→」の案内板が立ちます。そこから西南に笹原の獣道えお降ります。

 100mでアセビのジャングルにぶつかりました。進入口を探すと尾根の中心辺り右上に白いテープ発見。
(12:55)

 1分で抜け、再びアセビのジャングルです。笹原を右へ回り込めば、屈まなくてもよい隙間道がありました。

 アセビの樹林を通過すると絶好調の光景。このバリルートに来なければ見れません。
左手前のピーク方向が狙う南尾根です。左にガレ地があり、近づきすぎないよう注意。
奥右:双耳峰の仙ヶ岳951m、中央が野登山(ノノボリヤマ)852m、左端:鳩ヶ峰710m。

下山し始めて30分、南尾根を歩いていたのですが、、、
そろそろ池ヶ谷へ降りるころと勘違いし、急斜面を右へ降りました。
この谷に着いたのですが、まだ南尾根を歩かなくてはいけないとあちこち迷歩25分。

別尾根でミスに気付き、結局この沢へ戻りました。何てことは無くここが池ヶ谷でした。
逆廻りで周回した方が、分かりやすかったかも知れません。
(後でチェックしたら南尾根からここへ降りたのは、正解でした)
(13:25)

 池ヶ谷は、3年前歩き要点は覚えています。この「通報ポイント池ヶ谷7」は重要。間違えて沢を行きがちです。

 (3年前、沢を進んで大変でした) 案内板の先、左に窯跡があり、そこから左斜面をトラバースします。
(13:50)


 山腹道を辛抱強く15分辿ります。「ポイント6」の道標に出合いました。右折して谷へ降ります。
(14:05)

 途中、「ポイント5」。標高を150m下げると落石で屋根に穴が開いた避難小屋に降りました。
(14:20)

 小屋の下は10m岩の直壁で鎖がなければ、降りられない所です。するとこの石門があり、好奇心の強い野良人さんが、さっと降りました。

 谷中の降りが続き、山腹道になります。「ポイント2」から植林ですが、何かホッとします。骨のある道でした。

 5分で下に林道が見えます。下山口は「ポイント1」でした。右折して200m歩けば駐車場です。
(14:55)

 
東海岳行
  “シモネ(下根)の池” 

 『とうとう載ってしまったか』。11月7日(土)のヤフーニュースの「まるでモネ 名もなき池が人気」のキャッチ。実は10月、TVの情報番組を見てその池へ行きました。国道256号線、岐阜県関市洞戸事務所前の信号から8km北上し、関市板取白谷で右に「風土や」が建ちます。(下左写真)

 駐車場は左の時計台付近です。「風土や」の北から100m東へ行くと人だかり。そこが目的の池。「それまで名もなかった池が注目を浴びています。透き通った池の水面に睡蓮の葉が浮き、可憐な花が咲く光景がフランスのモネの代表作睡蓮に似ていると評判です」(岐阜新聞)

 池の広さは400平方m、長さが0mと結構な大きさ。水源は山からの湧水で池は常に澄みきって底まで見えます。水の色合いは天候や時間帯によって異なり、悠々とコイが泳ぎ心が癒されます。午前中が陽の具合が良いので、私達は晴れの日の11時前に到着しました。

 
<256号線「風土や」から右へ1分>
   
<撮影ポイントの橋>

 土曜日で凄い人出です。いいポイントはカメラマンでギチギチ。私もカシャカシャ(右上) 地元の方がコツコツと池にスイレンコウホネを育て、愛好家がコイを放ちました。大きなコイはいい所を占有し、水が無いようでまるで空中浮遊。(下左) 赤ちゃんコイは浮葉の多い縁で固まる。 

 池背後の山斜面に根道神社が建ちます。池は3年前、写真雑誌に掲載、以後テレビやネットが紹介し、休日には千人近くの人が訪れ関西や関東からも来られます。「名もなき池」とか「モネの池」と呼ばれています。「風土や」の壁に「シモネ(下根)の池→」と案内書がありました。

 
<関市観光協会HPより>
   
<根道神社側より>

 池の見物・撮影は30分あれば十分です。帰りは、「鮎川」でひよこさんとランチします。「風土や」から国道256号線を南へ6.6km 洞戸村にある鮎料理店です。(下左) コース料理は3500円、4500円とさすがおアユ様。単品メニューなら鮎雑炊500円、塩焼き600円です。(下右)

 気持ち良い川床のオープンデッキに席を取り、清流を眺めながら新鮮な香魚の風味を楽しみました。美味しく頂き、若い女将に『養殖ですか?』と尋ねると『いえ、うちは半養殖です』との応え。『?』 半養殖の意味が分かりません。睡蓮の花咲く6月〜9月、鮎も同じころが食べ頃。

 
<鮎川>
   
<ピチピチの鮎の塩焼き>
2015.11.15(日)23:00