岳行ノート

水晶岳  954m/三重県菰野町


2016年1月27日(水)


県境稜線を根の平峠へ

国見尾根と御在所岳(右端の樹間のピーク)



 登山初心者の14年前、初めて4本爪の軽アイゼンを購入しました。雪の低山で試すと滑ることなく登られ、これなら冬も登山できると思いました。

 そこで鈴鹿の朝明@水晶岳A羽鳥峰朝明の周回を計画。2月の快晴の日、朝明からトレースを追い途中、アイゼンを装着しました。

 根の平峠経由で@水晶岳に登頂しランチ。次に中峠に降りるとA羽鳥峰へのトレースがありません。えい!と新雪を踏むと50cm足がめり込む。


 2m進むのに必死、アイゼンでは無理です。当時は雪上装具のワカンスノーシューのことは知りませんでした。諦めて中峠から下山します。

 ところが午後、緩んだ雪が団子状にアイゼンにくっつき歩きにくいことこの上ない。大変でしたが、いい経験になりました。その周回のリベンジをします。

 それは「水曜会」の本年初山行にもなりましたが、、、 教科書は、西内正弘著・中日新聞社刊「地図で歩く鈴鹿の山」です。
<駐車場>
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大きい地図


朝明駐車場→伊勢谷小屋→■堰堤→根の平峠→▲水晶岳→ブナ清水分岐→望仙荘→朝明駐車場


※赤線はGPS軌跡 ●は主な分岐点 ■は主な堰堤

■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南発:午前6時00分     曇り/2℃
駐車場着:午前7時50分    曇り時々晴/2℃
往:2時間45分(山頂まで、小休止含)
還:2時間10分(ランチタイム除く)
所要時間:4時間55分



 東名阪自動車道四日市ICで下り、県道762号線で西の朝明渓谷へ走りました。路面に雪はなく集合の朝明駐車場着。

 ところが駐車場は、除雪されておらず料金無料です。本日の水曜会は、8名パーティーとなりました。
(8:15)

 駐車場から西へ舗装道を約1km歩きます。朝明渓谷に架かる橋のたもとに「根の平峠→」の案内板。画像右奥、第一山水晶岳に日が当たっています。

 渡った右岸には伊勢谷小屋。夏はキャンプ場の施設としてファミリーが訪れます。小屋を左に雪道を行くと「旧千草街道登山口」の案内板があり‥





 その先で望仙荘に出合いました。衣類調整し、西へ踏み後を追うと、この林道に出ます。車止めのガードレールを越え‥
(8:40)





 トレースを追います。実はヤング・パーティーが、私たちより10分前に先行したので締まったトレースが続きありがたい。





 伊勢谷沿いを行くと、程なく堰堤の広い河原。水量は少なく、転石が凍てついないので渡渉はスムーズです。
(9:00)





 次の堰堤は、左から迂回します。三つ目に出合ったこの大堰堤は、右岸より渡渉。以後、左岸沿いを進みます。
(9:15)

伊勢谷登山道(旧千草街道)は、沢が近くなりました。斜度は緩くツボ足で進めます。
年初からの暖冬で暖かく過ごしていたら、大寒波の落とし穴にはまりました。
新雪の世界は、一人だと心細いけど、今日は大丈夫です。





 つらら(氷柱)。昔は、氷の表面がツルツルして光沢があるものを「つらつら」と呼んでいたそうです。今日は融けないでしょう。





 そしてブナ清水分岐です。そちらへの踏み跡はありません。雪のブナ清水を一度見たいですね。やがて稜線が見え‥
(9:40)



 斜度が増すと、ひと登りで根の平峠です。先行のヤング・パーティのトレースは峠から直行して愛知川へ向かっています。

 われらオールド・パーティは峠を右折。トレースのない県境稜線を登るため、ここでワカンやスノーシューを装着しました。
(9:50) 



 ジオンさん、乱丸さんがラッセル。掘れた溝道の急斜面。突然前から大声『私、ここで帰ります』 足が雪にめり込んでいる。

 雪上装具を忘れ、アイゼンだけです。前説で述べた私と同じで歩くたび、足が雪にとらわれピンチです。
1人だけで帰ることはありえません。「みんなで来てみんなで帰る」 水曜会のルールです。
すると『頑張って!』 先行の73歳の姉さまがゲキを飛ばします。頑張ることになりました。
溝道の土手に上がれば、雪が風に飛びアイゼンで歩くことが可能です。

進むコツをつかみ、803mの根の平峠から高度を70m上げ、展望地に出ました。
北東に釈迦ケ岳1092m。この右下、東方向に朝明駐車場も見えています。
(10:35)





 更に溝道を登れば、水晶岳へのT字分岐です。左折して頂上へ向かいます。
(10:50)





 分岐から20mほど高度を上げれば、水晶岳954m三等三角点山頂です。滋賀県永源寺ダムの雨量局の施設があります。
(11:00)

北西の展望、左端が深谷山1080m、その右の小ピークは大峠1067m。右端は、銚子ヶ口1077mです。

ここで進むルートの話し合い。新雪のラッセルが厳しく、県境稜線を北上する羽鳥峰は断念します。
また水晶岳から中峠まで降って朝明駐車場へ行くには、溝道と石道の急降下があり難度が高い。
14年前に私が苦労しました。結論、自分たちの踏み跡を辿るのが一番安全だとなりました。





 山頂は冷たい風が強く、ランチには適しません。少し降りT字分岐近くでお店を開けました。
(11:20)〜(12:15)





 予報は晴れでしたが、山は曇り時々晴れ。日が差すと輝く雪景色が美しい。ピストンのルートで根の平峠着。
(12:50)

伊勢谷に舞落ちた雪華が「融けへん!」と踏ん張れば、雪模様が2月一杯は楽しめますか?
今回も県境稜線の縦走ができませんでした。ブナ清水も含め、また挑戦しましょう。
さてワカンを外して、、、



 伊勢谷小屋から橋を渡り、舗装道に出ました。(13:50) すると菰野町「森の風ようちえん」の年長さんが賑やかです。

 皆でかまくらを作り、中でお団子を焼くそうです。そんな冬の楽しい思い出は、融けて消えないでしょう。
朝明駐車場着(14:05)



 皆さんとお別れし、朝明川沿いの道を走ります。するとお猿の夫婦が、高見の見物中。君たち、今年の干支じゃないですか。

 サル年生まれは、超ポジティブで頭の回転が速いが、クセ者でもあるそうです。有名なのは、サルと呼ばれた秀吉。なるほど。



 本日の水曜会メンバー:左からジオンさん、山たまご、福ちゃん、乱丸さん、ボトルさん、モモちゃん、Kおじさん、のこさん。皆さんお世話になりました。

 
東海岳行
  “クリスマスの神技” 

 私は学生時代、ビートルズのコピーバンドをしていました。8年前、当時のバンド仲間と再会する機会があり、旧交を温めました。(嬉しいことに付き合いは、今も続いています) その日、別れ際にボーカルの森井君が、私と稲田君に『これ聴いてみてよ』とミュージックCDをくれました。

 『誰のが入っているの?』
と尋ねても『俺ももらったので誰か知らないけどまあ聴いて』 高速を走りながらカーステレオに入れました。ギター1本でビートルの曲を弾いています。ベースとメロディ、そしてコード(和音)をかき鳴らすスーパーテクニック。アレンジはせず可能な限り原曲をなぞっています。

 とても心地よく聴け、好きになりました。後日、稲田君に『あの神技は外国人だと思うけど誰だろう?』『調べてみるわ』 次に会ったとき、『わかった。センチメンタル・シティ・ロマンスのリーダーをしてた告井延隆だ』『へぇー日本人か』 そのバンドの名前は知っていましたが、詳しくはわかりません。

    

 そこで彼のサイトを見ると色々なことがわかりました。1人ビートルズのCDを2枚出していたのでもう1枚をサイトから購入します。実は森井君にもらったCDを実は1ヶ月くらい通勤の車中でずーっと聴き、他の曲も聴くいてみたかったのです。魅かれるものがあり一度、彼のライブに行きたいと思いました。

 日本全国を1人でツアーしています。調べた時、名古屋に来た後だったりして中々行けません。昨年、そのことを稲田君に話すと後日、メールが来て『来月、名古屋でライブあるけど行く?』 調べてくれてたんだ。『御意!』 そしてバンド仲間の上村君も誘い三人で熱田区のローズマリー・ハートへ出かけました。

 昨年12月25日クリスマスの日です。開演1時間前の19時に行き、場所を取り軽食を頼んで待ちます。(上左・右) 入場料2000円、20人の観客でお店は一杯。そんな小規模ライブですが、間近なのがいいところ。始まりは替え歌「♪サージャント・告井・オンリーワン・クラブバンド」をギターで弾き歌い。

     

 それが終わるとギター1本で「♪ミッシェル」「♪プリーズプリーズミー」弾くは弾くは、、、聴くだけでなくテクニックを見るという楽しみもあります。おしゃべりも面白い「♪Love Me Do」の「Do」は何だとか、「♪A Hard Day’s Night」の所有形は変だとか、突っ込みを入れながらマニアックな内容でたまりません。(上右) 

 彼はビートルズがデビュー前、活躍していたキャーバンクラブ(英国)でも1人ビートルズのライブをした強者です。ポールに聴かせたかったなあ。とても小柄でナイナイの岡村くらいの身長です。指が短いとギター演奏には不利ですが、そんなことは全く感じません。(下左) 

 50分15曲を演奏して休憩、10分後リクエストとアンコールを入れ、70分20曲、2時間35曲オールビートルズ。誰も試みないと思われるジュージの純インド音楽「♪Within You Without You」をグター1本で再現したのは驚きました。私はベースラインの難しい「♪Lady Madonna」をリクエスト。『できるもん』と演奏しましたね。
    
     

 ライブが終わってから3枚目のCDを本人から購入。サインしてもらいました。その時「♪A Hard Day’s Night」のイントロを尋ねたら『私はこうしてますよ』と指形を教えてくれました。(上左) 帰り道、稲田君が『ずーっと聴いてられるなあ』全く同感。彼も私もギターを弾くので2時間見入っていましたが全然飽きません。

 興味があったらYOUTOBEで神技をご覧ください。 「♪I Saw Her Standing There」の休みなく続くロックベース、「♪In My Life」の超絶間奏が注目です。

2016.02.01(月)22:15