岳行ノート

経ヶ峰〜大洞の峰  819m・785m/三重県津市


2016年2月2日(火)


南北に長い尾根を張る堂々の山容

麓の安濃町草生(あのうちょうくさわ)から


 津市の経ヶ峰は、標高が819mです。それほど構えなければいけない高さではありません。でも山頂の展望は、超がつくほど絶景です。

 一昔前に登山したのですが、登路がとても多くコース選定に悩みました。今回は、教科書のコースですが、駐車場に着くと登山口にバリケード。

 出鼻をくじかれました。下の<教科書地図>右端の@の個所です。いきなり困った。


 現地で見つけたパノラマルート経ヶ峰へ登頂。次に<教科書地図>、左のE経ヶ峰から左端の西峰へ行くと、そこはただのコブでした。

 下山の時<教科書地図>G平尾分岐で分岐標、踏み跡が全く見当たりませんw!? 教科書は、山と渓谷社刊「東海周辺 週末の山登りベスト」です。
<駐車場>
ドラッグスクロールで移動

大きい地図


<教科書地図↓ 悩みの3ヶ所>

1.往きの道(上方赤線)が、@駐車場から進入できない。
2.下山道「G平尾分岐」が不明。下地図で「」の場所。
3.左端の西峰(大洞の峰)は、はるかに左方(西)だった。

<GPS軌跡>
平尾林道駐車場→展望地→▲経ヶ峰△大洞の峰(西経ヶ峰)→山小屋→平尾分岐→駐車場


※赤線はGPS軌跡 ●は主な分岐点

■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南発:午前8時10分     曇り/3℃
駐車場着:午前10時05分   曇り時々晴れ/6℃
往:2時間15分(大洞の峰まで、小休止含)
還:2時間05分(ランチタイム除く)
所要時間:4時間20分

 県道28号線、安濃町草生(アノウチョウ・クサワ)の比佐豆知菅原神社(ヒサズチ)から西へ林道を2km走れば、終点に駐車場です。

 14台の枠ですが、平日なのに8台停まっていました。人気のある山ですが、当てにしていた登り道にバリケード(写真右上奥)。

 沢の石積み橋に黄色の三角コーン、登山口入口と表示あります。橋を渡ると‥
(10:20)   ※写真は下山時のものです。





 1分で分岐です。中央の分岐標は平尾ルート」「パノラマルートと示しています。右で登り、左で下山なら大成功です。





 パノラマルートは地形図にもありません。急こう配の植林道は、分かれ道が出てきますが、どっちを取っても上で合流します。

パノラマルートですが、中々眺望は開けません。
しびれが来たころ、駐車場から300mほど高度が上がると次第に開けてきました。

アセビが目立ち始め、標高700m付近でお待ちかねの180度パノラマです。
1時間近く歩きましたのでここで撮影休止します。
南東には津市街が広がり、右の低山は長谷山321m.。山頂の後ろが競艇場のある津松阪港です。
(11:15)





 尾根を登りつめ、コブを降ると北東から来たルートと合流します。右写真は振り返ったところで右道から降りてきました。
(11:30)





 すると日陰に残雪。凍った個所もありますが、問題ありません。平坦な道が続き、前方に中電電波反射板が見えて来ました。 





 やがて山頂付近の案内図が立つ林間広場分岐です。まず山頂を目指そうと左道に行きます。
(11:40)





 ここまで20人近いハイカーに出合いました。さあ最後の登りです。以前来たときは、ここに20cmの積雪がありました。



 そして経ヶ峰819m二等三角点、丘陵状の山頂です。さえぎる物なし一望千里、四囲の絶景にストレスや悩みが吹き飛びます。

 H26年3月設置の新展望案内板が嬉しい。展望台、東屋、便所(トイレではありません)、ベンチセットと施設は充実しています。
(11:55)



経ヶ岳は、戦国時代に武将の家臣が経典を山頂へ納めたことから由来します。
大石を葺いた経塚の跡が山頂付近にあるそうですが、どこか分かりません?
左は山頂直下にある観音堂ですが、大石がないのでどうなんでしょう。






北に鈴鹿山脈、中央の雪山が雨乞岳1238m、その右に雪の少ない御在所岳1212m。
雨乞岳左に綿向山1110m。左端の黒い尖峰は、錫杖ヶ岳(シャクジョウ)676mです。



 西に植林の及んでない大洞の峰785m(西峰)が見えます。教科書には「山頂から20分ほどの西峰に行ってみるとよい」

 行ってみましょう。しかし教科書地図には、150m先のコブが西峰の印。そこは2分で着いてしまいます。地図の記載ミスです。





 コブを越え西峰へ向かいます。山中は大半人口林です。西峰への道は、アセビが多く赤い葉に季節を感じられます。
教科書通り20分で大洞の峰785mに到着できました。ここも好展望。
標高は、経ヶ峰819mより24m低く主役を引き立てています。
東800m先に主峰を見る新鮮なアングルです。



ベンチに腰かけ展望ランチしましょう。
南西に笠取山842mの自衛隊レーダードーム(左上)
下に長野峠あたりの風力発電所がクルクルしています。
(12:20)〜(12:50)



 山頂へ戻り、便所下の分岐から北へ降りました。林間広場にログハウス風の立派な山小屋が立ちます。

 囲炉裏、ストーブ、トイレもあり、建てられてから13年になりますが、維持管理が素晴らしい。
(13:40)



 山小屋から少し南の分岐から南東へトラバースします。すぐに7コマ目の林間広場分岐へ出るので左折して反射板方向へ。

 そして分岐から5分ほどで、この高座原分岐(コウザハラ)です。右下の掘道へ降り、南東へ歩きます。
(14:00)



 教科書では、高座原分岐から数分歩くと谷道へ降りる分岐ですが? 行ったり来たり、15分探しました。

 今まで分岐には必ず標識がありました。諦め、更に150m進むと尾根道への分岐があります。この道で下山決定。左折します。
(14:25)





 地形図では、この尾根道は駐車場へ向いません。駐車場に近づいたら斜面を強引に降りる予定です。20分標高を下げると‥

 『びっくりぽん、良かった』 地形図に道はありませんが、駐車場への分岐が示されていました。谷へ近づくと‥『ドキッ』 降り口にテープ‥

 それには「キケン注意」の表示。崩落地があり、迂回する道が設けられています。「進入禁止」でなくホッとしました。(14:45)
 


 谷へ降りると荒れた沢に出合います。渡渉して左岸に登ると上流から来た谷道と合流。その谷道へは進入止がありました。

 TOPのGPS軌跡図×の箇所。3コマ前で探した道は、分断されているようです。無理して谷道へ降らなくて正解でした。
(14:50)

良い道を行くと最初の2コマ目の分岐に出ます。
そのコマに記したように「右で登り、左で下山なら大成功」になりました。
下山で辿ったのは「平尾ルート」です。駐車場に戻ると私の車だけ残り、貧脚が証明されました。
(14:55)


 
東海岳行
  “ふぐづくし” 

  「死ぬまでに一度は食べたい」と考えるとふぐを思いつきました。それは昨年末、名鉄駅で「日間賀島ふぐづくしプラン」(10月〜3月)のポスターを目にしたからです。三河湾で水揚げする天然ふぐ有名、折角なので産地で味わいたい。名鉄の企画は「乗り放題電車運賃+観光船運賃+ふぐ料理」がセットされたものです。

 日帰りスタンダードの11800円×2をネットで購入しました。私の場合、電車往復2420円、観光船往復2690円なので料理は6690円になります。ひよこさんと二人、江南から河和まで直通電車で1時間15分、すぐ無料バスが河和駅からあり、2分で河和港、少し待って12時5分発の観光船に乗船、20分で日間賀島西港に到着。

 食事処は、島にある15ヶ所の旅館・ホテルから選択し予約しました。選んだのは西港から歩いて1分のすず屋海遊亭です。2階の個室に案内されますが、すでに前の船便で来た8組20名が賑やかに食事中です。コース料理は島で統一されていますが、差別化に『お飲み物が一つサービスです』ウーロン茶を頼みました。


<西港に立つシンボルのタコ>

<てっさ>

<ふぐの皮の湯引き>

 小鉢にイカの塩辛がありましが、私の一番嫌いな食べ物。少し口に入れると『これうまいわ』 新鮮なのか臭みが全くありません。ふぐ料理が期待できます。ふぐは当たると死ぬので洒落で「てっぽう(鉄砲)」と呼ばれますが、まず「てっぽうの刺身→てっさ」ですね。透けるくらい薄く切られた身をポン酢に付けます。

 歯ごたえ十分で薄いのは必然。噛むと弾力があり淡白な味です。皮の湯引きもこりこりで美味、ふぐの体質ってどうなっているのでしょう。にごりは寒天でしょうか、料理に変化がつきます。白子焼きを1人前別注したのですが、ミスしたようで2人前来たのでひとつ返却。それがどうなるか気になります。

 1人前でも2個あるのでひとつづつ食べます。これが一番おいしかった。薄皮を歯で割るとトロッっと中身が解け出ます。ふぐの精巣で1月2月が一番大きくなるとのこと。その頃がふぐの旬でもあり、30cmほどの大きさで4人前の料理ができるそうです。それより小さいとてっさの長さが貧弱になります。


<にごり>

<白子焼き>

<唐揚げ>

 唐揚げはレモンで味を引き締め、口に入れると魚肉とは思えない感触で肉みたいです。白飯が欲しくなります。焼きふぐ魚醤焼きも1人前別注しました。厚切りした骨付きの身を魚醤のタレに漬け、炭火で焼いたものです。香ばしさとタレの甘さで幸せになりますが、骨が大きいので身がちと少ない気がします。

 「てっぽうの ちり鍋→てっちり」で終盤です。最初、ふぐの身だけをコンブ出汁で茹で、色が白くなったらポン酢につけて食べます。ボサボサしてなくムチムチで部位によって食べ方を変えているのでしょうか。野菜を入れたのですが、しめじを口に入れるとくさく食べられません。魚は新鮮ですが、きのこはダメでした。

 仲居さんに言うと厨房言っときます。おおらかなもんです。雑炊にして食べつくすのですが、味が薄いのでポン酢で調整します。最後にシャーベットでさっぱりと口直し。以前、愛知県ではふぐ食の習慣がなく、島のふぐは東京に出していました。15年前に名鉄のふぐづくしプランが始まり、この時期の稼ぎ頭のようです。

<魚醤焼き> <てっちり>  雑炊> 

 週末は団体客で忙しい。ふぐ好きな個人客は、毎冬日間賀島に来て食事処を変えて回っているそうです。お風呂も入れるのですが、今日は冷たい風が強く吹き、湯冷めしそうなのでやめます。ふぐって怖かったけど一つの魚で何種類も調理方法があり、おいしく食べられることに感心しました。

2016.02.08(月)01:15