岳行ノート
              しょうがたけ
表山・裏山〜笙ヶ岳 839m・870m・908m
岐阜県養老町


2016年3月30日(水)


登山道も春うらら(笙ヶ岳の山腹道で)


 ジオンさんの水曜会からお誘いを頂きました。養老山地の表山・裏山から笙ヶ岳の周回です。1年前、このコースを調べたことがあります。

 レポでは、表山裏山から笙ヶ岳方面に辿るとき、難儀されているようです。地形図に破線は無く、おまけに藪のバリルート。

 この時期なら強烈な藪は待っていないでしょう‥と思いたい。10年前、滝駐車場から笙ヶ岳を目指しました。往きは長い林道歩き。


 それが嫌で噂の旧道を探しながら林道をカットしながら登りました。倒木や藪の荒れた道をもう歩くことはない…と思っていたのですが。

 しかし、今回は下山で再度、思い出の旧道を辿ります。大垣インターから県道56号線養老公園東交差点で折れ、西の滝駐車場方向へ‥
<駐車地>
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大きい地図


林道駐車地▲表山△裏山▲笙ヶ岳→旧道降口→林道駐車地


※赤線はGPS軌跡 ●は主な分岐点

■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南発:午前6時55分   晴れ/9℃
駐車場着:午前8時00分   晴れ後、曇り /11℃
往:3時間50分(笙ヶ岳まで、小休止含)
還:2時間15分(ランチタイム除く)
所要時間:6時間05分

 林道を上り、ヘアピンカーブを4つ過ぎたら小広い路肩に置車。第1山表山登山口、目の前の東尾根に取付きます。

 標高260mから580m上げなければなりません。本日は、10人パーティです。
(8:25)

 地形図にある破線の道は中々の急勾配。植林、雑木林と交互に抜け、この痩せ尾根に出ました。

 この先で三方山730mや里が望める場所がありますが、今日は春霞がすごい。

 ルートは、尾根を逃さないように進めばOK。思った以上に踏み跡がしっかりあるので結構登られているんですね。

 やがて急斜面になり、10数分頑張ってアセビを分けると‥


 表山839m三等三角点山頂。北西が切開かれ、第2山裏山が覗いています。正面のアセビを避け、右から回り込み‥
(10:05)

テープを追って広葉樹林を抜けると広い鞍部に降りました。新緑の頃は気分いいでしょうね。
左上に見えるのは、笙ヶ岳東のP890mで方向転換する重要ポイントです。
鞍部で進むべき方向を確認し、広い斜面にあるテープに従えば‥

 15分で第2山裏山870m山頂。三角点はないけど、四囲に展望があります。南西、中央ピークが第3山笙ヶ岳です。
(10:45)

 ここからバリルート。山頂から西へ4分降ると、尾根が南に方向を変えます。テープが教えてくれました。


 右植林・左雑木林の尾根を降ると右下に林道が見えます。傾斜が緩い所で降りれば、すぐ林道終点です。
(11:00)

 林道終点から先のコブに登らず、左斜面をトラバース。藪は無く登山道がありました。左下の広葉樹林はいい雰囲気。

 この辺りで苦労すると思っていましたが、歩きやすく助かりました。再び右植林、左雑木林の尾根を登ると‥

 登山道がピンク色。海底でプランクトンが堆積し隆起するとこんな色になります。P890m手前で「Nature calls me」

 処理して列を追う。南尾根から熊鈴が聞こえる。『正解は西だよ』 南に鈴を追っても姿が見えません。
パーティは890mピークからちゃんと西へ進み、私の聞いた鈴の音は、山彦だったのでしょう。
TOPの地形図で笙ヶ岳東の軌跡が変になっているのはこの勘違いです。

皆さんと5分遅れで第3山の笙ヶ岳908m山頂四等三角点。
ここで少し北へ行き、ランチにします。
(11:50)〜(12:45)

 山頂は十数年前、伊勢湾、御嶽山、琵琶湖などを望める素晴らしい展望地でした。今は植林が伸び、残念賞です。

 それでも北東には、辿ってきた右:表山、中央:裏山が確認できました。


 下山は東へ来た道を200m、数分戻ります。谷へ降りるよう誘導テープが幹に沢山ありました。右折して‥

谷の登山道を進むと分岐から10分ほどで窯跡に出合います。
その先から左山の山腹道となり、谷まで高い所では100mあり緊張感タップリ。
道が崩落した個所があり、沢まで少し降り小さな渡渉をします。

 沢沿いに見つけた変わった植物。もやしのようですが苔の一種でしょうか。渡渉は沢幅が狭く簡単です。(13:15) 大洞分岐道標を見て‥ 

 沢沿いの良い道を進むともみじ峠です。右折して丸太階段を登ります。快適な道にうっかり、旧牧場あせび平まで行ってしまいました。


 行き過ぎに気づきUターンして倒木が指す左の広地へ東進します。『地形図の破線の尾根道はどこかな?』と探すと‥


 すぐ発見。この倒木にも下の杉にも赤テープが付いています。『幻の旧道を利用する人がいるんだ』と驚きました。
(13:45)


 旧道は、東へ降る尾根道。掘道が多く意外と分かりやすい。急降なので横向きになり踏ん張って降ります。


 10分で林道に分断された個所に出ました。旧道を見つけ、急降すると旧道は林道と並行します。林道へ降りると‥

 栗の木平の広地に出ました。旧道は10年前に比べると倒木はなくテープも多く歩き易くなっています。東端から旧道へ降り‥
(14:10)

 テープや幹の赤丸を追うと神宮へ降りました。一息入れます。10年前はここから林道で滝駐車場へ行きました。今日は旧道で降ります。
(14:30)
神宮から4分で舗装道に降り、幻の旧道歩きは完了。後は車に気を付け駐車地まで歩きます。
1時間ほど急降したので脚筋はパンパンです。林道歩きより面白かった。
駐車地着(15:00)

駐車地から車で下ると養老公園滝谷一帯は、桜がほぼ満開。
逆光でいかんともしがたい撮影ですが、右ピークから旧道へ入り、尾根を降りました。
山で、麓で、春の営み楽しめた山行で、明日は筋肉痛満開予想。

 
東海岳行
  “はての浜” 

 昨年11月にひよこさんが、滑って転んで手首を骨折。年末にギブスが取れ、3月中旬、お医者さんから『もういいよ。リハビリは続けてね』と言われました。リハビリは頑張っていたので私が『快気祝いにツアーへ行こう』と提案し、3個所候補地をあげたら『久米島がいい』 沖縄好きだから。

 春休みは、もう予約が取れないし、料金が高い。春休みが終われば空いているでしょう。調べると大手の旅行社は4月空き無し、、焦る。社名を聞いたことがない旅行社を探すと一つありました。「格安の学生旅行3泊4日」を予約できたのが旅行日の11日前。すぐ日程表が送られてきました。

 @[中部国際→那覇]、A[那覇→久米島]の飛行機に乗ります。往復とも便は確定していますが、座席の予約は客がネットでやらなければなりません。@[中部国際→那覇]の画面を見ると離れ席しか残っていませんが仕方ありません。A[那覇→久米島]は空席無し、、、焦る。



 旅行社に電話で聞くと、始めは30%しか席は開放されず、出発前日に残りが解放されるとのこと。最初の席は大手の旅行社が抑えてしまうそうです。格安旅行は厳しい。席の予約が取れなくても乗機の確保はできていると言われましたが、心配なので出発前日、離れ席ですが予約できました。

 当日、飛行場に着きJALのカウンターへキャリーバッグを持っていくと『離れ席を予約されてますが、並び席が開いていますので変えましょうか』『お願いします』 格安旅行は遅く到着(18:45着)早い出発(8:35発)。那覇空港につき、久米島に飛ぶまで70分の待ち時間。

 席の予約は中部国際空港で取れています。10分前にバスで久米島行の飛行機へ走ると‥『ちっちゃ』若い人が驚いています。40人乗りのプロペラ機。(下左) 左右2列席が満席。出発時刻(18:10)になってもプロペラは回りません。CAが長電話。(下中) 不安になりますね。


 CAが久米島空港は雲が覆い、雷が鳴っていると説明。気象の状態を19時に確認するので待合室でお待ちくださいと言われバスに乗りました。待合室に着くとすぐ私は係員に尋ねます。(上右) 『欠航になったら宿泊はどうするの?』『ホテルのリストからご自分で探してください』

 『明日の飛行機はどうするの?』『欠航決定後、5番カウンターで予約下さい』 空港に近いホテルに電話すると『喫煙室が空いています』 19時になっても雷は収まらず欠航。即ホテルに電話し部屋を抑え、荷物を受け取り、カウンターで朝一番発(7:40)を予約。実にあわただしい。

 それでも空港から2駅ですが、那覇のモノレールに初めて乗れ嬉しい。(下左) 交通費やビジネスホテル代は客負担でガックリ。もう格安旅行ではありません。朝一番の久米島発にしたのは、「はての浜ツアー」を事前に申し込んでいて集合が、宿泊ホテル9時45分だったからです。


 久米島空港からレンターカーで、9時10分ホテルに着き間に合いました。はての浜久米島の沖合に浮かぶ砂浜だけでできた無人島。(上中) 「久米島といえばはての浜」と言われ外せないスポットです。観光船で20分で着きます。サンゴ砂で出来ていて東西に7km、草木は生えません。

 「2016日本ベストビーチ10選」で7位。ここは別世界。エメラルドグリーンの海は透明度抜群。26℃以上あり夏日。太陽が日焼け止めを塗っていない場所を容赦なく焼きます。1位から6位はどこでしょう。産卵時期が近く、船から野生のウミガメがたくさん見られれました。(上右)

2016.04.12(火)01:05