岳行ノート
              ハチガミネ 
八ヶ峰  800m/福井県おおい町


2016年6月27日(月)


森林浴の森百選の登山道を辿る




 「森林浴の森100選」は、林野庁などが30年前、1986年に全国から100ヶ所の森を選定しました。森林を健康・保養に利用しようという目的です。

 赤沢自然休養林(長野)・付知峡(岐阜)・愛知県民の森・森林公園・昭和の森(愛知)・赤目四十八滝(三重)・金勝山(滋賀)など行きました。

 福井県では、八ヶ峰家族旅行村がその一つです。素晴らしい森の道を歩いてみましょう。車をデポして縦走すれば、たっぷり森林浴できます。


 そこで野良人さんをお誘いし、カーナビが表示しない新しい舞鶴若狭自動車道を走りました。小浜ICで下り、国道162号線で名田庄堂本へ。

 石碑コース登山口に野良人さんの車をデポしました。教科書は、山と渓谷社刊「新・分県登山ガイド/福井県の山」です。
<駐車地>
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大きい地図



五波峠駐車地

染ヶ谷分岐

八ヶ峰

地井坂

林道横断

獣除け開閉扉

石碑コース登山口駐車地


※赤線はGPS軌跡
●は主な分岐点

■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江南発:午前6時35分  晴れ /21℃
五波峠:午前9時20分  晴れ後、曇り/21℃
往:1時間25分(山頂まで、小休止含)
還:2時間30分(ランチタイム除く、)
所要時間:3時間55分






 県道224号線で染ヶ谷川(ソメガタニ)沿いに遡ります。八ヶ峰家族旅行村は、重機を入れ夏休みに向かって整備中でした。






 車のデポ地からゆっくり走って20分。福井と京都の県境五波峠(ゴナミ)に到着。「八ヶ峰登山口→」の指標から森へ。
(9:35)
標高600mの峠から800mの山頂まで、その差200mと減量した標高の旅が始まりました。
すぐ自然林が包まれ、フカフカの落ち葉が優しい道です。尾根は緩い起伏を繰り返します。

どこかの山を歩くと『ここは、いい森だなあ』と感じることってありますよね。
ここではそんな森が、ず〜っと続きます。さすが森林浴の森100選です。
広葉樹林なので紅葉の時は、きっと見ごたえがあるでしょう。






 この染ヶ谷分岐は、八ヶ峰家族旅行村へ降るルートです。平坦なブナ林で休憩好適地。さらに「八ヶ峰→」へ進みます。
(10:35)






 尾根は広くなったり狭くなったり。陽が差したり曇ったり。気温は高めですが、急登がないので汗をかきません。いい森です。

 やがて傾斜が少しきつくなりました。山頂手前でササユリが、何本か咲いています。

 山頂端でオオイワカガミの葉が、群生しています。5月は楽しいでしょう。そして駐車場から1時間半‥

八ヶ峰800m二等三角点の山頂。松の下でランチしてると賑やかな声が登ってきました。
親子2組8人パーティ。京都美山町のキャンプ場で一泊し、山頂西の知井坂から登頂しました。
席を譲ると子供たちは松の木へクライム。じっとしていられない習性は子供の特性、いや特権だ。
(11:00)〜(11:50)




 以前は、四囲に展望があり山名のように近江、越前、若狭など八ヶ国が望めたようです。周囲の木が育ちそれは難しい。

 これは北東の展望で中央右奥は、13km離れた百里ヶ岳931m。右から二つ目のピークは、永谷山(シンコボ)811mです。




 山頂の道標「知井坂・堂本→」から西尾根を降ります。5分で鉄塔を潜り、さらに5分歩くとL型金杭(中央)に出合いました。

 知井坂へは、右折を指示しています。直進すれば地形図の尾根道で地井坂に出るようですが、指示に従います。





 すぐ上等な山腹道に出ました。写真左端で指標が知井坂を指しています。そこまで行くと鋭角に折り返す山腹道があります。

 その道で下山する予定です。
(12:00)


 程なく知井坂に着きましたが、折り返しの道が不明。すると京都の親子パーティが追いつき、左道で南へ降りていきました。
(12:05)

 折り返し道は、まだ先かと150m西進してもありません。そこでやっと歩いてきた上等の山腹道が折り返し道と気づきました。

 上のコマまで戻り、写真奥へ山腹道を辿ります。やれやれ‥

この山腹道も素晴らしい森に包まれて快適です。
下山は山頂から標高を700m下げますが、山腹道は道幅が広くよく整備されています。やがて‥





 広場に出ました。絵地図があり、八ヶ峰北西斜面を行政が、森林レクレーション・ゾーンとして整備したことが分かりました。

 どおりで道幅が広いわけです。広場から北の堂本方向へ折れます。
(13:00)






 やがて林道を横断。再び森へ入ると掘道になりました。植林地になるかと想像していましたが、広葉樹林がまだ続きます。
(13:10) 






 下山ルートでは鉄塔に何度も出合います。これが最後の5基目。北へ展望があり、朝走ってきた県道が中央に見えます。
(13:20)

道は傾斜がきつくならないように蛇行するので足の負担は少ない。
この広い斜面を降ると鞍部が巡視路分岐です。そこを直進すると‥
(13:35)






 コブの迂回路に根こそぎ倒れた大木。乗り越えれば、杉の植林地です。だいぶ降りてきました。

 山頂からの南尾根は長く、直線距離約2.7kmで終わります。そこにY字分岐があり、右の堂本を選ぶと北東に進行方向が変わります。  (13:55)

 すると獣除けの網扉。電気は流れていません。開閉して降ると「あたご参道」の指標があり、登山道を外れ、その道を行くと‥  (14:15)






 小さなこぶの上に小さな祠が見えました。前に回ると降っていく踏み跡があります。




 朝デポした車の横に下山しました。下山時間の方が、登りより1時間長いのは珍しい。ここは石碑コース登山口です。

 立派な碑に「森脇保君功労記念碑」と彫字でたたえられています。五波峠まで車の回収に走りましょう。
(14:20)

 
東海岳行
  “放送局” 

 ある日、知らない人からメールが届きました。東海岳行を見て何かを尋ねるメールは、時々あります。差出人は、大阪のある放送局の方で、その内容は尋ね人でした。2014年4月、京都の廃村八丁を野良人さんと訪ねたのですが、そこの村長さんを探しているとのことです。

 私たちが村長に逢ったとき、彼はピラミッド型山小屋(下右)で暮らしていました。連絡ができないということは、その後何かあったのでしょうか。しかし、私たちは、たまたま村長さんと出合いそのお話を岳行ノートに載せただけで、彼の連絡先など個人的な情報は全く知りません。

 「廃村八丁の会」の所属ということは聞いていたので、それだけお知らせしました。よほど連絡を取りたいようで、すぐ返信があり、その会の連絡先を尋ねられました。それも知りません。



 80人の会員がおられるそうです。そこで会員の誰かが、レポを上げてないかとネットで検索しました。見つかりません。では私が訪問した後、村長と出合ったレポはないかと再び検索。いくつもレポを見ていくと‥村長に出合わなかったというレポがありました。ということは村長の存在は知っている。

 レポを読み進むとピラミッド型山小屋のアップ写真があり、そこに手書きで廃村八丁の会、村長の名、連絡先などが写り込んでいます。早速、メールでそのレポを教えてあげると『貴重な情報ありがとうございました』と返ってきました。それ以来メールは来ていませんので連絡できたのでしょう。

 また別の日、東京のテレビ番組制作会社からメールが届きました。岳行ノートの写真を番組の挿入写真に借用したいとのことです。番組は「空から日本を見てみよう+」(左)というタイトル。



 BSジャパンで火曜日19時から放送されています。番組は以前、愛知テレビ(東京テレビ)で見て知っていました。最近、見ないと思ったらBSへ移っていたのか‥。メールには、番組企画書が添付され、東海道新幹線を東京から静岡まで追う内容で2時間スペシャルです。

 その中で愛鷹山麓から東海道新幹線沿いまで広がる「沼津茶」を紹介するシーンがあり、印象的なカットとして岳行ノートの写真を使用させて頂きたいとのこと。それは、2015年5月の愛鷹山岳行ノートでTOP写真(右)として掲載したものです。

 担当の方は、沼津茶から登山のHPへ着いのですから、どんな単語で検索したのでしょう。よく東海岳行のHPを見つけたと感心します。『どうぞ、ご使用ください』とメールしました。



 返信は無かったのでどうなるかわかりません。6月7日が放送日でしたのであらかじめ録画タイマーはセット。放送の翌日、番組を冒頭からワクワクしながら見ていると新幹線は沼津まで来ました。するとキャラのくもじい(声;伊武雅刀)が、くもみ(声;柳原可奈子)に語り掛けます。

 『温暖な気候と肥沃な土地で江戸時代から茶の栽培を行う‥』(左)そのカットは私の送った写真です。9秒間写りました。これは嬉しい。

 使用されるか不明だったので誰にも話してなく、知ってる人は誰も見ていません。この場を借りて自慢させていただきました。お付き合い頂きすみません。



 尚この番組は、昨年12月「青少年に見せたい番組BS部門1位」に選ばれました。そんな良質な番組ならまた地上波に戻ってくるかもしれません。

2016.07.03(日)23:00