岳行ノート
               ソマヤマ
杣山 492m/福井県南越前町

2016年9月15日(木)


駐車場東の花ハス鑑賞園



 福井県南越前町杣山は三方を川に囲まれ、山頂北側は断崖で天然の要塞です。南北朝時代(650年前)、山頂には山城がありました。

 城山と呼ばれましたが、昔この城の修復で杣人(きこり)を募集すると、山が杣人で埋まるほど集まり早く修復できたので杣山になりました。

 S9年とS54年に史跡の指定を受け、遺跡が保存され歩道の整備もされています。花はす公園北の大駐車場に置車し、反時計回りコースにしました。


 それは姫穴コース→山頂→犬返し駒返しコースです。できたらコース外の東御殿跡岩屋不動尊にも寄り、全てのスポットを制覇してみたい。

 教科書は、山と渓谷社刊「新・分県登山ガイド/福井県の山」です。参考書は「南越前町HP/杣山城後 登山案内」にお世話になりました。
<駐車場>
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大きい地図



駐車場→文殊堂→姫穴→殿池→西御殿跡→袿掛岩→堀切跡→▲杣山→東御殿跡→駐車場


※赤線はGPS軌跡 ●は主な分岐点

■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:午前08時05分   曇り/25℃
駐車場:午前10時15分   曇り/25℃
標高差:372m (120m→492m)
往:2時間10分(山頂まで、小休止含)
還:1時間10分(ランチタイム、くっつき虫取り除く)
所要時間:3時間20分

 北陸道今庄ICを下り、東方へ花はす公園を目指します。その北側の大駐車場に置車しました。体制ができたら写真右の県道を渡り‥   (10:30)

 花はす温泉「そまやま」前を右折して西へ歩きます。はずれで舗装された自転車道へ出るので、そこを左折。






 すると低い電柵が道を遮ります。跨いで西へ進みます。植林下を電柵沿いに800m行けば‥

第2登山口から来た道との十字路です。右のピークに登り、左の杣山山頂を目指します。
人工的な広い草地は、一の城戸居館跡です。奥の森入口まで200mはあるでしょう。
その前に寄り道。右の立木下に指標があり、そこから丸太階段を登ります。
(10:55)






 60m上がると文殊堂。登山道は、この先尾根まで延びる文殊堂コースですが、姫穴コースを辿りたいので十字路へ戻ります。
(11:00)

 一の城戸居館跡の平坦地を200m南進すれば森入口。ここから丸太階段で谷を登っていきます。 

 程なくキャンプ場を横切り、そこから思った以上に草生した道になりました。






 やがて休憩舎に出合たらその右横を登ります。出発してから1時間経ちました。ハイキングコースは寂れた感じです。
(11:30)

次第に険しくなり、人一人が歩ける絶壁の道。鎖やロープの補助もあります。
曲がり角に越前にいた新田義貞の妻が一時身を隠したと言われる姫穴です。
ポイント毎に右の石板説明書があり、かっては町の力の入れ具合が伝わります。
(11:50)






 姫穴から回り込んで尾根に登りました。途中、北に眺望が開け、6km先に左端:日野山795m、右端:岩谷山709m。






 鎖柵がある急な岩場を登り、緑豊かな樹林をジグザグ行くと殿池です。城の水源として利用していました。今はヌタ場ですね。
(12:10)






 西尾根に出て左折、広い尾根道を緩く登ります。小高い所は、40m長の細長い西御殿跡です。
(12:15)

さらに尾根を進めば石仏の祀られた岩頭が、袿掛岩(ウチカケイワ)。登ると南西に好展望です。
杣山城落城の時、奥方や侍女達が岩に袿(ウチギ)を掛けて飛び降り自害しました。
中央奥に直線で5km先に昨春周回した鍋倉山546mと藤倉山643m。その左下の里は今庄町です。
(12:25)






 登っていくと敵を防御する堀切跡。山城ではお馴染みですね。今は狭い道がありますが、昔は深くえぐられていたのでしょう。



 そして杣山山頂492m三等三角点です。山名板がありますが、周囲の樹木が繁り展望はまあまあ。ランチにします。
(12:40)〜(12:55)

 下山予定の犬返し駒返しコースは、南にありました。その前に北の岩屋不動尊コースを降りて寄り道します。






 なぜならこちらには東御殿跡岩屋不動尊のポイントがあるから。降りていくと居館跡が続いています。






 5分ほどで東御殿跡の広場。北と西に降り口があり、西が不動尊へ行く道です。
(13:00)







 山腹の樹林帯を降りていくと‥

大岩壁、ここに大きな岩穴がありその中に岩屋不動尊が祀られているのですが、、、
見渡しても岩穴ありません。実は来る前にどんな形かネットで探しましたが画像が見つかりませんでした。

 崩れて埋まったのでしょうか? 予定では不動尊を見たら山頂へ戻り、犬返し駒返しコースで下山です。
しかし高度を150mも下げ、不動尊も発見できない。弱気になりこのまま下山することにしました。
(13:15)






 ところが登山道は完全に草が覆う。慎重に足場を確認しなければなりません。やれやれ、くっつき虫がめちゃいる。

 岸壁から15分ほどで姫穴コースに合流できました。近道の指標がありますが、この道の登りは、道探しが大変です。      (13:30)

 キャンプ場のベンチに腰かけ、ズボンに付いたくっつき虫を取ります。針のような棒状の種はセンダン草。30分かけても取り切れません。 (13:50)



 森入口(14:15)

 予定の周回ができなくて残念。駐車場に戻ったら残りのくっつき虫を取ります。根気がいる作業です。 (14:35)

 ハスは7〜8月が開花期。駐車場横の花ハス鑑賞園には、まだ綺麗な花が残っていて気分が明るくなります。

 
東海岳行
  “げんない” 

 私はエンターテイメントが大好きです。それらは音楽・スポーツ・映画‥沢山あります。演劇もその一つです。さて日本で年間観客動員数が最も多い劇団は? 誰でも名前は知っている「劇団四季」、300万人を動員しています。63年前に設立された日本を代表する商業演劇の劇団です。

 私は「CATS」「ライオンキング」など楽しみました。今秋10月16日、名駅に「名古屋四季劇場」が開場されるので期待しています。第二位は? 有名な「宝塚歌劇団」、250万人を動員します。102年前に初公演、未婚の女性だけのキャストで衣装、舞台はとても華やかです。

 私は中日劇場の巡業公演を一度観覧しただけで、いつか宝塚大劇場の本公演を見たい。さて第三位は? 秋田県仙北市の「わらび座」『知らん、聞いたことないで』 創立65周年、年間25万人の観客動員だそうです。日本の伝統芸能を基盤とした、オリジナルミュージカルを制作しています。


 脚本や振り付けにジェームス三木、ラッキー池田など著名なクリエーターの協力を得ています。秋田の本拠地のわらび劇場、四国のぼっちゃん劇場を常設拠点とし、国内外公演は年1,200回も行われます。変わっているのは劇団が、劇場・ホテル・温泉・地ビールなど多角経営をしていることです。

 だからキャストやスタッフは鰍らび座の社員。安定した生活基盤があります。そんなわらび座を番組で知り興味を持ちました。調べると、ちょうど9月に岐阜の関市で「奇想天外げんない」の公演があり、料金はお値打ちで3000円、一般の1/3程度です。(上左・上中)

 当日、関市文化会館に入ると1200席に6割くらいの観客。(上右) 2時間公演ですが、間に15分の休憩があります。物語は江戸中期。平賀源内は静電気発生器エレキテルを完成しましたが何の役にも立ちません。見世物小屋で稼ぐことにしました。そこに吉原に売られた娘・お千代が逃げ込んで来ててんやわんや‥


  彼は薬草や物産を全国から集め国内初の博覧会を開きました。浄瑠璃や戯曲も作ります。全国で鉱山開発したり万歩計を作ったり‥うなぎ屋から相談され「土用の丑の日」のポスターを作ったことは有名。日本のレオナルドダビンチです。そんなエピソードを劇中にちりばめられ源内の魅力が伝わります。

 演技・歌・ダンス・殺陣もバッチリ、物語の展開はスピーディーです。「夢は追うことに意味がある」というテーマを歌と踊りで表現された終盤は感動的でした。(上左) アンコールが終わると「バックステージツアー」を行うというので参加します。一番前の座席に座り若い女性の舞台監督の裏方のお話しに耳を傾けました。

 キャストは13人、スタッフは舞台4人、照明3人、音響2人です。『魚網に紙の桜を付け、照明を当てると立体的で華やかになります。手作りです』(上中) 殺陣のときチャリンという音は、音響係が役者の動きを見てボタンを押すとのこと。しばらくして特別ゲストで主役の役者が登場。(上右)


  さすがメイン、シュッとして容姿端麗、歌も踊りも声量もバッチリ。質問タイムがあり『セリフを忘れたときはどうする?』『どんな練習をする?』 私は日本3大劇団がいずれもミュージカルなので『わらび座はなぜミュージカルで表現するのですか?』と尋ねました。

 劇団の始まりは伝統芸能でしたが、それだけで劇団を維持するのは難しく、そんな芸能表現を入れる手段としてミュージカルになっていったそうです。30分ほどのツアーでしたが、このような触れ合いは初めての経験で嬉しいものでした。

2016.09.30(金)01:00