岳行ノート

鍾乳洞巡り/静岡県浜松市


2017年5月1日(月)


鷲沢風穴「水神の池」

(長い年月をかけ地下水が滞留して広い空間と平らな床を造りました)


 『浜松は鍾乳洞が多いのですよ』と山友の岳魚さん。鍾乳洞は石灰岩で出来ていますが、浜松が多い? 知りませんでした。意外です。そういえば以前、ひよこさんと訪れた東海地方最大の観光鍾乳洞竜ヶ岩洞(リュウガシ)は浜松市でした。
         
 
<小堀谷鍾乳洞のシャガ>

 『浜松で鍾乳洞巡りしましょう』とケービング(洞窟探検)のお誘いを頂きました。山友の野良人さんも冒険好きですから声をかけ三人で浜松を目指します。岳魚さんに丸投げ企画です。

 どこに行くか現地に着くまで謎のシークレット・ツアーになりました。浜松市北区三ヶ日町平山の国道301号線で平山小南のY字交差点に走り、西へ4kmほど行くと‥



(を左から右へ)@月洞A鷲沢風穴B滝沢鍾乳洞→滝沢展望台→C小堀谷鍾乳洞
→さわやか浜北店(道草)

※赤線はGPS軌跡  ●は主な分岐点


■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:午前6時55分   曇り/16℃
駐車地:午前9時30分   曇り一時雨
@月洞/15分間    A鷲沢風穴/25分間
B滝沢鍾乳洞/15分間 C小堀谷鍾乳洞/10分間所要時間:1時間05分

 道路北側にホースから水が流れる「月洞冷水」があります。その前の駐車場に車を置きました。プレハブ資料館前(写真右)の坂道を上がり、正面の斜面に大きな石灰岩が重なっている所が‥




 洞口です。そこは狭く、一人で入る気になりません。照明装置は鍵がかかり使用不可。ライトを点け頭を下げ地底探検へ

 足下には奥からの薄い水の流れ。ローカットの登山靴は失敗でした。岳魚さんは長靴にヘッデンと用意周到です。
(9:35)




 しゃがんで進むと「コウモリヤカタ」の案内板があり、身構えますが見当たりません。奥に「落石あり危険ここより進入禁止」

 リスク回避、引き返しました。入口の左から階段を上り、回り込む道があります。上には第二第三の洞窟があるようです。
(9:50/入洞15分間)

 二番目、浜松市北区鷲沢町へ向い、県道299号線が新東名を潜る手前を左折して1km走ります。「鷲沢風穴」の誘導看板が多く立ち安心です。管理小屋前に置車し、400円払ってヘルメットを借ります。



 33年前、この辺りは田んぼ。年中、水が流れ出る場所を2年半掘ると風穴が姿を現しました‥と管理小屋のネエ様談。

 ここは洞窟内照明があります。左の風穴観音の祠先から入洞です。規模は総延長200m、高低差15m。
(10:50)

 天井が低く頭上に気をつけます。四角い形状の洞穴が珍しい中泉洞。進むと「水神の池」(TOP写真)に出会い思わず立ち止まるほどの美しさです。  

 岩壁に葉っぱ!? 苔ならありそうですが、日の届かない洞窟内で植物が生息し、しかも広葉って‥不思議ですね。






 奥の親子滝は細い滝筋ですが、3段で続きます。洞窟内の温度計では13度でした。夏場は涼しいでしょう。
 鉄階段を上がると「胎内くぐり 希望者はどうぞ」の案内板。入口だけ赤い敷物↑があります。子供は四つん這いできますが、大人は確実にほふく前進です。泥まみれになりそうで大人3人は断念しました。

この洞穴一番の見所は、日本唯一の水平天井です。見渡す限り真っ平らな天井の岩盤。
管理小屋でもらったパンフの絵図を確認しながら、いくつもの見所を辿れば楽しい探検が出来ます。
(11:15/入洞25分間)

 三番目、鷲沢風穴から北上して浜松市北区滝沢町へ1.6km走ります。四所神社前の広い路肩に置車しました。神社東隣の2006年廃校になった滝沢小学校の校庭を横断します。校舎の外れに行くと‥





 「滝沢鍾乳洞→」の案内板が立つので、階段を上がると説明書横に洞口があります。ここは、1993年に発見されました。

 一人じゃ入れない雰囲気 〜 〜 〜 
(11:30)






 ここもヘッデン使用です。手すり付の丁寧な階段で、整備されていたのが意外です。足場は濡れているので慎重に降りると‥






 洞口の雰囲気からは想像できないほど中は広く、天井がとても高い。ここで縄文・弥生時代の土器などが発見されました。




 洞窟内は年間15℃前後です。天然の冷蔵庫として明治〜大正に養蚕に利用されました。発見前に使われていたのですね。

 標柱には「蚕種二化性人工三化発明者 松本茂八先生顕彰記念跡地」 先生は、昭和3年に表彰されました。
(11:45/入洞15分間)

『近くに寄り道します』と岳魚さん。地底探検の気分転換に滝沢展望台へ向かいました。
車で北西の稜線へ2kmクネクネ走ります。尾根では、高さ78mの風力発電機が10基稼働中です。
滝沢展望台手前の駐車場に停めました。現在、通り雨が尾根から海へ通過中で周りが暗い。
  東屋に向かって登ると視界が開けます。広い平野と丘陵、遠くに遠州灘の眺め。ワイドビュー!
写真はその半分ほどの幅です。浜松中心地のアクトタワーが、遠く右端上に見えています。
この展望は、愛読書「素晴らしき絶景100」の巻頭グラビアに掲載されていました。

 展望台から東の浜松市天竜区青谷(アオヤ)の小堀谷集会所へ15km走ります。集会所対面の駐車場に置車。本日最後の地底探検小堀谷鍾乳洞(コボリヤ)です。ここまで細い道もあり今日はカーナビ様々でした。




 入洞自由、入口右の照明スイッチを自分でONします。案内板に内部絵図+伝説:「農夫が洞内で祈ると顔の瘤が治りました」

 入口の高さは6m。足下は舗装されて乾いているので安心です。
(12:40)





 内部の天井は高く、何十匹ものコウモリが、鈴なりで寄り添っています。驚かして飛び回られたらヤバイ。

 コウモリに気を取られ上部にある小さな神像石筍を見逃してしまいました。

ここは延長62mの貫通型鍾乳洞。私はこのタイプは、初めてです。
写真奥に明るいコウモリ形の出口が見えます。石段を登ると、そこには20段ほどのコンクリ階段。

 樹木と竹の森に出ました。この出口側から水が洞窟に流れ続け、長い年月をかけ小堀谷鍾乳洞(別称:青谷鍾乳洞)が作られたのです。


 入口へ戻ります。これで4カ所の鍾乳洞がハシゴできました。登山とは違う非日常を味わえ、岳魚さんに感謝。兎に角、3人で行ったことが大正解でした。
(12:50/入洞10分間)

 
東海岳行
  “さわやかげんこつ” 

 4つの鍾乳洞を制覇すると腹が減りました。岳魚さん『では、さわやかへランチに行きましょう』 何でも静岡にしかないレストランで空前絶後のハンバーグを食べられるそうです。店名は「さわやか」なんですが、肉汁タップリのハンバーグより、イメージ的には高原野菜のサラダレストランを想像しました。

 小堀谷鍾乳洞から10km南下して「さわやか浜北店」に13時20分着。(下左) ランチタイムのピークは過ぎてもまだ25人が待ちイスに腰掛けています。『30分待ちです』 GWの狭間の平日‥人気店のようです。ハンバーグステーキが炭焼きされるので店内は、焼き肉屋のように煙が充満しています。(下右)

   

 待つ間、説明を読んで時間をつぶしました。ここは静岡限定のファミレス。県内だけで30店舗。袋井市の自社工場でハンバーグを製造して検査後、毎日店舗へチルド配送されます。新鮮な状態で肉を届けたいので県外には広げられません。ここのウリは、ごろっとした大きなげんこつハンバーグです。

 30分後、ようやく名前を呼ばれ3人はテーブル席へ。人気のげんこつハンバーグ・ランチは、平日なら1080円(税別:ライス・サラダ付)ですが、GW期間は1360円(税別:ライス・スープ付)とちょっと残念。注文するとほどなく尋常でない形のハンバーグが運ばれてきました。『なるほどゴロッとしたげんこつだ』(下)

 

 オーストラリア牛肉100%で重量は250g、実測したら長さ8cm・高さ7cmのサイズです。高温の備長炭を使用した短時間の炭焼き表面のみを焼き、旨味を閉じ込めます。球形なので中はレアですが、品質管理をしっかりしているので安心して赤身を美味しく食べられるとのこと。

 従業員の女子が半分に切り、鉄板に押しつけました。(下左) 肉汁がはねる、はねる。その上に淡路島の玉ねぎを使用したソースを手際よくかけてくれます。(下右) ナイフを入れるとハンバーグの中身は、少し赤い程度で肉汁タップリ。食感はもちもちで肉粒を噛むのが心地よい。

 

 ソーズは、辛みが少なく肉の甘みが引き立ちます。ご飯に合う醤油味。私は肉の適量は150gですが、げんこつ250gはペロリと食べられました。和牛より脂肪分が少なく後味が良いのでまた食べたくなります。炭焼きハンバーグは、創業39年変わらぬ味ですが、飲食店で30年越えれば本物ですね。

 ファミレスでは「あさくまハンバーグ」が一番と思っていましたが‥これはまいりました。『旨かった!』 3人とも完食です。家に帰ってから、口があの味を欲しがっている。月に一回は食べられる。静岡がもっと近かったらいいのに、、、

2017.05.07(日)23:30