岳行ノート

ホノケ山 737m/福井県南越前町

2017年5月8日(月)


奥野々から双耳峰のホノケ山

-左が高頭山(ホノケ山南峰)、中央右がホノケ山、右端の凹みが菅谷峠-


 ホノケ山敦賀湾までわずか4.3kmの距離で雪深い山地にあります。昔、烽火(ホウカ)台があり、「火の気」が転じ「ホノケ」となりました。

 カタカナ山は鈴鹿では珍しくありませんが、福井では珍しい。明治に陸地測量部が地図を作成するとき、地元の案内人に山名を尋ねました。

 しかし文字を読めず、やむなくカタカナ名で記載。ホノケ山には尾根に古道が通り、ブナ原生林に囲まれ豊かな自然が魅力です。





 教科書は、山と渓谷社刊「新・分県登山ガイド改訂版 福井県の山」です。参考書として多くのHPのお世話になりました。
<駐車地>
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大きい地図
   北陸自動車道今庄ICで下り、3km北上しT字路を左折。国道305号線に入り5km西進すると右に「ホノケ山第2登山口」の看板を見ます。



第2登山口
駐車地


光林坊墓跡

△足谷山

菅谷峠

▲ホノケ山

△高頭山

菅谷峠

第2登山口
駐車地


※赤線はGPS軌跡
●は主な分岐点

■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:午前7時25分   晴/16℃
駐車地:午前9時35分   晴/20℃
標高差:(250m→746m)496m
往:2時間45分(高頭山山頂まで、小休止含)
還:1時間55分(ランチタイム除く)
所要時間:4時間40分


 国道の案内板から1車線の林道に入り、数分走れば林道終点の広地です。「ホノケ山→」の道標から入山します。
(9:50)


 たちまち広葉樹林の新緑光線が、降りかかってきました。支尾根は勾配が優しい道で高度を150m上げます。やがて‥


 北麓の瓜生野町から来た古道塩の道(写真右)と合流。この瓜生野分岐(ウリュウノ)を左折して主尾根を辿ります。
(10:10)

 10分ほどで「切り通し」の案内板に出合いました。尾根を蛇行する道は、雪深い冬を考え作られています。

 深い所では6mにも達する「切り通し」は、数百年にわたる人馬の通行で出来たものです。

緩やかな勾配を20分進むと「みどりのダム」、雄大なブナ原生林に包まれます。
30m近い樹高のブナが視界一杯です。ここから急斜面に掘られた蛇行道となりました。

 592mピークに登るとそこが佐々布光林坊墓跡です。戦国時代の1574年、越前で一向一揆が起きました。

 数万の一揆勢に攻撃を受け、敦賀に逃げる途中、追っ手に発見されこの地で自害。香林坊町の名前の由来です。
(10:55)


 墓跡から北西に折れ、5分ほど降ると林道出合。横断して階段を登るとプラ階段が現れ、程なく‥


 足谷山(アシタニヤマ)580m。北陸電力のマイクロ波反射板が建ち、北東に日野山794mが望めますが、黄砂がひどい。↑
(11:10)

 足谷山から林道に戻り、南に行きます。400mで菅谷峠(スゲンタン)、新しい東屋と無線中継局が並んでました。

 塩の道は東屋右側から菅谷へ降っていきます。ホノケ山へは正面の階段を登ればいいので東屋で小休止。
(11:25)

東に好展望、足谷山で見た日野山795mがワイドに望めます。
右の谷は、TOP写真を撮った奥野々地区です。

林道から階段を登り、再び新緑の世界に入りました。道脇に丸い窪地。
江戸時代、百姓達が炭を焼いた鍛冶屋炭床場跡(カンジャスミトコバ)です。

周囲は、延々と続くブナ原生林、樹齢300年ものもあり、樹高に圧倒されます。
左端黄色の距離私標で目標が明確になりありがたい。切り開きの日野山展望地を過ぎれば‥


 ホノケ山737m2等三角点山頂。正面は北東に開け、菅谷峠の展望が170m高度を上げて見えます。
(12:05)


 ここで、飛び回る元気印のギフチョウに出合いました。やっと止まったので素早く撮影。

 西北西にも切り開きがあり、左ピークがアマゴゼ山‥おっとカタカナ山ありました! 400mピッタリの標高。

 右側の凹みに日本海ですが、写真では霞んでいます。肉眼ではそれとなくわかりました。さてと東南東へ降ると‥

ブナ原生林が続きます。
林床を見てシャクナゲかと思いました。

長楕円形の葉の灌木がビッシリ。ミヤマシキミでしょうか?
 ホノケ山から緩やかに尾根を降ると‥


 造成中の林道に出合います。辺りに植林は見当たらないけど? 新林道は菅谷峠に行くようです。階段を登れば‥
(12:15)

 高頭山(タカツムリ)746m。この南峰北峰より9m高い。切り開きがあり、右下の裸地は、珪石の採石地。 ランチ。
(12:35)〜(13:05)

 今日は、ほぼピストン登山です。ルートに危険箇所はなく、下山時もブナ原生林を歩けば快楽山歩です。

ホノケ山(13:35)
菅谷峠(14:00)、

 時期が遅く春の花は全く見かけません。木の花、ツバキとこのツクバネウツギが印象的でした。

瓜生野分岐(14:45)
林道終点駐車地(15:00)
4/23、鉢伏山今庄365スキー場を歩きましたが、下山後近くの板取宿に寄ることを失念。
20km走って今庄365スキー場進入口手前の板取宿駐車場に着きます。

板取宿は、戦国時代より北国街道の玄関口、江戸時代は関所が設けられました。
幕末の戸数は53戸、現在は4軒の茅葺き屋根の民家だけ。実際に暮らされています。
200年前の建築で国の文化財。急坂の石畳、いい雰囲気で来て良かった。

 
東海岳行
  “コンビニ” 

 8年前、ローソンプレミアムロールケーキ(下左)が発売され、美味しいと評判になりました。私も買いに走ったのですが、歯が無くても良いくらいの柔らかなスポンジ、ミルク感たっぷりのクリームが美味しくコンビニスィーツのレベルに感心。今は「毎月22日」を楽しみにしています。

 その日はプレミアムロールケーキイチゴがのっているのです。カレンダーの22日の上には15日(イチゴ)が乗ります。(下右) お値段そのままの150円(税込)。22日の午後に行ったら、売り切れで4軒目のローソンでやっと購入できました。みんな楽しみにしている。私達の小さな幸せ。

   

 最近、サークルK(下左)が2,3週間店じまいしてファミリーマートに模様替えしています。昨年9月に両社は経営統合を発表。ファミマが経営主体になります。まずマルKの商品からFMの商品に本年2月末まで切り替えられました。マルKと取引していたメーカーや問屋は取引カットです。

 来年8月末までにFMへの看板の書替えが実施。マルKで働いていた知人に聞くとすべての店舗がFMに切替えるわけではないそうです。オーナーが続ける気があっても断られることがあります。時々行っていたマルKが、いつの間にか飲食店に変わっていたのはそういうことだったのか。

 周囲では、模様替えの工事があちこちで行われています。(下右) 気になるのは改装費用。洒落た家一軒分のお金がかかるそうです。外装・内装・什器・レジシステム等、2,3日ですむ工事とは違います。誰が負担するのでしょう。経営統合はお店の責任じゃないから当然FMですよね。

   

 オーナーは事前にFM本社で面接したそうです。一部負担しなければならない店舗もあるようでオーナーは大変だ。私はマルKのATMが手数料無料なのでよく利用していました。それも無くなるの? 看板がFMになってもゼロバンクが残った店もあると言われたので探してみます。

 スーパーやショッピングセンターと違いコンビニには親近感を感じます。家に近く店が小さいので従業員に尋ねるのも簡単。商品も手の届くところにあり買い物は短時間で楽です。さて私はFMを殆ど利用したことがなく、慣れなくてはと思い4月初め行ってみました。

 「育てるサラダ」が販売されています。何種類かあり「ミニトマト」「ミックスレタス」(下左)を購入。タネのサカタの製造で498円。圧縮培養土、タネ、置肥がケースに入っていました。(下中) 土に水をかけて膨らませ、指示通りタネを蒔きます。何か楽しい、小さな幸せです。


 発芽するまでは、土が乾かないよう水やりが絶やせません。1週間程度で発芽しました。毎日、日光に3〜4時間当てます。生き物は世話がかかる。収穫まで3ヶ月。トマトは、20cmに伸びるそうですが、うちの子は1ヶ月半で5cmしかありません。小さく産んで大きく食べよう。(上右)

2017.05.14(日)23:45