岳行ノート

苗場山 2145m/長野県栄村


2017年9月26日(火)


神々の田圃は「絶頂一里 千勝万景」(江戸時代の文人鈴木牧之)

(南方向 長野・群馬県境/右:佐武流山2192m 左奥:白砂山2140m)


 長野・新潟県境の苗場山は、日本百名山・花の百名山です。山頂は、平坦な湿原が4km四方に広がり、大小1000以上の池塘が点在します。

 初夏、苗代田のようにミヤマイが芽吹くことから苗場山と名付けられました。

 広大な高層湿原の草紅葉を歩く山旅は私の夢です。しかし、遠い!


 そこに至るには、6時間以上の車旅をしなくてはなりません。上信越自動車道の豊田飯山ICで下り、国道117号線で千曲川沿いを北上‥

 新潟・津南町役場を右折し、国道405号線で22km南下します。所々、国道とは思えない一車線の夜道を慎重に走ると小赤沢温泉着。

 教科書は山と渓谷社刊「新・分県登山ガイド゙/長野県の山」です。参考書に多くのブログ゙を参照しました。
<駐車場>
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大きい地図


3合目P

C〜H合目

苗場山

3合目P


※赤線はGPS軌跡  
●は主な分岐点

■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:前日午後2時25分   晴/33℃
駐車地:前日午後8時40分   晴/12℃
標高差:(1310m→2145m)835m
往:3時間40分(山頂まで、小休止含)
還:3時間15分(ランチタイム除く)
所要時間:6時間55分




 国道の小赤沢橋を渡ると150m先で案内板を見つけました。左折し小赤沢川左岸を10数分上ると広い3合目駐車場です。

 既に6台が駐車。就寝前、トイレに行くと満天の空、天の川織姫・彦星が輝いています。私の貧弱な視力でも見えて感激。




 
車中泊して5時起床すると外は10℃、車内は12.6℃の冬仕様。パジャマを登山服に着替え朝食をとりました。
 

 外で並ぶ車は、奈良、横浜、札幌‥さすが百名山、全国区ですね。駐車場奥の小赤沢コース登山口から入山します。
(6:05)

緩斜面の雑木林を10分ほど歩き、尾根に取付きました。
ブナの大木が現れ、木の根が覆う道です。「森列にして陽を遮り、山笹茂る」

 やがて標高1470mの四合目標柱。「五合目迄700m/20分」と次の目標が明確です。以後、九合目まで標柱の案内があります。         (6:40)

 所々の泥濘の道には、輪切りの丸太が敷かれていました。有難いことです。こういう所は、板敷が多いのですが、これは珍しいですね。






 五合目を過ぎ、標高1700m手前で右へ曲折。すると岩場の急登になり、鎖場が険路に頻繁に現れます。奇木怪石・千態万状!






 山腹に出ると、視界が開け気分上場。北西に中央:高倉山1326m、その左斜面が鳥甲牧場です。写真中央は大赤沢集落






 両側の樹木が消え、行き先に青空が広がる。岩道から解放され、標高はついに2000m。そしてドリームス・カム・ツルー‥
(8:45)
劇的感動空間、壮大な高層湿原。言葉では言い難い光景です。坪場と呼ばれます。
草紅葉、点在する池塘、曲りくねる木道、そこにナナカマドの赤がナイスなアクセントです。

中央奥、鋭峰の鳥甲山2038m。その右は、2036m峰で山頂より109m低い。
2000m級の山頂が、広大な平坦地なのは珍しいです。






 苗場山は、約30万年前に形成された成層火山。湿原に針葉樹林が部分的にありますが、その樹はそれほど大きくありません。






 熟年女史2人に『谷川岳は、どこですか?』と尋ねられました。この辺りの山勘が無く分かりません。




 道脇に石塔が祀られています。長野苗場山神社のものです。また平安時代祀られた新潟伊米神社(イメ)があるはずですが‥

 何人かの登山者に尋ねましたが場所を知りません。苗場山は、古くから農業を司る神の山として地元農民から敬愛されました。
(9:25)






 やがて栄村公営の苗場山頂ヒュッテ。ペットボトルは350円、トイレは300円です。正面に回り、少し北へ歩けば‥
(9:40)






 苗場山山頂2145m。一等三角点は山頂柱の右です。南にあった山小屋遊仙閣は、5年前歴史に幕を下ろしました。
(9:45)




 山頂近くの祓川コース分岐を分け、南東へ少し行くと休憩所がありました。ランチと思ったのですが‥この時、10時。

 でも朝食から5時間経っているので食事します。木道奥の▲はケルンです。
(9:50)〜(10:25)

往きの道で下山します。草紅葉が、終幕したら湿原はどうなるのでしょう?
池塘は、約7000年前から形成が始まり、堆積した泥炭層の隙間に雨水が溜っています。

地球に育てられた湿原。池塘に雲が映るほど今日は鏡面日よりです。
苗場山は遠かったけど、さすが百名山、素晴らしい山だ。私の登った10名山に入選。




 木道を歩き、坪場入口に戻ってきました。西の2036mピークからご夫婦登山者が降りてきます。坪場とピークの標高差は30m。

 上の方は薮で、何で登ったのか? 後で思ったのですが‥登れば、いい光景を撮影できたかもしれません、後悔〜。
(11:20)






 千辛万苦、岩場降りの連続で膝にダメージがきました。登りで使わなかった鎖も降りでは、サンキュー・チェーンです。






 4コマ目の泥濘の道に敷かれた、丸太の輪切り場がありました。倒木で作っています。何故か往きには気づかなかったなあ。



若いボッカさんに会いました。右腰に2リットルのペットボトルをぶら下げています。
荷物の量に唖然、物凄い汗です。『ご苦労様』
 しかし、あの岩場を登るのは命がけでしょうねえ。


大木の並ぶ道が来れば、駐車場は近い。このの巨木は、幹が殆ど崖に乗り出しています。
しかも根はむき出し、長年ピンチ状態。左の木に根の先を巻き付いて倒落を防いでいるようです。





 『グランドフィナーレ!』 車は当然、増えています。さすが百名山、期待を外しません。登山靴専用の中敷き入れようか。

 着替えたら6時間以上のドライブ。何とか給油なしのエコ運転で走りましょう。
(13:30)  

 
東海岳行
  “ブドウ狩りの日” 

 「フルーツ狩り」は色々ありますが、今までイチゴ狩りブルーベリ狩りを経験しただけです。他に何があるのでしょうか。調べるとブドウ狩り、ミカン狩り、リンゴ狩り、ナシ狩り、カキ狩り、モモ狩り、サクランボ狩り、果物ではありませんが、キノコ狩り、ワラビ狩り、野菜狩り、潮干狩り、そしてクリ拾い、イモ掘り。

 バラエティーに富み、季節毎に楽しめます。今夏、テレビの情報番組で岡崎市のブドウ狩りを紹介していました。それを見て行きたくなります。それなら一番大きなブドウ巨峰の時期9月にしましょう。一宮の菊千代(小一)を誘いました。平日は学校なので土日に行きますが、パパ&ママは半日しか付き合えません。

 『独りでもいいの?』『行くよ』 私が一年生だったらきっと独りで爺・婆にはついては行けなかったでしょう。当日迎えに行くとパパ(私の長男)が『昨夜はメッチャ緊張してた』 子供なりに心配だったのでしょう。車に乗せ、緊張を解いてあげようとしたらすぐ携帯ゲームを始めました。そりゃ共通の話題はないよね。


 さて岡崎市駒立町(コマダチ)の県道399号線は、標高200m前後の小山に囲まれ、そこに7軒のブドウ園が並びます。農家の人は、車を我が園の駐車場へと一生懸命に手招きしています。私達はネットで出力した100円の割引券を持ってマル京果園に入りました。ブドウ棚下の駐車場は、既に満車。(上左) 

 少し離れた高台に停めるとブドウ園全体が眺められます。思ったより広く、端から端まで百数十mはあるでしょう。大人1700円・子供1100円で巨峰が食べ放題コースを選びました。違うブドウですが、1400円コースも用意されています。巨峰コースでは巨峰の一品種しか食べられません。絶対、舌が飽きてくる。

 するとブドウ棚の入口でサービスのマスカットをくれました。渡されたハサミで大きいモノを袋ごと切取ります。食べると‥まいう〜。キレのある甘さはやはりブドウの王様だ。(上右) しかし、ブドウばかりでは舌が飽きる。あらかじめコンビニで買った巻寿司・パンをつまむとまたブドウへ戻ることが出来ます。

 

 以前、山梨県に山行したとき、帰路途中ブドウ園に寄りました。お土産を買うためです。農家の人が4種類のブドウを採ってきて、試食して好きなのを選ぶ方式です。それがどれも美味くて採りたては、さすがに違うと感心しました。そのことをひよこさんに教えたく、それがブドウ狩りに行った理由の一つです。

 もう一つは‥7軒のぶどう園ではファミリー客に狙いを付け、広い敷地・地形を活かし子供向けの遊び場を充実させています。子供のパラダイスなのです。胃袋にブドウを詰め込んだら菊千代を連れて遊びに行きます。まずめっちゃさわれるヤギさん。(下左) フィールドアスレチックは10種類くらいあります。(下右)


 9月下旬だというのに子供らはプールに入っている。(下左) 園内放送が流れ『川に金魚を放流しました』 金魚のつかみ取り。(下右) 菊千代はスタートダッシュが遅れ、金魚は殆ど取られた後です。それでも真剣に探したら2匹を見つけ追いかけました。金魚は驚くほど素早く泳ぎ、岩の奥に逃げて残念賞。

 2時間ここで食ったり遊んだり。お土産のブドウを購入したら帰ります。乗車したらすぐ『クイズしよう。赤いモノを言って、、、赤信号!』『リンゴ!』 このクイズは色を変えればいくつもできます。他に『大きなモノ』とか『んが付く言葉』とかクイズは延々と続けられます。自分の子供と遊んだときにやったものです。

 クイズに飽きたら私の持ちネタ「○んこ」の話しをすると菊千代は笑いっぱなし。子供は「○んこ」ネタが好きですね。ネタが切れたら算数が好きだというので2桁の足し算の問題を出したり‥。1時間半、家に着くまで彼はゲームをすることなく相手してくれました。この日は、ゲームに勝ちました。

     

2017.10.02(月)22:00