岳行ノート
笠置山 288m/京都府笠置町

2017年11月25日(土)


宝蔵庫跡の散りゆくモミジ

(建屋は休憩所)


 結論からも申し上げます。笠置山は標高わずか288mですが、これだけ楽めた低山に出会ったのは、今年の大金星です。行った甲斐があります。

 この山は「私の登りたい山リスト」に載っていたのですが、なぜ載せたのか、いつメモしたかも不明です。多分、行場巡りという理由でしょう。

 歩くと三部構成になっていました。一部は行場巡り、二部が三角点山歩き、三部は東海自然歩道。情報が多いので25コマの長編にしました。


 名阪国道伊賀一之宮ICで降り、国道163号線で西へ走ります。笠置町役場を右に見て右折し、笠置橋を渡り郵便局を右折すると200mで‥

 参考書は、ヤマレコ「笠置山」です。
<駐車場>
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大きい地図


町営駐車場→登山口→笠置寺(行場巡り)→▲笠置山→三角点→関西本線踏切→町営駐車場

※赤線はGPS軌跡  ●は主な分岐点


■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:午前7時00分     晴/5℃
駐車地:午前10時05分     晴/11℃
標高差:(40m→324m)284m
往:1時間40分(山頂まで、小休止含)
還:2時間20分(ランチタイム除く)
所要時間:4時間0分

 分岐地点。町営駐車場は二箇所あり、ブロック塀の看板から左奥が、有料駐車場(500円)でした。

 右奥はJR笠置駅、電車を降りた登山パーティが何組か歩いてきます。私も出発。舗装道を200m戻り‥
(10:20)

 郵便局を右折して150m歩くと、ウエルカムアーチ歓迎・笠置町自然公園」 坂を登ると‥

 東海自然歩道指導標の分岐。車道と別れ「笠置山0.8km→」から右の参道へ。(10:25)


 古い石仏(312年前)が祀られた小さな祠庚申堂を過ぎ、石畳・堀道を登ります。上に分かれた車道が見え‥


 合流。(右下から登ってきました) ここからは、車道を登っていきますが、その前に少し降ると‥


 車道からの南西眺望。大きなモミジ笠置町の集落が隠れています。戻って登り、きじ料理の松本亭を左に見れば‥

 笠置寺山門。1300年前飛鳥時代創建。奈良時代は、修検行場として栄えました。1331年元弘の乱で全山焼亡。明治29年復興されました。

 山門から左折、受付で入山拝観料300円を払います。境内見取り図を頂きました。道は丸く描かれ、沢山のポイント。反時計回りします。


 修行場入口で音声が、「入山拝観料を支払うよう!」訴えています。払わない人は、『受付を突破するの?』
(11:10)


 歩道にいきなり巨岩が覆い被ります。この薬師石は五階建団地より高い20m程でしょう。見事な紅葉です。
その隣、1300年前に刻まれた本尊弥勒大磨崖仏が圧倒的な存在感。
元弘の乱の戦火を受け、残念なことに花崗岩の線刻像は失われました。
像の高さは12m程度、因みにグリコのランナーは13m。

左の十三重石塔は、鎌倉時代の物で重文です。
磨崖仏右に500年前再建された正月堂が建ち、靴のまま入れます。

 中には岩に残る磨崖仏のわずかな痕跡からデジタル技術で復元された画像が祀られていました。

 正月堂を迂回して降ると、堂宇が立派な舞台作りなのに驚きます。先を見ると‥

 道は巨岩のヘリに沿って続きます。小さな祠の千手窟が左の隙間に祀られていました。雨乞祈祷の場所です。

 ここで大チョンボ! 右端の岩に弘法大師が一夜で掘ったという虚空蔵磨崖仏を見逃しました。

 「胎内潜り」 山には滝が無く、身を清めるため潜った所です。安政地震で天井岩が落下。以後は切り石の天井になりました。

 「太鼓岩」 標柱右の岩。ある場所を叩くとポクポクと木魚のような音がします。探すのを楽しみに印しは無し。岩を身をかがめ進みます。

 「ゆるぎ岩」 1331年元弘の乱後醍醐天皇が鎌倉幕府の奇襲に備え、武器として置いた岩。手で動いたが、今はピクリともしません。

 「平等岩」 小ピークの巨岩。岩肌はツルツルで手がかりがなく、摩擦頼りに登りました。2回目の挑戦で何とか上に立ち‥

大パノラマと天辺に登られた達成感。眼下には美しい水色の木津川の流れ、上が上流です。
右岸に笠置町の町並み、左岸沿いに関西本線平等岩は下で割れ、そこが順路です。


 身体を傾け、隙間を通り抜け。1人分の幅で「蟻の戸渡り」です。こういうのが楽しい。二の丸跡広場を過ぎ‥

 山頂かと注意すると、左に「→」。赤テープがあり、右の伐採木の間を登りました。

 石の玉垣に囲まれた平地。多分この辺りが、山頂と思われます。 (12:00)

 「貝吹き岩」 元弘の乱の折、武士の志気を高めるため、岩上で盛んに法螺貝が吹かれました。ここもツルツルだ。

 挑戦して登り笠置橋方面の展望をゲット。広地から階段を降ると‥
『うわ〜めっちゃ綺麗!』
奈良時代に創建された宝蔵坊跡(宝物庫)、現在はもみじ公園という名所です。
3,4日前がピ−クでしょうか、現在は「落葉進む」状態で天も地も紅い。それはそれで美しい。

来るまでこの山が紅葉の名所とは知りませんでした。
麓に「11月はライトアップ」の立て看があり、案内のガードマンが立っていました。
はるばる来たけど、いい時期でした。絶対ここでランチ。
(12:15)〜(12:55)

 もみじ公園南にある階段を登ると後醍醐天皇行在所跡の入口。太師堂を横切ると修行場入口に戻りました。

 毘沙門堂等を拝観し階段を降ると山門です。『階段を逆行して入館料をズルできる』 7コマ目の謎が解けました。 


 山門を降れば左に東海自然歩道の標柱が建ちます。左折して「柳生→」へ。ここからが、第二部になります。
(13:15)

 15分でかさぎゴルフ場西端の分岐地点。左の「三角点まで約1km」の案内板から左の未舗装道を登ります。最初の分岐は右を取り‥
(13:30)

 2つ目の分岐 右端の幹に「東海自然道→」の案内。先に倒木がありますが右へ。ここで私は左道へ進み、道ミス。10分後、ルートに復帰。
(13:35)

 ようはゴルフ場沿いを行けば良い。私標「三角点この上→」を見て左斜面を登り、三等三角点324mに出会いました。 (13:55)

 その後、尾根芯を降っていきます。ゴルフ場が見えなくなった10分後、急降になりました。低山なので急降は‥

 終わり、尾根が消えたら右下の堀道に移動。下に線路が見えました。そこは、笠置山へ向かう東海自然歩道

 ここから第三部。関西本線の踏切を渡ります。本線でも単線なんですね。
(14:30)
 
東海自然歩道は、木津川左岸の崖を行く一本道です。細いけど整備された素敵な歩道。
川は澄んだ緑色、豊かな流れの川音が心地よい。『電車来ないなあ‥』
川に花崗岩の巨石がゴロゴロ、自然林の紅葉でウキウキ。

  踏切から15分、川岸に降りると巨石でボルダリングしてます。釣り人が10人。「遊びカヌーの発祥の地」の石碑が建ちます。

 県道から笠置橋から下流を見ると‥朝は殆ど人がいなかったのにキャンパーで満パー。笠置町は、アウトドアー天国だ。 駐車場(15:00)
 
 
東海岳行
  “道路案内板” 

 今回の道草は、2Q13から投稿いただきました「道路案内板」です。画像も提供頂きました。


 道路案内板か、運転案内板か、とにかく不必要な案内が多いと感じます。例えば、雨の日に高速道路を運転していると「雨 走行注意」の電光掲示板。これを見て「雨が降っているから運転に注意しなければ」と思うドライバーがいるでしょうか。

 雨が降れば誰しも、自然に緊張し注意すると思いますが。浜名バイパスから東へ進むと浜松バイパスに入ります。


 信号がある交差点には「追突注意」の案内板。追突はされるのもするのもゴメンこうむりたいもので、こんな案内板を見て、追突に注意しなければと思うドライバーがいるでしょうか。



 山間地を運転していると見かけるのが「落石注意」 「落石注意」の案内は、落ちてくる石に注意せよではなく、落石の多いエリアだから落ちている石に注意という意味です。仮に石が落ちてきたら避けようがありませんから。落石が多いと言っても、道路に何が落ちているか分かりません。

 誰しも前方に注意して運転していますよね。(注意していないドライバーがいたら、案内板そのものが不要)それから「前方急カーブ 速度注意」 

 案内を見て、スピードを緩めなければ、と思うドライバーがいるでしょうか。 案内板の掲示のビフォアーとアフターで、事故が減少したか検証したのでしょうか。




 2Q13さん、ありがとうございました。またのご投稿をお待ち申し上げます。さて道路では、交通安全標語も見かけますが、いくつかよく考えたなあと感じるものがありました。

 「お母さん 猫でも止まるよ 赤信号!」
 「お父さん マザーじゃないよ マナーだよ!」
 「追越し違反9000円 佐渡するめ500円」
 「黒木です ひとみが見てる そのマナー!」


 センスの良いものって誰が作ったのでしょうか、交通課のおまわりさん? それとも一般募集のコンクールでしょうか。

2017.12.04(月)22:50