岳行ノート
 
神石山/愛知県豊橋市  標高325m
 
2006.2.4(土)江南6時50分発 
        快晴・風強 -2℃ 
登り:計2時間35分(小休止含)
降り:計1時間25分(小休止含)
 
 「由比宿(浜石岳)」「赤坂宿(宮路山)」に続く安藤広重・東海道五十三次シリーズ第3弾は、豊橋市の「二川宿」です。この地の北にある弓張山脈を周回します。出発地は、駐車場が確保できる静岡県の湖西市です。本日は単独となりました。

 教科書は、山と渓谷社刊「名古屋周辺の山200」です。

 左ピーク「座談山」     中「船形山」                    右「神石山」

                豊橋市雲谷町より望む弓張山脈
  
駐車場周辺図





嵩山(スヤマ)

神石山

二川TV
中継所




※赤線は実測ではありません。
■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」




マジ!?

 一階の天井から小気味よく軽快に走る足音が聞こえた。ネズミに違いない。『う~む、こなくそ』
粘着性の鼠捕りを仕掛けた。
 引っ掛かる事を祈り、国道1号線を左折して東海道線二川駅に向かいました。その左側70mほどの頂に「岩屋観音」の聖観音像が建っています。

 岩肌を刻んだ登山道を登りました。360度の展望ですが、耳がちぎれるほどの風に退散します。


※1765年(江戸時代)建立、太平洋戦争で供出され、1950年に再建されました。
 県道3号線をさらに東に向かうと左手に突然異様な「立岩」が眼に飛び込みます。この江戸時代の名所は、裏から登られるそうですが今日はパスです。
 県境の湖西市に入り、新池東側の駐車場に着きました。この溜池の土手で7,8人釣り糸を垂れています。心弾む青空の出発!
(9:50)
 池沿いに進み、鋭角に林道に入ります。常緑樹の広い道です。
 やがて登山道になり素焼きの像が、道脇に置かれています。地元の良い子達が作ったのでしょう。ほとんどの像に「530」とあります。
 『標高? 5月30日? 5年30組?』

「嵩山(スヤマ)」頂上です。標高は530mでなく170mですが、浜名湖の展望が心地いい。
(10:10)

 山並みの向うに嬉しくも「富士山」が見えました。双眼鏡で見ると頂上の雪が飛ばされています。

 ここの三角点は近代的です。
あっ!「530」は「ゴミゼロ」だ!

 10分ほど楽しんで「神石山」に向かいます。
 途中のピークに「仏岩」があります。足場があるので難なく登れました。先客とダックスがいます。
(10:40)
 向うに「嵩山」が見え、ここも好展望です。
 「仏岩」から道は北に変わり、「神石山」の頂上が待っています。
 その途中、鉄塔でリュックをデポしました。東の尾根を数分進むと「ラクダ岩」につきます。好展望で「富士山」にまた会いました。
(11:05)

 同年代の単独の方とお話します。彼は、肥満(90k),高血糖,結石,通風,変形膝関節と病気自慢です。

 (デンデン・デデンデン武勇伝武勇伝)昨年アルプスを縦走中、滑落して膝と小指を骨折、今日はリハビリ登山だそうです。
 明るく言われるので20分も長話をしました。
 彼と一緒に歩きながら、静岡・山梨の山情報を教えてもらいました。年間100座登るほどの山好きで100名山は踏破済だそうです。

 おやおや話していると稜線に合流しました。右折すればすぐ頂上です。

「神石山」325m山頂は、広場になっています。
南が切り開かれ「浜名湖」を中心とした展望があります。
「富士山」は、立ち木が邪魔で見えません。『じゃあ』また一人です。
(11:40)
 山頂からUターンして稜線を歩きます。行き交う人も多い。
 2つ目の鉄塔が「船形山」276m山頂です。
(12:05)

 ここは戦国時代、三河と遠江の国境にあたり、山城があったと書かれてます。
 降って登ると「座談山」315m山頂です。鉄塔があるだけで山名板もありません。「雨応山」とも呼ばれています。
 もう一度降って登ると「二川TV中継所」306mです。ここには、ランチにいい場所があります。強烈な風で電線が、ゴーゴーと唸っています。
(12:25)~(13:00)

 セブンイレブンの「こだわりおむすび(紅鮭&いくら)」二つで295円が、美味しくてたまりません。特にいくらはいい味出してます。

西北方向には、岩崎町や多米町が見え、右奥に「本宮山」が覗いています。
帰りは中継所から南尾根降りもいいけど「普門寺」に寄りたくて来た道を戻ります。
 尾根道からも「富士山」が、よく見えます。
 「船形山」を降りきると「普門寺」への分岐があります。
(13:20)

 以前山登りを始めた頃、夏場にここを登り暑さに閉口しました。そのとき道標左のベンチで日差しを避け、ひよこさんとランチをしたことを思い出します。
 15分ほどで「普門寺」に到着です。
(13:35)

 なんと727年に開かれたそうで国指定の重文が数多くあります。毎年4月・12月の第一日曜10h~15hにご開帳されます。
 また境内には、天然記念物の大杉もそびえていました。400年物で高さ28m,幹周り5.88mの大物です。触って長命のエキスを吸収しました。
 集落を過ぎ、田園の一本道を歩きます。

 この旅を終え、女房の待つ家に着いたらまず疲れた足を洗いたい。
 駐車地の新池に着きました。朝の釣り人がまだがんばっています。この右手には、トイレ併設の立派な駐車場が、もうすぐ完成間近です。
(14:25)

 さあ、お家に帰ろ。




『お~いひよこさん、いま帰ったよ。』
『旦那様お帰りなさいませ。暖かいお湯でおみ足をチャプチャプしなされ。』
『ういやつじゃのう。』





  楽しい二川宿本陣
 

左より:二川宿本陣     お殿様の間     お殿様のお風呂    お殿様の雪隠(小用)  


 帰り道に東海道33番目の宿場、二川宿本陣資料館を見学しました。入場料400円です。
普通こういう所はさっと回るのですが、とても面白くて1時間ほどかけて回りました。

 江戸時代の旅の様子が実にいきいきと展示されています。服装、持ち物、ガイドブック、地図帳など実物の展示品もたっぷり。また宿に着いてからの楽しい食事、お風呂、トイレ‥それらの大名と庶民との違いも解説展示されています。

 特に興味深かったのは、本陣の経営状態です。赤字になりリストラして黒字転換したこと、年毎の利用数を折れ線グラフで表し、後年どんどん旅が盛んになっていく様子です。参勤交代でここをよく利用した大名が藩毎にわかる表もあります。

 また当時のガイドブックにこの宿近辺の名所が書かれていました。今日最初に訪れた「岩屋観音」「立岩」も記載されています。

 材料を集め、テーマごとにくくり、江戸時代を見たかのように作られています。当時の旅景色が蘇ってくる傑作な資料館です。あまりに面白くて感動したのでちょっと思いつき、ここで撮った写真をレポの最終コマに持ってきました。アシカラズ。