岳行ノート
             コウザイワ 
高座岩 1787m/長野県伊那市


2018年5月5日(土)


高座岩より南の鹿嶺高原方面



 花の百名山入笠山1955mのルートを確認していると、山頂から南西2kmに高座岩というピークが有り、登ってみたくなりルートを調べます。

 すると麓の伊那市高遠町芝平(シビラ)の北原さん(86才)が、子供の頃慣れ親しんだ古道「法華道」(ホッケミチ)の復興に尽力されたことが分かりました。

 甲斐信州高遠を結んだ道で、信濃へ法華経を伝えたので法華道と呼ばれています。一人で笹藪を刈り、10年以上かけて復活しました。


 ただ山頂は高木に遮られ、故郷芝平の谷が望めません。そこで彼は、伊那市長に伐採を訴えたのです。2005年74歳の時のことです。

 全身全霊で取り組む北原氏の熱い思いが伝わり、市長が奔走し伐採が可能となりました。教科書は、ヤマケイ「高座岩 悠久法華道を辿る」です。
<駐車地>

大きい地図


明神橋駐車地→芝平登山口→御所ヶ池→御所平→▲高座岩明神橋駐車地

※赤線はGPS軌跡 ●は主な分岐点


■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:午前5時30分  晴/11℃
駐車場:午前8時05分  晴/10℃
標高差:(1120m→1787m)667m
往:4時間05分(山頂まで、小休止含)
還:1時間45分(ランチタイム除く)
所要時間:5時間50分




 中央道伊那ICから国道361号線・152号線・小豆坂トンネルで東進。山室川右岸を6.5km北上して‥

 明神橋前の広地に駐車します。橋を渡ると「法華堂」の石碑。右カーブの林道を歩いて行くと‥
(9:25)






 林道が左に曲がる角が芝平登山口です。「キノコ採取禁止」、「オートバイ立入禁止」の張り紙・トラロープ。松林に入ります。
(8:30)






 「猟師(古くは龍師)が狩りの時、ここに立ったため龍立場と呼ぶ」 随所に現れる案内を読み、法華道の歴史を辿ります。
(9:05)







 突然の艶系の花ミツバツツジは、気分を明るくさせてくれます。

 「爺婆の石」 旅人はこの自然石をを守り神として小石を供え、通行安全祈願しました。
(9:35)

 「厩の平」(ウマヤ) 武田軍が、高遠城攻略のためここに馬を休め、時を待っていたとされる平。
(9:40) 


やがて道の右手が、随分広い平になりました。
「ハバキアテ」 上人や旅人は、この平で錫丈を置きハバキをあて直し、休息した場所。ハバキとは、日本刀の刀身の手元にはめる金具(真ん中の部分→)
(10:10)

 矢印の下方から登ってきて林道に出合いました。ここを右に折れ‥               (10:35)
 カラマツ林の未舗装道を進みます。150mほど辿ると‥






 違う林道に突き当たり、右の「御所ヶ池」へ折れます。左は「入笠牧場」です。
(10:40)


すると幹に「御所ヶ池」の札があり、寄り道します。
踏み跡を降れば、すぐ長径50mほどの大きな池に出合いました。
山室川の支流、栗立川の源頭です。一周して戻ります。
(11:10)






 先ほどの「御所ヶ池」の札近くにこの「入笠山(近道)」の道標。ここから10分ほど登り、広い道に突き当たり右折します。
(11:35)




 明るく平坦な場所です。「御所平」の案内板、「宗良親王が甲州の戦いで破れ、(南北朝時代)ここに一時身を潜めていた」

 親王の仮住の跡と言われています。するとこの小振りの池に出合いました。ここも栗立川の源頭の一つです。
(12:00)




 池から道なりに進むと「法華道御所平峠」の石碑。道中安全のお地蔵さんが祀られています。間に置かれた石に北原氏の名。

 彼はこの50kgもある石を一人で担ぎ上げたそうです。この左で突き当たり、右折します。
(12:10)






 程なく岩の転がるピーク高見岩。「周辺の見張り場所」と案内板にありますが、何のために見張っていたのか分かりません。
(12:15)







 起伏の少ない笹分けの道を行くと、開けて来て‥







 コブを登れば、そこが高座岩1787m四等三角点です。ここでランチタイム。岩に登ってっみましょう。
(12:30)〜12:45)

それは霊石がいくつも立つさざれ岩です。
545年前、日蓮宗身延山久遠寺の上人がここで七日間説教されました。

高座岩は、礫岩で中央アルプスよりも古い時代の花崗岩です
北原氏は、小さい頃ここから故郷を眺めていたのですね。。

 岩の下にカラマツ、モミ、シラビソが、13年前伐採された跡が見えます。

 北東には、入笠山1955m(中央ピーク)。高座岩より168m標高が高く、「花の百名山」です。

南西、遠く高遠の街並みや伊那の田園、背後には中央アルプスがそびえます。





 ソロの登山者が登頂されました、入笠牧場から来られたようです。一足先に下山されました。では、私も下山しましょう。

 かって法華道は、仏の道、物資を運ぶ命の道、そして武田軍が通った戦の道でもありました。




 今は、トレッキングの道です。1時間35分で登山口へ戻り、林道を降れば芝平集落が見え駐車地はまもなくです。
(14:30)

 年初から始めた分県登山の最終章も無事終えることが出来ました。

 
東海岳行
  “スカイウォーク” 

 日本一長い吊リ橋「三島スカイウォーク」にひよこさんと行ってみましょう。日本一なら行く価値はあります。3年かけて2015年12月。歩行者専用の観光用として完成。総工費40億円、静岡のパチンコ屋さんが作りました。開業一年で160万人の来場者数となり、橋一つで人気スポットになるってたいしたものです、

 東名高速沼津ICから国道一号線で10分走り、大駐車場に停め、南ゲートで入場料1000円/大人1名払います。50m歩けば記念撮影場所です。(下左)。 「日本一の吊り橋からは、日本一の高さを誇る富士山、日本一の深さの誇る駿河湾の大パノラマを一望でき、トリプル日本一を一度に堪能できる」とのうたい文句。

 あいにく富士山は雲の帽子を深々とかぶっています。(下中) 吊り橋は標高415mの地にあり、長さ400m・高さ70m。(下中) この日は風速20mくらいの風がふき、身体が持って行かれそうです。(下右) しかし、橋は殆ど揺れません。耐風ケーブルが橋下に張られ、歩廊中央に風抜き小穴が開いているからです。



 富士観光で来た多くのアジア系の外国人とすれ違いました。渡りきった先には、簡易飲食店や展望台があるだけ。何かお楽しみ施設があると付加価値が付くと思います。橋を下から見上げる撮影ポイントがなく残念。30分ほどいて次は東名高速御殿場ICへ走り、南東の和菓子とらや工房が第2目的地です。

 以前TV「マツコの知らない世界」で紹介され、良くいい所だと思いました。駐車場から歩くと入口の茅葺きの門、竹林の小径‥渋いでしょ。(下左) そして小さな池の後に弧を描く和菓子工房の建物。(下中) 何と浮世離れした和菓子屋さんでしょう。3時前に着いたのですが、生産直売の商品は殆ど売り切れ。

 番組で出た「どら焼き」583円と「あんみつ」1004円はかろうじて残っていて和カフェで食しました。接客はとても感じいいです。どら焼きの皮は、タマゴの黄身たタップリで固め。あんみつの天草寒天は歯ごたえがあり、好物の白玉と小倉餡を口に入れれば‥幸せです。(下右)


 とらや工房の奥に元総理大臣の岸氏が晩年17年間過ごした「東山旧岸邸」が開放されています。知りませんでした。入館料は300円なので入りましょう。伝統的な数寄屋建築ですが、現代的な機能性との両立が図られています。敷地は1717坪と広大ですが、延床面積は172坪で以外とこじんまりしています。

 案内の方の説明を聴いて室内を回りました。聴かないと見逃してしまう数々の工夫が素敵で感心してばかり。吹き抜けの欄間、庭を見通すため室外に建てた角柱、隠された電気のスイッチ‥そして一番感動したのは食堂です。障子・ガラス戸を戸袋に引き込むと‥日本庭園が大きく目に飛び込みました。(下左) 

 とらや工房から20分ほど走ると今日のお宿、御殿場高原リゾート時之栖(スミカ)です。ここは冬のイルミネーションが有名ですが、終了しています。丸いヴィラのツインルームには、マッサージチェアが有り癒やされます。3600円の会席料理と朝食バイキング付きで11700円とコスパがいいので選びました。(下中)


 移築した地区200年の古民家でいただいた夕食は大満足大満腹。19時半に裏の高台で噴水ショーが行われます。水と光と音の三重奏だそうです。20分間見とれていると最後に世界初、最高到達点70mの噴水が夜空に上がり、大しぶきがアゴをあげてた観客全員に降り注ぎました。 『かなわんなビショビショや!』

 明日は、あすは本命の「ちゅーれーとー」です。残っててね??

2018.05.14(月)23:55