岳行ノート
      ぬくい        かいば               
額井岳〜戒場山 812m・737m/奈良県宇陀市


2018年6月22日(金)


麓の榛原戒場地区より額井岳(右ピーク)


 先回の岳行ノートでは、大好物の行場巡りを京都の鷲峰山(ジュウブザン)で味わうことが出来ました。今回は、その30km南、奈良県の額井岳です。

 この山は、大和随一といわれる山容で知られます。「大和富士」と称される郷土富士です。私は郷土富士も大好物なので辿ってみます。

 さて我が故郷、愛知県の郷土富士は10座。岐阜県は16座、三重県は11座です。まだ全座登頂は果たしていません。低山が多いので出来そうですね。


 額井岳東2.2kmの龍王ヶ渕という湧き水を貯める池をスタート地点にしました。この池は、無風だと水鏡になり、撮影スポットでもあります。

 名阪国道針ICで下り、国道369号線で南下し、外の橋交差点を室生方面へ左折。県道28号線を3.2km走り、右折して集落へ入ります。

 教科書は、山と渓谷社刊「関西周辺の山/改訂版ベストコース200」です。参考書として「ヤマレコ/龍王ヶ渕(額井岳〜戒場山)」のお世話になりました。
<駐車場>

大きい地図



龍王ヶ渕駐車場→山部赤人墓→十八神社→登山口→▲額井岳→▲戒場山→堀越神社→駐車場

※赤線はGPS軌跡  ●は主な分岐点


■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:午前7時30分   晴/21℃
駐車場:午前10時05分  晴後曇/24℃
標高差:(470m→812m)342m
往:1時間55分(額井岳まで、小休止含)
還:2時間00分(ランチタイム除)
所要時間:3時間55分




 数分走り、指標「龍王ヶ渕→」(リュウオウガブチ)で左折します。池南の駐車場に置車。(8台) 風があり撮影NGです。

 三方向を山に囲まれ、標高530m、東西150m長。自然の凹地に清水をたたえ、湿地に木道が延びます。指標まで戻り‥
(10:20)






 右折して山里を南へ歩きます。20分程で額井岳が見え(TOP写真)、少し先で正面に高見山1248mが望めました。→







 山裾の道は、途中崩落していて車は通行止です。
(10:50)





 ほどなく万葉の歌人山辺赤人(736年没)のお墓。「田子の浦ゆ うち出でて見れば真白にそ 不尽の高嶺に雪は降りける」

 と万葉集で詠みました。こちらが彼の故郷ということです。奈良県は凄いですね。
(10:55)






 やがて十八神社。変わった名ですが、創建不詳と由緒書にあります。さぞかし古いのでしょう。神社からは‥
(11:15)

南に絵になる眺望があり、宇陀市の榛原(ハイバラ)辺りの田園と山並みが広がります。
神社前の道を西へ進むと‥

 地道になり、奥の昼なお暗き森へ‥

 すぐ山道の分岐になり、指標に従います。(11:25)






 植林下の登山道で登山開始。すぐ林道に出ますが、道標がキッチリ有りミスしません。尾根に出ると勾配が増します。
(12:00)



 やがて額井岳四等三角点山頂812m。水神を祀った祠、その後に休憩舎が建ち、ここでランチにします。

 この山頂広場には展望図絵がありますが、木が伸びてしまい今は残念賞です。
(12:15)〜(12:35)







 さて食後は東へ降り、戒場山経由で龍王ヶ渕へと縦走します。いきなりの急降下‥






 勾配が緩み、やれやれと行くと突然古い反射板が現れました。期待しましたが、ここも木が伸びて展望無しです。
(12:55)

今まで岩を殆ど見ませんでした。
この尾根道で葉緑素にコーティングされた岩々を見ます。






 そして額井岳から220m標高を下げれば、戒場峠590mです。右へ降ると山部赤人の墓ですが、直進して東へ登っていきます。
(13:15)






 標高を150m上げれば、戒場山三等三角点737m。ここも展望無し。戒場とは、僧に戒律を授ける平坦地の式場です。
(13:40)






 50mほど高度を下げると鞍部の右折点。戒長寺を経由して麓へ下山します。しかし、ここを左折。谷部の倒木を除け‥
(13:55)

 北へ100mほど歩けば、この広地に出てここを右折。山道を緩く左カーブすると林道終点の転回地です。
(14:05)

 林道は北上していくので、7、8分進んでテープを見て右の植林へ入りました。ここからバリルートで龍王ヶ渕へ直接向かいます。

植林の歩きやすい所を探しながら降っていくと足下に伏流水の音。
すぐ、その水は地表に現れ、沢となって龍王ヶ渕に向かっています。
もう湖面が見え、周遊道に降り立ち右折。






 ほどなく龍王ヶ渕の西にある堀越神社に出ます。計画では、林道からバリしてこの辺りに降りる予定でしたが‥
(14:30)






 神社には、祈雨の神様豊玉姫命(トヨタマヒメノミコト)が祀られています。ここで久しぶりにマムシグサに出合いました。




事前に左の龍王ヶ渕の紹介写真を見て『よし行こう』と思ったわけです。
青空の波状雲が映り、引き込まれます。良い写真です。
こんな絵を撮りたかったのですが‥
、幸い風が止み 龍王ヶ渕は水鏡になりました。しかし、青空が少なく惜しい。
駐車場近くの湿原の周遊木道が、台風被害のため通行止で渕周回が出来ず惜しい。
駐車場着(14:35)


東海岳行
  “浮くアジサイ ” 

 名古屋駅でばったり知人に会いました。年賀状のやりとりはしていますが、もう5年以上逢っていません。お互いビックリして5分ほど立ち話。彼が『君に電話しようと最近思っていたんだ』 趣味の創作物を私に見せたいそうです。『予定を調べてまた連絡するわ』と言われ別れました。

 その夜に電話が来れば逢うことになると思います。でも来ませんでした。その後1ヶ月経ちましたが連絡はありません。残念ですが彼の気持ちが分かります。私自身、行動力は希薄です。何日までに車の重量税を払うとか、絶対やらなければいけないことはやります。

 でも着なくなった服を片付けるとか、いつでもいいことは行動力がありません。後回し後回しです。つまりどちらでもいいことをやることは「おっくう」なんですね。子供の頃からそうでしたので一生治らないでしょう。最近も珍しい所があったので行こうかと思ったのですが‥



 6月のある日、ニュースでアジサイ御裳神社(ミモ)を紹介していました。隣町の一宮市ですが、そこは行ったことがありません。境内では70種類のアジサイが咲きます。手水舎(チョウズヤ)にアジサイの切り花を浮かべると、カラフルでインスタ映えすると大人気になりました。

 三年前から始めたそうですが、テレビで紹介され全国から見学者がやってきます。ちょっとしたアイデアですが、ナイスだと感心しました。調べると旧尾西市の一宮市三条宮西1145、我が家から車で30分、行ってみたくなります。数日後、違うTV局で同じ御裳神社アジサイ手水舎が紹介されたのです。

   

 ところが、アナウンサーが『明日が最終日です』 日程に余裕がない!『どうしようかな』 急に行動力メーターがダウンして行く気力が萎えました。翌日、たまたま長男が菊千代(小2)を連れてやってきたのでダメ元で『アジサイ見に行けへん』と言ってみました。彼はOKです。

 ひよこさんも一緒に家族で出かけました。神社前の交差点は、大渋滞で信号が変わっても進みません。。(上左) 駐車場が満杯で路駐しました。鳥居を潜ると笑えるくらい大行列。約300人? スマホを持って手水舎を囲んでいます。(上右) 1人の撮影が1分なら5時間。夜ですね。わたしは即、撮影を諦めました。

   

 思ったよりも大きな境内です。本堂でお詣りするにも並んでいます。(上左) その裏が、アジサイ庭園で人は多いけど、押し合いへし合いではありません。いきな姉さんも鑑賞中(上右) みんなで花をバックに記念撮影をしました。因みに、今年の尾西アジサイまつりは、6/9(土)〜6/16(土)です。

 手水舎に並ぶ列は、いっこうに短くなりません。正面から撮ると良い絵になります。そのため裏側は空いていました。並ぶことが出来ない人は、水を出す龍の背後から撮ります。 私も雰囲気だけと思い撮りました。(下右) 今朝、来ることは無いと思っていた御裳神社に来られて良かった。長男に感謝です。

   

 鈍った行動力が、この日、一瞬だけ復活しました。下は、テレビが紹介していた写真でが、手水舎に浮かぶアジサイを正面から撮った写真は爽やかで綺麗です。京都から来た人がみえましたが、気持ちは理解できます。尾張地区には、アジサイ神社アジサイ寺が結構あります。

 このアイデアを宗教界が、初夏の風物詩にくれると嬉しいですね。

 

2018.07.02(月)02:10