岳行ノート
          そら 
曽良山 712m/岐阜県土岐市

2018年9月28日(金)


中馬街道より南に曽良山

(中央より右)


 7月中旬、新聞コラムで「登山道一人で整備」という記事が載りました。土岐市の最高峰曽良山712mを地元の男性(68)が5年かけ整備。

 2013年以前は、荒れ放題で登山者は殆どいなかったそうです。下草を刈り、石を敷き、ロープを付け、ベンチや合目表示を設けました。

 その方は公務員でうつ病を発症し、50代で早期退職。気晴らしに各地で登山。「地元の山を大切にしよう」と曽良山に目を向けたのです。


 整備されてからは、登山ツアーで団体客も訪れるほどになりました。調べると中馬街道細野城跡を組み込んだ周回コースがあります。

 参考書として、「気ままな山歩き」さんのお世話になりました。
<駐車場>

大きい地図
  活発な秋雨前線の中休みを狙って山行しました。中央道土岐ICで下り、県道69号線を南下。国道363号線の大草交差点で左折‥


バーデンパークSOGI駐車場(or曽木公園P)→@登山口→尾根分岐点→▲曽良山
細野城跡→鶴里登山口→白鳥神社(中馬街道)→バーデンパークSOGI駐車場(or曽木公園P)

※赤線はGPS軌跡  ●は主な分岐点


■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:午前8時25分   晴れ/19℃
駐車地:午前9時55分   晴れ/20℃
標高差:(370m→712m)342m
往:1時間25分(山頂まで、小休止含)
還:2時間30分(ランチタイム除)
所要時間:3時間55分

 国道363号線沿いの曽木公園に停めるつもりが、工事車両がいます。南側のバーデンパークSOGIの駐車場に置車。

 道を横断して曽木公園沿いに歩き、右カーブして国道から一般道へ入ります。国道のアンダーパスを潜り‥
(10:15)


 中洞バス停を過ぎれば、「@曽良山登山」の昭和カラーの合目表示看板です。彼岸花の咲く道を辿れば‥
(10:25)


 舗装道が未舗装となり、植林に囲まれると「B曽良山登山」です。出発してまだ20分、ベンチは利用せず進みます。
(10:35)


 林道を辿ると程なく「C曽良山登山」で斜面を登る登山道です。新しいロープの手摺りが、設けられています。
(10:45)


 何度か林道を横断。やがて岐阜・愛知県境の稜線「G曽良山登山」に出て右折します。
(11:20)

 緩く登ると山頂・細野城跡との分岐です。城址へは下山で行きます。登頂には「鶴岡山山頂→」で左折。

 この山は、曽良山(曽木町方面)・鶴岡山(鶴里町方面)・西山(豊田市方面)の3つの山名を持ちます。
(11:40) 

そして土岐市最高峰曽良山712m2等三角点。看板だらけやん。
切開きの樹木が伸び南西にかろうじて三国山701m
今年3月に設置された新しいベンチでランチします。
(11:40)〜(12:30))


 登頂された3人のネエ様と入れ違いに下山。2コマ前の分岐まで戻り、細野城跡方面へ。まもなく双子岩
(12:40)


 尾根道に「石切場跡→」の案内札。斜面下に切り崩された岩々‥ここかな? 尾根道に戻るとすぐに‥
(12:55)


 「F鶴岡山登山」の看板がある分岐です。右が細野城跡ですが、左の正福寺方面の師岩まで50m降ります。


 師岩(モロイワ)は、8畳ほどの広さ。弘法大師足跡岩とも呼ばれ、足跡が七箇所あるようですが未確認です。
(13:00)

師岩は展望台です。山頂で頂上しか見えなかった三国山が南西に見えます。
右端のグリーンは新陽CC、その斜め左上が西ノ平工業団地です。
2コマ前の分岐に戻り、細野城跡方面へ良い道を降れば‥


 石割壇香梅、割れ岩の真ん中に細い幹が、壇香梅(ダンコウバイ)。梅と思ったらクロモジ属です。
(13:15)


 5分ほど降れば、「堀切」札。土塁・搦手曲輪(カラメテクルワ)・土橋・竪堀・喰違虎口(クイチガイコグチ)・台所跡


 と続き、ここが細野城跡640mの主要曲輪。1600年までには築城され、規模は東西90m・南北80mです。
(13:30)

城址から北に展望が開け、雲をかぶる御嶽山3067m。
9月26日に入山規制が一部緩和、剣ヶ峰まで登られるようになりました。引き続き下山‥


 尾根を5分降れば、道は左に直角に折れます。すると「B鶴岡山登山」の看板が立つ、鶴里登山口です。林道を右折‥
(13:45)

 あとは地図を見ながら、国道363号線沿いの白鳥神社へ。64段の石段を登り、本殿で安全登山を祈念しました。
(14:05)

 ここから右に延びる中馬街道へ入ります。街道は、17世紀には既に機能していたそうです。歴史の道ですね。

 すぐ街道沿いに大岩があり、上には石の座像がまつられています。弘法大師
 中馬街道の道筋は、地形図に掲載されています。道標も設置され、わかりやすい道です。
街道の道祖神石標・常夜灯を過ぎ、国道363号線を横断しました。
さらに山神・馬頭観音を見て集落を行くと「中馬街道史跡・石仏→」の札が立ちます。
林の中に左から子持ち地蔵(子を連れているのは大変珍しい)・道祖神・若宮・山神
(14:45)

馬宿跡・石仏・六角石幢(イシトウ)を過ぎると曽木公園です。
秋の公園は、紅葉ライトアップ「逆さもみじ」が有名で多くの観光客が訪れます。
そしてバーデンパークSOGI駐車場着。見所・史跡もあり、整備された道、ありがとうございます。
(15:05)


東海岳行
  “絶滅危惧・職” 

 今年4月、お笑いネタ番組があり、博多華丸・大吉、千原ジュニア、ブルゾンちえみなど知っている芸人が多数出演しました。後半、私の知らない講談師が紹介されます。「いま最もチケットがとれないと言われている講談師の神田松之丞!」 番組は漫才・コント・ネタが中心ですが、講談?

 講談は伝統ある大衆芸能です。落語は会話芸、講談はストーリーを語る芸です。講談師は、釈台という小さな机の前に座り、左手に扇子、右手に拍子木を持ち、叩いて調子を取ります。殆どが時代物で全500席((話の単位)。神田松之丞は、130席の持ちネタ‥ただ者では無いと思います。

 そのときは宮本武蔵の話でしたが、立て板に水、身振り手振りで汗だく、圧巻の語り口に引き込まれます。彼は「講談師は絶滅危惧職」と自虐しています。探すと7月に稲沢市で寄席がありました。



 2人の落語家と彼の3人で2600円とお値打ちです。演目前のまくらは、15分ほでしたが、充分笑いを取っています。「講談師、冬は義士、夏はお化けで飯を食い」という言い伝え通り、本ネタは幽霊話を15分。指を切り落とすところは怖かった。

 そのホールに彼の公演のチラシがありました。独演会で3400円。9月末、名駅の朝日ホールにひよこさんと出かけると開場10分前でももうお客さん一杯。焦りましたが、運良く端ですが、前3列に座れました。彼は声量の幅が人の倍くらいあり、小声では後ろでは何を言っているのか聞こえません。

 目の前にスピーカー、ラッキー。定刻2時に大拍手で釈台前によじ登って?座りました。『最初、担当者は50人ほどの入りでしょうと予想されたのですが‥こうでしょ』(笑) 330人分売切。『後ろの人が見えないので段を積上げ150cmの高さから今日はお話させていただきます』(笑)



 7割は女性客で年齢層が20〜70代と広い。『初めて私を見る人は‥』 20人くらい手を上げる。『講談のネタは全500席ありますが、殺人が450席‥暗い』(笑)

 『私は貴乃花派ですが、協会派がいるとやりにくい』(
笑) 10分ほどのまくらは、1分に1回くらい笑わせられ、場内はしっかり暖まりました。1席目は「谷風の情け相撲」 人格者の谷風が一生に一度だけ八百長相撲をしたという人情話です。

 土俵上の取り組みの表現が抜群です。2席目は、「鼓ヶ滝(兵庫県有馬)」ゆったりした流れの詩の物語。まくらはこのネタを神田愛山先生から3年前教わっりました。先生は65歳で未だに独身。かわいそうに思ったファンが、猫の縫いぐるみをあげたら‥受け取った。『受けとるんかい』(笑)



 先生はこの猫をとてもかわいがり、ご飯をお供えみたいにあげていた。名前までつけて『ベラちゃんというんだ』『どうしてですか?』と訪ねると『いつもベランダにいるから』

 そりゃあんたが置いとるからだろ!(笑) 『ぞっとしたことがあります。とうとうスーパーでキャットフードを買い始めたのです。ぞっとするでしょ』(笑い) ここまでで1時間45分経ち、15分休憩。

 そして3席目は‥『講談は、夏は幽霊・冬は赤穂義士ですが、その切替る日は、ちょうど今日9月28日』(笑) 『それは自分で決める』 このホールは、会議室にも使え、照明がついていましたが、彼が係に指示して全部消し、スポットライトだけにしました。



 『暗くすると噺に集中できます。ただ眠くなる人もいる』(笑) そして「徳利の別れ」が始まりました。討ち入り前に長年疎遠だった兄の家を弟が訪れる。弟はだらしなく兄から借金をしても返さない

。明日は討ち入りで死ぬかもしれないので唯一の身内を訪ねたのですが留守でした‥   神田松之丞、どこで何を話したかネタ帳を記録していてかぶらないように努めています。35歳の若手でまだ二つ目です。真打ちの実力はあると思います。

 講談界は、落語と違い年功序列で昇進する。‥とぼやきました。(笑) さて独演会のチケットは即日完売するそうです。名古屋では12月に独演会(3300円)があり、運良くチケットはとれたのですが、2階席でガックリ。双眼鏡はありますが、小さな声を拾う集音器が欲しい。

2018.10.01(月)22:35