岳行ノート
               じゅっこくやま 
十石山 2525m/長野県松本市


2018年10月2日(火)


色を踏む 音を踏む、台風一過の落ち葉


 乗鞍岳3026mから北へ稜線を辿ると、直線距離7kmで標高を500m落とし十石山に当たります。この山も登りたいと思って延び延びでした。

 白骨温泉から林道を少し上った所が登山口。今年6月に同窓会が、白骨温泉であったので土地勘はあります。家からのアプローチは、3時間と遠方です。

 また標高差1065mのロングコースのうえ、空気の薄い高山なので体力は★三つ。山名の十石山ですが、石(コク)というのは米の単位です。


 1石は、人が1年間に食べる米の量(1000合)。山麓の街道を通り、毎日十石の米が運ばれたことからこの名ということです。

 岐阜から県境を安房トンネルで長野に抜けます。国道158号線を南下。山吹トンネルを抜けて左折し、白骨温泉へ走ります。

 白船グランドホテルから林道を上ると‥ 参考書として、「ヤマレコ/十石山」さんのお世話になりました。
<駐車地>

大きい地図


十石山登山口P→湯沢の平→森林限界→十石峠避難小屋→▲十石山十石山登山口P

※赤線はGPS軌跡  ●は主な分岐点


■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:午前5時30分   曇り/16℃
駐車地:午前8時20分   晴れ時々曇り/11℃
標高差:(1460m→2525m)1065m
往:4時間15分(山頂まで、小休止含)
還:3時間00分
所要時間:7時間15分
 林道がカーブする登山口前に10台ほどの駐車地。ここの倒木は、片付けられていました。標高1460mからの出発、写真奥に行けば‥         (8:40)  十石山登山口です。斜面を右に登ります。左の道は、白骨温泉から来た道でしょう。 中央の木札に「山頂まで約5km」 なかなかの距離ですね。







 すぐトラバースの道になり、平坦地に出てカラマツ林を歩くと‥






 分岐標に出合い左折します。直進すれば「至スーパー林道」ですが、そちらは笹が茂りほぼ廃道ですね。そして次の‥
(8:55)




 笹分け山腹道は25分と長い。すると美しい真紅の姿態が目を引く。このタマゴタケは、丸山形の傘が3cmもあります。

 何と食用可です。やがて尾根に乗り、10分ほど登ると傾斜が殆ど無い湯沢の平。でも笹は無くなりません。




 9/4の台風の影響で登山道に多くの倒木が見られます。9/23に全て処理されました。切り口は新しく、切り屑も落ちています。

 ご苦労様、ありがとうございます。7箇所くらいあったと思います。処理されてなかったら大変でした。






 大木の根元にできた樹洞。中に動物がいるんじゃないかと、そっと覗きます。かがめば入れそうだ。誰か座っていたら怖い。
(10:10)

湯沢の平が終わり、道に勾配が付く1930m頃から周囲は、紅葉で華やかになりました。
でも2日前の9/30に上陸した台風で落葉の森にもなっています。残ったのは頑張った君たち。

歩き出して3時間過ぎ、空腹感が出現。シャリバテになってはアカン。
アミノバイタル1袋160kcaを吸います。さらに紅葉を楽みながら進むと、前方に、、、まさかの気配‥






 下山されるご夫婦でした。駐車地には、私の車だけなので白骨温泉から登られたのでしょうか。すれ違いの挨拶。





 やがて北の展望地。中央二つのピーク左が霞沢岳2646m。その左は前穂高岳奥穂高岳ですが、雲がかかっています。

 吊尾根は、かろうじて見えました。

標高2200m、森林限界を抜けると(12:15)、一気に視界は開けます。これは東展望。
中央の車道は上高地シャトルバスの沢渡駐車場(サワンド)です。右上ピークは、鉢盛山2446m。






 ガレ場を超すと再びガレ場です。道がわかりにくくなります。3つのケルンが、ガレ場を登るように指示していました。






 そして稜線に建つ十石峠避難小屋が、視界に現れます。ここまで4時間、頑張ったからこの瞬間が嬉しかった。
(12:40)






 避難小屋は、しっかりした造りで宿泊可能です。尾根に出ると風が冷たい。体感温度が低くなったので一枚羽織りました。

リュックをデポして尾根を南西へ十石山山頂を目指します。
尾根の先、乗鞍岳は雲で全く望めません。
登山道は、尾根の右端に引かれていますが、右斜面は崩壊しています。ギリの箇所は怖い、怖い。






 斜面下の谷、奥が平湯温泉、右にアカンダナ山2109mです。カメラのモードが、切替わっていたのに気づきませんでした。

 避難小屋から数分でハイマツに出合うと、目印の山名標がくくられています。この左にハイマツが刈られた箇所があり‥

 数m奥、はい、ここが山頂2525m2等三角点です。13時前には、着きたかったので良かった。
(12:50)

来た道を戻ります。奥の穂高連峰を中心とする雄大な光景は、雲に隠されています。
アミノバイタルが効いているので、ランチせず下山します。






 避難小屋からガレ地を過ぎると森林限界の入口が近づきます。
(13:20)






 紅葉ロードに入ると腹が空きました。歩きながらパンを食べると気持ち悪くなる。座布団を敷き、きちんと休憩しました。






 3時間かけて下山すると、駐車場で愛車が待っています。1週間に3日ほど1時間のウォーキングだけでよく7時間歩けたものです。
(15:55)


東海岳行
  “ダブル・アイレット” 

 7年履いたスニーカーのソールがめくれ使用不能。靴屋さんに行き、ナイキを試し履きすると足の甲が窮屈です。店員のお姉さんが来て他のを探してくれることになりました。いくつか履いてみたのですが、『NBを一度履いてみてください』 ニューバランスは、2つの良いところがありました。

 下右の靴がそれなんですが、「斜めN」の上に2つの小さな穴が開いています。この使い方が分かりません。お姉さんが靴紐を通したのですが、その結び方がとても変わっていました。『これは教えてもらわないと出来ないですね』 『間違えて結んだり、ひも穴を使わないお客様もみえます』 それはそうでしょう。


 下の@ABが、その結び方です。

@ 下からはどんな結び方でもOK。画像は定番のY字形(オーバーラップ)です。

A 穴が残り2つになったら、斜め上に下から通す。最後の穴に上から通す。

B Aで出来た輪っかの間に紐をクロスさせて通し、蝶々結びしたら完成。






←完成






 実は、登山靴もソールが平らになってきたので、少し前専門店に行きました。するとこれと同じような穴が開いた靴があります。そのとき『変な紐穴だな?』と思いましたが、謎が解けました。最近のトレンドですかねえ。この結び方だと、しっかり靴は密着します。よく考えた物で素晴らしい。

 もう1つの良いところは‥ベロ(又は、タン)と呼ばれる部位が信じられくれない薄い。上右の画像は、後ろから中を覗いたのですが、逆U字形です。そのトンネルのような所に足を入れると、足の甲が包みこまれた感覚になります。そして何よりも軽い。『タビを履いているみたいだ』 陸王か!

 お姉さんのだめ押しの言葉。『今年の24時間テレビで100キロトライアスロンを走ったみやぞんが、これを履いていました』(左) ニューバランス(NB)がスポンサーなんですね。



 みやぞん
のカラーはスカイブルーでしたが、白系を購入しました。私はこの靴で走りません。しばらくスニーカーが1足もなかったので気持ちはハッピーです。

 ところで、あの素晴らしい結び方を考えた人は、きっとスニーカー愛が半端ないのでしょうね。

 
2018.10.07(日)21:25