岳行ノート
           ほうらいきょう
蓬萊峡(岩倉山) 488m/兵庫県宝塚市


2018年10月17(水)


風化した奇岩怪岩


 今春、西日本NTTの企業CMでイチローが岩山を駆け抜けるシーンが放映されました。見覚えがあります。『六甲山系だ』

←須磨アルプス馬ノ背標柱近くにイチローが立ち横尾山を見てる。

 ここは今冬1月、野良人さんと縦走しました。もう一つ、風化した花崗岩の壁下を走るシーン‥六甲山系蓬萊峡広場では?↓


 ルート近辺に駐車地がなく宝塚駅からタクシー利用します。

 須磨アルプスに続き、野良人さんとの山行です。教科書は、山と渓谷社刊「関西周辺の山250/改訂版」です。
<駐車場>

大きい地図


GSパークJR宝塚駅前駐車場(タクシー)→座頭谷バス停→ハニー農園→大谷乗越→
▲岩倉山→林道出合→GSパークJR宝塚駅前駐車場

※赤線はGPS軌跡 ●は主な分岐点


■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」

江  南:午前6時30分   曇り/15℃
駐車地:午前9時00分   曇り/18℃
標高差:(50m→680m)630m
往:3時間55分(タクシー乗車除く、岩倉山迄)
還:1時間05分(小休止含、ランチタイム除く)
所要時間:5時間00分

 JR宝塚駅から北西300mのGSパークJR宝塚駅前駐車場(最大料金700円)に置車。歩いて阪急宝塚駅前のタクシー乗り場へ向かいます。

 10分後、『登山はここですね』と運転手が言い、鉄扉前で下りました。(1720円) 入って歩くと何か違う? 予定と違うコースで10分ロスしました。 (9:40)





 鉄扉から有馬街道を200m東進し、兵庫の万里の長城大多田川(オタダガワ)を渡ります。右岸沿いの道を奥へ歩くと‥
(9:45)






 「兵庫県砂防発祥の地」の看板があり、その先で支流を渡渉。右岸をさらに遡ると‥
(10:00)





 3段の自然石堰にプラスされたコンクリの堰堤がそびえる。巨大な砂防ダムは、左側の階段で迂回できます。
(10:10)

河原に出ると風景は一変しました。座頭谷を埋め尽くした土石の広河原。
周囲は奇岩怪岩の岩峰群。今日の楽しみは、このミニグランドキャニオンを辿ること。

蓬萊峡は60年前、黒沢明監督「隠し砦の三悪人」、最近では「忍たま乱太郎」等のロケ地です。
昔のテレビドラマ「隠密剣士」「仮面の忍者赤影」「水戸黄門」「仮面ライダー」でも登場しました。
正面の堰堤左から乗り越えられそうですが、右の岩を登る踏み跡を追います。 






 風化した花崗岩は、ザレてとても登りにくい。努力して超えると再び土石の広河原で目の前に大きな岩壁が待ち受けます。

ここはルートのようです。下で見上げる野良人さんが小さく見えるほど大岸壁。
上部に見えるV字の隙間が超狭く、リュックを背負ったままだと苦しい。


野良人さんが、悲鳴を上げています。→
ここを超えると沢が二股になりました。
私達は左沢を選択しましたが、やがて道が消えます。


後で調べると正解は、右沢の右方に道がありました。
ここは踏み跡はありますが、バリルートに近くテープや道標はありません。
何とかルートに戻ることは出来ました。






 登山道は明確で安心できます。右端のポスターが時々現れますが、「山火事予防」と書かれ、道案内にはなりません。

 稼働していない「六甲みつばちハニー農場」を過ぎると林道に出合います。実は右折すれば少しで登山道入口ですが、ここでもミスして左折‥ (11:20)

 最悪、林道でも尾根には出られます。南進しながら登山口を探すと10数分でそれらしい箇所。ここの薄い踏み跡を辿るとすぐ登山道に乗りました。






 しかし、植林の急斜面の喘登。ここの20分間の登りが、厳しい~、苦しい~! ようやく百数十m標高を上げると‥





  尾根の六甲全山縦走路で喘登完了。ここからは楽ちんトレックです。立ち休憩していると女子2人が抜いていきました。
(12:05)

縦走路を東進すると程なく大展望地。南東方向、奥は大阪市街、右端が大阪湾です。
先ほどの女子、男子パーティがお食事中です。私達も当然ここでランチにします。
SAで買った柿の葉寿司と串差しのタコ入りはんぺんのご馳走です。
(12:10)~(12:40)






 縦走路を進むと登山道は林道で寸断。舗装道を10分程行くと登山道へ復帰できました。前の人70代ですがめちゃ早い。
(12:55)






 標高を100mほどゆっくり下げ、鞍部の大谷乗越で林道を横断します。
(13:10)






 トラバースの登山道となり、起伏が少ないのでドンドン進めました。




 やがて樹林帯が途切れ、明るい尾根に出ます。縦走路を外し、高見へ登ればこの岩倉山山頂488mです。

 磐座社の下に三等三角点。ここは眺望がありません。
(13:55)

岩倉山から尾根を降ります。所々で市街地の眺望があり、後半戦に応援を頂く感じですね。
ウバメガシの樹林が目立ち、やがて林道に降り立ちました。(14:15)  舗装道を100mほど降ると‥






 ヘアピンカーブでガードレールが切れた箇所から登山道へ降ります。
(14:20)



 5分程でまた林道に出て、同じようにヘアピンカーブから‥この登山道を降ると民家の裏に着きました。
(14:35)

 住宅地を降り、小さな川の左岸を歩きます。月見橋で右岸に渡れば、すぐ‥
(14:45)





 武庫川に掛かる宝来橋です。奥の阪急宝塚駅を抜け左折。駐車場へは、ひとがんばり。『スリルに富んだ山行、楽しかった』
(15:00)


東海岳行
  “科学館の不満” 

 クリスマスに子供が兄弟喧嘩をしている。誰がケーキを切りかで、もめているのだ。二人とも少しでも大きなケーキが欲しい。父親が見かねて『お兄ちゃんが、ケーキを切りなさい。でも最初にケーキを選ぶのは、弟だ』 今年7月に亡くなられた俳優加藤剛氏の実話ですが、見事な大岡裁きですね。

 さて我が夫婦には、3人子供がいたのですが、今は孫もいます。子供達のことを思い出して孫と遊びますが、甘くなるのは致し方ありませんね‥ 2011年、名古屋科学館・プラネタリウムが、リニューアルオープンしました。世界一大きな星空が投影されるというので鈴の助(長女の息子:当時小学1年生)を誘いました。

 (このことは当時の道草に記しています) 予約したプラネタリウム投影時刻より早く着いたので科学館で遊ぶことにしました。そこはフロアアー単位で生命館・天文館・理工館とテーマ別です。

 

 見るだけでなく参加・体験形のコンテンツが240種類もあり、子供は楽しい。ネジの原理とか自分で動かすことが出来る物に興味を示し遊んでいました。『これなに?』 その都度、私に尋ねてきます。小学1年生の好奇心は尽きません。

 鈴乃助は夢中ですが、短時間では全館を周りきれません。プラネタリウム投影時刻が近づき『行こうか』と言うと、彼は『まだ遊びたいなあ』 不満そうにママに手を引かれ会場に向かいます。そのプログラムは約1時間。満点の星空をは素晴らしい。ただガイドに星座や太陽系を説明されても分からないでしょう。

 終わって帰りました。それ以来、私が心に残っているのは『まだ遊びたいなあ』と言った鈴の助の言葉です。その時、もっと遊ばせてやれば良かったとすごく悔やんでいます。彼は中学2年生になり、好奇心のベクトルは別な方向を指しているでしょう。時は戻らない。7


 年が過ぎ今夏、長男家族がその名古屋科学館に行ったようです。 後日、彼の息子菊千代(小学2年生)と遊んでいるとき、そのことを話してくれました。

 最後に『もっと遊びたかった』 ん? これは鈴の助のときと同じじゃないか。そこで彼に『科学館へ行こうか』と誘うと『行く』 プラネタリウムを先に見て、後は精一杯科学館で遊ぶことにしました。途中、私も見たことがなかった「放電ラボ」(上右写真)に入ります。

 一番前に席を取り、手を上げた女子が放電球(テスラコイル)に触れると髪の毛が全部逆立ち、菊千代はビビっています。ショーの最後、天井近くの2つの巨大テスラコイルから稲妻が走ると、「バキン!」と轟音がするのですが、安全と分かっていても怖い。終わったらまたフロアーに戻り遊びます。



 次にサイエンス・ショーを見学。実験を見せるのですが、菊千代は見るだけはつまらないようで『出ようよ』 またフロアーで遊ぶ。最近のご時世か色々な国から来た子供連れが多い。

 結局、17時閉館までズブズブに遊びました。お土産屋に寄り、家族で来たとき買ってもらえなかった恐竜のぬいぐるみ手に取り『これ高いな』と気を遣っています。『今日の思い出だよ』レジで1980円払いました。

 多くの子供は『これ欲しい』『あそこに行きたい』『まだ遊びたい』欲望はつきません。私は何でもかんでも『ハイハイ』と好々爺をするつもりはありません。なぜなら子供がお殿様・お姫様になると‥強烈に増長します。感じの悪い子供に育たないようするのは大人の責任です



 子供に人生は自分の思い通りにはならないことを教えなければ‥菊千代は、私達に遠慮したり、挨拶したり、リスペクトできているので救われます。彼はいつもは6時半起床ですが、今日は5時起でした、この日をすごく楽しみにしてたのですね。

 帰り車が走り出すと彼は恐竜一つ握りしめ、爆睡夢旅行へOn THE Highway.♪

 on 2018.10.30(火)00:15