岳行ノート

                  たかぎ                              
三郎ヶ岳・高城山 879m・820m/奈良県宇陀市


2019年4月8日(月)


ときめきという木 -本郷の瀧桜(又兵衛桜)-

この地に落ちのびた戦国武将後藤又兵衛の屋敷跡に咲く枝垂れ桜
(推定樹齢300年、幹周3m、高さ13m)


 宇陀市の三郎ヶ岳は、樹齢600年といわれる千年桜の銘木がある古刹仏骼からスタートします。満開の頃、行ってみようとキープしていました。

 お寺の駐車場は、10台程度です。よく考えると満開時期は、車が停められない可能性があります。調べると宇陀市内の本郷の瀧桜(↑)が人気です。

 満開写真は感動的で訪れたくなりました。瀧桜のほうが標高が低いので千年桜より先に見頃になります。仏骼の駐車場へ行く前に寄り道しましょう。


 名阪国道針ICから国道369号線で南下。国道166号線に移り、大宇陀高校先の信号を右折します。1.3km走り、500円の有料駐車場に入りました。

 お花見を終えたら西の榛原高井郵便局まで15分走り、案内板を見て仏骼へ向かいます。教科書は、山と渓谷社刊「関西周辺の山/改訂版」です。
<駐車場>
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大きい地図


仏骼將梼ヤ場→小峠→▲高城山▲三郎ヶ岳→見晴台→石割峠→愛宕神社→仏骼將梼ヤ場

※赤線はGPS軌跡 ●は主な分岐点 は石仏(磨崖仏)


■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:午前6時25分   曇りのち晴/25℃
駐車地:午前9時35分   晴れ/10℃
標高差:(480m→879m)399m
往:1時間20分(三郎ヶ岳山頂まで、小休止含む)
還:2時間55分(ランチタイム除く)
所要時間:4時間45分






 仏骼の長い階段下の駐車場に置車。千年桜見頃では、イベントが開かれ駐車できなかったでしょう。左奥へ舗装道を歩きます。
(10:05)






 25分で小峠の登山口です。この手前に2台分の駐車地がありました。関西の人しか知らないことですね。
(10:30)






 まずは、昨日の雨水が残る笹道をガシガシ登っていきます。すぐ地形図にない林道に出て5分後に再び笹道へ。






 回り込んできた林道を横断すると、鎖場の急登になります。なだらかな雑木林に変わると‥






 高城山(高木岳)810m山頂です。生駒・金剛葛城・吉野の山も一望できるようで大和名山俯瞰図が設置されています。
(11:05)






 しかし遠望は春霞。北西、奥右に香酔山795mと貝ヶ平山822mのピークが並び、左ピークは鳥見山735m。







 高城山山頂から尾根道を登降し、ロープの手摺りがある急勾配を登れば‥






 三郎ヶ岳879m二等三角点山頂です。切開かれ好展望ですが、冷たい風が通り抜け、風よけランチにします。
(11:55)〜(12:25)

南、手前右の尖ったピークは袴岳817m、左ピークが石割山でその下に石割峠
左奥上の丸いピークは、高見山1248mです。
山頂の道標「石割峠0.8km 伊勢街道 室生→」から下山します。





 鎖場の急降尾根は岩場。慎重に降ります。傾斜が、ふっと緩む箇所を左折。
(12:35)

 実は、ここに道標はなく、歩きやすい尾根道を直進してしまい分岐を探しながらUターンしました。15分のロスです。







 尾根を外すて行くと、すぐ分岐道標「石仏→」が立ち左折します。どれくらい行けば石仏はあるのかと?ゆっくり進むと‥

短い距離で左岸壁、10mほど上に磨崖仏。誰がいつ造ったのでしょう?
風化していなく彫りがまだシャープです。造られたのは、それほど昔のことではないと思われます。
さらに進むと‥
(12:55)

 髭を生やした羽織袴姿。この人が造ったのでしょうか? 姿から明治以降の作でしょうか? もう少し‥

 行くと祠と小さな磨崖仏があり、道標から60mほどで岩壁に突き当たりました。その上部にもこの磨崖仏。






 道標に戻り、山腹を東に降ると鞍部に出ました。謎の家屋奥は伐採され、上に見晴台があります。登ってみましょう。
(13:10)

見晴台では、東にワイドな展望が得られます
中央ピークが住塚山(スミツカ)1009m、その右斜面奥は昨年10月登山した古光山(コゴ)953mです。
上コマの家屋まで戻り、道標「石割峠→」から南へ降ります。






 尾根道は、最近笹苅りされたようで藪に困ることはありません。ただ最大40cmの切り残しがあり、歩きにくい。やがて‥






 石割峠695mに降りました。通りは伊勢本街道で昔は、東の室生寺に参詣する人に利用されていました。西に降ります。
(13:40)






 街道は、すぐ幅広の林道になりました。やがて左に愛宕神社の石柱と鳥居。階段を登るエネルギーはありません。
(14:05)

神社の先でこれから行く諸木野の集落が開けます。
棚田にがアクセントになり、美しい山村風景ですね。中央奥は伊那佐山637m。
集落を抜けると舗装道は北へ向かい緩い登りになります。



 仏骼の手前で道ミス。ガーミンを確認するとフリーズ、ケイタイのGPSアプリもフリーズ、マップ・ナビも道の表示不能。こんなことある?

 来た道を100m戻ると壁に小さな案内板「仏骼宦ィ」がありました。程なく駐車場上の辻堂。満開近くのが綺麗だなあ。
(15:15)

 
東海岳行
  “ヌードのジョン” 

 昭和5年に開館した名古屋市公会堂が、2年間の改修工事を終え、4月に再開館しました。私は高校生の時、3年生を送る会が公会堂であり、クラスで舞台に上がり寸劇をした思い出があります。社会に出てサンタナチューリップの公演もここで見ました。懐かしい建物がどんな風に変わったか気になります。

 3月末、いくつかのプレ・イベントが催されました。その中で「ビートルズ/エイト・デイズ・ア・ウイーク」の上映+「トークイベント」に行きます。学生時代、ビートルズのコピーバンド仲間の友人2人を誘いました。トークは、星加ルミ子さん(元ミュージックライフ編集長)と藤本国彦氏(ビートルズ研究家)のお二人です。


<外観は変わらず>

<客席は一新(1552席)>

<舞台奥行き1.8m拡張>

 星加ルミ子さんは、1965年(S40年)25歳の時、日本人ジャーナリスト初のビートルズ単独インタビューを成功しました。翌年1966年の来日公演も独占取材。最後のアメリカ公演にも同行し、1970年の解散まで毎年取材をされました。ビートルズに最も近い人として知られています。

 彼女がインタビューしたのは、6月15日。ビートルズは、アルバム「ヘルプ」を制作中でアビー・ロード・スタジオで逢いました。因みに前日14日は、「♪イエスタデイ」が録音されています。

 その日は「♪イッツ・オンリー・ラブ」の録音中でした。私はそのインタビュー記事が載るミュージック・ライフ8月号を友人に見せて貰ったのですが、、、表紙写真(右)に衝撃を受けます。



 星加ルミ子さんは小柄です。ポール(22才)は178cm程なので150cmないかも。驚いたのは着物におかっぱ頭。和装では、髪を後ろに詰めると思っていました。こけし人形のようです。

 彼女は可愛くてきっと4人は、虜になったでしょうね。お土産の兜を頭に乗せて嬉しそう。兜→カブト→ビートル、ばんざーい。この時ジョージが帯を見て『随分太いベルトするんだ』と言ったそうです。

 彼らの情報は、ラジオから聞くだけでしたので記事はむさぼり読んだものです。さて公会堂のトーク・イベント前、星加ルミ子さん、に幸運にもお会いできる機会がありました。現在78歳ですが、お元気で半世紀前の面影ありますね。



 ←お隣は、藤本国彦氏です。記念撮影をして、握手もさせて頂きました。昔、彼女はビートルズと握手しているので、いわゆる間接握手出来たわけです。嬉しかった。

 舞台のトークも楽しかったです。印象的なエピソードを二つ紹介します。米国公演に彼女が同行した時、ホテルはビートルズと同じです。ポールがやって来て『ジョンが話があるって、おいで』

 部屋に行くとジョンがバスルームから素っ裸で現れ、『ルミ子、タオルを取ってくれないか』『キャーッ』 後ろを向いてタオルを2.3枚放り投げました。ポールは大笑いしています。



 星加ルミ子さんは、『だから私は、ヌードのジョンを小野洋子さんより先に見ているんですよ』と変な自慢話です。もう一つ、1966年の来日公演では、ラストの曲はポールが作ったロックナンバー「♪アイム ダウン」でした。

 日本公演の次の米国ツアーでは、人種差別があり劇場は白人オンリーです。ポール(24才)は、『ビートルズはピ−プルに演奏する。それなら演奏はしない』と記者会見で述べました。

 それで劇場は、黒人が入場可能になります。当時は、キング牧師がリーダーとなり、公民権運動を進めていた頃です。以降、劇場での差別の撤廃は、米国全土に広がりました。



 米国公演でのラストの曲は、「♪アイム ダウン」ではなく、黒人のリトル・リチャードらが作曲した「♪ロング・トール・サリー(のっぽのサリー)」というロックン・ロールでした。 

 ポリシ−がありますね。星加ルミ子さんの話しは、ちゃんとオチがあるので、展開が楽しみです。藤本氏は、トークの回しに徹し、出しゃばらず彼女を引き立てていました。あっという間の1時間10分。この後、映画の上映で私は見るのが2度目ですしたが、殆ど内容を忘れていて新鮮でした。

2019.04.15.(月)00:50