岳行ノート
                 おおなだれ
おまえ山〜大頽山 720m・832m
石川県白山市

2019年6月18日(火)


大木が並ぶ細尾根


 石川県白山市に入るには、福井県大野市から国道157線の谷トンネルを潜り県境を越えます。最初に出会うのが白峰(シラミネ)集落

 里にあるおまえ山(おまい山、大前山)は、「みんなの山」という意味。ブナ林が残され、集落を雪崩から守る防雪林の役割があります。

 山頂までブナ林散策コースが設けられていますが、尾根を進んで大頽山まで辿りましょう。しかし、なんちゅう難しい漢字の山名! 


 変換に時間が掛かりました。</音読み:タイ、訓読み:くずれる> おおなだれ山と読みます。よほど雪崩がある所なんでしょうか。

 教科書は、山と渓谷社刊「新・分県登山ガイド/石川県の山」です。参考書に「ヤマレコ/hakusan319」さんのお世話になりました。
<駐車場>
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大きい地図



白峰の駐車場

林西寺登山口

忠魂碑

おまえ山

大頽山

おまえ山

展望台

緑の森側登山口

白峰の駐車場


※赤線はGPS軌跡
●は主な分岐点


■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:午前07時30分   晴れ/21℃
駐車場:午前10時30分   晴れ/22℃
標高差:(490m→832m)342m
往:1時間40分(大頽山まで、小休止含む)
還:1時間20分(ランチタイム除く)
所要時間:3時間00分

 国道157号線谷トンネルから6km下り白峰交差点を右折。やがて集落内の白峰温泉総湯。火曜日定休で本日お休み。

 この右へ少し走って‥


 広い駐車場に置車しました。西の林西寺へショートカットする石段の道を進みます。そして寺門を潜れば‥
(10:45)

 8世紀開基の林西寺。本堂は、154年前の幕末に再建されたものです。右から寺裏へ廻ると‥

 左に小さな池。そこが「ブナ林散策コース」の登山口です。 (10:50)

集落の裏山がブナ林っていいですね。急勾配の斜面をジグザグ登ります。
原生林に近い状態です。やがて斜度が緩み、鳥居が見えました。そこが‥

 白峰の戦没者を慰霊する忠魂碑です。この左、国道から上がってきた林道を150mほど進むと‥
(11:05)

 カーブの突き当たりに「ブナ林散策コース」の標札を確認。整備された階段を登ります。
(11:10)


 この道は鉄塔巡視路。10分で森を抜け、最初の鉄塔に出会います。更に5分ほどで次の鉄塔、そこは好展望です。


 東13kmに白山連峰。左は、最高峰に見えるけど四塚山2520m。その右、大汝峰2684mと御前峰2702mは雲の下。
(11:30)


 尾根の道はよく歩かれています。この写真を撮り、登りきると先に‥
『おや、何かおる』


10mほど離れています。取りあえずカメラのスイッチを入れ‥カシャッ!



少しズームして‥カシャ! 

剥製のように全く動きません。



もう一度ズームして‥カシャッ!

『カモシカだ!』



『誰が、鹿じゃ』

失礼しました、ニホンカモシカの仲間です。
1分以上、見つめ合いました。もう少し近づけるかな。2歩出ると‥
さっと左の崖に逃げました。〜楽しかった。

 既知との遭遇から登ると「ブナ林散策コース」の道標の分岐点。散策コース最高点720mでここがおまえ山山頂です。
(11:40)

 左が散策コースですが直進して更に尾根道を進みます。


 林床に低い笹のやわ藪を辿ります。時々のツバキ

所々、多少登山道が隠れていますが、細尾根なので迷うことはありません。
原生林ですね。 


 斜面を登ると山頂取付は樹林世界。右上の枝にピンクリボン、いよいよ藪へ入ります。ここは左へ進むのが正解。


 方向は南、踏み跡はわかりにくい。真剣にテープやリボンを探します。5〜10mおきに4箇所、印されていました。


 10分ヤブ漕ぎすると小広場の大頽山山頂832m三等三角点。展望は無く、ランチの雰囲気ではなく下山します。
(12:25)


 樹間に南東の別山2399mが展望できました。この辺りの登山道でランチにします。早飯して下山。
(12:45)〜(12:55)


 おまえ山の分岐で右折して東へ降ります。5分で鉄塔が現れ、とそこが展望台です。
(13:30)

北に‥手取川沿いの白峰集落‥この景観に安らぎを感じます。 正面奥は、鷲走ヶ岳1097m。
右の青柳山1032mのゲレンデは、白山白峰スキー場ですが休業しています。
少し降ると補助ロープの急降になりました。やがて‥

 植林に変わるとすぐ舗装道に出ます。
(13:55)

 この緑の森側登山口を左折して県道に合流。その後、集落内の道に移ります。

 趣のある集落を行くと木羽(コバ)葺き屋根の行動寺庫裏。毎年、全部の板をめくり一枚一枚葺き直します。

 ここから少し歩けば駐車場です。舗装道歩きは20分でした。
(14:15)

 
東海岳行
  “野生ざるの王国” 


 今年、春うららの頃、淡路島ツアーにひよこさんと出かけました。江南市から淡路島までは、240kmあります。8時半に出発し、明石海峡大橋を渡り12時に淡路SAに着きました。(下左) 名産品は、たまねぎです。早速、玉ねぎカレーセット/1290円を戴きます。玉ねぎは1個丸ごと。

 よく煮込んであるので柔らかく、当然産直なので新鮮で甘味がありました。満腹になったら島の南東へ走ります。海岸沿いの崖をトラバースする県道は南淡路水ライン、景色は良いけど時々の一車線、運転は緊張気味。本日の観光、淡路島モンキーセンター/野生ざるの王国につきました。

 

 1967年オープンして今年で52年。この辺りに生息するサル300匹を餌付したふれあいを楽しむ施設です。普通、出勤は朝9時に山から下りて来て、夕方5時山へご帰宅されます。たまに欠勤もあるようです。9月〜11月中旬は、山に木の実があるので殆ど休園になります。

 入園料は大人1人700円。入口に子猿いる。(下左) サル山までほんの4分。坂道を登ると子鹿とママ鹿。(下右) 目が合うと崖の上に移動しました。4月初め、鈴之助(中3)と京都のサル山で遊びましたが、大分県にも高崎山自然動物園があります。日本にサル山は、何ヶ所あるの?

   

 坂を登り切ると細長い園地。(左下) 道にサルがゴロゴロ、昼過ぎでいい感じで眠くなったようです。(下右) 跨いでも全然気にしていません。建物の左側は、エサやり場で中に入って金網越しに200円で小麦・大豆・サツマイモなどをあげます。『ひよこさん、どお?』『やりたない』

 京都と高崎山では、人とサルとのエリアが分かれていましたが、驚くことに淡路島はそんなことは全くありません。園地は200mの距離がありますが、サルは自分の気に入った場所どこにでもいます。毛繕いしたり、小ザル同士遊んだり、勝手気ままで人慣れがすごい。

 下左は園内に掲示してあった写真で、文字の形にまかれたエサに集まるサル文字です。サルは序列が厳しく強いサルの横で弱いサルが食べることは許されません。でも淡路島サルは、みんなで集まって食べる習性があり、仲は良いのですね。気分の良い王国の30分でした。

 今夜の宿は、元勤め先の提携施設です。(下右) 島なのでオーシャンビュー完備ですが、ゴルフ場も見えます。レストランに行くと掲示板やメニューが、日本語とハングル文字が並記されています。関空が近く淡路島まで来る訪日客が多くなったのでしょうか。係の人に尋ねると‥

   

 ホテルのオーナーは韓国の会社になりました。あちらではゴルフは人気がありますが、冬のゴルフ場はとても寒く凍ってしまいます。ゴルフをするためだけにこのホテルへ団体で訪れるとのこと。需要と供給になるほどと思いましたが、グローバルな世界について行けません。

2019.07.02(火)00:30