岳行ノート

         いのはな
猪鼻山 1380m/石川県白山市

2019年6月21日(金)


何という樹皮!


 先回、福井・石川県境の谷トンネルを抜け、白山市の大頽山を登山しました。今回は、その登山口の白峰集落から更に手取川を13km遡ります。

 そこは白山登山のビジターセンターがある市ノ瀬です。白山国立公園・岩屋俣谷探勝路というブナ林の回遊コース設けられています。

 6箇所の展望地があり、白山展望台がハイライト。ガイド本には、尾根伝いに進むと三角点の猪鼻山、先に子持ちカツラも記されています。


 本の解説では「登山経験豊かな人なら三角点に立つことが出来る。日本一の子持ちカツラまで登山道を開設というが、いつになるか未定だ」

 気になってネット検索するとレポがありました。野良人さんを誘って行きます。ビジターセンター前、永井旅館東の駐車場に車を起きます。

<駐車場>
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大きい地図
 教科書は、山と渓谷社刊「新・分県登山ガイド/石川県の山」です。参考書に「ヤマレコ/yamachan41・」さんのお世話になりました。


市ノ瀬駐車場

南竜ヶ馬場
別山展望地

ブナ平

白山パノラマ
展望台

猪鼻山

子持ちカツラ

ブナ平

白山展望台

市ノ瀬駐車場


※赤線はGPS軌跡
●は主な分岐点


■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:午前6時30分   曇り/22℃
駐車地:午前9時25分   曇りのち晴れ/22℃
標高差:(831m→1380m)549m
往:2時間30分(カツラまで、小休止含む)
還:1時間50分(ランチタイム除く)
所要時間:4時間20分

 永井旅館横に「岩屋俣谷イワヤマタダニ)路の市ノ瀬口」の案内板が立ちます。「熊出没!」の看板。出るでしょう。

 探勝路周辺は、環境省が直轄整備するエリアです。市ノ瀬から白山登山の基地別当出合まで5.5kmの至近距離。
(9:40)


 駐車場から階段を登ると、正面に小さな祠の市ノ瀬神社が見えてきました。


 神社に3体の仏様が祀られています、昭和9年の手取川大洪水で1体が投され、残りは白峰林西寺に安置されています。


 炭焼き窯跡を過ぎ、奇妙な樹皮の大木(TOP写真)に驚きこの分岐標です。左折して時計廻りの周回にします。
(10:00)

立派な木、橋国立公園内の設備は格が違います。
この先を右カーブすると勾配が緩くなりました。


 2人の方が、汗だくで草刈りをされています。『ご苦労様です』 メンテの予算が付いているのですね。

 南竜ヶ馬場展望地別当展望地が続きます。南竜ヶ馬場白山から2.2km南の野営場です。

 左端鞍部が南竜ヶ馬場2080mです。高山植物のお花畑に囲まれ、南竜山荘が建ちます。

 平坦地になるとブナの圧倒的な世界。探勝路合流地点が、ブナ平1200mです。道標に環境省の表示、展望はなし。

 下山時は、右方の周回路を取りますが、道標の左、探勝路を南進します。
(10:50)


 道はブナ林の中、比較的なだらかな登りです。


 やがて「夫婦ブナ」 元は独立した木でしたが、成長過程で結ばれました。隙間があるので窓ブナとも呼ばれます。
(11:00)

 探勝路終点の白山展望台1291m。肝心の白山は雲の帽子。この先は通行止ですが、自己責任で進みます。

 スマホの山ナビかGPS、クマスズは必携です。
(11:05)


 山頂を目指す登山者が多いのか、尾根筋のやわ藪道とテープを追います。


 そして小広場の猪鼻山1380m三等三角点頂上です。北東に開け‥
(11:35)
、喜ばし霊峰白山2702m。(実は、往きは雲がかかり、写真は帰路に撮影)
山行前、中日新聞プラスの本年1/22付、「達人に聞け」を見ました。

猪鼻山の名付け親、林氏(83)のお話しが掲載されています。
20年前、大カツラまでのコース延長計画がありましたが、進展はないそうです。

 進展はないけど行ってみます。藪は増量気味。野良人さんに事前に目的地をメールしましたが、読んでいません。

 『じゃ、楽しみにして』 この鞍部に降りたら左折してテープを探して70mほど直進。
緩く右カーブすると突然現れた巨木、先頭の野良人さんは、『おう!これはすごいな』とうなる。
「子持ち大カツラ」と名付けられた森の巨人です。非力ながら斜面で倒れそうな木を支えます。
幹周15.6m、樹高43m。日本一とブログにもあったのですが、念のため‥

HP「日本の巨樹・巨木」で確認すると上には上があり、花巻市のカツラは幹周28.6m。
しかし、それは気にすることではありません。この巨木に出会え触れ合えたたことに感謝感激。
(12:10)


 10分ほどカツラを鑑賞して山頂に戻ると白山の展望がバッチリ。(3コマ前の写真) ランチを取ります。
(12:45)〜(13:35) 


 下山は、ブナ平の分岐から左道を辿ります。
(14:00)

 環境省直轄はすごい。手抜かりの無い立派な白山展望台985mです。白山は、また雲の帽子をかぶっています。
(14:25)

 駐車場着。
(14:50)

 
東海岳行
  “うず潮” 


 小学生の頃、「社会」で鳴門海峡にはデッカイうず潮が現れることを習いました。舟や人が海中に巻き込まれるのを空想していたら怖くて怖くて。うず潮は、トラウマであり、見てみたい好奇心もあります。そこで今春、淡路島に旅しました。先回の「道草」の続きで、旅のメインであります。

 淡路島から出航するうず潮クルーズのHPを事前に確認。1日7便の運航で時刻表には、大うずが見られる便には◎印が付いています。料金は大人1人2000円です。予約は不要ですが、乗船手続は出航30分前には済ませます。福良港の乗り場「なないろ館」近くに駐車しました。

 出航まで時間があり、500年の歴史を持つ淡路人形芝居を鑑賞。(上左) 終って乗り場に行くとすごい行列です。誰でも大うず◎に合わせます。乗船した咸臨丸は長さ50m、乗員は500人なので乗り残しはありません。1時間のクルージングは、うず潮へ20分、見学は20分、帰港に20分。

 船室のビデオでうず潮発生の仕組みをみます。春秋の大潮時には、最大直径20mの大うずが出現するそうです。ビデオで永年の不思議が判明しました。そうこうするうち、大鳴門橋うず潮スポットに着きました。(上右) 渦は上から見下ろすのが良いので、最上階デッキに上がります。

 

 大小いくつもの渦が数秒単位で現れては消えます。シャッターを押すタイミングが難しい。海面からゴーゴーという音が聞こえます。これが鳴門の名前のいわれでもあります。昔は海の難所と恐れられ、小さな木造船が巻き込まれる事故もありました。現在はエンジンを積んでるので大丈夫。

 淡路島四国との間に鳴門海峡があります。(下左) 幅は1.3km、最深部は200m。春と秋は大うずとなり世界最大級です。地元では世界遺産登録の推進を計っています。太陽と月の引力で満潮干潮が、6時間周期で繰り返します。その時、鳴門海峡では不思議な現象が起きるのです。

   

@(上左) 太平洋側から満ちてきた潮は、鳴門海峡が狭いため大部分は大阪湾へ流れ込みます。
A(上右) その後、潮は明石海峡を抜け、播磨灘へ回り込みます。6時間ほどで播磨灘が満潮になると淡路島南岸は干潮を迎えます。

   

B(上左) 瀬戸内海に集まった大量の海水は、鳴門海峡から水位の低い太平洋へ一気に。
C(上右) 海面の落差は1.5mにもなり、潮流は時速20kmで日本一の速さです。中央部の速い流れと、陸地側の遅い流れで回転力が生まれうず渦が発生します。

   

 大鳴門橋の真下、橋脚付近の海面に発生する段差が見えます。徳島から来たうずしお汽船(86人乗り・20分間・1550円)は小型ですが、馬力があるのでうず潮に巻き込まれません。念願のうず潮が見えたので満足・満足。『でも20m級のを見たかったなあ』 

 昭和40年代、ナショナルからうず潮という洗濯機が発売されました。本物を見てつくづく思うのは、、、最高のネーミングですね。

2019.07.08(月)18:25