岳行ノート
 
笙ケ岳~小倉山/岐阜県上石津町  標高909m841m
 
2006.3.9(木)江南6時45分発 
         曇り   5℃ 
登り:計3時間25分(小休止含)
降り:計1時間10分(小休止含)

 5年前「せきすいの山遊録」さんの「笙ケ岳」を見ました。レポでは、「あせび平」まで林道歩きが1時間45分です。また『ショートカットできる山道もあるようだ』と書かれていました。では時間短縮のための山道を辿りながら登ってみましょう。単独です。
 
  教科書は、山と渓谷社刊「名古屋周辺の山200」です。参考書は「せきすいの山遊録」にお世話になりました。

 
     雪解けごうごう、養老の滝

  
駐車場周辺図

(黄線:林道歩き)
(赤線:登山道歩き)
※黒線:林道


栗の木平

もみじ平

恐斜面

あせび平

小倉山

三方山


※赤線・黄線は実測ではありません。
■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」




 PCのスイッチを入れるとダイレクトメールが来てます。4/1レインボーアイスアリーナで“名古屋フィギュアスケート・フェスティバル”が6500円です。荒川静香、村主章枝、安藤美姫、浅田舞・真央‥。キラ星のオールスター出演です。『イナバウアーを見てみたいな~』

 会場は以前マスターズ水泳大会で何度も行ったことがあります。メールの販売席を見ると飛び込みプール横の観覧席です。そこでは、氷を削る音も聞こえない、顔もわからないでしょう。『なに~!メチャメチャ遠い』ひよこさんに却下されました。
 江南は、道路工事があちこちでされています。養老でもあちこちで‥。3月の道路工事は、日本の風物詩です。

 工事現場を迂回して滝駐車場に着きました。料金所は無人です。500円の幸せをかみ締め、林道のチェーンを跨いで行きます。
(8:25)
 二つ目のヘアピンカーブには「天神人祖一神宮」です。ここから右の山側を注意します。
 約4分進むと右手に丸太の道標です。そこから斜面を上がって山に入ります。
(8:40)
 植林の中を5分ほど登り、黄杭がある三叉路の尾根に出ました。ここを掘割に入り、左折します。行く手を邪魔する立ち木や枝にへこんではいられない。
 やがて掘割は消え、尾根芯を外した左谷の岩道を行きます。時々のテープが、素直に嬉しい。
 不安げな気持ちを奮い立たせて進むと右上が明るくなりました。岩の転がる斜面になり、そこを適当に登れば‥。
 「栗の木平」です。ここからは、しばらく林道を進みます。
(9:05)
 三叉路風のヘアピンカーブを2つ曲がりました。そこを50mほど行きます。右手斜面の登り口は、見逃しやすいところです。
(9:30)
 やはり掘割の道を行きます。そして雑木林の広い山腹道に変わるとざら目状の雪が残っていました。かすかな足跡があり、安心して感心です。
 ひょっこり上がると道標があります。林道カットの終了です。せきすいさんは、林道歩きでここまで1時間50分ほどでした。

 私は1時間25分『思ったほどカットしてないなあ』人生では、報われないこともあります。気を取り直し「笙ケ岳」に向かいます。
(9:50)

そろそろ春の衣替えをする「もみじ峠」からズボ足を繰り返して進むと‥
 大洞方面への分岐標に出会い、右に曲がりすぐ‥
(10:10)
 雪の恐斜面です。(左下写真)踏み跡も無く斜面を切った道も見えません。(右下写真)谷底まで20mほど。『行くか、行かざるか?』アイゼンを出してしばし考えます。
 雪はざら目状で締りが悪く崩れやすそう。帰る頃は半解け。平日で単独。来週はひよこさんとのイベントが待っている‥。『ええ~い。やめ、やめ!』
 来た道を戻り「小倉山」に向かうことにしました。帰りもときどきのズボ足に驚かされます。
 明るい「たたみ平」を通り過ぎ、ピークで一休み。グリコの『メンタルバランスチョコレート GABA(ギャバ)ミルク』を食べたら甘みを抑え美味しい。パウチ一袋食べきってしまいました。


 頭上を何度も何度もヘリが周回している。遭難者探索?私は尾根歩きなので向こうから見えるはず。
『なりかけたけど私は違いますよ』
 雪の重みで垂れた枝が、登山道をカムフラージュしています。いったい何処が正規の道なのか。
 もぐら君のお出まし?
 振り返ると登頂出来なかった「笙ケ岳」のピークが見えます。

 『いつかまた登ろう‥』とよく言うが、いつか登ることは少ない。(自分格言)
 「笹原峠」です。「小倉山」に近づくと展望が良くなります。春霞で四周は渋い。でも御岳、白山はわかります。

 北斜面なのでまだ残雪があり、予想通りびっくりズボ足です。
(11:35)
 頂上の丸テーブルで食事をされていたお二人と同席することになりました。

 食事をしながらお話をします。ご婦人は、くるぶしにボルトが2本あるそうです。滑落したときの武勇伝を聞きました。
(11:50)~(12:35)

左が「能郷白山」、右が「白山」

「霊仙山」
「養老山」へは、今日は寄らないで帰りましょう。
昔は「多芸山」と呼ばれていたそうです。
 「岐阜の山歩きベスト55コース」にこのアングルから撮った写真が載っています。全面積雪の中を登る登山者が、かっこよく憧れました。
 「三方山」730mにちょい寄りします。だけどますます霞んで、三方は見渡せません。『そろそろ黄砂の季節だな』
(12:55)

平日でも6人の登山者に出会いました。
 急斜面をジグザグ降り出したら登山口は近い。
 「養老の滝」上流の渡渉地点は、そこそこ水量があります。
(13:35)


 
 この辺りはいつもどこかで治山工事です。

 堰堤左上に青い小型ブルが作業をしています。危険極まりない仕事です。



 駐車場に着きました。その奥から少し下れば「養老の滝」です。

 平日は、流れの音だけ。人気も少なくちょっと侘びしい。
(13:45)

“水ぬるむ” 振り返って見る養老山脈。「三方山」の雪もこの農業用水まで来ているのでしょう。





  サラリーマンの確定申告

 一生縁が無いと思っていた確定申告。自営業の友人が、毎年ブツブツ言う夜なべの苦労を横目で見ていた。まさか私がやることになろうとは‥。税務署に行くのは気が重い。待たされた挙句、資料が不足だなんだかんだと言われそう。

 事前に必用書類を揃えネットで国税庁に入りました。該当の箇所にやっとのことでたどり着く。「まず氏名.生年月日を入れなさい」これなら入力できる。次は「この書類のこの欄の数値をここに入れなさい」これもできる。てな具合で30分、印刷ボタンを押すと控えも含め13ページもの大作が出力されました。翌日投函してはい終了。

 こうして悩みの一ヶ月は終わりました。友人に勧め教えられ株の売買をやったためです。一般的には消費税と同じようにお店(証券会社)が、利益の10%を自動徴収するのですが、ボケた手続きをしたので自分で納めなくてはならなかったのです。

 ところが確定申告のほうが自動徴収の半分の納税額で済んだのです。結果オーライ、報われました。