岳行ノート

竜ヶ岳3〜静ヶ岳2 1099m・1089m
三重県いなべ市・滋賀県東近江市

2019年11月5日(火)


赤い羊の群れ


 5年前5月25日、竜ヶ岳「羊の群れ」を追いました。シロヤシオが笹原に点在してそう呼ばれていますが、秋は紅葉して「赤い羊」になります。

 毎年のように鈴鹿秋の風物詩を見に行く機会をうかがっていました。その山行は、滋賀側からの周回コースと決めています。

 予定していたら、林道が通行止になり断念。平成30年に修復されました。そこで今年、都合・見頃情報・お天気等のタイミングが合致。


 山から頂く幸せのお裾分け、野良人さん・爺愛譲さんと3人パーティです。東海環状自動車道大安ICで下り、国道421号線で西進。

 石榑トンネルを抜け1km走り右折、茨川林道(イバラカワ)を2km北上。参考書として「ヤマレコ/hushiyama」さんのお世話になりました。
<駐車地>
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大きい地図

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茨川林道駐車地→太尾登山口→白谷越→▲竜ヶ岳→治田峠分岐→▲静ヶ岳
茨川林道出合(南西尾根登山口)→茨川林道駐車地

※赤線はGPS軌跡 ●は主な分岐点 は赤い羊


■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:午前6時50分   晴れ/7℃
駐車場:午前9時05分   晴れ/8℃
標高差:(430m→1099m)669m
往:3時間25分(竜ヶ岳山頂まで、小休止含む)
還:3時間20分(ランチタイム除く)
所要時間:6時間45分


 茶屋川
の左岸に広場があります。写真左上にも広地では、テトラポットが並び重機が活躍中です。正面に取り付き‥
(9:20)


 支尾根を登ると広場から伐採用作業道が併走してきます。出発して20分、ようやく作業道と離れました。


 標高を270m上げて太尾(フトオ)西尾根に乗ります。ここから自然林です。標高700m以上で秋の模様替え実施中。
(10:10)

こんな感じ、、、
すると木に「長池」の名札があり覗くと‥どうも干上がったようです。
ルートは、道標・テープなどきちんと整備され安心できます。
(10:30)


 770mピークで太尾の私標を見ました。先に見える962mピークが太尾のレポもあります。白谷越へ急降して‥
(10:50)


 鞍部からワイルドな道を10分登ると白谷越核心部です。白砂のザレた急斜面は滑りやすく、足場がありがたい。
(11:20)


 素晴らしいロケーション。この中を歩けることは幸せです。しかし、白谷越からは厳しい急勾配でモクモクと登る。


 1時間の根性坂が終わると県境稜線の笹原です。爺愛譲さんが、声を上げるほどの開放感。
(12:30)


 そして先着10名様がくつろぐ竜ヶ岳1099m二等三角点山頂。風が冷たく斜面でランチします。
(12:45)〜(13:20):

山頂から北へ降ると、今日の狙い赤い羊の群れがバッチリ出現。
赤というより赤茶色ですね。


 北東へ辿ると、治田峠分岐(ハッタ)。左折して「静ヶ岳→」へ。正面は御池岳1241m、その右は天狗岩1171m。
(13:35)


 緩い坂を降ると二次林のの森になります。そして、いい雰囲気の草地になりました。ここがセキオノコバ

ルートの左に池が見えます。15年前、静ヶ岳を訪れたときは、この池を見逃しました。
同じくらいの大きさで2つ池が並んでいます。池名はないのでしょうか。
(14:00)


 池から直ぐ治田峠分岐を分け、二重山稜地形になりました。右方が広い草地のセキオノコバです。


 そして静ヶ岳1089m三等三角点。竜ヶ岳より10m背が低い。写真左、灌木を分けて南西へ進み尾根筋を歩きます。
(14:30)


 踏み跡はありますが、道標が立たずテープは殆どありません。いわゆるバリルートです。しかし展望は良く‥

山頂台地の左端が竜ヶ岳1099m山頂。右奥の三つのピーク、左端ピークが釈迦ヶ岳1092m。
その右隣の御在所岳1212mが切れてしまいました。
実は朝、車で私が道を間違え30分のロス。下山で道ミスは出来ません。

 1047mピークの巨木、ここから道は南へ向きます。尾根が分かれる地点では、立ち止まり‥
(14:50)

 GPSで慎重に確認します。。ここは左折点で、枝に珍しくテープがありました。
(15:05)


 下山口が近づくとワイルドな道となり、岩場の降ります。バリでしたが、ルートは付いていました。川音がして‥
(15:50)

 茶屋川左岸に降りれば、目の前に林道。舗装道に出て左折します。
(16:00)

 茶屋川は両岸が崖になっていて渡渉は困難です。日が沈む前に駐車地に帰着できました。
(16:40) 
 
 
東海岳行
  “もう少し竜ヶ岳” 

 紅葉の山では、カメラが忙しい。有家ヶ原竜ヶ岳では400枚以上撮影しました。そのうち5%くらいを岳行ノートで使用して、選ばれなかった画像は、ゴミ箱行きになってしまいます。今回は、残念な画像を少しでも慰めたいと思い道草に掲載させて頂きました。

   

(左)往きの長池に寄った後、標高700m辺りの幸せ尾根道。傾斜がなく味わいながら歩けます。
(右)白谷越に向け、高度を80m下げる途中、青空に燃える紅葉。

   

(左)太尾962mから南斜面を見る。右奥は石榑峠700m辺りですが、全然紅葉していません。
(右)県境稜線手前で『あそこなんだろ?』と野良人さんが指さす。石榑峠から南に登った所740m、ズームするとアンテナ施設が撤去された空き地です。

   

(左)県境稜線に乗ると竜ヶ岳北西斜面に赤い羊の群れが見えます。1本明るい赤の羊がいました。
(右)稜線を歩けば、竜ヶ岳の山肌が美しい。

   

(左)竜ヶ岳山頂の1099m二等三角点もたれているのは木彫りの仏様(左)、右は焼き物の仏様。
(右)静ヶ岳西の1047mピークから急降する下山路。でも紅葉を味わう余裕は往きより少ない。

2019.11.11(月)23:15