岳行ノート

赤目四十八滝2〜長坂山 585m/三重県名張市

2019年11月21日(木)


沢音の やがて滝音 紅葉狩り


 10年前の夏、ひよこさんと赤目四十八滝で納涼滝参りをしました。その赤目峡谷の紅葉は、三重県人気ランキング2位です。(1位は何処?)

 その赤目峡谷西の長坂山トレッキングコースが3年前開通しました。赤目五瀑を鑑賞して一周できる8kmのコース(4時間)です。

 長坂山は、三重・奈良県境の低山ですが、展望スポット完備です。またAKM48は、実際は22滝。紅葉情報を日々チェックし、この週見頃。


 名阪国道上野ICで下り、国道368号線で南下。桔梗が丘で国道165号線に移り、赤目口交差点を左折すれば、やがて‥

 教科書は、「赤目四十八滝渓谷保勝会」の散策MAPです。
<駐車場>
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大きい地図


 有料駐車場→峡谷入口→最奥の岩窟滝→長坂山登山口→▲長坂山→下山口→有料駐車場

※赤線はGPS軌跡 ●は主な分岐点


■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:午前6時50分   晴れ/4℃
駐車場:午前9時40分   晴れ/9℃
標高差:(280m→585m)305m
往:2時間30分(岩窟滝まで、小休止含)
還:2時間50分(ランチタイム除く)
所要時間:5時間20分

 峡谷入口から遠い有料駐車場に置車。(700円) 奥へ歩きます。門前の有名なへこきまんじゅう屋さんは開店前で、こきまくれません。
(9:50)

 滝川右岸の舗装道を600m行き、日本サンショウウオセンターで入山券500円を購入。すぐに小さな行者滝を見て整備された遊歩道を辿ります。
(10:10)


 すると高さ15mの不動滝「滝参り」とは、この滝に参ることで、明治中期まで、この奥は原生林で入山不能でした。
(10:20)

遊歩道はコンクリ仕上げで、石ころはありません。アップダウンには鉄階段が設置されています。
流れは意外と優しい。奥に紅葉が見えますが、峡谷との明暗差が大きく上手く撮ることが出来ません


 高さ15mの千手滝。岩、樹木、深さ20の滝壺が調和して美しい。滝上に橋を歩く人が見えます。
(10:40)

 高さ30m。一条の布をかけたように落ちる布曳滝(ヌノビキ)。滝壺は、固い岩をえぐり30mと深い。(10:50)


 紅葉見頃、晴れた平日ですが時間を追うごとに入山者は増えます。40人の京都パーティに抜かされました。『やばい』


 大岩盤の百畳岩。15m×10mの広さで、計算すると92.6畳で28坪です。
(11:25)


 この時間、峡谷に日は届かず、渋い紅葉色です。渓谷の上部は日が当たり、さすがの鮮やかさ。

 高さ8mの滝が岩を挟んで二つに分かれ、落ちる荷担滝(ニナイ)。峡谷随一の景観です。左階段に人々。(12:00)

 赤目五瀑の最後。高さ15m、楽器の琵琶に似ているので琵琶滝。滝壺は、絶壁に囲まれ岩風呂のようです。         (12:10)

 峡谷の色彩は解き放たれ、視界のなかで高らかに鳴り響きます。
山行する私を鼓舞するようです。

 そして赤目峡谷の最後の滝、高さ7mの岩窟滝です。左の中腹に深い石穴があるのでそう呼ばれます。

  あの大パーティが、休憩所でランチしているので少し戻り、河原で速攻ランチ。往きに確認した‥
(12:20)〜(12:30)


 百畳岩の先に道標、「長坂山入山口/標高420m つまり山頂まで165m上げます。急斜面を登り始めると‥
(13:20)


 低山らしからぬ岩場の連続。階段とロープで安全性を高めています。道沿いでイワカガミの葉を沢山見ました。

 自然林の斜面を登り切ると里見峠長坂山展望地。道標に導かれ植林を抜け、林道に降ります。

 5分程先で登山道に戻り、この緩い勾配を登ると‥

 右側が切れ落ちた崖に出ました。切開かれた展望台があり、東に開けています。 (14:35)

 覗くのが怖い。峡谷入口の門前町、日帰り入浴の対泉閣、その上に延壽院等が見えます。
北東に、青山高原の風力発電機が、想像以上に立ち並んでいます。
左端ピークが笠取山842mで、ズームするとレーダードームが分かります。



右に目を振ると‥東方、右ピークは尼ヶ岳958mです。


 展望台からすぐ長坂山585m三等三角点山頂です。樹林に囲まれ、展望はなくそそくさと北西の下山路に入ります。
(14:45)


 でも登山道は、自然林で紅葉が楽しい。

すると名張市街の展望地があります。
この後、尾根が右に左に折れますが、下山路もきっちり道標があり大丈夫。
(14:55)


 これは珍品。ハナビラニカワタケ(食用可)。樹皮にしがみつくリスに見えます。

 やがて林道の下山口です。ここを右折して奥へ500m程歩けば‥
(15:15)

 駐車場です。
(15:20)
 
 
東海岳行
  “お見舞い旅” 

 ある日、学生時代コピーバンドの仲間、稲田君から連絡が来ました。同じクラスだった大山君が病気になり手術して退院したので栃木までお見舞いに行こうというのです。大山君とは学生時代よく遊び(主に麻雀)、今は同窓会の幹事としてお世話になっています。二つ返事で『行くよ』

 往きの新幹線や大山家近くで泊まるホテルの手配は、稲田君に頼みました。お見舞いの翌日はどうするのか、尋ねると『日光はどう?』 彼は、行ったことがありません。私はひよこさんと観光しているので『日光は行ったことがある』 観光地は、基本的に一期一会。

 『じゃ、行きたい所あればそこでいいよ』と稲田君は気を遣います。『いや、日光に二度行きたいと思わないけど一度は行った方がいいよ』 翌日は別行動になりました。私は行く所を考えなければなりません。



 当日、名古屋9時半発で栃木・宇都宮駅に15時着。駅前バス乗り場で、時刻表を見ると運良く数分後、路線バスが来ます。何げに案内図を見ると背後の歩道橋の上に餃子の像があるようです。宇都宮浜松と日本一を競う餃子の町。

 
なら写真を撮ってひよこさんに宇都宮に着いたこと知らせよう。『写真撮ってくるわ』『いやいや3分でバスが来る』 私は急いで階段を上がり、餃子の像を探しました。あったのは想像とは違い小さくてモアイ像のようです。

 ケイタイで撮って階段を下りると‥あれえ〜バスが出て行くところ。稲田君は、バスで行ってしまいました。私はホテルを聞いていないので慌てて彼にケイタイします。その名を聞き、バスは何処で下りるかを確認しました。



 バス停が良く聞こえず、ホテルを調べて電話をかけます。すると全然違うバス停を案内されました。稲田君にもう一度ケイタイすると、降車して、歩いている最中。彼は自分の下りたバス停しか案内できません。2つのバス停の路線は異なります。

 『どちらにしようか?』 悩ましい。私は友情を取りました。彼を信じて20分後のバスに乗りました。降車すると小雨が降る。傘を差して2kmほど離れたホテルへトボトボ歩きます。やはり案内嬢が言ったようにホテル近くにバス停がありました。ロビーに入ると稲田君が待っています。

 彼は事前の下調べを間違えたと謝ります。部屋に入るとタバコ臭い。『禁煙ルームを頼んだけどなあ』 彼は優秀な人だったのに‥ お互いなんだかんだ劣化している。まもなく大山君がホテルまで自家用車で迎えに来てくれました。翌日の行動ですが、私は登山をします。次回はその山を‥

2019.12.01(日)23:20